《ネタバレ》 デアデビルがダークナイトっぽい作風なら、こちらはサイコサスペンス風な作品でした。ヒーローものなのに、サイコサスペンス、しかも主人公のジェシカが探偵なので、ハードボイルドタッチでもある。この特殊な雰囲気と主人公のジェシカが僕的にはとっても魅力的だったために、前半から結構のめり込み度は高かったです。ジェシカの能力はちょっと高い建物の上までジャンプで飛び上がれ、車をちょっと持ち上げたり錠前を素手で破壊できたりできる。人間離れしてるが、職業が探偵であるために、行動は聞き込みや捜査などわりと地味。ただ、そんな女性が、逃げ出したくなるほど恐ろしい男が存在する。それがサイコ野郎のキルグレイブ。前半はそのキルグレイブの恐ろしさやジェシカの恐怖感から結構ワクワクして観れました。ところが、キルグレイブの能力やジェシカ周りの設定が明らかになり、ジェシカが反撃しだす、ドラマ的にはさらに面白くなりそうな後半から、ドンドン面白さが失速。急にジェシカが尺をのばすためにがんばってるようにしか思えない感じに。ただ最終話近くは流石に楽しめたかな。デアデビルからゲストキャラのクレアが登場し、テンションもアップ。なんか他の作品からのクロスオーバーがあると、やっぱ単純にうれしい。ちなみに、このクレア、ゲストキャラなんてものではなく、実は4つのヒーロー作品全部に登場するほどのクロスオーバーキャラでして、彼女の存在が各ヒーロー作品の世界共有感を引き出しております。しかも時系列順に観ていると、ちゃんと彼女の行動が他のシリーズでの伏線を踏まえた形になっており、このために各ヒーローシリーズは時系列順番で観ておいたほうがいいのかもしれません。この後、彼女はデアデビルシーズン2に戻り、そこでの出来事により、ルークケイジに登場します。こーゆうキャラは他にもいて、この作品から登場するレズの弁護士ホガースも以降の作品にちょくちょく登場しますんで要チェック。ハードボイルド×サイコサスペンス×ヒーローものとゆう一風変わったテイスト、でも後半、ダラダラしちゃった、そんなドラマでした。
【なにわ君】さん
[テレビ(吹替)] 5点(2017-09-10 12:13:31)