1. 下町ロケット
《ネタバレ》 池井戸ドラマとはこういうもんだ!という固定概念に囚われ過ぎていると思う(原作読んでないけど) 佃社長の物作りにかける思いこそ前シーズンから変わっていないのかもしれないが、本当に農業の未来を変えたいと思っているのか、そこまでの説得力は感じられなかったと思う。 借金したり、得意分野ではないトランスミッションに手を出したり、何故そこまでリスクを背負うの?よく社員は付いていったなと感じた。 とにかく、競争相手が居ればこそ全力で戦っているが、結局は帝国重工からの発注が無くならない事が最重要なのであって、その辺はいくら頑張っても限界が見えている気がした。 いくら農業を変えたいと思っても協力相手の会社が思いっきり上から目線な上に農業の未来なんてこれっぽっちも考えていない利害と保身の事しか頭にない連中ばかりじゃやる気がなくなるってもんです。 とにかく、佃目線で見るとつまらないドラマだなぁと感じた。帝国重工に立ち向かうギアゴースト達の方が生き生きしていてカタルシスもあって悪役目線で見た方が楽しめるのかな?と思ったり。 あと、残念だったのが、佃の友達で自動運転システムの開発者である野木の扱いの酷さ。かなり重要な役なのに最後の方殆んど空気と化していた。もうちょっと彼も報われてもいいんじゃない? あと、せっかく佃社長と娘の親子対決や会社を継ぐのかというエピソードを重ねていたのに、最終回では娘が出て来さえしないというこれまた中途半端なものだった。この父と娘の話を軸に展開していた方が万人向けのドラマになったのではないかと思う。 [テレビ(日本ドラマ)] 4点(2018-12-26 18:34:17)(良:1票) |
2. おいしい給食
シーズン1も面白かったが、シーズン2はさらに洗練された感じで安定して面白かった。 毎回甘利田先生が美味しそうに給食を食べるだけなのに飽きさせない工夫が素晴らしい。 神野ゴウくんとの給食対決はもちろんだが、給食以外のエピソードがしっかりと伏線として給食に組み込まれている所とか無駄が無くて素晴らしい。 30分というのも丁度良い時間で、しかもそこに様々な人間ドラマが詰め込まれているのでとても濃密な時間でした。 また、シーズン2からは駄菓子屋が登場しており、いつもなら給食のシーンがピークだったが、その後でまた駄菓子屋でのエピソードが盛り込まれる事で最後まで気の抜けないというかテンションが持続しているのでとても良かった。 とにかく、先生の給食にかける情熱と、先生を取り巻く人々との熱い青春ドラマが最高なドラマである。 毎回2,3回はリピートして観てるくらい好きなドラマだった。 シーズン3はあるのかわからないけど、劇場版第2弾はあるので今からワクワクが止まらない。 [テレビ(日本ドラマ)] 10点(2021-12-22 13:42:46)(良:1票) |
3. 女子高生の無駄づかい
コミック→アニメ→ドラマの順で映像化した場合、ドラマで爆死する可能性が高いが本作品は珍しくそのセオリーを覆したのではないだろうか。 まず一番大事なのはキャストが合っているかどうかだと思うので特に重要な主役の3人(バカ、ヲタ、ロボ)のはまり具合はほぼ完璧で、それだけでもう半分成功していたと言える。 勿論残念だったキャラも居るが(ワセダとかヤマイとか)それはそれで段々と慣れてきたので問題なかった。 あと良かったのはとにかく内容の濃さだろう。毎回50分位はあるのにびっしりとアニメにあったエピソードをこれでもかと詰め込み、さらにオリジナルのエピソード等もふんだんに盛り込まれ全然飽きさせないような構成だったので、そこが素晴らしいと思った。 [テレビ(日本ドラマ)] 8点(2020-04-07 22:18:15)(良:1票) |
4. チャンネルはそのまま!
