61. スリング・ブレイド
ビリー・ボブの迫力が突出しすぎて、他の人たちが置いていかれ気味なのが気になるが(特に、一番大事な母子の存在感不足が痛い)、主人公のたどった軌跡を飾らずに盛り上げずに素朴に追い切った好作品。ただし、まわりの人の設定がみんな善悪問わずステレオタイプなのは不満が残るし、全体の尺ももっと短くできたと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-23 03:19:27) |
62. S.W.A.T.
《ネタバレ》 せっかくのSWATなはずなのに、隊員の能力が普通の警察以下という点ですでに駄目。被拘束者を簡単に奪われているとかいう点以前に、個別の動作や表情に緊迫感や実力というものをまるで感じない。何かやりそうな感じで登場したミシェル・ロドリゲスもただ加わっていただけだったし、何だったのという感じ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-04-24 02:07:24) |
63. スウィンガーズ
《ネタバレ》 ふられた男がうじうじと未練にひたる様を延々と見せつけられるだけという、どうしようもない作品。うじうじするならうじうじするで、そのうじうじに格好良かったり面白かったりする部分がないと、映画の主人公としては失格だと思う。電話が重なる場面では、どうせなら2本とかケチなことはいわずに、それまでめぐり会った女性から全員同時にかかってきたりしたら面白かったと思うのだが。ラストの閉じ方がちょっと洒落ていたので何とか+1点。 [DVD(字幕)] 5点(2006-04-16 04:43:03)(良:1票) |
64. スラップ・ショット
アイスホッケーを扱った映画は初めて見るので、その限りでは新鮮だったが、それ以上のものはなかった。大体、ラフプレーそのものを正面から賛美してしまうのは、スポーツの描写として何かが間違っている気がする。全体のテンポもあまりよくない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-04-05 04:13:25) |
65. ストレイト・ストーリー
《ネタバレ》 何百キロも離れた街にトラクターで旅に出てしまうという発想自体が感動ものだが、それを許してあげる(しかも2度も)娘や、到達したときに大騒ぎせず自然に受け入れている兄が何とも素敵。背景の説明ほとんどなしなのも潔くて良い。原題も含めて、タイトルに何も工夫がないのが残念。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-18 16:38:05) |
66. スティング
《ネタバレ》 何よりも、すべての展開が主人公2人に都合良すぎで、敵ボスに光るべきところが何ひとつないというのが良くない。ポーカーの場面などは、単にポーカーのきわどい勝負に勝ちましたというだけであって、主人公側の知能や策謀力を示す「作戦」にはなっていない。そもそも、あれだけのエキストラを敏速に揃えられる人脈と、それを一糸乱れないほど統率できる指示力・組織力があれば、あんな回りくどいことをしなくてもよさそうなものなんですが。至る所で追跡シーンや主人公たちが悩んだり困ったりするシーンが挿入され、流れが寸断されているのも困りものです。ただし、そんな穴だらけのシナリオの中でも、光り輝くほどのスター性をどの登場場面でも存分に示しているレッドフォードは素晴らしい。点数は彼に。 [DVD(字幕)] 5点(2006-03-14 04:00:54) |
67. ストーリー・オブ・ラブ
誰もが体験している手垢のついたようなテーマなのだから、よほど鋭い観察と洞察ができてなければこの種の話は苦しいと思うが、単に気が短い夫婦が喧嘩を繰り広げていますというだけになっていて、さしたる突っ込んだ描写はなされていない。主演2人の個人技で何とか見られる作品になっているというだけ。ところどころのウッディ・アレンもどきな演出も余計。 [DVD(字幕)] 5点(2006-01-01 02:48:27) |
68. スモーク(1995)
《ネタバレ》 最初に見たときは、やたら緩いテンポとシークエンスごとの一様な長さに面食らったのですが、実はその緩さこそがこの作品のミソだったのですね。忙しいばかりのようなNYの一角にもこのような空間が確保されているという描写が新鮮です。ハーヴェイ・カイテルとウィリアム・ハートも、この作品世界にぴたり合っています。●再見して気づいた点。カメラがほとんど動かない。それはそのまま、都会の片隅で街角の人々を見続けてきた主人公の視点そのものでもある。親子対面の哀しくも妙に可笑しい一幕の後、全員で当たり前のようにしれっとピクニックに行っているのが、さらに可笑しい。全体のトーンとして、「わびさび」という言葉がこれほど似合う映画も珍しいと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2005-12-31 14:01:30) |
69. スパイダー
目新しいところが何もなく、サスペンスのレベルとしてはテレビの2時間ドラマ並。ペネロープ・アン・ミラーが見られて嬉しかったことに対して3点。 [DVD(字幕)] 3点(2005-11-21 01:09:06) |
70. スクール・オブ・ロック
