21. 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
《ネタバレ》 コロナによる散々な公開延期を経てようやくの公開、まずは無事に公開してくれたことに感謝をします。 で、観た感想ですが「ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンド物語」としてはとても面白い、けど「007」というシリーズという点では個人的には「なかったこと」にしたいというものでした。 クレイグボンドにしては「軽口」や「憎まれ口」をたたき、これまででのボンド映画のような感じがあって良かったんのですがやはり、ラストで「ボンドの死」をもってボンドを退場させてしまった点がやっぱり納得できませんでした。 これまでだったら「なんだかんだで乗り越える」ある意味不死身性があったのに、そういうシリーズのお約束を蔑ろにしての終焉というのは「フェルプス君を殺した」ミッション・インポッシブルの時のような感じを受けたからです。 ただ、クレイグボンドがこれまでのシリーズとは毛色が違って、「00エージェントに昇格してからのボンドという男の物語」というテイで作られているので、そういう意味ではこのラストも納得がいくものでした。 ただ、ちょっと長すぎ。そして予告でも散々映し出された新人エージェントの女性の活躍が思ったより少なすぎ、など気になる点もあり、というところでしょうか。何はともあれ、ダニエル・クレイグ、お疲れ様でした。 [映画館(字幕)] 6点(2021-10-02 22:55:32) |
22. ダイバージェント
《ネタバレ》 人間が5つの属性グループにわけられた未来世界。そこに、ぞこにも適性がない異端者「ダイバージェント」が社会規範を壊していく!っていうストーリーかと思っていたら、ほぼ主人公の成長物語。スターシップ・トゥルーパーズみたいな連中がどんどん兵士の顔になっていく、とまではいかないまでも、徐々に成長していく姿は見ていてなかなか面白かったです。 俺たちの冒険はこれからだ!みたいな感じですが、どうやら「ハンガーゲーム」みたいに続編が2作ほどあるみたいで、これだけでは完結していないのでちょっとフラストレーション、という感じですが、ディティールを楽しむというよりガジェットや雰囲気を楽しむ映画として観ていたのでなかなか楽しかった、、、のですが、ちょっと長すぎかな、とも思いました。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-09-19 17:22:43) |
23. ダ・ヴィンチ・コード
《ネタバレ》 「キリスト様には妻がいた!しかも娘までいた!!」と言われてしまっては、そりゃ敬虔な信者やヴァチカンは講義をするでしょうよ。 キリスト様は神様であって、カトリックは禁欲その他を強いて今まで厖大な利益(そして犠牲)をあげてきたんですから、今更キリスト様は人間で結婚もしていて天国への鍵は女性との云々と教義とまるで違う事言われれば、そりゃ枢機卿も「嘘っぱちです!買ってはいけません!!」と言うでしょうよ。教会は今までウソを教えていたという事で威厳(というか社会)が失墜しますからね。 …と、向うの方ではどえらい事になっているようですが、無神論者の多いこの日本の感覚で考えれば「だからどーした!?」の一言で片付けられてしまうんですよねぇ。 …とまあ、前置きは長くなりましたが、作品としては可もなく不可もなくといったところでしょう。長い原作といっても半分近くが回想と薀蓄の蓄積ですから、実際の時間軸に当てはめるとこんな仕上がりになるのは仕方ないでしょう(映画のほうでは幾つかの説について肯定派否定派両方の視点から描かれていましたが)。 まあ、それでも幾つかのなぞなぞは「ちょっとあっさり解き過ぎじゃない!?」というものもありましたけど。 しかしいくつかの場面の臨場感はなかなかいいと思いますし、特にラストの場面は音楽といいカメラといいよく出来ていたと思います。 元々原作の展開もイマイチだったので、ストーリー(題材ではなく)はイマイチなんですが、ラングドン教授役のトム・ハンクスをはじめ主人公以上の気合いが入ってるシラスを演じたポール・ベタニーやサー・リー・ティービングを演じたイアン・マッケラン、ファーシュ役のジャン・レノなどの演技は流石にすばらしいので、見て損はしないと思います。 [映画館(字幕)] 6点(2006-05-21 23:01:35) |
