1.《ネタバレ》 ある猟奇的な殺人事件の捜査をする2人の刑事のドラマ。ちなみにシーズン2もあるけど、シーズン2はキャラも事件も全く別物でシーズン1とのつながりもない。普通、刑事もののドラマと言えば、1話で1事件って形が多いけど、このドラマは1シーズンで1事件って形で、各話はシームレスになっている。さらにこのドラマは普通とはちょっと違う構成になっている。2人の刑事が事件の捜査をするのと並行して、それを過去の出来事として、すでに刑事でなくなった2人の主人公が他の刑事たちに語る現在の取調べシーンがちょいちょいはさまってくる。つまり、過去と現在が交互に描かれる形になっている。さらに2人の刑事の私生活もしっかり描かれ、このイレギュラー的な展開に、普通の事件捜査ドラマに慣れた僕なんかは最初はちょっとついていけなかったりしたんだけど、それも2話を観終るころにはすっかりこのドラマの魅力ドハマりしてしまっていて、世間的な評価の高さにも納得であります。で、どの辺が面白かったのかとゆーと、まず、全話を通して漂っている、なんかおぞましい事が起こっているいるとゆう雰囲気。この雰囲気のおかげで、なんかゾワゾワ感が止まらず、次が観たくなる。次に事件の背景には、「黄衣の王」や、「カルコサ」などのワードが出てくる。これは知る人ぞ知るクトゥルフ神話に出てくる用語。そしてルイジアナ州とゆうアメリカ南部の舞台もクトゥルフっぽさをかもしだし、さらに事件の背景の設定には、実際に起こったカルト的な事件の要素もあり、それらを混ぜて脚本が練られているらしく、そこらへんの不気味さがドラマ全体を覆っている。そして、このドラマ、そーいった事件の解決が全てではない所も面白いところで、あくまで焦点は2人の刑事の人生であり、この2人はそれぞれに心に問題を抱えており、それに翻弄されるドラマでもある。だから、僕は最後はちょっぴり泣いてしまった。不気味な無差別連続殺人事件、それを追いかける2人の刑事の人生、それは何十年にも及び、現在と過去が交差して、全8話が1本の映画のように語られる、そんなドラマ。