1. オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主
《ネタバレ》 原作はクーンツだそうで。あまりクーンツ原作であたりを引いたためしがないので、、、と思っていたらどうやらほかの人もそうだったようで一安心(笑) で、本作ですが、観る前はどうなん?とか思ってましたが、観た後はなるほどこれは面白い、となりました。 主人公の能力を周知の事実として描くことでまどろっこしい展開を省き、そこからもスピーディに物語が運んでいき、しかもしっかりホラーテイストは残してある。 冒頭の「成仏」の伏線をラスト、ああいう形で回収するのも「そうきたか!」という感じでよかったです。 アントン・イェルチンが亡くなってしまっているので、もうこのキャストでの続編は無理なのですが、願わくば続きが観たいな、と思わせてくれる作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-08-13 11:54:58) |
2. 狼の血族
《ネタバレ》 なんというかまた不思議な作品。 思春期の少女の見る夢は赤ずきんちゃんをモチーフにしたダークファンタジー、そしてそこからまた過去回想やらが入って、、、という感じでいくつも夢を重ねられてる感じで初見だと「え、どういうこと?」と思ってしまいます。 ただ、セットとは言え作品の雰囲気は古き良きゴシックホラーのような雰囲気があって好きですし、何よりもそこだけ作品間違えたんじゃないかという感じの血がドロドロ出る狼の変身シーンはインパクト大。 そして主人公のサラ・パターソンの美少女っぷりが半端なく、それだけでも元が取れるような作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-08-13 11:49:09) |
3. オーヴァーロード
《ネタバレ》 ナチスが実は人体実験でゾンビを作っていた!という設定はB級ホラーの常套手段、これまでにもそういう設定の作品はありましたが、そんな中で一番真面目?に作られているのではないでしょうか? 冒頭の落下傘降下のシーンから、並の戦争映画でもなかなかここまでやらないよな、というようなシーンの連続、ちゅばんまでじっくりと進み、後半からようやくゾンビが登場。 正直、ゾンビの登場までなかなかの時間がかかるので、早くゾンビが見たい!という感覚で見ると全然なのですが、それまでの過程もしっかりと描かれていて退屈はしません。 そして、後半の地下実験施設の不気味な雰囲気、ハーバート・ウェストも真っ青な血清の効果と意外と高いゴア描写、そしてエンディングの雰囲気など、最後まで楽しめる作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-04 17:03:35) |
4. 狼男アメリカン
《ネタバレ》 同年に公開された「ハウリング」と何かと比較されがちですが、とにかく、リック・ベイカーによる狼変身シーンは圧巻。 近年では「ウルフマン」でも仕事をしていますが、この時代の特殊メイクが自分には肌に合っているようで…。 物語は、冒頭は正統派ゴシックホラーの趣ですが、舞台をロンドンに移してからはどちらかといえばブラックユーモアを交えた作風になります。 登場する度に腐敗が進んでいく友人や、主人公に殺され、亡霊となってこの世をさ迷う羽目になった犠牲者たちが一堂に会す場面はなんともいえない場面です。 全般的に、それ程じめじめしない物ですが、テーマは結構陰気、そしてラストシークエンス(ロンドン市内でのクラッシュは結構見ごたえあり)で一気に現実に突き戻されるように唐突に終わるので、もう少し余韻を大事にしてほしかったですねぇ。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-20 02:33:55) |
5. オーシャンズ13
