1.昭和10年を舞台にした、時代劇ならぬ「時代ドラマ」なのだそうです。レトロモダンな美術や音楽はなかなか楽しめました。ユースケ・サンタマリアの、ダメパパだけど一本筋の通ったところも、なかなか合っています。江戸っ子親子がポンポン繰り出す会話も楽しい。ただ、西村まさ彦の下町頑固親父は、作った感が強くてよくなかったと思いますが。そのほかアクの強い登場人物ばかりですが、なかなかバランスよく配分されていたと思います。
お話の方はけっこう強引で、特に終盤の力業はいかがなものかと。原作は知らないのですが、ちょっと人物のキャラクターに寄りかかったようなところが見受けられて残念でした。