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プロフィール
コメント数 2261
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 お世話になっております。
只今『真・女神転生VV』攻略中のため新規投稿お休みしております。

2024.6.28


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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21.  サンクタム 《ネタバレ》 
劇場の大スクリーンで観ていたならば、また違った印象だったのかもしれませんが、自宅TVでの鑑賞では想像していた程のスペクタクルは感じませんでした。冒頭こそ、森林奥地に突如現れた巨大洞窟の全景に圧倒されたものの、物語の殆どは洞窟内。息が出来ない恐怖と、陽の光届かぬ暗闇に終始苛まれました。密室型のホラーサスペンスの趣です。本作が実話との触れ込みは承知していたものの、『○ー○○○ォーター』等の例もあるため、予断は許されません。というか、とても生還が適うとは思えませんでした。それほどまでに、彼らが陥った状況は絶望的でした。本作を観て思い出したのは『ポセイドン・アドベンチャー』。スコット牧師と冒険家の父親の姿が重なります。この父親を見ていると、皆を励まし常に希望を捨てなかったスコット牧師の偉大さが分かるというもの。もっとも、だからと言って父親を批判する気にはなれません。彼は彼なりの責任を全うしたと思います。父親にとって、これ以上のハッピーエンドは無いでしょう。
[DVD(字幕)] 6点(2012-04-19 20:24:23)
22.  サロゲート 《ネタバレ》 
不老不死は人間の究極の願い。とりわけ“不老”は魅力的です。10代、20代の若さを維持できるとしたらどんなに素晴らしいか。ですから、もしサロゲートが技術的に可能になったら、それを拒否できるほど人間は賢くない気がする。本体の健康管理や生殖活動、サロゲートの犯罪使用防止策等の諸問題がクリアされれば、人類総サロゲートもあながち在り得ない話ではない気がしてきました。ただし、自分だったら主人公のように若かりし頃の自分を模したサロゲートは使わない。日々衰えていく自分とのギャップに打ちのめされるだけだから。全く別人のイケメンを操作して、社交的で積極的な「もう一人の自分」の人生を楽しむでしょう。現実の自分とは正反対の。あれ、でもそうなると何処に自分のアイデンティティを置いたらいいのか判らなくなりますね。シュミレーションすればするほど、怖くなってきました。やっぱりサロゲートはいらないです。物語の方も、全世界のサロゲートが活動不能になり、人生の主権が人類の手に戻りハッピーエンド。でも一度取得したテクノロジーを破棄出来ないのが人間の性。いや業です。歴史が証明している。だから後味は良いようでほろ苦いのです。
[映画館(字幕)] 6点(2011-01-31 18:28:27)(良:1票)
23.  ザ・ロード(2009) 《ネタバレ》 
終末世界の構築が見事でした。立ち枯れする木々。荒廃した街並み。人々は人肉を食らう。近作では『ドゥームズデイ』でも同様の描写がありますが、やけっぱちで喰らうのと、生きるために食すのとでは意味合いが違います。後者は、よりシリアスです。食料だから飼育する。衝撃でした。直接的な食肉シーンなど無くても、このリアリティは胸に刺さりました。明らかに私たちが知る道理が通じない。どう息子を育てたらいいのか。「人を食べたらいけないの?」そう子に問われたら、自分なら答えに窮したと思う。しかし、この父親は違いました。生きることが全てではなく、人として生きることに価値があると知っていた。尊厳の意味を忘れなかった。だから彼は息子に生きる術ではなく、死に方を教えたのです。普通では考えられない。でも世界がひっくり返ったのなら常識も覆る。その腹の括り方が、親の覚悟なのだと思います。戦うことはままならず、逃げることさえ容易ではない。子連れのストレスは尋常ではありません。こんなに苦しいのなら、最初から何も無いほうがマシ。そう考えるのも無理はないほど、子の命はかけがえが無いのです。自分の命より大切なものを得る代償に、それを失うかもしれない恐怖と不安を引き受ける。重圧に耐えられなかった母親は、自らの命を絶ちました。絶望しかない世界の歩き方。それは希望を見つけること。いや希望が無いなら作り出すこと。ウソでもクソでも構わなかった。南に進み、海を目指すこと。それがこの父親が“決めた”希望でした。立ち止まったら倒れてしまう。だから足を前に出す。自らの気力を奮い立たせるため、そして息子を生かすために。勝算など無い足掻きでした。でも足掻いたからこそ、本物の希望に出会えた。この父親は賭けに勝った。