《ネタバレ》 シリーズ3作目にしておそらく本作が最も盛り上がりに欠ける出来と言えるでしょう。 まず映画が始まって、さて色々と描写を重ねて物語始動…と思いきやいつの間にか物語が始まってますし、今回狙うのが特に金庫の中身だとかではなく、単なる復讐という点で前作以上に無理やり感が感じられ、物語の温度が下がります。 で、今回も、例年通りシリーズの顔が登場するわけですが、まず前作前々作を把握してないとキャラクターがさっぱりわかりません。 終盤近くに登場するトゥルアーは極めつけで、前作を見ていないと「誰だよテメェは!?」となること請け合いです。 映像は相変わらずスタイリッシュに決めていて、分割画面や、まるで“ステータス”のように客の持ち金が画面いっぱいに表示される等のギミックが面白いだけに、犯罪の動機、及び手口などにさっぱり魅力を感じない作品でした。 [映画館(字幕)] 4点(2007-08-05 00:16:23) |
6. オーシャンズ12
《ネタバレ》 さて個人的には前作は泥棒映画の傑作だと思っているのですが、この続編はどうかと云えば、まあ良くも悪くも普通という感じです。 前作で強奪された金の返金作戦ということで物語は始動しますが、そっからなぜか“泥棒世界一決定戦”へとシフトチェンジ。 “放送禁止用語”ネタや、ジュリア・ロバーツ演じる”ジュリア・ロバーツ”、そして、実写版ルパンともいうべき驚愕のレーザートラップ回避云々…と、楽しんで作ってるんでしょうけど、どうも遊びすぎの感が強いかと。 特に、前作では綿密な計画で強奪を実行し、最後は鮮やかにだましてくれたのに、今回は、結局、みんな集まっても何もしてねぇじゃんという感じが強かったですね。それこそ12人もいらねぇ気がします。 とまあ、通して見ると、あまり人数が必要でない点、物語の焦点があまり定まっていない点などいろいろありますが、最後のくだりは泥棒映画らしくだましてくれたし、、映画だからこそできると言っても過言ではない曲芸…もといレーザー抜けがあまりにも良い味を出していたので、6点ということで。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-20 06:15:52)(良:1票) |
7. オーメン(2006)
《ネタバレ》 どうして今更リメイクするのか?という件については、この作品に限ったことではないのでこの際置いておいて… 06年6月6日公開という演出はとてもニクイと思います。 偉大すぎるオリジナルがあるので、それと比べられるのは半ば仕方のないこと。それを念頭において鑑賞すると…。 冒頭、すい星の出現から、“予言”の的中という場面に至る節、既にあそこで、話を壮大にしようとして悪い意味でのB級の安っぽさが感じられてしまいました。 勿論、ダミアン役の少年も、不気味こそすれ、オリジナルほどではありませんね。 ダミアンの母ちゃんの元を訪れる?場面も、やはり衝撃度という点では数段落ちますね。もう少し、絶望というか、やるせなさ、そして陰気な雰囲気が漂っていても良かったのではないかと思います。 また、例のテーマが劇中に流れない、というのもやはり、しっくり来ませんね。 しかし、リメイク、という観点からものをいえばこんな感じですが、一つの作品としてみれば、巧く現代風に解釈されており、なかなか良かったと思います。 音響や特殊メイクで驚かす、という場面もあり、昔と違って演出のセンスが衰えたと感じさせる場面も勿論多々あるのですが、元々が骨太のホラー映画なので最近の映画の中では比較的安心して診られると思います。 …それより、早く本家の続編を作って欲しいものですが(汗 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-16 00:36:41) |
8. オースティン・パワーズ ゴールドメンバー
《ネタバレ》 冒頭でオースティン役がトムだったので「ウソ~ん!?」と思ってたら、やっぱり劇中劇だったんすね。確かに主要キャストよりもカメオ出演の方が豪華。ネタは相変わらず下劣。イギリスってこんなもん作ってたっけなぁと思ったら、あのレッド・ドワーフ号もイギリス製だった…。ストーリーの方は、なんか行き当たりばったりで話に面白みがあまり感じられない事、ほかの国の事をおちょくりまくった笑いのネタは見る人によっては拒否反応を示すんだけれども、なんか憎めない。エンドロールでのNGシーンもなかなか面白かったし、正直影絵?のところではバカみたいに笑ってしまったんで、やっぱり、難しい事考えずに(軽くあしらう気持ちで)ゲラゲラ笑いながら見るのが正しい鑑賞方法なんでしょう。…てか、今気付いたけど挿入歌ミックだ………。 [地上波(吹替)] 6点(2006-01-05 23:17:51) |
