1.スピルバーグプロデュース作品を連想させる少年の冒険物語と、高校生の男女が超常現象に挑むというSFホラーにありがちな構図を組み合わせ、それらをジョン・カーペンター風の音楽でデコレートした「ザ・80年代」なSFドラマ。しかも大人陣営にはウィノナ・ライダーとマシュー・モディーンという80年代青春映画の大スター達を起用する念の入れようであり、大きなお友達を喜ばせる作風に徹しています。
数本分の映画を一つにまとめて違和感なく再構成したような内容であり、ダファー兄弟の構成力の高さには感心したものの、反面、定石通りに進んでいくためミステリーものの割には展開に意外性がなく、あらすじを聞いただけでおおよその人が連想する予定調和なオチとなってしまった点はマイナスでした。
今年のハロウィーンにシーズン2がリリースされる予定となっていますが、こちらについては21世紀のストーリーテリングで80年代の作品を再構築するような大胆な作風を期待します。