1. クライモリ デッド・ホテル
《ネタバレ》 人気スプラッタシリーズ6作目?と言うことであの食人一家が相も変わらず森でウロウロ、と言う展開はまあお馴染みなのですが、本作はちょっと趣を変えて、自分の出自を探ろうとする主人公+銭ゲバ連中が相続したホテルへ滞在して、ひどい目にあってく、と言う展開。 もはや「クライモリ」でなくても良くね?と言う感じではあるのですが、ホテルの内装だったりロケーションだったり、不気味な一族の存在など、「クライモリ」と考えなければそれなりに楽しく観られる点はポイントかな、と。 じゃあなんでクライモリにしたんだよ?と言う感じですが、シリーズものの宿命というやつでしょうか。マンネリ化を防ぐためのものですが、多分このシリーズを楽しみにしている僕のような人々は「不気味な森の中で怪物一家に残虐に殺されていく」展開のみを期待してるのであって、前半の抜き足差し足な展開は正直かったるいとしか言いようありません。 後半ようやくエンジンがかかってきたと思ったらもう残り30分弱。しかもゴア描写は過去作に比べるとやっぱりどこか劣る感じも受けるのも残念。 これならシリーズではなく「暗い森」とかいう似非邦題っぽくしといたほうが「意外に面白いぞ」ってなったような気もします。原題と殺人鬼連中でバレますが。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-07-28 23:00:59) |
2. クローバーフィールド/HAKAISHA
《ネタバレ》 食人族の進化系、というかブレア・ウィッチの亜流。 この手の作品の突っ込みどころの常としては、なぜそこまでカメラにこだわるのか、というかあんな状況でもカメラを回し続けられる主人公たちがスバラシイ、というものです。 ま映画の構成というかは、なかなか面白いんですが、破壊者の正体がデデ~ンと出てしまう時点でなんか興ざめをしてしまいました。 エンディングは、なかなか皮肉が利いていて良かったとは思いますが。 [DVD(字幕)] 5点(2008-09-28 03:55:26) |
3. クロスロード(1986)
《ネタバレ》 こういう一見判っているようでいて実は頭の悪い映画って結構好きです。 話自体は有名な(今はどうだか知らないが)クロスロードの伝説をモチーフに、「ベスト・キッド」にてミヤギ流カラテを会得した我らがダニエルさんが今度は伝説のブルース・マンとともに求めて幻のブルースを求め放浪する…という、一種の青春ロード・ムービー。 スライドの名手として知られるライ・クーダーの吹き替えらしいギターもまた最高だが、やはり最後の我らが変態ギタリストことスティーヴ・ヴァイとのギター合戦…もとい速弾き合戦は必見。 もちろん、ブルースの映画でクラシックってのはどーかと思うし、序盤にジュリアートの教授が言ってた「横道にそれてはいかん」等の言葉から、実はブルースを馬鹿にしてんじゃね?と思ってしまいますけど、「同じ悪魔なら今度はパガニーニだッ!」という悪魔繋がりであれになった、ということであえてスルーします。 ということで、映画自体は6点くらいですが、スティーヴ・ヴァイの“悪魔に魂を売ったギタリスト”があまりにもはまり役なので、おまけして7点です。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-23 04:15:35) |
4. クラッシュ(2004)
《ネタバレ》 結局人間とは本質的に他者を否定しながらでないと生きてはいけないわけで、そう云うところは良く描けていると思います。 人と触れ合う事がなくなってしまったからこそ、互いを求め合う。求め合いたいが故に、衝突を繰り返すというある種の逆説的なことを見事に映像化していると思います。 ただ、殆どの連中がどーでもいい事で争っていると言うのも興味深い。 例えば 「ドアを直さなけりゃ錠は直らないですよ」 「じゃあドアを直してくれ」 「ドア職人に言ってくださいよ」 「じゃ錠を直せよッ!」と物凄く見当違いな問答。 それも伏線ではあるんですけど、結局のところ、人種差別ってのはただの取っ掛かりで、人間てのはそんなどーでも良いような事ですぐ争う愚かな生き物なんだっていうある種の皮肉のようなものを感じました。 [DVD(字幕)] 6点(2006-10-21 07:02:56) |
5. クライモリ(2003)