9. オペラ座の怪人(2004)
《ネタバレ》 う…歌が多い…と言うのはあらかじめ聞いていたので、覚悟はしていましたが、まさかここまで多いとは思いませんでした。普通だったら台詞のシーンでは台詞で、そして、感情が高潮してきた時にタイミング良くミュージカル部分が挿入される、というのが今までの(映画の)つくりでしたが、これは台詞部分も歌になってるので、ミュージカルを結構見ている人でも慣れるまでは結構時間がかかるのではないでしょうか?しかし、いったん慣れてしまえばあとは結構テンポも良く、楽曲の方にも集中出来ると思います。圧巻なのはやはりテーマ曲の「オペラ座の怪人」。パイプ・オルガンがあの有名なフレーズを奏で、そこにパーカッションが重みのあるリズムを刻み、それに歌が重なる。間奏の部分ではかすかにエレキ・ギターの音が聴こえてきて(多分エレキの音だと思うんだけどなぁ)、より一層曲をシャープなものにしています。しかしどうしてもあの「ジャ~ン ジャジャジャジャジャ~ン」というフレーズを聴くたびにピンク・フロイドの「エコーズ」を思い出してしまう(笑)。さて、話を役者の方に移して、どうやらこれら全ての楽曲を主役3人は吹き替え無しでやっているとか。中でもファントム役のジェラルド・バトラーはなかなか良い声をしているし、納骨堂の上から飛び降りてくる時なかは最高にカッコ良かったですよ。しかし彼の過去が明かされるシーンではやはり「エレファント・マン」を思い出してしまう。クリスティーヌ役のエミー・ロッサムもオペラの経験があるらしく、良い声をしているし、ラウル役のパトリック・ウィルソンも実は元々舞台役者だそうで。本来、ミュージカルってのは明るくてなんぼな物が多い中、これはテーマも暗くかなり異色だけれども、たまには、そう云うミュージカルがあってもいいと思うし、最後にファントムが独りで「マスカレード…」と唄うシーンはなかなか感傷的ですらあるし、その点からすると、もしかしたら「ウエスト・サイド物語」に通じるものがあるのではないかと思ってしまいます。結局最後まで“ファントムの仮面はどんな原理で張り付いてるんだ!?”という疑問が残りましたが、劇場で見て損はさせない映画であることは確か。なかなか良い出来をしていたと思います。しかし、やっぱりマイフェイバリット・ムービーの1つ「ファントム・オブ・パラダイス」の方が好きかなぁ、と言う事で、ここへ来てちょっと減点(笑)。 7点(2005-03-21 00:20:43) |
10. 愚か者の船
《ネタバレ》 このたび、アカデミー賞受賞作品のDVDがが期間限定で発売になっていて、その中にこの作品も入っていたので、ようやく見ることが出来ました。「ここは愚か者の船…もしかしたら、あたたもここに乗ってるかもしれないですぞ」という冒頭のシーンより始まり、「この話があなた方と一体何の関係があるって?何もないね」というエンディング…まったく突き放してくれますね。しかし、本当に関係なんだろうか?と思えば、実際、誰もが関係してるんですよね。甲板で騒ぎを起こしている“底の者たち”も居れば、ダンス・パーティに興じている“上の者たち”もいる。偏見を持つものも居れば、閉ざされている未来を“明るい未来”と思い込む者…そしてこの冒頭の“つかみ”と最後の「ウソだよ~ん」と騙されたような“まとめ”全くにくい演出です。それから、皆さんも触れていますが、本作は本当に疲れる、いや、素晴らしいカメラワークをしています。主人公たちが次のシーンでは背景の如く溶け込み、また今までエキストラだと思っていた人が実は主人公の一人だったりと、それに、遠くの方もピントがあってますから良く見えること見えること。登場人物の会話そっちのけで“後ろの人”を観察してたもんです。改めて、映画作りの美しさを知った気がしました。 8点(2005-03-20 22:19:12)(良:3票) |
11. オクトパス
突然変異の怪物(海洋生物)が潜水艦を襲撃…ん~なんかリバイアサンやザ・デプスを思い出してしまう。あからさまにCGと判るクリーチャーは大目に見ても大体死ぬ人間が特定できるって時点でやや興ざめ。出来としてはザ・グリードと五分五分って感じかなぁ。それにしても巨大タコとは…なんか船乗りの伝説を現代風にアレンジしたみたいですな…。5点。 5点(2004-10-23 23:12:20) |
12. 親指タイタニック
