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ウルトラセブン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ウルトラセブン[9話]
製作国
ジャンルアクション,ドラマ,SF,シリーズもの,特撮もの,モンスタードラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 素直なエピソードで、子ども向けの教育的意図も社会批評も特にないように見える。
宇宙人(名前は出ない)が子どもらに武器を持たせて地球征服をさせようとする話だが、実際に征服を始めてしまうと30分番組に収まらないので未遂で止めている。これが実行された場合に「世の大人たちは手も足も出なかっただろうな」という劇中人物の述懐は、普通に考えればそのとおりだろうが、現実の世界をみればそういう例は珍しくないので洒落にならない。いかにこの手の特撮番組が、日本人の善良さを前提にして作られていたかと逆に思わされる。
侵略開始は午前零時の予定だったが直前に食い止められて、何事もないまま電光表示が0:00になり、「街は、平和に眠っていた」というナレーションとM27系の終曲が余韻を残す。同時にこれを見ていた子どもらも、自分らが当然寝ているはずの(起きているのが許されない)時間帯だということに気づかされる。もともとこの番組自体が架空の世界ではあるが、さらに今回は東京の子どもにとって(多分)見慣れたデパート(銀座松屋)の深夜を舞台にすることで、子ども番組らしいささやかな異世界体験を提供する趣向だったかも知れない。
キャストとしては、題名のアンドロイド(金ピカ美女)役の小林夕岐子さんは昭和特撮の世界でも美貌で知られた女優だが、今回はマネキンロボット?の役ということで、微妙に薄ら笑いする程度の無表情で通している(そこがいいのか)。しかしレギュラー紅一点のアンヌ隊員は、この時期に演者が監督から干されていたとのことでほとんど姿が見えず台詞もない。

ところで今回は変に視聴者を笑わせる場面が入れてあるのが特徴で、序盤でフルハシ隊員が負傷させられる場面では、隣でソガ隊員が笑っている意味を金ピカ美女がわかっておらず、これは劇中アンドロイド搭載AIの性能不足を示していると思われる。また子を抱いた婦人が、警備隊のビデオシーバーに興味津々だった場面も失笑させられる。ちなみにこの場面は今の感覚だと祖母が孫を預かっているように見えるが、この役者が加藤土代子という人だとすれば実年齢はおそらく37歳くらいであるから、自分の子だったとしても不思議はないことになる。
一方で全く笑えないのが大型のガをつぶす場面で、腹の中身が出るような描写はなかったが気色悪いので勘弁してもらいたい。ちなみにこのガはアケビコノハだと思われる。
かっぱ堰さん [DVD(日本ドラマ)] 6点(2018-08-25 18:42:50)
その他情報
作品のレビュー数 1件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
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