通常レビューを忘れていたので遅ればせながら。 テレビ局を舞台にした所謂業界モノであり、そこで働く新入社員達の成長ドラマであり、ドタバタしたコメディでもある。 なんといっても“バカ枠“で採用された雪丸の天然っぷりが面白く、常に何をしでかすかわからないハラハラ感と、周囲を巻き込んだばか騒ぎっぷりが予想をつかせない面白さに繋がっていた。 北海道が舞台という事で北海道出身の役者が多数出演しているのも見所であった。 ただ、話数が5話というのが少々物足りなく、まだまだ雪丸達の活躍を観たかったなぁというのが正直な所だった。 [テレビ(日本ドラマ)] 8点(2019-06-05 15:40:27)(良:1票) |
5. テセウスの船
《ネタバレ》 とにかく謎を引っ張って興味をひく割にはあまり展開に説得力を感じなくて置いてきぼり感が凄かった。 特に主人公サイドの行動が毎回短絡的というか行き当たりばったりなので、すぐ犯人に手玉に取られている所がダメダメだった。 このドラマの面白い所を挙げるとするならば、やっぱりタイムスリップする所と、何故タイムスリップするのか全く訳がわからない所ですかね(笑) あと、鈴木亮平の猪木モノマネとか。 [テレビ(日本ドラマ)] 4点(2020-04-07 21:52:01)(良:1票) |
6. 凪のお暇
主人公の凪は会社や私生活で空気を読んでばかりいて、遂には海の底に沈むかの如く息苦しく、溺れてしまい、社会からも脱落してしまうのだった。 そこで、心機一転。 全てリセットして、自然体で生きていこうとする物語で、何かと息苦しい現代社会において新たな生き方を提示するような、いやそんな大それた物語ではないが、とにかく不器用ながらも自分のやりたいことを見つけて行こうとする凪にはとても勇気を貰った気がするし、時に失敗してしまった時には頑張れと応援しながら観ていたような気がする。 また、凪を取り巻く登場人物達も皆個性派揃いで、特に変な(笑)人ばかり住むあのアパートでの生活はとても楽しそうだった。とかく隣人と触れ合うという機会は失われがちな現代において何か大事な事を気付かせてくれるような、そんな温かみのあるヒューマンドラマだったなぁと。 [テレビ(日本ドラマ)] 8点(2019-09-25 16:43:10)(良:1票) |
7. ゾンビが来たから人生見つめ直した件
《ネタバレ》 まさにタイトル通り。ゾンビが来た事により人生を見つめ直していくことになる主人公みずほが、最終的に生きる意味を見つけていくまでを追ったドラマ。 この物語の登場人物達は皆ゾンビになるまいと必死に抵抗し、生きている。 だが、みずほは違った。いつ死んでもいいと思っていた。しかし、自分の家族や友人がゾンビに変わっていくのを目撃した事で自分を見つめ直し、“人間“として生きて行く事に希望を見出す。 とりわけ印象的だったのが、最終回でみずほの親友のゆずきがゾンビになる刹那、これでやっと煩わしいのから解放されると笑っていたシーン。 それと対比するかのように、会社で働く男が働き詰めで徹夜をし、ゾンビのような風貌になっていたのが印象深い。 人間社会だって下手をするとゾンビの世界とあまり変わらないのかもしれない。 などと真面目にレビューをしてしまったが、基本的にはクスクスと笑って楽しめるゆるーいゾンビコメディです。 毎回毎回笑わせて頂きました。 平均点は7.1点だったので7点で。 [テレビ(日本ドラマ)] 7点(2019-03-12 13:55:04)(良:1票) |
8. コタキ兄弟と四苦八苦
今期のドラマではピカイチでした。 山下敦弘監督だし脚本野木さんだしキャストも豪華だし言うことなし。 最初はレンタルおやじをテーマにした軽いコメディなのかなぁと思ったけど、回を追う毎に色んなテーマ(家族崩壊、家族の多様性、貧困、引きこもり、LGBT等々)が盛り込まれていて、実はとても社会派な深い内容でとても見応えがあった。 でも基本的には兄弟おやじのグダグダしたやり取りと、2人のオアシス的存在さっちゃんとの喫茶店でのやり取りが面白くて、それだけでも満足なドラマでした。 なんか野木さんのドラマって喫茶店とかバーで会話を繰り広げるのが好きなんだね💡 [テレビ(日本ドラマ)] 9点(2020-04-07 22:06:12)(良:1票) |
9. おいしい給食