《ネタバレ》 ♪一つ~曲がり角~一つ~間違えて~迷い道クネクネ~…といった感じでどんどん度ツボにはまっていくという、「悪魔のいけにえ」+「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のような作品。今となっては目新しいものは何も無いけれど、最近の作品のなかではテンポはなかなかいいし、雰囲気も出てるし、それなりにグロくて恐がれる作りをしてると思います。しかしながら、劇中で「Deliverance」を「サランドラ」と訳してくるあたり、やっぱり自社の配給作品をアピールしてんのかなぁとかって言ういらぬ想像をしてしまいました(笑)。 [DVD(字幕)] 5点(2005-05-03 00:30:27)(良:1票) |
6. クリーン、シェーブン
スタイリッシュ、と取れなくも無いが、見ているうちに自分にも電波が入ってくるのではないか?という考えが浮かんでくる。残念ながら俺には「人を徹底的に不快にするだけの映画」としか取れなかったよ…。 2点(2005-02-11 17:57:43) |
7. クローン
《ネタバレ》 お!なにやらこの手の映画にしちゃ点が結構高い。といいつつ自分も楽しんだクチです。設定とかは良くある“近未来の全体主義国家でどーのこーの”ってな感じですが、意外に見せてくれる脚本とか、普通のストリート・ファイトにすれば良いものをあえてカンフー映画の如くバック転蹴りや飛び後ろ回し蹴り等サービス精神旺盛のファイト・シーン、敵をおびき寄せる(かく乱させる)為の作戦とかスリルがあって良かったと思います。僕も初めのうちはハサウェイ少佐が怪しいなぁと睨んでたんですが、冒頭で“オーラム”という苗字だけで名前が表示されていない事が伏線になってると知った時はやられたぁって思いました。初めから予想すれば出来なくもないエンディングですが、それでも予定調和に終わらせなかった事が大いにプラスの方向に働いてると思います。久しぶりにラストで「お~そう来るかぁ」と思わず唸ってしまった(良い意味で)ので、今回は7点を献上したいと思います。 7点(2004-11-04 23:21:49) |
8. クリムゾン・アイランド
私はアルバトロスコアって聞くといつもとは違う期待をしてしまうんですよね。で、これもその期待に胸膨らませて見たものなんですが、ん~やっぱりやってくれた。設定としてははオカルト的な要素が加わったいい作りをしてるんですが、土偶を割った事でその土偶はモンスター化。酒とクスリとエッチ大好きな若者を「わりぃ子はいねぇかぁ~?」ってなまはげ状態で殺しまくるって安易なスプラッタに成り下がってます。CGもいかにもそれと判る作りをしてますし。…てか、深紅の島ってどういう意味?血で真っ赤になった島って意味?それにしては少し物足りないよ。もっとやるならやるでズバっとやらないと!何でもかんでもクリムゾンって付ければいいってモンじゃないよ、まったく(お前が言うなって突っ込みはご勘弁を…) 3点(2004-05-10 04:23:11) |
9. グランド・ホテル
ある特定の空間に複数の人物を登場させ、人生の縮図を描き出す「グランド・ホテル形式」という手法を確立させた記念すべき作品であるため、その完成度はまさに完璧といえる。経営不振の大実業家、落ち目のバレリーナ、死の宣告をされた経理マン、早記者、紳士の心をもつ偽男爵(泥棒)の5人それぞれが少しずつ絡み合いながら織り成す人生の縮図はただただ凄いとしか言いようがない。特に感銘を受けるのが、第一に雇い主である大実業家に虐げられた経理マンが初めて心の内をぶちまける場面、第2に、その経理マンの財布を盗もうとした男爵が、(本当に)人生に絶望した彼の心の叫びを聞き、情けから財布を返す場面。思えばこの物語の中で最も過酷な運命を背負っているのは彼なはずなのに、一番光り輝いていたのもまた彼であった。死期を知るまでは本当の人生ではない、限りある命と知って初めて人生は光り輝くのだ。その人生のあり方をこの映画は見事に表現した。そしてまた“一番親しむ者”の死によって人生に浄化の効果を与え、彼を救ったのだ。これを傑作と呼ばずしてなんと呼ぼう? [DVD(字幕)] 9点(2004-04-16 21:07:00) |
10. クール・ランニング
《ネタバレ》 一度も雪を見たことないジャマイカ人がいきなりボブスレーっていうのは物凄いことなんですけど、それが人々に教えてくれた事ってのは「やる事の意義」ではないでしょうか。国民の気体を一一身に背負い、最後まで自分たちを捨てなかった彼らには非常に共感できる。それにゴールする事ではなく完走する事、参加する事に意義があるというラストも一般的なサクセスストーリーなんかよりも遥かに良い。 8点(2004-04-16 19:13:24) |
11. クリスマスに万歳!
