2.《ネタバレ》 原作は内藤了の小説「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」 シリーズで、僕は原作のシリーズを読んでおります。原作とドラマでは各事件そのものの大まかな展開は同じなんですが、決定的な違いがあります。それはキャラ。特に主人公、藤堂比奈子は小説とドラマでは全然違います。小説では藤堂比奈子は普通の女の子でして、記憶力がいいのはドラマと同じなんですけど、ドラマみたいに感情がないとかはありません。前向きで、笑いもするし泣きもするし恋もする、全く持って猟奇的とは縁遠いキャラです。アニメ「サイコパス」の常守朱みたいな感じかな。だもんで、事件の描写は陰惨でおぞましいのに、警察の藤堂比奈子周辺になると、なんだかラノベみたいなノリになちゃってて、そのギャップの差がある意味、不思議な魅力をかもしだしているんですが、これをそのままドラマにしちゃうと、果たして面白いのかどーかは疑問です。だから、ドラマのキャラの改変や、それに連続性をもたらすために、一部の事件を改変したことは、僕的にはがんばったなーって感じで好感がもてました。一応、次も観たくなるように工夫もされていたし。ただし、完璧に成功かと言われれば、うーん、って感じもあります。特に最終話の2話は、小説の「ZERO」と「ONE」を大きく変更したもので、お前誰やねん的に急に登場した犯人の永久より、僕は小説の永久の方が断然、サスペンス的には面白いと思っています。都夜も佐々木希ががんばっていましたが、小説の全く異常に見えない都夜のほうが何倍も恐ろしく思えました。でも小説の藤堂比奈子の捜査班はたまに、なんか漫画っぽくて軽いなーって感じに思える時もあって、そー思うと、ドラマの不敵で不気味な藤堂比奈子とか、影があって暴力的な東海林とかの方が、なんか緊張感があっていいかなーと、ドラマと小説、どちらも一長一短って感じですかね。やっぱ。ちなみに、小説の藤堂比奈子シリーズはまだ続いていて、最近では人魚の水死体が発見されるとゆうトンデモ展開になってきてます。解剖した死神女史が本物なのか?それとも合成?と頭を悩ますくらいの異常事態です。さらになにやら怪しげな組織の影がチラホラ。一応、人魚事件の方は解決しますが、次の予告では今度は魔法陣に置かれた三つの死体と抜き出された心臓とゆう、これまたおぞましい事件っぽくて、どーやら死神女史に因縁のある事件とつながってるみたいで、早く続きが読みたいって感じです。