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21.  アニー・ホール 《ネタバレ》 
アルビーは神経質で、”死”の強迫観念に捕われ、人生を楽しめない。「人生は寂しく、惨めで、苦しく、しかもアッという間だ」と人生観を語る。「僕を入れてくれるようなクラブには入りたくない」とも言う。理想は高いが、高望みは無駄とわかっており、常に自虐的である。無いと欲しがるが、あると気に入らない。インテリで理性的で合理的精神の持ち主だが、非理性的で非合理的な感情に捕われやすく、セラピーが欠かせない。結婚2度、恋人もいるが、性生活の悩みが常につきまとう。性欲が強いがちょっとしたことで中断してしまう。ロブスターは食べたいが、触るのはいや。都会は好きじゃないが、田舎はもっと住みにくい。昨日言ったことと正反対のことを今日は言う。アニーを尊敬する教授のいる学校に行かせるが、教授と浮気しないかと尾行してしまう。浮気するが、アニーに戻って来てと泣かれると戻る。一緒にいると別れたくなるが、別れると一緒にいたいと願う。アニーの歌は好きだが、有名になるのでレコーディングはして欲しくない。カリフォルニアは「人生を楽しむこと」の象徴だが、そこに行くと気分が悪くなってしまう。暗い天気のニューヨークが気に入っている。ついには「惨めなのは生きている証し、感謝すべき」とうそぶく始末。アニーと別れたが、彼女との生活を脚本にする。脚本で、縒りを戻す設定にして心を慰める。アルビーはコメディアンとして成功しており、経済的にも恵まれているが、性格が複雑で、惨めさや苦しみから決して抜け出せない男。矛盾だらけで、現実を見ず、決して産むことのない卵を欲しがる愚か者。永遠の精神分析患者だ。映画で監督は「アルビーは君や僕らに似てないかい?」と訴えてくる。似ているところがあるので、つい共感してしまう、そんな映画。劇中ロブという友人だけが常にアルビーの味方。精神安定剤のような役割を果たしている。こういう目立たない人に助けられているんですね。それに気づくようになったらアルビーの神経症も治るでしょう。人生は捨てたもんじゃありません。
[DVD(字幕)] 7点(2009-10-10 17:08:24)
22.  雨の朝巴里に死す 《ネタバレ》 
フィッツジェラルドの短編小説「バビロン再訪」が原作。長く続いた戦争が終り、勝利に酔いしれる巴里。長く抑圧されてきた反動で、民衆の欲望が噴き出て、享楽を肯定するような時代がしばらく続く。これが時代背景。従軍記者チャーリーは、終戦の日美女ヘレンと会い、たちまち恋に落ちる。ヘレンは学校を放校になるなど奔放な性格。「戦争はもういや。毎日が最後の日と思って楽しく生きたいの。最後の日だけの人生。でも本当の最後の日は訪れなくていい」彼女の人生観である。二人は結婚して子供にも恵まれる。が、共に浪費家で、チャーリーは金策に苦労する。彼は通信社に勤めながら、小説をいくつか書き上げるが出版にまで至らない。そんなとき、ヘレンの父の土地から石油が出て金持ちになる。ヘレンは夜な夜な遊び呆ける一方で、彼は小説に専念する。ヘレンは夫の才能を信じて応援してくれるが、やはり出版されない。自分の才能にヤケを起こし、享楽に溺れるてゆくチャーリー。酒、カーレース、浮気で浪費される日々。ヘレンもテニス選手と不倫の関係に。愛しあいながらもすれ違う二人。ある日のパーティで二人は諍いをし、チャーリーは先に帰り、玄関に鍵をかけ酔って寝てしまう。ヘレンは家に入れず、雨に濡れて妹の家に行くが、病気になってしまう。やがて娘を夫に託して逝去。チャーリーは娘を妹夫婦に預け、アメリカに帰る。二年後作家として成功し、巴里を再訪。娘を引き取ろうとするが、義妹が許さない。義妹は姉を見殺しにし、自分の愛も受け入れてくれなかった彼を憎んでいるのだ。だが夫に諭され、彼に娘を引き合わせる。抱き合う父と娘。人生の崩壊寸前に追い込まれながら、何とか踏みとどまり、人間らしい生活を取り戻せた男の物語。二人の放蕩ぶりが中途半端にしか描かれていないので、底の浅い人生ドラマになってしまっている。二人の空虚感、疎外感、絶望感が深ければ深いほど、悲劇が盛り上がり、そこから立ち直ったときのカタルシスが大きいのだ。元来山師的な義父を物分りがよく陽気な性格にしたのも失敗の原因だろう。奇妙に明るい家庭に見えてしまうのだ。