《ネタバレ》 (1)小ネタとしては、キーボードの子にイエスの「こわれもの」を渡すにとどまらず、バックコーラスの子にフロイドの「狂気」を渡して「虚空のスキャット」を聴けだなんてやっちゃってるところ。それと、黒板いっぱいに書かれた「ロック人脈図」。これだけでドツボ。(2)そのような小ネタを挟みつつ、一番素晴らしいのは、ロックの原点を、素朴に、誠実に、脚本と演技という形で表現していること。そう、ロックの立脚点を一言で答えるならばそれは「反抗」以外にはありえないし、そこで歌うべきことは、単純な「心の叫び」でしかない(歌詞の題材なんかは何でも良いと思うが、出発点はそこであるべきだ)。そして、そのような出発点の下に、曲ができ、バンドができていく過程を、この映画はきちんと具現化しているのである。ついでに、ある日バンドをクビになったりとか、チラシを貼ってメンバーを募集したりとか、思いつきで曲ができあがったりとか、そういうバンド活動のディテールの描写も実にリアル。(3)ジャック・ブラックがはまり役なのは当然だが、ジョーン・キューザックのサポートぶりも見事。「くそ真面目だけど実はスティービー・ニックスで踊り出します」なんていう人格の表現は、この人にしかできません。ただし、サブキャラはあと1~2人いてもよかったと思うけど。(4)全員の演奏シーンが感動的なのはもちろんだが、キーボードの子には、もう少しロック的な弾き方をきちんと教えてほしかったな。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-17 01:42:07) |
71. ストレンジ・デイズ/1999年12月31日
主人公は堕落した単純アホという設定のはずなのに、好青年レイフ・ファインズを当ててしまっている時点でそもそも失敗。素材的には100分程度の単純アクションでまとめられる程度の話なのだが、デコレーションと小細工でベタベタ盛り上げているだけという印象は否めない。ジュリエット・ルイスのセクシーコスチュームに+1点(化粧がケバいのはがっかりだったが)。 [地上波(吹替)] 5点(2005-09-24 00:32:59) |
72. スカーレット・レター(1995)
なかなか気合の入った歴史系ロマンスであり、やや大味な展開ながらも丁寧に筋を追っていて退屈しない。また、美術と衣装の頑張りは特筆すべきである。しかし、根本的な問題として、やはり、デミもオールドマンもデュバルもまったくのミスキャストであり、表情や立ち居振る舞いだけをみれば、とても背徳の愛に燃え上がるカップルとかそれに憤怒の情を燃やす夫には見えない。また、ラストもテレビドラマ並に安直で、一気に拍子抜けしてしまった。 [地上波(字幕)] 6点(2005-09-10 19:57:19) |
73. スウィート・ノベンバー
前半と後半は別の話ですね。ラストへ向けての都合の良い展開も、えらく薄っぺらい。つまり、オータム・イン・ニューヨークとまったく同じ。タイプとしては好きな話なので、低い点がつけられないところまで同じ。 [DVD(字幕)] 5点(2005-09-04 22:26:54) |
74. ストリート・オブ・ファイヤー
《ネタバレ》 何なんだろう、この、当たり前のことを単純にやっているだけなのに、全編からにじみ出ている異様な格好良さは。つまり、登場人物(相手方悪役含む)をいかに格好良く見せるか、ということ以外は一切考えていない潔さが、奇跡的な純度の高さを導いているのだ。何より素晴らしいのは、あれだけ双方がもっともらしく動員していながら、最後は堂々とタイマンで決着をつけていること。それとやっぱり、オーラスで炸裂するジム・スタインマン畢生の超名曲"Tonight Is What It Means To Be Young"。 [映画館(字幕)] 8点(2005-08-31 03:18:43) |
75. スマイル・ライク・ユアーズ/緊急!子づくり宣言
《ネタバレ》 子供を欲しがっている夫婦が何とかして2人で頑張ります、という出だしなのだが、何と、最後までそれが延々と続くだけであって、何のひねりもなく終わってしまうのである。映画を作るほどの話ではまったくないと思いますが。タイトルからして駄目作品と予想できるとおりの内容。 [地上波(字幕)] 2点(2005-08-21 23:50:31) |
76. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
起伏に乏しい話がだらだら続くだけの無意味な作品。映像もいろんな意味で安っぽすぎ。 [ブルーレイ(字幕)] 2点(2005-07-14 01:51:20) |
77. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
どうでもいいような話を、醜悪なアニメCGで延々と塗り固めただけの作品。現実味のない映像に、迫力はありません。 [ブルーレイ(字幕)] 2点(2005-06-26 01:40:01) |
78. スパイ・ライク・アス
笑える場面が少なすぎです。こんなありえない設定だったら、逆に、周りの希望に反してすべてがうまくいって大活躍、みたいな路線が基本だと思うけど。最後の30分なんか、ほとんどぐちゃぐちゃで、制作者のやる気のなさすら漂ってきます。 [DVD(字幕)] 3点(2005-06-02 00:09:19) |
79. ステイン・アライブ
どうみても青春はつらつ映画な設定のはずなのに、どうやったらこんなにダラダラした展開にできるんだろう・・・。懐かしのディスコ・ミュージックやソフト・バラードは心地よいが、場面を問わずに次から次へと流されると、逆に飽きてくる。 [DVD(字幕)] 3点(2005-05-10 01:09:19) |
80. スパイダーマン2
《ネタバレ》 最初に見たときは、さすが2作目だけあってアクション全開!と思っていたのですが、再見するとそうでもありませんでした。もちろん、アクション比率は前作より高いのですが、それ以上に、序盤から前半から後半まで、妙にじめじめチマチマした場面が多いのです。むしろ、エピソード・ゼロに過ぎなかったはずの前作の方が、メリハリと躍動感があったという気すらしてきます。●それと、悪役がモリーナのオッサンというのは、やっぱりなあ。この役は、真面目なはずの研究者が暴走して変性した、というところがミソなのに(だからラストに意味が出てくる)、この人だと、最初からワルにしか見えず、しかも何もなくてもすでに十分強そうに見えてしまいます。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2005-02-27 22:10:57) |