1クールに1つはある深夜の飯テロドラマ。 食をテーマにしたドラマってなんかついつい観てしまう魅力があると思う。 今作のテーマはみんな大好き給食。 給食が好きだった人ならそれだけで共感できるところは多いと思う。 給食だけを唯一の楽しみに学校に来ている変人教師(市原隼人)がただ美味しく給食を食べるだけの話。そこに、ライバル(?)とも言うべき生徒の存在があり。彼との給食バトルが繰り広げられて行くというのが見所である。 とにかく市原隼人がうっきうきで給食を食べる光景が毎回面白くて笑ってしまった。 管理人さんのレビューを読んで知ったのですがが、これが映画化するんですか?(驚) どんな内容になるのか全く想像できない。 でも観てみたい! [テレビ(日本ドラマ)] 8点(2020-01-06 18:16:31)(良:1票) |
10. ゆるキャン△
う~ん、やっぱりコミック→アニメ→ドラマという順番で映像化する場合、アニメの完成度が高いとドラマはハードル上がっちゃって残念な結果になりやすいね。 このドラマの場合は雰囲気こそゆるキャンっぽさを出していたが、登場人物が全然別人にしか見えなかったよね~。特にしまりん。化粧濃すぎて、全然キャンプ向きじゃねー。 [テレビ(日本ドラマ)] 4点(2020-04-07 21:56:14)(笑:1票) |
11. 獣になれない私たち
《ネタバレ》 このドラマが目指したものはなんだったのか、全話見終えた今考えるに、とにかく現代社会において日本の何処かで起こっていても不思議ではないような、圧倒的リアルさではないだろうか。 仕事におけるパワハラの問題だったり、恋愛の難しさだったり。 リアルさを追求する事で暗くなってしまったり、鬱になる展開も多いので、ドラマくらいもっと夢を見させてよ!という人などにはあまり受け付けないのかもしれない。 私が良かったなと感じたのは、最初の方は嫌いな人物だらけだったんですね。それが段々と回を追うに従ってそんなに悪い奴ではないじゃないかと思うようになってきて。 悪役を単に悪役と描くんじゃなくて、ちゃんと皆理由があってそういう行動をしてるんだと分かって、その辺の描き方がとてもリアルだったなと。 その筆頭が朱里で、あれほど最初と最後で印象の変わる人物も珍しい。 引きこもりだった朱里がやがて住み込みで働くようにまでなり、逆に仕事に一生懸命だった晶が仕事を辞めるという意外性。人生は何が起きるかわからない。そういう事を描きたかったのかなと思った。 あと、毎回登場した5Tapというバーがこのドラマにおける癒しの空間で、嫌な展開の時もここへ行けばいつもマスターのタクラマカン斎藤さんが待っていてくれて、その優しい人柄になんだか癒されました。 [テレビ(日本ドラマ)] 8点(2018-12-13 18:33:17)(良:1票) |
12. 目玉焼きの黄身 いつつぶす?
様々な料理の食べ方を巡るドラマ。 食べ方なんて人それぞれだし、何が正解という事もないだろう。 しかし、周りが自分の思った通りの食べ方じゃないと気になってしょうがない、ちょっと面倒くさい主人公が、自分を見つめ直し、困難に立ち向かい、乗り越えていく物語。いや、そんな大袈裟なドラマではない。ほんと、しょうもない細かいネタの連続だし軽い内容なので、暇つぶしにはもってこいだと思いますよ。あと、佐藤二朗好きな人には外せないドラマとなっております(笑) [テレビ(日本ドラマ)] 6点(2018-03-05 14:05:32)(良:1票) |
13. ウォーキング・デッド
《ネタバレ》 シーズン1に比べるとやや恐怖感は薄れる。理由としては新たなるコミュニティを見つけ、しばし安定した生活に入る為だ。その分、登場人物達のドラマに重点が置かれており、個々のキャラクターの背景が細かく描写され、より感情移入しやすくなっている。 ゾンビものにおいて避けては通れない道である”人間同士の争い”も起こり始め、コミュニティの中でも段々と一触即発的な雰囲気になって行く所が面白い。 一方でいかにもテレビ的な、視聴者をびっくりさせたいが為の過剰な演出も目立つ。ソフィアの件がその最たるものだろう。そうなった方が面白いんだけどさぁ・・・ちょっと狙いすぎだよね。 [テレビ(字幕)] 8点(2017-01-11 11:16:35)(良:1票) |