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《ネタバレ》 この作品のすごいところは、最後の山王戦が、誰が見てもわかる山場だということですね。他のジャンプ漫画は、人気が出るとダラダラ続いてしまう傾向があるのですが、この漫画はテンションがあがりきった山王戦でスパッと終わってしまった。だから余計に名作だと思えるんでしょう。バスケという題材自体は当時目新しかったですが、ストーリー的には、決して目新しい事をしているわけではありません。派手な必殺シュートがあるわけでもなく、むしろスラクダンクというタイトルなのに、最後に主人公が放ったのはジャンプシュートという、最も地味なシュートでした。それでも読者が感動できるのは、やはり著者の力量が非凡だったということです。魅力あるキャラ、コマ割りの巧みさ、いろいろありますが、とくに目立ったのは画力の向上でしょう。最終巻では、まるまる一回ほぼ無音で絵のみ、という回がありましたが、それでもどういう状況かが分かり、違和感なく試合に引き込まれてしまいました。巻が進むほどに、バスケットというスポーツが、奇をてらわずにリアルに描かれた傑作です。
【hum7en-j%:?#?】さん 10点(2008-07-23 12:22:17)
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