1.《ネタバレ》 なぜか麻雀が飛躍的に普及拡大した世界(近未来?)という設定のもとで、麻雀部の女子高校生が全国の頂点を目指して競う話である。原作マンガは2006年から連載を開始しており、2009年以降はTVアニメも製作されている。もとからのファンも多いらしい。
この実写ドラマは、本体部分4回(計93分)と特別編1回(22分)で全国大会県予選の直前までを扱っており、続く劇場版(103分)ではその県予選で主人公の清澄高校が優勝する様子を描いている。最近はこういうTVドラマ+劇場版のセットという企画が多いようで、このドラマもオープニングに劇場版の映像が含まれているので全部まとめて撮ったのは明らかである。
自分としては劇場版を先に見たが、特に染谷まこという人物に実力発揮の機会がないまま終わってしまい、広島弁もあまり聞けなかったのが気になっていたのでTVドラマに遡って見ることにした。
ドラマの全体構成としては、1話と2話は主人公が麻雀部に入るまで、3話は「メイド雀荘」で対外試合的にプロと対戦する話、4話は県予選直前の強化合宿の話になっている。ここまでほとんど清澄高校限定だが、特別編ではいよいよ県予選の日を迎えたタイミングで、清澄高校と対戦する風越女子高校、龍門渕高校と鶴賀学園のメンバー紹介のようなことをしている。ちなみに最初からここまでで1か月程度しか経っていないらしい。
物語としてはひたすらソフトな感じで根性物でもなくストレス要素もなく、美少女ばかりで面白おかしく心和むドラマになっている。衣装はコスプレ調だが目に余るほどのロリまたはフェチ傾向は見られず、原村和という人物が若干のお色気担当という程度である。また麻雀を知らなければ見ていられないわけでもなく、部分的に解説のテロップが入ったりするがわかろうとしなくても支障なく過ぎていく。ほとんど女子しか出ないという安心感もあり、とりあえずこのままずっと心地よく見ていたくなるドラマだった。
登場人物としては、個人的には心の広いお姉さん風の部長が好きだ。また前記の染谷まこという人物が、外見が一番年下に見えるのに先輩顔していたのは少し意外だった。ちなみに特別編の最後で「遅刻だじょー」と叫んでいた人物の遅刻エピソードはまとまった形では存在せず、この特別編から劇場版の冒頭にかけて、及び各話オープニングと4話ラストに散らばった断片的な映像でわかれということだったらしい。