オリジナルが好きな人には申し訳ないがあの冗長すぎる作品をよくぞ26分で纏め上げた!と個人的には評価したい。 4点(2004-10-13 04:15:00) |
13. 親指スター・ウォーズ
「なんか久しぶりにスター・ウォーズ(旧3部作)見返したいな~。でも時間ないしな~…」てな時にこの作品を見ましょう。余計オリジナルの方を見たくなります。 6点(2004-09-08 16:35:01) |
14. 王様と私(1956)
《ネタバレ》 【雨に唄えば】【サウンド・オブ・ミュージック】【チキ・チキ・バン・バン】そして【ウエストサイド・ストーリー】と並ぶ、ミュージカルの傑作ですね。僕も最初は、ユル・ブリンナーがミュージカル!?って思ってしまいましたが、彼の本業はこっちだったんですね(笑)やっぱり彼が王様ってのは物凄くはまり役ですし、何より時折見せる子供みたいなところが物凄くおかしいです…ってか、ちゃっかりモーゼに仕返ししてるところが個人的に物凄いツボでした(笑)アンタそこまで根に持ってたんですか(笑)有名な【Shall we dance?】の曲にあわせてのダンスシーンや、シャム版【アンクル・トムの小屋】など、見ごたえのあるシーンが沢山あってとても面白いし、最後には、王様とアンナが分かり合えてよかったです(死ぬのはどうも腑に落ちませんが…)それにしても、「私はもうじきここを去る」って、死ぬ死ぬ言ってる割には元気じゃん!(笑) 8点(2004-05-10 04:52:46)(良:1票) |
15. オースティン・パワーズ
バカ映画も下ネタも全然OKですけどこれにはあまり乗れませんでした。やるならやるでもう少しぶっ飛んだ内容のほうが良かったな。 5点(2004-04-04 21:37:21) |
16. 大いなる遺産(1998)
水のみ場でのキスはとても印象に残った。子供時代の雰囲気やほろ苦い思い出みたいなものは面白いんだけど後半がやや力不足…ラストで、冒頭の脱獄犯が再び出てきたのは良いけれどわざわざ殺さなくても物語は収束したと思うんだが…どうもイマイチだった。 5点(2004-03-20 20:23:30)(良:1票) |
17. オズの魔法使
この時代でカラーとは相当お金かけてるんでしょうか?まあそんな事はどうでも良いですけど、素直に楽しかったです。脳みその無い案山子君、心の無いブリキ男君、勇気の無いライオンと、個性的なキャラクターたちや魔法が息づいてるオズの国など、見ていて本当に楽しいです。 7点(2004-01-24 23:57:32) |
18. 俺たちに明日はない
見る前はこの邦題から感じることは、どれもマイナスな事ばかりだったんですが、見終わった後に再び考えてみると、これほどまでに深い題名というのもそうそう無いものだと思いました。折しも時期は世界恐慌真っ只中。堅気の仕事をするより自由な生き方を選ぶクライド、この退屈な生活からいつか抜け出す事を夢見るボニー、そして、彼らの考えに同調して集う仲間たち。彼らには明日はない。今日を生きることだけに必死になっているのだから。明日の事は明日考えれば良い。そして、そんな生き方をする彼らをあるものは無法者として扱い、またあるものは英雄のように歓迎する…。そのあまりにアウトローな生き方をする彼らですが、それは恐慌という時代背景が手伝っての事。彼らが“生きる”ために導き出した一つの答えのような気がします。結果、2人は87発の銃弾を受けての壮絶な最期を迎えますが、それでも尚自分の行き方に正直だった彼らには、ある種の共感が持てました。 [DVD(字幕)] 9点(2004-01-05 01:42:03) |
19. オーロラの彼方へ
物語のあちらこちらに伏線が隠されていて、それが一つ一つ解き明かされていくたび「そうだったのか」と思ってしまった。サスペンスではあるけれども、それだけではなく、時を超えた親子愛というヒューマンドラマも充分に描かれている。アメリカのいいところは、やっぱり家族を一番大事に思ってるところだと思います。 7点(2003-12-06 03:08:26) |
20. オーメン4<TVM>
一応は続編。前作でダミアンが死んで一件落着…と思いきや、実は隠し子が居た!!っていってまたシリーズ再始動。しかしいい加減この話の決着が着かないのは何とかしてくれ… 5点(2003-10-27 02:58:06) |