1.数ある海外ドラマの中でもダントツに面白かったのがプリズン・ブレイクでした。原語版でも悪役のTバッグがブレイクしましたが、吹き替え版の岩槻さん(アナゴさんの人)も大ブレイクしました。日本語吹き替えバージョンは他の出演者も含めて全体的に本当に素晴らしかったです。正直、オリジナル音声版の本人以上に日本語吹き替え版はキャラクターそのものでした。
シーズン1脱獄、シーズン2逃亡までの整合性はとてもよく考えられていて、一度見始めると時間を忘れる面白さです。後にも先にもこれほど見るのがやめられなかったドラマは他にありません。
登場人物それぞれに色んな思惑とドラマがあり、それぞれの立場なりに一定の感情移入ができる作りになっているのも高評価でした。シーズン2で見せるTバッグのゆがんだ愛情にはグッとくるものがあります。また脇役だと思われたCノートもリアルな家族愛感情を見せ、一般人でも感情移入しやすいキャラに育ちました。その他スクレやベリックも面白く、ある意味主人公であるはずのバローズ兄妹とサラ・タンクレディのバックグラウンドやドラマが最も面白くないかもしれない(笑) とにかく非常によく考えられていてドラマとしてはやたらと面白いです。
ネガティブな点としては、アメリカ製ドラマにありがちな引き伸ばし感や中弛み感も随所にあり、1シーズン22話はやはり長すぎると感じます。熱中しすぎることもあって、途中で見る側の体力や睡魔にも限界がやってきます。個人的には各シーズン15話程度にシェイプさせて、もっとテンポよく見せていただきたいところです。あと、皆さんも同様に感じたはずですが、シーズン3とシーズン4は明らかに質が下がってしまって蛇足感アリアリの展開だったのが残念でした。ただ、個人的にはシーズン3は単体として考えると非常に面白いシーズンで、ベリックやマホーンの没落は一見の価値があります。とにかくキャラクター全ての立場が逆転してしまっていて、、本当に見ていてウケるシーンがてんこ盛りとなっていたシーズンです。
万一、もし見てない人がいらっしゃるなら一生に一度はきっと試して欲しい海外連ドラの超鉄板作品なのは間違いありません。私の持論ですが【海外の連ドラは基本的に吹き替えがお勧め】な訳ですが、特に本作に関しては絶対に日本語版のほうがダントツに面白いです!!