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デクスター のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 デクスター
製作国
ジャンルドラマ,サスペンス
レビュー情報
《ネタバレ》 マイアミ警察の血痕分析官デクスターには人に言えない秘密をもっていた。表の顔は、それなりに人付き合いをこなす善良な市民を演じているが、裏の顔は実は殺人鬼を殺さずにいられない性癖をもつ連続殺人鬼なのである。といったドラマ。通常、こーいったドラマだと悪い奴を殺すって所から、デスノート系か~、とか、悪い奴を人知れず殺す必殺仕事人系のドラマね、って思いがちだが、このドラマは全然違ったテイストになっている。てゆーか、そんな毒に毒をぶつけるおもしろさは、回を追うごとに薄れていき、それよりむしろ、秘密をもつデクスターとゆう人間像に焦点があてられ 誰もが抱える本当の自分と日常で演じる自分のバランスや矛盾、結婚とは?、友情とは?、家庭とは?、人生とはいったいなんなのか?といった部分を、あえて、普通の人とは違う連続殺人鬼の目線でとらえ表現したヒューマンドラマといってもいいかもしれない。それでいて、サスペンス的なおもしろさもちゃんとある所が面白い。今まで、イイモンが毒をもっている、もしくは悪い奴が主人公とゆう物語は色々作られてきましたが、ここまで人間的に繊細に、それでいてハラハラドキドキもできる複雑な構造のドラマはあまり観たことがありません。殺人鬼のドラマですが、人間社会の人生を描いた話にも見えるのです。主役のデクスターの人間像は、あくまで連続殺人鬼であり、彼が他の殺人鬼を殺してまわるのが、他ならぬ自分の欲望を満たすための、他の連続殺人鬼と変わらない性癖にすぎませんが、そんなデクスターが、日常生活で本当の自分を隠すために、良き隣人、良き夫、良き市民を演じきり、それにより招く心の混乱や葛藤が 視聴者に共感できるように作られている点は、非常によくできています。 誰もが日常で、同僚の前で、恋人の前で、妻の前で、少なからず仮面をつけ演じてる部分があり 本当の自分っていったいなに?って考える事があると思います。そーゆう人間的な部分を、殺人鬼が主人公とゆう、ある意味、人間性が壊れた者の目線でノホホンと描かれ、普通なら共感できない殺人鬼になぜか感情移入してしまう、そんなドラマなのであります。もちろんサスペンス的な要素もいろいろ趣向がこらされ、なぜかデクスターに接近してくる冷凍車キラーとゆう連続殺人鬼や、謎のストーカー女、デクスターと友達になりたがる悪をゆるさない検事、3人連続で殺人を犯すトリニティーキラーなど各シーズン毎に個性豊かなキャラが登場します。各シーズンにはそれぞれテーマ性もあり、このシーズン1ではデクスターの生い立ちと、仮面をつけて演じる日常とゆうものが根底にあります。これがシーズン2では恋愛、シーズン3では真の友情と結婚、シーズン4では家庭などテーマだけ聞いていると、なんだか殺人鬼のドラマに思えませんが、これでちゃんとサスペンスも絡めて、ドラマとして成立させてるのだから、観だしたら止まらなくなるわけです。特にシーズン4の結末なんて、かなり衝撃的で、その後、デクスターがどーなるのか目が離せない状態となっていきます。普通のサスペンスと一味もふた味も違うので、単純なサスペンスファンには少し退屈かもしれませんが、むしろ、そのおかげで僕は、このドラマにはまってしまいました。
なにわ君さん [DVD(吹替)] 10点(2015-11-30 00:28:41)
その他情報
作品のレビュー数 1件
作品の平均点 10.00点
作品の点数分布
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