2.《ネタバレ》 これほど熱中したドラマは「24」、「プリズン・ブレイク」以来でした。すぐにブルーレイソフトを購入し家宝に認定しました。SFであり科学(エセ)であり親子の物語であり、そして包括的な愛のドラマです。
このドラマの根幹部分ではありますが、現実にはありえない科学(フリンジ・サイエンス)の描き方が、”もしかしたらあり得るかも?”まさにギリギリを攻めた絶妙なさじ加減が高評価に繋がりました。かなり突飛で大がかりではあるものの、その現象に対する理由付けは予想以上に普通で、かなりリアル路線だったりします。
例えば、生物兵器で乗員乗客が全て死亡したにも関わらず自動操縦で大型旅客機が無傷で着陸したり、電子レンジの要領で脳を沸騰させりウィルスがあったり、銀行強盗犯が金庫室の分厚いコンクリートの壁に半分だけハマっていたり、交通事故から1時間も過ぎてから運転手がフロントガラスを破って飛び出てきたり、、 毎回、あり得ない事件をさもありそうな演出で描いている点はXファイルやスーパーナチュラルにはない面白さでした。詳細は後半へと持ち越しになりますが、ドイツの刑務所からテレポーテーションを使って脱獄する話も超SF的で胸アツ展開でした。
また、ウォルターの幼児性が実は○手術が原因だったり、息子であるピーターを溺愛している理由が実は○○だったりと、基本的に全ての事象にはきちんと理由があります。一話完結で見やすい流れですが全体を貫く大きな謎も非常に魅力的でハマると止められません。個人的にはS2-8話のオーガストの話が胸アツで、この監視人エピソードも後半大きく動きます。
本当にすばらしいドラマでしたが少し長ったらしくしつこい印象もありましたので、並行世界や未来の話をもう少し簡潔にまとめてくれていたら満点でしたので惜しいです。序盤の流れのままでシーズン3くらいでスマートに終わってもらえればパーフェクトでした。※私の持論ですが海外の連ドラは基本的に吹き替えがお勧めです。