1. セッション
《ネタバレ》 アメリカ版スポ根映画(厳密には音楽学校のジャズバンドの話なのでスポーツではないですが)もしくは大映ドラマ。なんというか、いい年になっても、心の底から熱い気持ちを湧き起こしてくれる作品でした。 勿論、フレッチャーのやり方は、今の現実社会では完全アウトで、作品中でもアウトだったわけですが、それに対する主人公の意地は心が震えます。そしてその意地が作り出した爽快感が最高でしたね。 [インターネット(吹替)] 10点(2021-05-04 00:38:21) |
2. 聖なる嘘つき/その名はジェイコブ
《ネタバレ》 ナチスドイツの非道ぶりだけでなく「情報」の重要性、恐ろしさを教えてくれる作品 [地上波(字幕)] 6点(2014-08-14 12:10:36) |
3. 精神
《ネタバレ》 精神病は決して我々から遠く離れた世界にあるものではないこと、そしてこの問題が根深く難しいものであるのかを教えてくれる作品でした。 登場する患者さんたちも、落ち着いている状況での出演が殆どなので特に違和感は感じませんが、それ故にその裏に隠された心の闇の深さに恐ろしさを感じてしまいましたね。 この作品を観ただけで精神病のことがわかるわけではありませんが、精神医療の実際の現場を見ることができる非常に貴重な映像作品だと思います。 [DVD(邦画)] 8点(2010-10-17 00:39:06) |
4. ゼイリブ
《ネタバレ》 この発想力には脱帽ですね。現在の日本にもはびこっている商業主義、競争社会、経済格差等々の問題を見事に戯画化していて興味深く観ることができましたし、いろいろと考えさせられました。実際、広告なんて商品を購入させたいという目的に、われわれ消費者を従わせるための手段なわけですからね。 社会の中で当たり前のように為されていることに疑問を感じたり、変えようとすることは確かに面倒臭いし、抵抗感すら感じることかもしれませんが、ただ流されるばかりではいけないのだなと思ったりしました。 まあ、この作品の世界観も突き詰めていくと、ナチスのユダヤ人政策の根底にあった思想を思いおこさせるような面もあって危険さも感じましたので、あくまでも娯楽SF作品として楽しむのがいいのかもしれませんね。 [DVD(字幕)] 8点(2009-10-13 23:57:44) |
5. セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ
《ネタバレ》 「腐った」映画産業に本当にテロ攻撃を仕掛けるなんて極めて不謹慎ではありますが、愛すべきバカ映画です。小ネタ満載で映画好きにはたまらない内容でしたね。 [DVD(吹替)] 8点(2009-05-07 20:12:17) |
6. 選挙
《ネタバレ》 この作品は市議会選挙という国会議員の選挙よりも人々の生活に身近な選挙(まあ身近に感じてない人も多いと思いますが)、しかも選挙区は多摩田園都市という現在の日本の「普通」の姿を描くにはもってこいの場所ということもあり、日本の選挙の実態を描くだけでなく、選挙という「非日常」的なイベントを通じて「日本の日常」をも描き出している貴重なドキュメンタリー作品です。 結局のところ日本の政治(どこの国も似たりよったりだとは思いますが)は、利権としがらみの中で動いていることが実に良くわかる作品に仕上がっていますね。 政治家は、選挙区内の利権としがらみに入り込むことにより票を固めていき、それ以外の浮動票はあくまでもイメージとインパクト勝負。そりゃ、政治離れも進みますよ。 「観察映画 第一弾」と銘打たれているように、余計な音楽やナレーションを排除してひたすら選挙活動を観察している作り手側の姿勢も良いと思いました。 しかしまあ、田園都市線の混雑ひどすぎ・・・・ [DVD(邦画)] 9点(2008-02-24 22:05:52) |
7. 戦場にかける橋
《ネタバレ》 戦争というものが、いかに様々なものを容赦なく破壊していくかを描いています。この作品で破壊されたのは、橋だけではありません・・・・・。 ストーリーだけでなく、半世紀たった今でも色あせぬ映像や俳優陣の素晴らしさ、あまりにも有名な「クワイ河マーチ」等々まさに「不朽の名作」と呼ぶにふさわしい映画です。 [地上波(吹替)] 8点(2007-12-19 12:52:54) |
8. セレブリティ
《ネタバレ》 他のレビュアーさんも書いてますが、何というか、ウディ・アレン版「甘い生活」という印象でした。ケネス・ブラナーがまるでウディ・アレンのような身振り・手振り・口ぶりでしたが、正直あのキャラクターはウディ・アレンだからこそ受け入れられるものなんだなと痛感しました。 しかし、ジャケットだけ見ているとディカプリオが非常に重要な役のように見えるんですが、実際はそうではありませんのでご注意を! [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-06 17:19:04)(良:1票) |
9. 世界中がアイ・ラヴ・ユー
なんか、豪華なミュージカル映画ですね。NY・パリ・ヴェニスの美しい風景のもと、豪華なキャストがウディ・アレンの世界をミュージカルで演じています。(ストーリー的にはそこそこといった感じです。) 映画館のスクリーンで見たい作品ですね。 [DVD(吹替)] 7点(2006-10-01 19:05:03) |
10. セイヴィア
《ネタバレ》 非常に救いの無いストーリーでした。最初に主人公が家族をイスラム原理主義者のテロで失い、その怒りにまかせて一般のイスラム教徒を大量に殺害するシーンで、正直半分醒めてしまいました。 ただ、全体を通して非常に戦争というものを感傷的な流れを極力排除して、淡々とリアルに描いているような気がしました。ですから、内容としては悲惨なだけで面白くはありませんが、戦争というものの恐ろしさ・残酷さは伝わってきましたし、また、戦争というのはドラマで描かれているような格好いいものでは無いということを見せつけてくれます。恐らく、娯楽作品として作っていたら、主人公がランボーばりの大活躍をしていたことでしょう。しかし、この作品の主人公は、一緒に逃亡していた女性の肉親が捕らわれても、女性が殺される所でも、動くことはありませんでした・・・・・。 とにかく、息苦しさと哀しさだけが残る作品でした。 [ビデオ(字幕)] 3点(2006-07-15 14:03:02) |
11. セプテンバー
シリアスな人間ドラマです。(「インテリア」のミア・ファロー版みたいな感じでした。) 登場人物の間で「愛しているのに愛してくれない」という心のすれ違いが交錯していて、非常に息苦しいストーリーでした。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-05-20 23:12:26) |