[映画館(字幕)] 8点(2010-11-30 18:15:36)(良:1票)
24.  ザ・フィースト 《ネタバレ》 
ノリノリのキャラクター紹介、登場したと途端に食われるヒーロー、「もう離さない」と抱きしめた傍から引き裂かれていく子供。本作のスタイルは、物語開始早々に判明します。“B級・パニック・グロテスク・スプラッタ・アクション・ホラー・コメディ”(長い…)。同類亜種の作品が数多く存在するジャンル。自分も嫌いじゃありません。そのチープさゆえに、制作の間口が広いジャンルではありますが、この手の作品には“アタリ”が少ないのが現状だと思う。“遊び心”の取り入れ方、その匙加減が大変難しいのです。B級マニア受けを狙っているのが見えてしまうとイヤラシイし、下手だと単なる粗悪品。本作の場合、センスの押し売りが鼻につくのがマイナスです。上から目線で「どう、これイケてるでしょ。分かる人だけ分かればいいから」と言われているような。下ネタの挿入具合あたりから、ヒシヒシと伝わってきます。権威に弱い小市民にしてみれば、「はあ。そうッスね。イケてますよね。分かります。分かります。」としか言えませんもん。このノリはちょっと苦手かなと。真摯な姿勢でバカ、極悪人だけどのりたま大好き!、みたいな“憎めなさ”のあるB級映画が自分は好きです。
[DVD(字幕)] 5点(2010-10-07 20:15:12)
25.  サラマンダー 《ネタバレ》 
設定や物語の合理性を問うと、正直厳しいです。でも、そこを曖昧にして気楽に観ればそんなに悪くないかと。サラマンダーの造型は悪くないし、困窮した人々の描写もきちんと出来ている。怪物討伐のスカイダイビングなんて破天荒具合もマル。それにサラマンダーを悪の枢軸国やテロリズムに置き換えてみるとなかなか面白いです。(以下余談)サラマンダーの繁殖について。ロンドン地下から出てきた最初の1匹から瞬く間に増えたという設定。ということは、1匹目は雄と雌、両方の役割を担っていたのではないかと推測されます。性変換するタイプの生物(魚に多い)の可能性がある。せっかく雄を殺した訳ですが、サラマンダーが再び繁殖するのは時間の問題では…。
[地上波(吹替)] 6点(2009-05-18 19:00:11)
26.  最終絶叫計画
本家の知名度。それがパロディ作品の成否(興行上の成功)に大きく関わってくると思います。主たる元ネタは『ラストサマー』と『スクリーム』。ホラー映画好きなら必須ですが、『13日の金曜日』や『ゾンビ』ほど、一般層に浸透している作品ではありません。つまり一般ではなく映画ファン、それも一部のホラーマニアを対象とした守備範囲の狭いパロディだと思いました。一般ウケはそもそも無理な話。でも『ラストサマー』を“楽しめた”人なら、本作も楽しめる可能性は大です。自分もそう。かの作品はこれっぽっちも面白いと思わないけど、“楽しめた”クチではあります。バカ映画が嫌いじゃなくて、下ネタを嫌悪しなければ本作も多分イケるでしょう。そもそも、エログロと笑いの関係は密接ですし。ただマニアックな作品ながらハマリ度はイマイチでした。元ネタにパワーが無いからかな。こればかりは如何ともし難い。最後に本編で出てきた名台詞を紹介しておきます。「小さなトンカチだって上手く使えば釘は打てるんだよ!」この言葉に感銘を受けた野郎にだけお薦めします(泣)。
[DVD(吹替)] 6点(2008-11-05 18:54:19)(笑:1票)
27.  ザ・グリード 《ネタバレ》 
因果応報、勧善懲悪の原則がキッチリ守られているお約束どおりの展開が心地よいです。ラスト、たどり着いた孤島での続編も観てみたいです。
[地上波(吹替)] 5点(2008-01-20 20:04:26)(良:1票)
28.  サンシャイン 2057 《ネタバレ》 
死に行く太陽に核爆弾を落すミッション。それは、地球の命運が掛けられた人類最後の賭け。筋立ては実にシンプルです。一つの計画変更から次々と歯車が狂っていく定番のパターン。これが実にいい。緊張感の途切れない展開でグイグイ物語に引き込まれました。テーマは神との語らい。海が母のイメージならば、太陽はもっと生命の根源に迫るもの。生を許さぬ灼熱の太陽の中に命を感じるのだから不思議です。陳腐な言い方ですが、生命はそれだけで奇跡だと痛感しました。生きるためにあまりにも多くのモノを必要とする人間。空気、水、食料、太陽。何が欠けても生きていられない。人間にとって太陽は何なのか?普段意識することすらありません。それほどに遠く、そして全てを超越した偉大な存在。その強大な力を目の当たりにしたイカロス1号のキャプテンが、錯乱したとしても全然オカシク無い。神に対する畏怖の念。それは生きるもの全てのDNAの中にも刷り込まれている“キマリ”だと思えます。ですから船長は殺人鬼でも怪物でもありません。彼の主張の方が正しいのかもしれない。ただ、神の前では“塵”に過ぎない無力な生き物だからこそ、生きるための抗いを許して欲しいと願います。哲学、宗教の要素を孕んだSFサスペンス。映像も美しい。