[DVD(字幕)] 6点(2009-10-05 07:17:50)(良:1票)
23.  愛と追憶の日々 《ネタバレ》 
どこにでもある平凡な家庭の母と娘の愛情物語。だが、それがテーマと分かったのが開始1時間も経ってから。エマは赤ん坊から結婚まで一足飛び。スカートがまくれてパンツが見えていたり、結婚前日にマリファナ吸ってはしゃぐ姿が強烈で、おバカキャラとしか思えず、旦那と不和になろうが、エマが浮気しようが、病気になろうが感情移入できませんでした。旦那はいい人なんですが、オーロラには嫌われる。オーロラは娘を奪われたくなかったのでしょうか。いずれにせよ、二人っきりの母と娘の間に溝が出来、それが埋まったり、広がったりの展開。エマの子供たちはいつも悲しそうな顔。両親が不和の家庭の子供は不幸そのものです。興味深いのはオーロラの恋。五十路女の恋なんて想像もしていませんでしたが、隣人の宇宙飛行士ギャレットのぶっ飛びキャラが見ていて楽しい。砂浜でクレージーな車の運転シーンや、空港での風変わりな愛の告白など印象に残ります。平凡な家庭に持ち込まれた”非日常”。最大の見所ではないでしょうか。シャーリーもチャーミングでした。後半、エマが難病にかかってからは悲劇的要素が強くなります。前半のコメディっぽい展開から、まさか亡くなると思ってなかったのでびっくり。亡くなったからといってすべてが丸く収まったわけではなさそうです。子供は母を許してません。旦那は子供をオーロラに託し、生徒とロマンスを楽しむのでしょう。オーロラとギャレットは結婚で、ここはOK。エマに浮気をさせたのは脚本の最大の失敗。弱い女を演出したかったのでしょうが、旦那の浮気を責める資格がなくなり、子供たちに対する言動にも説得力が失われます。「母の恋」はいいですが、「母の浮気」はNGでしょう。
[DVD(字幕)] 6点(2009-10-04 10:29:57)
24.  雨に唄えば 《ネタバレ》 
エンターテインメントに徹しきった映画。「傑作」と言われるのも納得。ダンス・シーンは圧巻。とくに舞台のバイオリンシーンと「笑わせろ」は、ダンサーの魂がこもってます。胸が熱くなりました。一方で、有名な「雨に歌えば」のシーンは作りすぎのように思えました。安っぽいセットと作り物の豪雨(光るようにミルクをまぜてある)。製作の発端は、アーサー・フリードとナシオ・ハーブ・ブラウンが作曲した20年代から30年代の歌を使ったミュージカル映画を作ろうというもの。脚本に添って音楽が作られているわけではなく、その逆。それを考慮すれば、脚本は頑張っている方でしょう。劇中映画で、リナの声と歌をキャシーが吹き替えているが、実際は会話はリナ本人で、歌は別人(ベティ・ノイズ)。キャシーはかわいいけど、ダンスもうまくなく、スタイルもよくないのは残念なことです。恋愛パートでは、ドンがキャシーを好きになる部分があまり描かれておらず、感情移入できません。逆に馬鹿と思われていたリナが、社長を契約書を盾に言い負かす場面で、おおっと思いましたよ。最後、「ブロードウェイ・バレエ」が延々以上続きますが、大した見所になっていません。それまでタップ中心の踊りだったのが鳴りを潜めているのと、コメディ要素が失われているからです。全体に見て統一性に欠けます。これは撮影が延びて、コズモ役のオコナーの契約が切れてしまい、予定されていた二人のダンス・アンサンブルが撮影できなくなったから。感動のラブシーンも軽くて不発ぎみ。「後半失速」の印象があります。もしダンス・アンサンブルが撮影できていれば、完璧に近いミュージカル映画になっていたと思います。ラストシーン、看板にキャシーの名前がありますが、これは映画を撮り直したという解釈でよろしいでしょうか。オープニングで、2倍速で歌われる「雨に歌えば」。ハイライトのネタバラし。監督の自信の表れと受け取りました。
[DVD(字幕)] 8点(2009-10-02 12:42:18)(良:1票)
25.  アパートの鍵貸します 《ネタバレ》 
