3.《ネタバレ》 今回はパンチの効いた演出が少なかったため、7点評価で。
野郎ども(主に京谷)のエゴイズムが剥き出しになる一方で、女子たちの本音が光る回だった。
口では嘯きつつも、相手が大事だから真実を言えない女と、真実を伝えられずに空回りする男。どっちもなにやってんだ、と思いつつ、好感と共感を持ちながら眺めていた。自分も恋愛でひどい空回りをしたことがあったなと思い出す。
上席者抜きで、若手や中堅で飲み会を始めて、場がカオスになる光景は、私も何度も見たことあるな。
このドラマ、ほどほどに手加減しつつもリアルな描写をぶっ込んでいて、観ているこちらもそれなりに片足を突っ込んでいるから本当にヒヤヒヤする。
朱里に関しては、いろいろと拗らせ過ぎて心がぶっ壊れているせいか、意外と嫌いになれない。
朱里本人の未熟さはあるにせよ、きっと京谷が表面的には優しくするだけで、ろくなサポートをしてこなかった。その結果が、いまの彼女の狂乱ぶりに繋がっているのだろう。
しかし良いドラマだ。日本のドラマにありがちなお花畑な世界観ではなく、多少手加減はしつつも、ほろ苦い。
荒唐無稽上等、観ていて爽快であれば何でも良しという風潮の世の中にあって、こういう毒のあるドラマは珍しい。観る価値がある。
毎週酒を片手に楽しく観させてもらっている。