[DVD(字幕)] 8点(2008-01-01 11:29:59)(良:2票)
29.  サンキュー・スモーキング 《ネタバレ》 
タバコ業界への世間の風当たりは相当強い。もはや“喫煙=悪”は社会のコンセンサスです。圧倒的に不利な情勢の中、広報担当者である主人公の手腕が問われます。それが物語前半の“フリ”。広報戦略やディベートの面白さ。黒を白と言い換えるマジック。そこへ観客の興味を誘導します。ところが後半に入って様相は変わる。その仕事ゆえ世間から疎まれる父と、それでも尊敬する息子との絆を描くファミリードラマへシフト。勿論そういう展開もアリだと思います。ただ、フリに対してのオチは欲しい。それはラストシーケンス、ドクロマーク法案の公聴会でやってきます。法案推進派の大物議員VSタバコ業界を代表する主人公の論戦。どんなロジックで主人公は法案阻止を図るのか。それが前フリに対するオチ。さらに父としての尊厳を示す場でもあります。まさにクライマックス。議員の意地悪な質問「あなたは子供にタバコを勧めますか?」に対する主人公の答は「子供の自主性に任せます」主人公の上司は、ヤッター!言い負かしぞ!と興奮ぎみ。議員は「痛いところを付かれた」的なリアクション。でも自分はあっけに取られました。逆襲の一撃でも何でもない。至極真っ当な受答えに思えるから。おそらく自由を勝ち取った意識のあるアメリカ人と、そうでない日本人とでは、主人公の主張する“自由”に対する認識が違うのでしょう。ただ、いずれにしても自分には物足りなかった。サプライズが欲しいと思いました。さらに主人公は結局タバコ業界を離れるという。これまた平凡な着地点に思えます。フリは良かったのに、オチはイマイチ。何だか煙にまかれた気分です。タバコだけにね。お後がよろしいようで。いやよろしくないか(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-20 18:47:12)(良:1票)
30.  三匹荒野を行く
本物の動物が主役となる映画はあまり得意ではありません。今まで観たのは『ベイブ』くらい。動物たちの動きを勝手に人間側が解釈する行為がナンセンスに思えるから。所詮人間の一人よがりではないかと恥ずかしくなる。でも本作を観て考えを改めました。それにこだわることの方がナンセンス。ありのままを楽しめばいい。そう思わせてくれる“何か”が本作にはありました。まず素晴らしかったのが、動物たちの動き。役を理解しているとしか思えない見事な演技には、素直に拍手を送りたい。また動物たちが喋らず、ナレーション主体であったことも違和感を無くすことに一役かっています。日本語ナレーターは、あの久米明。彼ほどの適任者は他にいません。食の問題から逃げなかったのも好印象。犬も猫も肉食。だから野生動物を狩って食べる。当たり前の事です。でも残酷という理由で、その現実から逃げている作品がいかに多いことか。(飼いならされた彼らに捕食能力があるかどうかは別にしても、)当たり前の事実を当たり前に描く姿勢は、やはり気持ちがいいです。もうすぐ2歳になる娘と一緒に本作を鑑賞しました。当然娘は物語を理解していないでしょう。(たぶん。)でも満面の笑顔でした。きっと“何か”の答えはその笑顔の中にあるのでしょう。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2007-08-09 18:26:57)
31.  サイレントヒル 《ネタバレ》 
物語開始早々、主人公はサイレントヒルに到着。実にあっけない。普通の映画なら、辿り着くまでにひと悶着ありそうなもの。サイレントヒルはゲームのフィールド。ここからが勝負だということ。手っ取り早く本題に入ります。話が早いのは観ていて楽です。ただしリスクはある。「ここから本番ですよ。」といきなり言われても戸惑ってしまいます。主人公に感情移入する暇もなければ、世界観を掴む余裕もありません。物語に厚みも出ない。そこで重要なのが“割り切ること”。原作ゲームのプレイ経験よりも、ゲーム慣れしていることが大事だと思いました。作り自体がゲーム。舞台は廃墟。雪の如く舞い落ちる灰。この世のモノとは思えぬ生き物たち。問答無用、視覚で圧倒されます。絶対にヤバイ。早く逃げたい。でもそうはいきません。娘を救い出さなくては!母の想いは一貫しています。手錠をしていようと関係ない。その覚悟の瞳に心を打たれます。さらに驚くべきは、子供と血が繋がっていないということ。その事実を知って感極まりました。母親とはそういうものなのか。もちろん主人公は、シャロンに魅入られていたという解釈が可能です。