1.《ネタバレ》 クドカンを面白い!と初めて感じたドラマ。原作未読だが、クドカンのナンセンスコメディ味付がきっと面白い。
二宮、錦戸という2アイドルも健闘、戸田恵梨香は成長したうえ可愛い。要潤も味を出せるイカシタ演出だ。名優柄本明は言わずもがな。
特に柄本明が事件当日を回想するシーンは圧巻で、役者たちの力の入った演技が盛り上りを見せる。真相が明らかになっていく面白さと恐怖。
しかし刑事役の柏原が犯人である、と分かるところからが問題だ。柏原の人物設定に無理がある。原作の問題? 現役の刑事でありながら息子の治療費欲しさに、借金苦の洋食屋から200万盗もうとし拒まれて殺す、しかもその妻まで。二人殺した直後にゴルフの素振り、その後遺族の子供に寄り添い犯人捜しに協力する。三浦友和の〇〇演技が拍車を掛け、柏原をますますおかしくする。真犯人に気づいた功一(二宮)が屋上で柏原を問い詰める。まるで他人事のような柏原。憤る功一の迫真の演技が肩すかしを食らう。「死ぬなんて虫がよすぎる、生きてもらう」と功一に言われて、なんで土下座しながら穏やかな笑みを浮かべるのか。気持ち悪い。土下座のし方も気持ち悪い。この「笑み」とも言えない「笑み」に怒りを禁じえない。百歩譲って、柏原という人物にokを出しても①魔がさして罪なき知人を二人殺めた②その遺族を長年裏切ってきた③他人に罪をきせようとした④自分の犯した殺人事件を捜査した⑤同僚をも裏切った⑥息子に対しての悔恨の想い。それらのすべてを体現するのが役者ではないのか。
と言うことで±の結果4点。