24. 007/消されたライセンス
ん~、今回は諜報員をクビになって、独断で捜査をしてくんで、いつものボンドじゃないんですが、何気に隠密行動は他のシリーズよりもしっかりやってたと思いますよ。中盤あたりに似非ニンジャが出てきたときは「何事!?」と迂闊にも思ってしまいましたが、それぞれの見せ場等もしっかり用意されてるんでなかなかの見ごたえがあると思いますよ。 6点(2004-04-21 19:01:53) |
25. 007/ダイ・アナザー・デイ
《ネタバレ》 冒頭であっさり正体がばれるあたりで「え…?」と思ってしまったが、後にそれが伏線だと気付いて一安心。でもねぇ、やっぱり見つかっちゃいかんよ。一応世界一の女たらし…もとい世界一の敏腕スパイなんだからさ…アクションが激しいのは嬉しいけどスパイ映画じゃないって(苦笑)ボンドカーは遂に光学迷彩まで搭載してしまったか…もう何でもアリだね。レーザー光線と飛行機から吸い出させる敵なんてなんかゴールドフィンガーみたいだったし…とか何とか言いながら結構楽しんでいたのも事実なんで今回は甘めに。 6点(2004-03-17 13:49:24) |
26. 脱出(1972)
前半は大自然の恐怖と狙われる事への恐怖、後半は打って変わって犯罪を犯してしまった者達が必死に証拠を隠蔽しようとするサスペンス風味の映画。今では悪役ばかりやってる様な気がするジョン・ボイドの繊細な一面が見れただけでなんか得した気分。 6点(2004-01-05 02:18:13) |
27. タイムクラッシュ・超時空カタストロフ<TVM>
《ネタバレ》 歴代の大惨事に必ず同じ男がかかわっているという触れ込みだったので違うものを予想していたが、それでも結構面白かった。未来から来た連中からはこの時点では過去なんだけれど、今を生きる僕たちからしてみれば未来派無数に広がっているので、この時点ですでにタイム・パラドクスが起こりそうだが、だから必然的に平行宇宙という理論が必要になってくるのだろう。ラスト、あんなに苦心して歴史を変えたのに、また新たに同じようなことが起こるとはなんとも皮肉な終わり方だ。 6点(2003-11-22 14:15:47) |
28. ダイヤルM
完全犯罪になるはずが、予期し得なかった事態により展開が二転三転するのが面白かった。サスペンスとしてはまあまあな感じだが、もう少し謎解きに重点を置いて欲しかったし、この作品はサスペンスの帝王、アルフレッド・ヒッチコックの【ダイヤルMを廻せ!】のリメイク。オリジナルはまだ未見なのでのなんともいえないが、ここのコメントを見る限りでは期待が持てそうなので、今度はオリジナル版を見てみようと思う。 6点(2003-11-16 23:48:14) |
29. 007/ゴールデンアイ
ストーリーどうのこうのというよりも、世代を超えた役者がジェームズ・ボンドという一個人を描くのはどうなんだろう?と思うシリーズ。それにしてもド派手な人だ。街中を戦車ですか…。余談ですが、このシリーズの原作者かなにかが以前諜報員で、このジェームズ・ボンドという名前はそのときのコードネームだったらしいです。すでに他のところで書いてあったらごめんなさい… 6点(2003-05-31 01:47:04) |
30. ダンス・ウィズ・ウルブズ
《ネタバレ》 俺はこの作品を“完全版”で見ました。さすがに3時間58分は長かった。見た後に正直疲れたし、途中物語の整理をするのが大変でした。しかし、この作品のテーマには凄く深いものがあります。南北戦争の時代、インディアンは敵とみなされていました。しかし、ケヴィン・コスナー扮するジョン・ダンバーは彼らに興味を持ち、次第に交流を深めていく。その掛け橋となったのが、以前に彼らによって連れ去られた白人女性“拳を握り立つ女”。彼女は、ずっと使ってなかった英語を必死に思いだし、何とかジョンとコミュニケーションをとろうとするのです。彼らの交流は次第に深まり、ついには一族の一員として迎えられるのですが、そんな日々も長くは続かず、政府はジョンに反逆の罪を課す。