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リュウ三部作の最後に書いた作品で、『リュウの道』は未来、『原始少年リュウ』は過去、そして、この『番長惑星』は現代を舞台とした作品である。
石ノ森氏の作風は、1960年代後半から1970年前半にかけ、絵のタッチは当時こぞって発刊された成人コミックへの意識から劇画タッチで緻密化され、また、ストーリーも重厚さをまし、絵と同様にストウィックかつ、哀しみに満ちた作品が主流となった。このリュウ三部作の先の2作はこの時期に作成された作品である。 しかし、1970年中盤から、そのタッチは、緻密化は残しつつもキャラクター的には丸みを帯び、少年作品への回帰が感じられる作風に戻ってきている。また、ストーリー的にもそれまでの暗さが、急に明るくある意味主人公も能天気に変貌している。 まさに、この作品はその後年の作風の中で執筆された作品の代表作であると言える。 近年石ノ森氏のタッチをそのままアニメ化出来る作家として有名になった紺野直幸氏は、その作品の大ファンで有るとのコメントを雑誌等で見受けた記憶がある。 私的にはそうしても、この作品以前の石ノ森氏のストウィックな重厚さに大作的感覚を感じるために、この作品はこの点で・・・・ 【totorosatukimey】さん 7点(2008-01-22 16:26:59)
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