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かっぱ堰さんのレビューページ
プロフィール
コメント数 12
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1.  怪奇大作戦 《ネタバレ》 
円谷プロダクションの特撮TV番組であるウルトラシリーズ3作(1966~1968)のすぐ後に、TBSの同じ時間枠で放送された特撮番組である。それまでのヒーロー路線から一転して怖さを売りにした番組で、子どもが見るには刺激が強すぎる面もあった。いわゆるタイアップ企画として全国の観光ホテルなどで撮影した回もあるが、当時の子どもの立場からいえば、こんな怖い番組に協力するなど誘客意図に対して逆効果である。  内容としては、警視庁の鑑識課長だった人物が設立した「科学捜査研究所」(SRI)のメンバーが、主に警視庁と連携して犯罪の解明に当たる話である。警察そのものではないが基礎的に刑事ドラマの雰囲気がある。 科学捜査ということで超常現象などは本来ないわけだが、特撮番組のため出来事が派手目というか衝撃的で悲惨なものが多い。一方で“科学”の面ではリアリティ不足だとか、今日の感覚からすれば笑うしかないものもある(CRTディスプレイなど)が、しかし本当に時代を先取りしたようなものもある(バーチャルリアリティ)。ほか完全に超自然的な題材を扱ったものもあったが例外的である。 ドラマ的には現代社会に対する問題提起のようなものもあるが、それより本当に怖いのは人間の心の闇だ、と取れるものが印象深い。物悲しさややるせなさを残して終わるのが通例のようになっていて、これが実質最大の魅力である。ほかに単なるミステリー調というかサスペンス劇場風のエピソードもあったりしたが、それは残念ながらあまり面白さを感じなかった。  個別のエピソードとしては、子どもの頃はとにかく怖いものが記憶に残ったが、成人してからだと第8話「光る通り魔」、第16話「かまいたち」、第21話「美女と花粉」といった“心の闇”系の話が印象深い。また純粋にミニチュア特撮で度肝を抜かれる場面があったりもする(第23話)。 また登場人物ではレギュラー紅一点の小川さおりという人が愛嬌があって和む。所内でお茶くみ(コーヒー)している場面ばかりが目立つが実際は事務も捜査もしており、場合によっては危険な場所に平気で出かけて行って、見る側は心配しているのに本人はケロッとした顔をしているのが可愛らしい。 昭和特撮なのでいろいろ至らない点も当然あり、また個人的にエピソードごとの好き嫌いの差が非常に大きいので全てを称賛することはできないが、総体的にはウルトラシリーズと同程度に記憶に残る円谷特撮番組になっている。
[DVD(日本ドラマ)] 6点(2018-02-11 20:50:45)
2.  ウルトラセブン 《ネタバレ》 
円谷プロダクションのウルトラシリーズの第3作である。ハードSFっぽい設定やクールなメカニックデザイン、また音楽面の充実によって当時の視聴者に強い印象を残しているが、特に個人的には主題歌や挿入歌を聞くと幼少時を思い出して切なくなる。 開始当初は子ども向けの教育的意図が見えたりもしたが次第に単なる娯楽路線に転じ、その上で参加した若手作家が好き勝手なことをやらかした面もあって、結果的に多彩な魅力を持ったエピソードが並ぶシリーズになっている。子ども番組とはいえ対象年齢不詳のようなところもあるが、見ている側が子ども番組と思っている限り、大人として受け取れるものが含まれていることに気づかないのは残念なことである。  また全49話を通した物語の流れも一応できているように見える。主人公は当初、自らを犠牲にして人助けをした地球人に感動して自分も地球人の手助けを始めたものの、少し気負い過ぎて現実に裏切られたところがあったらしい。その後は変に理想論など口にせず、とりあえず親しくなった地球人を手助けする中で、いわば同じ“人”として(第6話でいう「宇宙人」)、地球人への共感を深めていったように思われる。 地球人の女性に惚れられてしまったのはさすがに戸惑うところもあったのではと思うが、しかしもし自分が本当の姿を見せた場合に、果たして地球の人々はこれまでと同じように自分を扱ってくれるだろうか、という不安は生じていたに違いない。その懸念が最終話で見事に解消され、結果としては種族にかかわりなく同じ“人”として、心を通じ合わせた人々の物語になっている。 その一方で、当初は個人的好意で人助けしていただけだったのに、次第に地球人の守護神のように扱われ始めたことによる義務感もあり、終盤では心身の負担が耐えがたいところまで累積していたらしい。しかし最後は、彼の助けがなくても地球人は自分の力でやれるはずという希望を得て、傷つきながらも安堵して地球を去ったのだと思われる。  個別エピソードとしては、辛辣な社会批評という意味では第25話「零下140度の対決」、気の利いた作りという点では第33話「侵略する死者たち」を自分としては挙げるが、ただし世間一般の評価とは一致しないと思われる。 なお点数としては、そもそも子ども向けだったこともあり、不足の部分は見る側が補うとか不都合な点は見なかったことにするというサービス精神が要求される(昭和特撮に共通だが)。またエピソードごとの出来不出来もあるので満点ということにはならないが、とりあえずここは外見的に納得しやすい数字にしておく。
[ブルーレイ(日本ドラマ)] 7点(2018-01-28 21:29:57)
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