このままでは関係の無い彼らにまで危険にさらすことになる…そして、ついに、彼は“拳を握り立つ女”と共に、スー族との別れの時を迎えるのです。そこには、人種や民族を超えた一種の愛が感じられます。唯一つ、残念に思うのは、ジョンがパートナーに選んだのが、“拳を握り立つ女”、つまり、自分と同じ白人を選んだということです。俺にはどうしてもそこに、白人の優越のようなものを感じてしまいます。映画自体、凄くいいことを語りかけていると思うので、その部分を考えると、余計に現実世界における白人の絶対主義のようなものが感じられて非常に悲しいと思います。 6点(2003-05-26 19:28:12)(良:1票) |
31. タイムコップ
ヴァンダムのマーシャル・アーツさばきはカッコよかったな。しかし互いに重なりあわなくても同じ瞬間に同一体が存在すること自体、タイム・パラドックスが起きる原因になると思うんだが、どうなんだろうか?まあそんな細かいこと気にしてたら話が進まないんだけど。後、TECって時空犯罪を取り締まってるんだよね?ラスト、微妙に未来が変わってたけど、TECの隊員であるマックスは何も罪悪感を感じなかったんだろうか?まあ、あれだけ命を張って未来を元通りに戻したんだから、そのくらいいいか。 6点(2003-05-26 18:33:18) |
32. ダブルヘッド・ジョーズ<OV>
《ネタバレ》 今度のサメは頭が二つだ!と完全にネタ枠な気がしますが、特撮の安っぽさとかそこら辺を気にしなければ、案外と観られる作品でした。 襲われる連中がみんな二人いっぺんなのはちょっと笑いましたが。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2022-05-09 00:07:08) |
33. TIME/タイム
《ネタバレ》 時間が通貨の代わり、貧困層は刻一刻と迫るタイムリミットに追われながらのぎりぎりの生活、など、設定は確かに面白いです。 ですがそもそも「なんでこんな世界になっちゃったん?」とか「時間を転送ってどういうこと?」とかそういうことを気にしない前提で楽しめれば、という感じ。 しかも、体制に抵抗する系の話かと思っていたら思いの外フワッと進んでいってしまうし、「バトル」の演出も「ここぞ!」という感じで使われるかと思えばそんな感じでもなく、監視局の人もなんだかよくわからないうちに死んじゃうし、壮大な話なのにウケる印象がちょっとこぢんまりしているな、とか思ったり。 だけど、なんだかんだ言って嫌いではないです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-02-16 04:39:32) |
34. ダイバージェントNEO
《ネタバレ》 前作はプロローグという感じでしたが主人公の成長物語としてそれなりに楽しめました。対して本作、話がいよいよ本格始動して一応の決着はつきますがあまり面白くありませんでした。 悪役にあまり魅力が感じられない、というのもありますし、対してサスペンスやハラハラ感もなし、アクションはまあまあ楽しかったけど本作のキーとなる「箱」が結構ふわっとした存在で重要なのに重要性を感じられないのがちょっともったいないなーという感じです。 ランタイムが120分少々になったことくらいでしょうか。 あと自分も髪が長い方がよかったです。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-10-21 02:05:12) |
35. ダニエル 悪魔の赤ちゃん
《ネタバレ》 オリジナルは薬害エイズ問題を大胆に皮肉ったホラー映画。対して本作はそのリメイクに当たりますがまったくその要素が抜け落ち、ただの「ヤベー赤ちゃんが大暴れ」するだけの残念な結果になってしなっています。 一応、堕胎薬の副作用で狂暴になった、というのが示唆されますけど、オリジナルは「狂暴だけど、それは防衛本能が異様に発達しているから」であり、「この子は化け物ではない。生きている(It's Alive)」という意味があっただけに、今回の設定だとただの冗談にしか見えません(まあ、オリジナルもそんな高尚な出来ではないですけど)。 むしろ、友人とか殺されてんのに平然とし過ぎじゃね?とか、そもそも生後間もない赤ん坊がネズミ食い殺してる時点でヤベーって思えよ、とかそういう突っ込みが真っ先に来てしまい、純粋に楽しめませんでした。そんな状況になっても我が子を庇い通す動機と愛情があんまり感じられなかったのが痛いです。 ただ、オリジナルよりも数段パワーアップしたゴア描写だけは、観ていてよかったです。 [DVD(字幕)] 5点(2021-07-05 01:24:05) |