バドは気が好いが、行き当たりばったりの男。アパートを上司の浮気用に貸して、出世をもくろむ。フランに好意を持っている。フランは不倫をして自己嫌悪にながらも、男の甘い愛の言葉を聞くと信じてしまうお人好し。その相手がバドの上司。バドは、割れたコンパクト(ハートブレイクの象徴)から、そのことを知る。傷心して、彼女のことをあきらめるが、彼女が彼のアパートで自殺未遂して急展開。看病の間にまだ愛していると気づきはじめる。彼女の兄に殴られて「いいんだ、ちっとも痛くない」と言うときが、彼女を心から愛していると気づいた瞬間。彼女をかばった結果なので、かえって嬉しいのだ。彼女に愛を告げる決心をするが、上司が離婚を決意して、また急展開。フランは男の言葉にまた騙されて「夢みたい」。バドは身を引くが、上司からアパートの鍵を貸せと言われて拒否。クビになるが、メンチェ(人間)に戻る。フランは上司からバドが会社を辞めたことを聞き、バドが自分を愛していたこと、彼を愛していることを悟る。アパートへ直行。バドは愛を告げるがフランは聞き流し、コートを脱ぎ、カードを始める。これは彼女が甘い言葉には騙されない女に成長したこと、古い殻を脱ぎ捨てたこと、人生の勝負をもう一度やり直すことを意味。誰も真似のできない小粋なエンディングですね。。キスを一度もしないラブコメは唯一無比。エレベーターは出世と恋の浮き沈みの象徴。その独創性に脱帽。気の利いた台詞のオンパレードです。「男は妻の元へ、そして女は…、このエビ味が落ちたわ」「(男が去ると)何もかも急に醜く見える」「(電話:いるのか?)いないわ」「なぜ人は恋するの」「女房持ちの恋にマスカラは厳禁なのに」「未練はいつになった消えるの。洗浄できればいいのに」「毎年ケーキを贈るわ」「(スペルができず秘書失格になったのを受けて)うまく言えないわ。(I can't spell)」「物事は成り行きだわね。But that's just the way it crumbles, cookie-wise.」マイナス要素は、自殺未遂させたこと。コメディには重過ぎます。
[DVD(字幕)] 8点(2009-09-29 04:17:56)(良:2票)
26.  明日に向って撃て! 《ネタバレ》 
切ない映画である。ブッチとキッドは男の子なら誰でも漠然とあこがれる夢を具現したような存在。「幸福な子供時代」の象徴といえる。アウトローの集まる古き良き西部に住み、銃を華々しく撃ち放し、列車強盗や銀行強盗で大金を掴み、気の合う友達を持ち、女性にはモテまくり、長旅をし、ときに国外にも逃亡する。自由気ままに生きるとはこういうことだろう。だがいつまでも子供ではいられない。いつかは夢から覚めて、大人にならなければならない。決して顔を見せない追っ手が大人の象徴。逃げても逃げても追ってくる。追っ手は自分の内面の影でもあり、いつかは向き合って対決しなければならない相手。ラストで追っ手に向かって銃を撃ちつつ飛び出すのは、子供から脱却して大人になることの象徴、通過儀礼だ。誰もいつかは子供時代とは永遠にさよならしなければならない。映画は、その瞬間を鮮明に切り取った。ブッチは初めて人を殺したとき、夢の終りが近いのを悟った。それでもブッチは「次はオーストラリア」などと夢を語る。何度見ても心がひりひりする。過去を表す手法としてセピア色が随所で効果的に用いられている。一方未来は自転車として登場する。馬や馬車は最早時代遅れ。旅立つシーンで、ブッチが自転車を捨てる。自転車はよろよろと倒れ、車輪が空転するのをカメラが追う。二人の未来を暗示した見事な手法だ。二人は死んで、子供の夢も滅びた。だが、滅んだのはそれだけではないだろう。子供が自由に夢を見ることのできる社会そのものが滅んだのだ。映画の製作された時代の社会の現実は、ベトナム戦争、黒人差別、学生運動、麻薬の氾濫、ヒッピー運動、価値観の多様化、親子の断絶など、混乱を極めていた。もう子供が、子供らしい夢を見ていられる社会ではない。なんと嘆かわしいことか!映画の意図はそこにあると思う。キッズの登場シーンはずっとキッズのアップが続く。朝日を浴びて自転車に乗る二人の美しいシーン。写真だけで描かれるボリビアへの逃亡の旅。音楽と映像だけの銀行強盗シーン。印象に残る場面はいくつもあり、映画の技法の宝庫でもある。この映画を単にあまり賢くない悪党の逃亡劇として見ると面白みにかけるだろう。憎めない二人に乾杯。女性の心理が描けてないのが残念。
