1.《ネタバレ》 全10話、終始高いテンションと緊張感を維持したストーリー展開の巧みさにまずは拍手。本来受け入れられるはずもないテロリストの正義に頷かざるを得ないのは、深刻な社会問題に対する警鐘と、真摯な教育的メッセージがゆえ。さくらの魂を救う為に我が身を賭した柊先生最後の授業は、無理筋にも程があります。それでもなお、勢いと高い熱量で乗り切ってしまうあたり流石としか言いようがありません。センセーショナルな設定とは裏腹な、正統派青春学園ドラマでありました。「あの10日間は私にとって青春でした」茅野さくら万感の一言に、本作の全てが詰まっています。平成が終わろうとする現在の時勢を見事に切り取った“本気の”ドラマです。