2.一番好きな朝ドラは「あまちゃん」で、一番ヒロインが好きな朝ドラは「なつぞら」なんだけど、
純粋にドラマとして一番面白いのはこの「カーネーション」
今回のBS再放送で一話も逃さす完璧に見ることができ、また完全に録画することができて大満足。
まず、話のテンポがいい。一週、一週、きちんと話のくぎりをつけてくれるのでとても見やすい。
次にヒロインの性格、まずとても前向きなところ、人のために何かするのが大好きなのに、絶対善人ぶらないで、不貞腐れてやけくそ気味にする偽悪的なところが大好きです。
それから、これほど脇役が個性的に描かれて生きているドラマも珍しい。
両親、両祖父母から始まって姉妹、夫、下駄屋、電気屋、髪結い屋などの近所の人々、店の従業員、得意先、取引先相手、不倫相手等々、一人一人にそれほど多くの時間を割いたわけでないのに、よくこれだけ個性的な人たちをリアリティを持って描けたと思う。
その中でも特筆すべきは、親友の奈津。朝ドラのヒロインに親友がいるのは、よくあることだが、これほどしっかり一人の人間として描き切ったのは珍しい。比べられるとしたらせいぜい「あまちゃん」のゆいちゃんぐらいか。
5CH風に言えば、「親友がしっかり描かれる朝ドラは名作」ってところで。
そして、本当に相手のことを想い、ピンチの時には救いながら、文字通り死ぬまでほとんどデレることなくツンを貫き通したのも心地よい。
あと、蛇足ながら実はこれほど綺麗だったり、可愛かったり魅力的な女優さんが大勢出てる朝ドラも珍しい。
実は、本放送の時、いまいち尾野さんのルックスが好みじゃなかったので食指が動かなかったのだが、じっくり見てみれば、
まず、奈津の栗山千明さん、妹役の柳生みゆさん、得意客の黒谷友香さん、パーマ屋の田丸麻紀さん、長女優子の新山千春さん、三女聡子の安田美沙子さん、孫の小島藤子さん、これほど最初から最後まで好みの女優さんが入れ代わり立ち代わり出続けるドラマも珍しい。
本当は10点満点をつけたいのだが、夏木マリ編になってから若干脇役がモブっぽくて描き方が雑になって残念だったので、そのぶんだけ減点して9点です。