多神教、もしくは無宗教派な我々日本人にはクリスマスは特に重要でもなんでもないけど、キリスト教圏の人々にとってはやはり特別な日、最愛の人と過ごしたい日なんでしょう。分かれてしまった両親を何とかくっつけようと奮闘する兄妹がとても微笑ましく、最後はクリスマスらしくハッピーエンドで締めくくられるのも良いです。映画自体はそれほどでもないけど、空に舞い上がる白い結晶の美しさに+1点の総合6点献上。 6点(2003-12-26 15:17:51) |
12. グリース
あらすじも何も知らないで見たので、いきなり唄いだしたときは何事かと思ったけれども、あぁなるほどこういう映画かと思ってそのまま見ましたけど、とても面白かったです。オリビア・ニュートン・ジョンといったらジョン・デンバーの【カントリー・ロード】をカヴァーした歌手だと思ってたんで、出演してる事を知った時は「あれ、女優だったの?」と思ってしまいました。アメリカの高校生って、こんなに明るいものなんでしょうかねぇ。それはそうと、こういう時代の作品に登場するワルは今と違ってある種の“仁義”というものをきちんと持ってるような気がするんですけど、気のせいですかね。 7点(2003-12-06 02:47:20) |
13. クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア
アン・ライスの処女作【夜明けのヴァンパイア】改めインタビュー・ウィズ・ヴァンパイアの続編である【ヴァンパイア・レスタト】【呪われし者の女王】の映画化。本作品に限らず近年の吸血鬼ものはどれもろくでもないものばかりなので、原作は全くといっていいほど読んでないが、ヴァンパイアが人気ロックグループの人気ヴォーカリストね…吸血鬼も落ちたもんだ…。ジャンルは…あえて言うならホラーだけど、ホラーにロックを使っても怖くない、というか使うなよ。前作のガンズ・&・ローゼスの悪魔を憐れむ歌ならまだしも、へヴィー・ロックはねぇ。勿論ロックは好きだけど、それと映画とはまた別物だと思うのですよ。内容も内容で、前回が他の命を犠牲にしながら生きていくという罪悪感にさいなまれるという濃厚な話だったのに、今回はレスタトの描写が違う。というか設定がかみ合わない。最初のヴァンパイアはアルマンとなっていなかったか?話だけ見るとろくでもないものだけど、音楽のセンスのよさや主人公の美しさに…5点。 5点(2003-11-19 03:41:56) |
14. クリープス
この頃の映画って何でもかんでもゾンビ化していたような気がするが、死体をゾンビ化させる宇宙ナメクジって言う設定は如何なものか…ジャンルもジャンルだし、学園、エイリアン、ゾンビと複数のジャンルを混ぜて作った(寄せ集めか?)ようなものだが、それなりには楽しめる作品。 5点(2003-11-12 18:51:07) |
15. グール
“宣伝文句はウソばっかり”という最大の鉄則にまだ気付いていなかった時期に見た映画なんで、それはもう期待に胸を膨らませて見た。なんたって“ゾンビ”“死霊のはらわた”と比較し、それらを超えたとまで言っているのだから期待しないわけがない。そして、見終わった時の気持ちは、「もう宣伝を信じるのは止めよう…」というものだった。恐怖シーンは皆無に等しく、残虐シーンも不完全燃焼気味。おまけにストーリーが…と、正に踏んだり蹴ったりの作品だった。 3点(2003-11-01 02:30:26) |
