4.《ネタバレ》 今回も見応えのある内容だった。
いいじゃん、視聴者が”こうあってほしい”という展開をあえて外して、
重く世知辛い展開にはなっているが、逆に見応えがある。
一歩間違えれば自分も登場人物のようになってしまうかも、という感覚がして面白い。また、そうだからこそ
登場人物たちのダメな部分にも、ときに苛立ち、ときに共感し、ときに同情さえする。
快適性・わかりやすさ・テンポの良さが日本のドラマでは求められるようだが、
こういう苦味のあるドラマも、あってもいいんじゃないだろうか。
意外に伏線や次回への繋ぎもしっかりしているし、作り手がちゃんと考えていることも伝わってくる。
…まあ演出面では相変わらずツッコミを入れたいところもある。
今回はあの雨のすれ違いシーンで流れる歌! あのシーンであの辛気臭い歌を差し込む感性がひどいと思った。
逆に「幸せなら手を叩こう」の演出は、主人公が精神的に擦り減っていく演出として非常に良かった。
ビルの階段も、1話の駅のホームと同じで自殺を仄めかすものとして、効果的だったと思う。