1.《ネタバレ》 海外ドラマは長いので、疲れないように吹替えで見る派です。それくらいのスタンスがちょうどいい感じがするので。で、このドラマの主役の吹替えは今のルパン三世でおなじみのクリカンさん。賛否両論あるみたいですが、僕はこの役にピッタリな気がします。てゆーか、この声のキャラにしか見えません。で、内容のほうはスパイを題材にしたユルかっちょよい、ある意味スパイドラマです。バーンノーティスというのは解雇通知って意味らしいですが、主役のマイケルが突然、スパイを解雇され、資産も仕事も身分もなくし、実家のあるマイアミに帰ってきて、自分が解雇された理由を探るべく一から出直すのですが、その理由を探る間に、毎回、舞い込んでくる街の依頼の仕事を元スパイの仲間たちと共にこなし、悪を懲らしめ人助けするのがメインです。展開的には「特高野郎Aチーム」っぽいですかね。ただし、あっちは派手なドンパチですが、こっちはスパイ。スパイのノウハウを駆使して、詐欺師や泥棒、ギャングやマフィア相手に 毎回事件を解決し、依頼人を救う様がかなり新鮮でおもしろいです。スパイの必需品の盗聴器や爆薬などを、日常品を改造してそろえるくだりや、 スパイの行動ノウハウを説明する場面が毎回あるのですが、それがかなり理にかなっててなるほどって思ってしまいます。例えば、携帯電話を解体して盗聴器や追跡発信機を作る様が解説つきで表現され、思いがけないスパイ術もちゃんと解説、なんだか観てるこっちは、スパイ新人気分でレクチャーを受けてるような気分にもなります。そして脇役キャラの個性も見所で、ビール大好きな元スパイのサムや、武器マニアできれやすい元カノで元スパイのフィオナ、なんやかんやとうるさいマイケルのお母さんなど彼らと主役との絡みが、なんてゆーか、ゆるいんだけど、かっちょいよいってゆーか、危険な場面でも、なごむってゆーか、日常とスパイの融合がこんなに楽しいドラマになるんですねー。マイケルとフィオナの微妙な関係も目が離せなく、家族とマイケルの関係も家族のちょっとした温かみなんかがあったりして、ちょっとホロッとします。マイケルの人柄がこれまた最高によくて、世界を股にかけるかなり有能な元スパイのマイケルが、人情深く、困ってる人を見るとつい助けてしまい、そのくせ仕事を解決する時には、スパイ能力できっちりこなす所が素敵すぎます。後、毎回の事件と同時進行でマイケルを解雇した理由も謎が謎をよび、次の話をすぐ見たくなります。話が進むにしたがい、チンピラみたいなマイケルの弟や、裏業界のコネがあるマネーロンダリー屋、いかれてるけどなぜか憎めない武器商人、マイケルを監視する組織のスパイなど、脇キャラもさらに多彩になっていき先の展開にワクワクしちゃいます。スパイの危険な世界と日常のゆるーいコミカルさと、各キャラのかっちょよさが、ちょうどいい感じでブレンドされた日常スパイドラマ、おススメです。