16. クン・パオ!燃えよ鉄拳
他の人も書いている通り、この作品最大の見所は用心“牛”とのカンフーファイト。牛だからって侮っちゃいけない。跳び後ろ回し蹴り、連続ハイキック、パイル・ドライバー、挙句は牛乳まで駆使してマトリックス顔負けのアクション見せ付けてくれます。ギャグの方は…あまり面白くなかったけど、製作にはクロマキーなどを使ってものすごい苦労の果てに完成したとか。そうそう、これ見た後、オリジナルの方にも興味を持った。 4点(2003-10-24 02:56:11) |
17. クローンズ(1996)
忙しいから自分のクローンを作っちゃえーと言うことで1…オリジナル、2…少しワイルド、3…少しカマ、4…レインマン(!?)という総勢4人の主人公登場。最終的には自分(彼ら)と向き合うことで自分に欠けていた何かを取り戻すと言うもので、3人のクローンはそれぞれ別(3人一緒)の人生を歩む。自分とはまた少し違った自分(クローン)とのやり取りが面白い。 6点(2003-10-24 02:47:42) |
18. グリーン・デスティニー
ストーリーはまあまあなんだけど、アクション、特に剣技に関しては申し分ない迫力。さすが、中国の歴史の深さを感じさせてくれる。が、あまりにも不自然、且つ無意味に飛びすぎ。“チャーリーズ・エンジェル”のメイキングで、中国の伝説には空を自由に飛ぶ人がたくさん登場するといっていたが、勢いもないのに脚をばたつかせただけであり得ない飛翔力を得るってのはいくらなんでも無理ありすぎ。そして碧銘剣、あんな切れ味抜群なら多少腕が立たなくても負けないだろうに… 5点(2003-09-02 02:23:42) |
19. グラディエーター
“ベン・ハ-”チックな話だったから、これは…もしや??と思い切って見て見たら、やはり期待通り面白かった。戦闘シーンとかカッコよかったし、コロッセオの戦闘シーンなどは“べン・ハ-”の戦車戦を思い出した。個人的にはラストも納得。 8点(2003-07-30 21:35:03) |
20. クレオパトラ(1963)
見終わった後の正直な感想は、とにかく長い、ひたすら長い。恐らく世界史に興味のない人は見ないだろうし、例え見たとしても4時間以上退屈な時間を過ごす羽目になるだろう。しかし、俺は幸いにもこの類の映画、特に古代ローマ史あたりが好きなので、取り分けてつまらないとは思わなかった。いや、むしろ面白かった。この作品の凄い所は何と言っても、↓前記の通り十戒、ベン・ハ-などと肩を並べるほどの壮大なセットを使い、途方もないエキストラを起用した点。映画が映画たる所以の壮大さがものすごく出ている。クレオパトラの辿った軌跡も、一般的な世界史の教科書や歴史書に載ってる有名なエピソードから細かなことまでを丁寧に映像化されていて良いし、時代に翻弄されながらも3人の男を愛した女として描かれているのも良い(実際のクレオパトラは、確かに美人だったにせよ、絶世の美人だとか、世界の支配者を次々と手玉に取った妖婦のような女性などではではない)なので、この作品は、好きなジャンルであることと、映画としての面白みや壮大さがちゃんとあるので、今回は8点を献上しようと思う。 8点(2003-07-20 15:23:01) |