[DVD(字幕)] 9点(2009-09-19 02:45:58)(良:3票)
27.  アフリカの女王 《ネタバレ》 
脚本はよく出来てます。中年の牧師の妹が、飲んだくれのおんぼろ汽船の船長と、不可能と言われる激流くだりをなしとげ、魚雷で敵国ドイツ軍の砲艦ルイザを撃沈する。途中、あまたの障害、苦難に遭遇し、それに格闘し、打ち勝つうちに二人は恋に陥る。最後は失敗に終わったと思わせておいて、どんでん返しが待っています。障害の多彩さは見事です。小説なら最後まで退屈せず、楽しく読めたと思います。リメイクすれば、そこそこのヒットが見込める作品です。で、映画ですが。まず砲艦ルイザが小さくてがっかりしました。ドイツ人をお人よしのように描いたのは逆効果。あくまでも「巨悪に立ち向かう正義の二人」という路線を貫くべきでしょう。お人よしのドイツ人の乗る小さなルイザを爆発させても、カタルシスは得られません。オルナットのキャラですが、もっと酷い荒くれ男にすればより面白くなりました。女に従順すぎるのが欠点です。大好きなお酒を勝手に捨てられて、怒ることもできないんじゃ、だめ人間です。不可能な作戦にはもっと逆らいましょう。わがままで傲慢、まるで言うことの聞かない男を女がどうやってその気にさせるか、そこが見所になる筈です。ローズは敬虔なクリスチャンで、か弱い中年淑女ですが、死の激流下りを恐れるどころか、楽しむという勝気のところがあります。そのアンバランスが魅力なのですが、勝気さが中途半端にしか描かれず、感情移入しにくいです。いっそうのこと、ローズが冒険を通じて、自分らしさと自由を取り戻す「自分探しの旅」にすればよかったのです。ローズの心の成長をもっと見たかったです。それにしても牧師さん、あんなことで死ぬなんて…。
[DVD(字幕)] 6点(2009-09-11 02:37:53)
28.  アンドリューNDR114 《ネタバレ》 
この映画は「死」を大切に扱っているだろうか?不死だから人間とは認めず、死ぬなら人間と認める。愚かしい!じゃあ死ぬように改良しよう。もっと愚かしい!愛する人(ロボット)が死んだから自分も死ぬ。それでいいんですか?それもロボットに生命維持装置を切らせて。そんなこと自分でやってください。ロボット3原則があるんです。死を受容することと、死ぬことは別のこと。リトルミスが亡くなるとき、木馬を持っていた。木馬はロボットが始めて独創性を発揮したもの。ミスはロボットを好きになり、最後までロボットの思い出を大切にし、充実した気持ちで死んでいった。これこそが命の輝きであり愛でしょう。ロボットは愛するものが去るのは耐えられないという。死を受容できず、ミスの充実した人生を認められないのだ。死に耐えられず、改良してどんどん人間に近づくが、最終的に死を選ぶのは皮肉だ。ロボットは人間らしく生きただろうか?様々な葛藤の中に喜怒哀楽があり、生の充実感があり、その先に死がある。死があるから人間ではない。どう生きるかが大切だ。ロボットに生殖器があっても、快感を得る道具で、生殖機能はない。土台人間にはなれない。どうして法律にこだわる?人間らしく生きることにこだわるべきではないのか?ひたすら改良しまくるロボットに、人間らしい安らかな死が訪れたといえるのか。無いものねだりをしているだけ。ロボットの死とは何か?あのロボットは本当に死んだのか?電子頭脳を取り出して、別の個体に納めれば生き返りませんか?そもそも人間とロボットの恋愛がなじまない。鉄腕アトムの恋人はロボットでいい。同じ仲間だから。どうして異質なものになりきろうとするのか?人間を植物にするのと同様に不可能。せめて誰にも好かれそうな好青年顔なら感情移入できるのに、あのおやじ顔じゃ無理。単なる変態ロボット。ところで映画のテーマは人間になりたかったロボットですが、現実にロボットが感情と自由を得たら人間になりたいと思うでしょうか?そうは思えないです。ロボットのほうが完璧だし、容易に改良できるし、不死だから。独自の文化と共同体を築くと思います。蛇足ですが、真にすごいのはあの技術屋。たった一人で機械を人間そっくりに改造してしまうのですから。天才です。 又一人暮らしのロボットがいたら、盗まれると考えたのは僕だけでしょうか?
