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《ネタバレ》 【シャーロック・ホームズ】と聞けば大体の人が大体知ってる名詞。私もその大体のうちの一人であり、原作を読んだ事もなく、世間に流布されてるイメージ程度しか知らない状態でした。キャップみたいなフェルト帽と肩を覆うだけの短いマントとパイプ愛用者。長身の美男子で上品で頭脳明晰な私立探偵だが躁的な氣質を持ち独断的で自分勝手でペースを乱される事を嫌い、人に媚びず犯罪者を恐れず、事件の謎解きに精力を注ぐが社会正義は眼中にない。傍若無人だが礼儀正しく、社会常識から外れてるが行動は論理的で倫理的。知的で高貴な奇人変人。といったようなイメージでしょうか。そういう目でみた本作は、そういうイメージを忠実に、しかも美しく造り上げてると思います。まあ制作国のイギリスの代表的ヒーローなので当然ですね。ただ初回エピソードを見終えたときは少し期待外れだったかなという氣も。なぜかというとこのシャーロックさん、目で見た情報を瞬時に脳内データと照らし合わせて的中率ほぼ100パーセントの推理はできるけど、突き止めた犯人と対峙して対話した時、その犯人の話術と心理トリックに乗せられて殺されかけているんです。あれ?コンセプトとしては頭脳で負けたらマズいのでは?と思ってたら危機を救ったのはワトソンで、この救出方法がなんと犯人を銃撃!しかも丸腰の犯人を死角から!。
え?、ワトソンもイメージと違うんじゃ…と思ってたら、心理トリックから覚めたホームズさんが黒幕を聞き出す方法がまたなんと!打たれた犯人の傷口をぐりぐり踏んずけて『黒幕は誰だ!もっと苦しむ事になるぞ言え!』ってオイ (--;)これでいいんでしょうか現代版は。 でもまあ、第一回は様子見だし、第二エピソードからはキャラも落ち着いたようでした。シャーロックさんがネット情報やメール通信を使ったり警察の科警研を利用して証拠分析したりは現代版ぽくていいです。実は格闘戦にも長けている設定も生きてますし。 意味ありげで謎めいたキャラも続々登場し、キャラだけでなくロンドンの街並みも随時美しく撮っている。OP・EPテーマも不可解な事件と社会に挑む名探偵のイメージを織り込んだ美しいもの。名コンビが生涯の宿敵の罠にかかって絶体絶命!の状態で終わったS1。次のシーズンも観ます。なかなか良いドラマです。 【役者の魂】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2019-10-16 05:29:16)
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