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井上雄彦の水墨画調の作画と精神世界は宮本武蔵の範疇を超えて独自の世界を作り上げている。ただ、この手の哲学ものにはありがちなのだが、やや語るに落ちすぎてストーリーを見失いがちなところがある。小次郎編以降はその傾向が顕著で原作付きだけにこの展開の遅さは雰囲気以前の問題だろう。井上雄彦は青年誌に移ってからは娯楽要素を捨てたようにも思える(娯楽に徹するのはドラマを描く以上に難しい)。ただその分、『ベルセルク』と違って続きの気になる作品ではないのが待たされる側としては救いともいえる。
【マイカルシネマ】さん 7点(2008-05-21 21:22:02)
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