[前エピソード] 第1話[さよなら、マチ子] レビュー [2話]平均点:8.00 / 10点(Review 1人)
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★1.《ネタバレ》 (ネタばれしております。30分作品ですので、ぜひ鑑賞後にお読みいただければと思います) 主人公の服装や所持品からも分かるように、本作は『男はつらいよ』のオマージュ作品と考えて差し支えないでしょう。“もしも妹(倍賞千恵子=さくら)の方が困ったちゃんだったら”の世界です(正確には兄妹どちらもかも)。土台となる人情ドラマに“勘違い”や“思い込み”“恋”といったピンを差し込み、ワンシチュエーションのドタバタ喜劇に仕立てていきます。特筆すべきは演者のオーバーアクトかと。昨今主流の“自然な(体温の低い)演技”(例:新井浩文、西島秀俊)とは対極にある、演劇畑の濃い目で暑苦しい演技が、無理筋にベストマッチ。見事な力技を完成させています。例えるならミリ単位のバットコントロールで高速スライダーをフルスイングでホームランにしてしまうような快感とでも申しましょうか。懐かしの『寅さん』の世界観で繰り広げられる、大味ながらもその実はテクニカルで繊細な脚本と演出の魔法は、観客に笑顔と多幸感をもたらしてくれます。役者さんは皆素晴らしのですが(手放しで褒めたい!)、やはりここは主演の小林歌穂ちゃんに言及いたしましょう。アイドルグループ私立恵比寿中学で、独自のポジションを築く“平凡人”。彼女の魅力は多彩な表情と考えます。ライブでも垣間見えるそれは、もはや顔芸の域。もちろんコチラも明らかにやり過ぎなのですが、非情に好感度が高いのです。性格の良さがにじみ出ちゃっています。“憎めない”はアイドルとしても、喜劇女優としても、最高の武器でしょう。本作・第1話『さよなら、マチ子』では、主人公が沖縄のヘビ(完全にゴム製品ですが、ハブなんでしょう)に噛まれて倒れる(死ぬ!?笑)オチがついておりますが、観客を煙に巻く感じがたまりません。初回にして、観る者を作品世界へ誘う環境が整い、いくつか伏線も張られた様子。第2話以降が楽しみで仕方がないです。そして本作を通じて、どこまで小林歌穂ちゃん(ぽーちゃん)が女優として成長するのか、期待しかありません。大化けの予感がします。というよりほぼ確信しております。今ならGYAOの見逃し配信でどうぞ。 【目隠シスト】さん [テレビ(日本ドラマ)] 8点(2018-01-14 01:30:31) |
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【点数情報】
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8.00点 |
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8 | 1 | 100.00% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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