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ハウス・オブ・カード 野望の階段

House of Cards
2013年【米】 第1シーズン[全13話]
平均点: / 10(Review 1人) (点数分布表示)
政治ものリメイク
[ハウスオブカードヤボウノカイダン]
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放送開始日(
放送終了日(2013-02-01)


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演出デヴィッド・フィンチャー
ジョエル・シューマカー
ジェームズ・フォーリー
キャストケヴィン・スペイシー(男優)フランク・アンダーウッド
ロビン・ライト(女優)クレア・アンダーウッド
ケイト・マーラ(女優)ゾーイ・バーンズ
マイケル・ケリー〔男優・1969年生〕(男優)ダグ・スタンパー
コリー・ストール(男優)ピーター・ルッソ
プロデューサーデヴィッド・フィンチャー
ケヴィン・スペイシー
エリック・ロス
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【クチコミ・感想】

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1.最近のハリウッドは中国市場向けの超大作か低予算のドラマしか作られなくなり、大人の鑑賞に耐えて、かつ、それなりの娯楽性も確保された中規模予算の作品が壊滅状態になっています。その影響から、思うように作品を撮れなくなった映画界の人材がテレビドラマへ移動するという現象が起こっているのですが、そんな中でもとびきり豪華な布陣で製作されているのが本作です(ネット配信のみでテレビ放送されていない本作をテレビドラマと呼ぶべきかどうかは微妙なところですが)。
デヴィッド・フィンチャーとケヴィン・スペイシーが製作総指揮を務め、フィンチャー、ジェームズ・フォーリー、ジョエル・シュマッカーといったハリウッドの一流監督達が各話の演出を手掛けるという、史上最高とも言える人材により支えられているドラマなのです。これだけのメンツが揃えば視聴者側の期待も否応なしに高まるところだし、しかも本作は有料会員向けサービスの目玉コンテンツとして位置付けられていたこともあって「普通に面白い」程度では許してもらえない作品なのですが、本作にはそうして極限にまで高まった期待にきっちり応えるだけのクォリティが確保されているのが凄いところ。知的で面白く、そして深いのです。
主人公・フランク・アンダーウッドは剛腕で党をまとめあげる縁の下の力持ち的な役割を担ってきたという、イケイケ時代の小沢一郎みたいな政治家です。ギャレット・ウォーカーの大統領選に協力して見事ウォーカーを当選させたものの、協力の前提条件として約束されていたはずの閣僚ポジションが与えられなかったことから、ウォーカー大統領を失脚させるための策略を巡らせます。ただし、上司である大統領の首を直接取りに行くような危険な方法はとらず、表面上は忠実な部下として有能なところを見せながらも、こっそり裏で手を回してウォーカー肝いりの政策を潰したり、子飼いの議員を狙い撃ちにして破滅させたりといった陰湿な方法をとるのが面白いところです。そして、その過程をわかりやすくするために「ほら、バカが騙されたぞ」みたいな感じでフランクが第4の壁を越えて視聴者にホンネで話しかけてくるという演出が施されているのですが、ケヴィン・スペイシーの芸達者ぶりと相まって、これがまた面白いのです。
フランクはモラルをまったく持たない悪人なのですが、多くの視聴者は彼の非道に拍手喝采します。それは、フランクの戦いはまんま企業のヒエラルキーに当てはめて見ることが可能であり、ソリの合わない上司と自分を押し殺して付き合ったり、同期に先を越されたり、パっと出の若手からの突き上げを受けたり、社外から求められる責任に応えたりといった、世の中間管理職が抱えるストレスがこのドラマではまんま表現されているからです。ただし普通のサラリーマンと違うのは、自分の顔に泥を塗った相手をフランクは決して許さず、時間をかけてでも必ずやり返しにいくということ。しかも、自分の手は汚さないよう巧妙に小細工をしながら。そして、まんまと術中にはまって消えていくライバルに対して「騙されたお前が悪いんだ」と捨て台詞を吐く。こうした一連の過程が、このドラマに強烈なカタルシスを生んでいるのです。
また、モラルがないゆえに世の真理を突いた発言をフランクがすることも本作の見所となっており、実生活でも使いたくなる名セリフに溢れています。
・権力の階段を上るゲームにルールはひとつだけ。狩るか狩られるかだ
・ライオンはシマウマを食べる前に許可なんて得ない
・権力者にノーと言うのは勇気がいる。だが敬意を勝ち取るには効果的な手だ
・正体を暴けば相手を言いなりにできる
ザ・チャンバラさん [DVD(吹替)] 8点(2016-05-25 00:31:54)
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 8.00点
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