[DVD(字幕)] 4点(2009-05-05 05:15:13)
29.  アイアンマン 《ネタバレ》 
荒唐無稽なヒーローものはかっこよさがすべて。そういう意味では合格点。この監督は見せるべきところを心得ていますね。天才エンジニアが敵に捕らえられて、洞窟の中で二人でトンカチやりながらアイアンマンを完成させるのはいくらなんでも不可能でしょう。設備がないのに核融合のリアクターの小型化にも成功しているわけですし。監視している敵が気づかないわけないですよね。(まあ、原作がそうなっているのでしょうね)その野暮ったいデザインに脱力、続けて鑑賞する気を失ったほどです。しかし、それも洗練されたデザインのものが完成してから一変しました。完成へのプロセスを丁寧に紹介しているのに好印象。イラクで敵兵をあっさり倒すシーンなどよかったです。最大の敵が身内にいたわけですが、これもありがちですね。(秘書による機密書類のダウンロードシーンは、他の映画で何度見たことか)あの年寄りが中に入っていると思うと萎えます。もっと精悍な人物にすべきでしょう。最後、敵を倒すために核融合施設を爆発させるのはむちゃすぎます。アイアンマンの知恵と装備で倒さなきゃだめですね。 しかし、主人公が酒、博打、女好きで、疲れた顔しているという設定はどうなんでしょうかね。秘書との恋愛も中途半端のままですし。(秘書はスタークの遊ぶ女の世話もしているので、真の恋愛に発展しずらいですね) 昔の「ロボコップ」を思い出しました。最後にブラック・サバスの「アイアン・マン」が流れたときには苦笑するしかありませんでした。確信犯ですね。
[DVD(字幕)] 7点(2009-03-10 09:45:23)(良:3票)
30.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 
ネビル博士は人類で唯一の生存者。ダークシーカー化している人間を救うために血清を作り出そうと研究している。この設定だけでも疑問がいくつも出てくる。どうやって人類が滅亡していったのかがちゃんと描けていない。人類滅亡の過程を詳しく紹介すれば見せ場の一つになったのに。ネビルは銃と拳銃と犬を持ちながら、鹿狩もできない。車で追っかけてどうする。待ち伏せか、トラップを使え。知能がない凡庸な人間として描いてあるので設定と矛盾する。ダークシーカーの罠にひっかかるわけである。博士は自分に免疫力があるのを知っている。ならば、それで血清を作ればいいのである。ダークシーカーを救うためといいながら、彼らを車や銃で殺しまくっている。捕獲も麻酔銃ですればいいのに。 人類が滅亡しているのに電気、ガス、水道が完備しているのはどうして?ラジオ放送までできるではないか。 ネビルはどうしてニューヨークに残ったのか?これも描けていない。ウイルスを作ってしまった女博士を主人公にすれば感情移入できたのだ。自分の責任なのだから必死に研究するはずで、それが自然の流れである。 ダークシーカーは知能があり、統率も取れているのだが、何を食って生きているのだろうか?すでに人間はいないのだ。ゾンビ犬を飼いならしているのには苦笑するしかない。なに、紫外線に弱い?ちゃちい設定だ。UVカットの服を着たり、日焼けクリームを塗ればいいではないか。 人間、犬、ネズミは感染するが、鹿、ライオンは感染しないのだろうか?ゾンビライオンやゾンビ鹿を見てみたかったぞ。 犬との愛情物語はよかったが、人間が出てくると彼らとコミュニケーションがうまくとれない。男の子は何もしゃべらない。女は「すべては神の計画よ」「どこそこにサバイバル村がある。理由はないけど知っているの」などと完全に電波系である。ゾンビが出てきても震えているだけ。よく生き残ってこれたものだと口あんぐり。(それにしてもあの侵入ゾンビは、なぜ天井を破壊していたのか?下を探せよ) ラストシーン、ネビルは自爆する必要なし。シェルターに朝まで隠れていればOK、ハッピーエンド。
[DVD(字幕)] 6点(2009-02-03 01:26:03)(良:1票)
31.  アサルト13 要塞警察 《ネタバレ》 
まあなんていうか、可もなく不可もなくといったところ。 完全武装のSWAT隊が簡単にやられすぎ。 単純に攻め込んでいっては、撃たれ負け。 どっちらけです。 催涙弾、閃光弾、手榴弾をどんどん投げ込んで、逃げてきたところを狙い撃ちすればOKです。 火をつければ外にでるしかないですし。 最後のおじさん警察官の裏切りは腑に落ちない。 囚人たちが心を合わせて悪徳警察官と対決するという構図をもっと 鮮明にだせばよかった。 でもまあ、そこそこの緊張感は持続してます。
[地上波(吹替)] 5点(2008-06-01 23:36:41)(良:1票)
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