36. 第七の予言
《ネタバレ》 この題名、そして黙示録というテーマということで、「オーメン」のようなオカルト映画を期待してみると見事に外れます。 ハイチの海での魚の死や、イスラエルでの雪に閉ざされた村など、前半、というより冒頭はかなりいい雰囲気を出しているのですが、デミ・ムーアが出てきてからは現代劇になってしまい、少しトーンダウンします。 それでも、デミが真相に迫るシーンと黙示録の予言が交差する作風はなかなか緊張感があるのですが、その予言自体の描写が小ぢんまりしたものに見え、どうにも終末観が伝わってこないのも事実。 最大の欠点は、日ごろから新旧の聖書及びキリスト教の教義に触れる機会が少ない我々にはあまり実感がない、というところでしょうか。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-12 21:18:21) |
37. タロス・ザ・マミー/呪いの封印
《ネタバレ》 全体の出来としては、まあそこそこなものなんですね。まるでピラミッド内部の壁画のようなオープニング・クレジットやときたまフラッシュ・バックする古代の記憶、終盤の廃墟のホテルでの攻防など。だけど、やはりミイラが人を襲うのにリンネルの布(骸布)でシュルルルルルって巻き殺すのは如何なものでしょう…ラストは、今までのような、悪は滅びるというものではなく何処となく陰りを残すものなので合格ですが。 5点(2004-04-27 02:10:28) |
38. ダーク・ハーフ
《ネタバレ》 原作キング、監督ロメロということで、それなりに面白い、というか観られる作品ではあります。 冒頭の、脳腫瘍という名の双子の造形や、ラスト、ジョージがスズメたちにつつかれてどんどん崩れ落ちていく場面は結構グロテスクで見応えあるのですが、それ以外の殺戮場面では、実にあっさりとしている感じ。 もしかしたら無意識のうちに犯行を行っているのか?という前半のミステリタッチの描写や中盤以降、実は主人公の負の部分が具現化した、という展開はなかなか面白いのですが、その具現化した理由というか主人公が「犯人は実体化したジョージ」だと見当をつけるまでが実にふわんとしてる感じがしたので、ちょっと釈然としない部分があったり。 雰囲気などは悪くなく、むしろ好きな部類なのですが、ロメロ作品として考えるとどうもパンチが弱い感じがしました。 [地上波(吹替)] 5点(2003-10-22 20:37:53) |
39. ダムド 呪いの墓場
確かに、これはパッケージで騙されますね。B級好きならともかくそうでない方々は。デザインが物凄く気合入ってるので。大体こういったパッケージで見せるものや物凄い宣伝文句を掲げてる作品っていうのはたかが知れてるんですよ。それでも、僕はこういう作品を敢えて見てしまうんですが、やっぱりツマラナイ。監督は誰だと思ったらなんと、【死霊のいけにえ】のヴィンス・ディ・メッリオじゃないか!!これじゃ面白いわけないよなぁ…時間返せよ、とも言いたいのですが、まあ初監督作品の【死霊のいけにえ】よりは数倍も良くなってるんで、今回は敢えて甘くつけさせてもらいます。 4点(2003-12-21 03:58:32) |
40. ダンウィッチの怪
《ネタバレ》 とりあえず前に撮ったビデオを見返してみました。 いや、確かにチープですよ。 でも、予算が少ない割には、ウィルバーの兄ちゃん(弟か?)の造形を、チープさが目立たないように何とか工夫してるあたり、憎めない作品だとは思うんですね。 原作の話の構成上、こういう変更も、仕方ないような気もしないでもないですよ。 冒頭のアニメーションだとか、音楽だとかは、なかなか良いと思うんですよ。 しかしですね、冒頭で字幕が“ヤグ・サハ”っていってる時点で、この映画の全容が、見えた気がしました…。 [地上波(字幕)] 4点(2003-10-31 18:50:45) |