5.《ネタバレ》 松田龍平・新垣結衣・菊池凛子、と「恋するマドリ」のキャストに惹かれ視聴。
あのころに較べてみんな大人になったなという印象。
演出や映像のキレはまったくもって凡庸だが(笑)、パワハラ・セクハラに主人公が追い詰められていく場面は非常に説得力があった。
クレームや上司からの追及に疲弊して、電車に飛び込みそうになる心情は痛いほどよくわかる。
疲労と重圧で理性が働かず、ふっと黄色い線の向こう側に吸い込まれそうになるんだよな。
それだけではない。上司が声をかけてくると追求が始まるのではないかと怯えて息が詰まってしまう瞬間、取引先からの下心丸出しの電話。
働いていると誰もが一度か二度はこういうことを経験するはずだ。仕事をする上で降りかかってくる辛苦、理不尽を、多少の過剰演出はあるにせよ、上手く描けていたと思う。
明るく王道のラブコメに見せかけて、本作は意図的に着地点をずらしたドラマだと思う。
ストレスがたまる展開も多いが、逆に見応えがあった。
まあ今回は初回ということで、甘めの8点。