彼女がシャロンを引き取った時点から、復讐のシナリオは始まっていたと考えるほうが自然でしょう。でもどんな親も子に魅入られているようなもの。子供にとって母親が神であるなら、母にとって子は命そのもの。理屈ではなく共感できます。惜しいのは、クライマックス前に主人公が恐怖から開放されてしまうこと。事実上、彼女があの部屋に到着した時点でゲームクリア。恐怖の源である闇の力を我が身に宿してしまえば、もう怖れるものはありません。復讐の殺戮は、もうSHOWでしかない。オチには納得しました。ただ好みを言えば、もう少し希望を残して欲しかった。ゲーム原作の映画としては、破格の出来だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2007-07-18 18:25:15)(良:2票)
32.  ザ・ロック 《ネタバレ》 
娯楽性を意識した展開、演出に好感が持てました。トロッコのシーンは、さながらインディジョーンズのよう。キャラクターもよく描かれていたと思います。主役2人の心情を理解できたので、すんなり物語に入り込めました。グッドスピードはそもそも技術職。ミッションのために死ぬ覚悟があるかというと厳しい。ただし、身重の恋人にも被害が及ぶとなれば話は別です。彼が分相応以上に頑張ったことも頷ける。メイソンの方は、命を張る必然性はありません。さっさと逃げ出して、娘を避難させればいい。にもかかわらず彼が最後まで協力したのは、グッドスピードに恩を感じていたからだと思いました。娘と会っていたときに、気遣ってくれたことに。命を賭けられるほどの恩義とは思えません。でも些細な事かどうかは、当人が決めること。彼はよほど嬉しかったのでしょう。心を動かすことができれば、本当の意味で人は動いてくれる。それはどんな仕事にも当てはまります。不満な点を挙げるなら、カーアクション。接写が多くて見づらかったです。また、お約束とはいえ、敵がヘナチョコ過ぎたこともマイナス。さすがに手榴弾を投げ返されるのは恥ずかしい。それでも全体的には十分満足のいく作品でした。映画館で観たかった。
[地上波(吹替)] 8点(2007-06-21 18:17:37)
33.  サハラ(1983) 《ネタバレ》 
一昔前の邦画を観ているような。スケールだけはデカイけれど、それ以外はすべて安っぽいです。決して出来の良い映画とは思いません。けれど何故か微笑ましい。バカ映画としての良さがあります。ツッコまれることを厭わない大らかなスタンスとでも申しましょうか。みんな鉄砲に撃たれすぎ。主人公の銃の腕前は神か。仲間をほっといて逃げ出していいの。もうレースなんかどうでもいいじゃん。ツッコみ出せばきりがない。でも悪意が無いから許せます。というかあまり深く考えて作っていないはず。疲れているときにはこんな映画もいいものです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-06-04 19:30:42)
34.  ザ・リング 《ネタバレ》 
基本的に日本版の忠実なリメイク。そのため細部の変更をどう評価するかという問題になってきます。最大の変更点はサマラ(貞子)の年齢の設定。少女(というより幼女)の霊の方が米国ではポピュラーなのでしょう。ただ、サマラから“不気味さ”は感じられても、“怨念”までは感じ取れません。貞子と比べるとキャラ的に弱い。また生前の素顔を晒しすぎたのもマイナスでした。さらに日本版で好評だった“テレビから這い出る”シーンが著しくトーンダウンしたのが致命的。カクカクした動き、眼球アップ等、日本版同シーンが如何に出色の出来であったかが分かります。また物語の流れについては日本版を“なぞった”感が強く、やや拙く感じました。不出来とは思いませんが、無難すぎたかと。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-04-22 01:10:22)
35.  最後の海底巨獣 《ネタバレ》 
自分は公開当時のVFXの標準的なレベルというものを知りません。『ゴジラ』も未見です。当時の特撮作品で観ているのは『アルゴ探検隊』くらい。なので本作のVFXがショボイのか頑張っているのかの判断がつきません。ですからこの部分には言及しませんが、それでもB級感バリバリの作品であるのは間違いないようです。本作はパニック映画。その元凶は蘇った恐竜です。でも扱いは恐竜というよりも怪獣に近い。みんな怯えすぎ。さらに面白いのが、恐竜と一緒に蘇った石器人。いろんな意味で在り得ない存在なのですが、彼が本作のキーパーソン。主役以上に目立っていましたし、意外とナイスガイでした。全体的な完成度は低調だと思いますが、こういう作品はなぜか憎めません。GJ連発の石器人(ケイブマン)に+1点です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-04-11 18:13:07)(良:1票)
