1. キャビン・フィーバー(2002)
《ネタバレ》 過去の傑作ホラーの面白さを濃縮したような作品。謎のウィルスが蔓延し、友人同士が疑心暗鬼に陥っていく展開は、「遊星からの物体X」のような精神に訴えかけるような恐怖感があるが、後半に行くにつれ物語は徐々に暴走。金髪少年が突然「パンケーキ!パンケーキ!」と叫びながら「ブレインデッド」の神父級のカンフーで突撃してきたり、超へタレだった主人公がドライバー1本で相手を瞬殺する最強戦士に変貌したりする。唯一の未感染者が感染者と間違えられ射殺されるラストは「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」そのもの。はっきり言ってオリジナリティは皆無だが、監督のホラー映画に対する深い愛情はクドイほど伝わった。しかし「マーダー・ライド・ショー」といい、最近はこの手の映画がやたらと量産されてるな…。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-04 11:59:17) |
2. キング・コング(1933)
作品の中に垣間見れる残酷性が妙に記憶に残る映画。フェイ・レイと間違えて捕まえた女性を「コレじゃない」ってな具合にポイッと捨てるシーンは本当に怖い。コングにとって彼女以外の女性は全て障害物であり、ただの餌に過ぎないのだ。コングの自分勝手な恋愛感情により、多くの罪無き命が散っていくストーリー展開は、現代のどのパニック映画よりも不条理であり、同時にそれが純粋な恐怖へと直結している。本当の意味での怪獣映画と呼べるのは「ゴジラ」と本作だけなのかもしれない。 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-20 11:58:19)(良:3票) |
3. CUBE2
《ネタバレ》 前作では終始ミステリアスな存在だったキューブに「軍関係」という一つのヒント(ってか答え)を出してしまったのにはひっくり返ったが、もしこれが無かったとしても単に前作の焼き直しになってしまうのが続編の難しいところか。こんなんだったら前作を徹底的にパロったコメディ映画でも作れば良かったのに。 6点(2005-02-04 21:08:14) |
4. キル・ビル Vol.2
宣伝で「ラブストーリー」なんて言っているが、内容は相変わらず馬鹿映画。しかし前作の沖縄→東京編が異様に濃すぎたせいか、今回は印象に残ったシーンも少ない。結局、自分にとっての「キル・ビル」とは死亡遊戯の格好したユマが日本刀振り回して「ヤッチマイナー!」な映画だったんだな、と再認識。あと今回、アニメパートはどうしたのよ? 6点(2004-11-08 20:37:50)(良:1票) |
5. キャリー(1976)
切ない。あれだけキャリーに同情させといて、何の救いもなく終わるのが悲しい。ブスでは無いが、決して可愛くも無いシシー・スペイセクがこの映画の全て。 8点(2004-04-25 02:23:43)(良:1票) |
6. キル・ビル Vol.1(日本版)
この映画の醍醐味はなんといっても青葉屋の大立ち回りでしょ。クレイジー88のメンバーを斬っては捨て斬っては捨てのエンドレス。時間と共に、青葉屋が阿鼻叫喚の地獄絵図と化していくのが理屈抜きで楽しめます。それにしても、誰一人として銃器を使って襲ってこないのが不思議でしょうがない。やはりこれもタランティーノ映画の成せる業なのか? 9点(2003-11-28 20:58:39) |
7. キャプテン・スーパーマーケット
これまで悪霊に散々な目に合わされ、やたらとテンパりまくってたアッシュも今作ではスーパーヒーローへと大変身。悪霊に憑かれたババァに、何の躊躇いも無くショットガンをぶっ放しまくる彼の成長ぶりを見ていると、何とも嬉しい気持ちになります。でも今回の対決は悪霊というよりも、自分のミスで復活させちゃった骸骨兵士の方がメインかな。レイ・ハリーハウゼンを彷彿とさせるカクカクしたその動きが、この作品の持つ雰囲気に上手くマッチしていると思います。1作目の異様な怖さは皆無だけど、ヒロイックファンタジーとして見れば秀逸な出来。 8点(2003-01-02 23:00:13) |