36.  サウンド・オブ・サンダー 《ネタバレ》 
架空の設定にツッコむのは野暮だし、そもそも面白ければそれで良い。タイムトラベルは、そういうジャンル。それが分かっていても言いたくなります。「ありえねえ」と。それくらい本作のロジックはぶっ飛んでいます。”時の波”に”スリングショット”。マジでヤバイ。物語は「風が吹けば桶屋が儲かる」のスケールでかいバージョン。見所は今とは違う進化を遂げた生き物たち。それなりに面白いのですが、もっと種類を見たかったし、どうせならその進化の過程を見せて欲しかった。CGのショボさも手伝ってB級感は相当強いです。ただ、B級の楽しみ方が分かっているならば、結構楽しめると思います。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-04-09 18:30:39)
37.  ザスーラ 《ネタバレ》 
ゲームの存在理由について、一切説明が無いのが凄い。もちろん『ジュマンジ』ありきという部分もあるのでしょうが、変に言い訳するよりも「世の中には不思議なことがある」で押し切る強引さが素敵です。テーマはベタ。エピソードも想定内とはいえ、ちゃんと伏線を張った展開に好感が持てました。宇宙飛行士の正体のサプライズも良。思っていた以上に楽しめました。映画館の大スクリーン向けの作品だと思います。ラストがやけにアッサリしていたので、もうひと押し欲しいところ。ザスーラを離婚した両親にやらせてみるとか、間違えてもう一回スタートボタンを押してしまうとか。それでも家族で安心して観られる娯楽SFとして、利用価値のある作品だと思いました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-26 18:02:49)
38.  ザ・セル 《ネタバレ》 
世界観自体は好きです。予想通り非常に幻惑的で、映像的にも面白いものがあったと思います。ただちょっとちぐはぐな印象があります。テーマは深そうなのに、ストーリーはわりとアッサリとしていたような。監禁された人質救出という明確な目的を作ってしまったことで、普通のサスペンスになってしまった気がします。作品の間口は狭いのに、いざ入ってみたら意外に出口は広かったという感じ。もっと深い、難解な作品を想像していた者にとっては、食い足りなさが残りました。いっそカルトと呼ばれるくらい、思い切った作品にして欲しかったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-16 20:17:04)(良:1票)
39.  THE JUON/呪怨 《ネタバレ》 
オリジナルに忠実だと思いました。代わったのは登場人物くらい。ですからオリジナルの持ち味は健在です。物語の展開で怖がらせるというよりも、各シーンのインパクトで勝負。脈絡不要。怖ければいいという姿勢。ある意味潔いと思います。ただ、リメイクの意義は感じられませんでした。オリジナル以上でも以下でもない作り方。なら、オリジナルを観ればいいかなと。仮に「セルフリメイク」でも、そこにチャレンジ精神、新たな試みが感じられないとガッカリです。おそらく会社の意向は職人気質の作品づくり。市場にあわせて登場人物だけ代えてくれ。余計なアレンジはしてくれるな。そんな姿勢を感じました。その観点からすれば本作は良い出来だと思いますが、自分が観たいのはそういう作品ではありません。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-11-16 18:16:02)(良:1票)
40.  サスペクト・ゼロ 《ネタバレ》 
FBIの極秘プロジェクト、透視能力、謎のマーク、姿を見せない超大型連続殺人犯…これってXファイルのノリですよね。SFならそういうものだと思って観るので、設定に疑問を抱くことはありません。でも本作はリアル路線の作品(だと思う。)ですからこれらの設定を単純に胡散臭いと感じてしまいました。キーパーソンは透視能力を持つ元FBI捜査官。彼を理解することが、すなわち作品を理解することだと思います。でもそれが難しい。彼は何故連続殺人犯を逮捕しようとしなかったのか?何故サスペクトゼロの存在を信じるようになったのか?何故自身の終焉を望んだのか?すべて彼が精神的に病んでしまったという理由で説明はつきますが、それでは浅いし不十分。もっと深い理由があると思いますが、自分には理解できませんでした。そのため、大風呂敷のわりに結末はしょぼいという印象が残ってしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-09-14 18:25:28)
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