41. パッション(2004)
この映画をローマ教皇が絶賛したとか、観客がキリスト様と一緒に昇天なさったという事で、かなり話題になっている作品ですね。キリストを題材にした映画は何本かありますが、僕がこれまでに見た2本(キング・オブ・キングス、ナザレのイエス)とは明らかに作りが違います。というのも、前2者はキリスト生誕から昇天までの軌跡を描いているのに対し、この作品はキリスト処刑前夜を重点的に描いているので。その点から考えると、キリストという人物を知る上では説明不足の上に、延々と続く拷問シーンなど衝撃的(である意味退屈)な映画ですが、宗教云々を抜かして考えると、これも、キリストは迫害に苦しみ虐げられている民を“神”によって救済しようとし、それゆえ本来の在り方を忘れ、権力を欲する者達の犠牲になった一人の男の映画であるという事が言えます。その点にしては十分いい映画なのですが、少々ハリウッド的な演出が出てくるので、少々興ざめの部分もありますが、27億円もの私財を投じ、ラテン語とアラム語で脚本を書いたメル・ギブソンの情熱(パッション)に敬意を表して6点。 6点(2004-05-03 17:11:25) |
42. ハルク
《ネタバレ》 ジェニファー・コネリーめちゃ綺麗!30超えてるのにあの美しさは普通じゃないぜ!…って、これじゃJ・コネリーのレビューになっちゃうな、いけないいけない。で、肝心の本編だが、デ・パルマ監督のやり過ぎバージョン(又は【アンドロメダ…】)のような画面が何分割にもなるシーンはまるでコミック本を読んでるような感じで新しいといえば新しいが、やっぱりその他の詰めが甘い。ハルクのCGモデルが露骨にわかってしまうのは少し痛いが、ま、いいってことよ。それより“怒り”によって変身する理由がもう少し何とかならんか。あれじゃただの八つ当たりじゃん。さすがにラストのハルク親父vsハルクせがれの戦いはなかなかなものだと思うけど、やっぱりもう少し設定を明確に&前半をテンポよくして下せえ。 6点(2004-03-27 15:31:55) |
43. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
初めて予告編を見たときは、なんかキャプテン・スーパーマーケットかハムナプトラみたいだなぁと思ってましたが、聞くところによるとこれの元ネタはディズニーランドの【カリブの海賊】(ちなみにお気に入りのアトラクションです)らしく、あぁそういえばタイトル和訳すればまんまカリブの海賊だなぁなんて思って、早速見ました。まず第一印象が、ジョニー・デップの演技の上手さ。この人色々な役を演じますけど、どれも完璧に役にはまりきって、本当に凄いです。そして次はやはり大海原を進む海賊船。冒険物には定番のような海賊船ですが、こうして映像としてみるとやはり胸が高鳴ります。でも、全体としては、どうしてももう一味足りないような気がして不完全燃焼気味。もう少し掘り下げれば、もっと面白いものになったはず…。 6点(2003-12-21 03:37:16)(良:1票) |
44. バスケット・ケース
ニューヨークのミッドナイト・シアターでカルト的な人気を誇っていた映画らしいです。内容はといいますと、奇形児の兄貴とその弟が自分たちを切り離した医者たちに復讐するというのが大まかなものですが、成る程これはカルト的な人気が出るのもおかしくは無いです。ストーリー、普通に見るとどうって事ないんですけど、よく考えると社会から疎外された兄弟の嘆きを物語ってるし、映像の方も、チープではあるがそれが帰って恐怖心を煽るものになってます。最近のホラー映画から見始めた人には安っぽいように見えるんでしょうけど、僕はホラーに関してはレトロな考えの持ち主だと自負してるんで、こちらの方がずっと恐怖心を追ってくれるものだと思ってます。 6点(2003-12-15 03:19:46)(良:1票) |
45. ハタリ!
凄いですね、これ。狩のシーンは本当にぶっつけ本番だったらしいですね。物凄い迫力があります。ところどころに散りばめられてる笑いの要素も見ていて本当にほのぼのとするし、小象の水浴びのシーンで流れる音楽も凄くいいです。 6点(2003-12-10 00:52:39) |
46. バタリアン リターンズ
《ネタバレ》 前はこれが一番好きだったんですが、やっぱり1作目には叶わないと言う事で…。監督が“ZOMBIO/死霊のしたたり”でスチュワート・ゴードンと共にブレイクしたブライアン・ユズナへと代わってるんで、今までのようなコメディー・タッチの作品から、一気に恋愛ゾンビスプラッターなるとんでもないものに仕上がっています。シリーズ独特のコメディ・タッチの映像が好きな人は見ない方が賢明。スプラッタモノが苦手な人もしかり。それにラストはある意味ではシリーズ史上最も悲惨な終わり方をします。ちなみに2作目の時にあったような“さりげない繋がり”は今回一切登場しません。 6点(2003-09-29 17:46:31) |
47. ハート・オブ・ウーマン
相手の(しかも女性の!)心が読めるなんて、うらやましいと同時にもう女の子に会うのが怖くなりそう…という感想が第一。ある日突然信じられないような能力を身につけてしまった主人公が、段々とたくましく(または狂っていく)という系統に分類されるであろう本作。それだけに結構面白く、展開は半ば見えながらも楽しめた。しかし、他の作品と少し違うなと思った点が1つ、身に付けた能力について。「お前は女心を理解しているようでまるでわかってない。この力を使い心を理解し、真に心のわかる男になれ」という天のお告げ(あるいは贈り物)のような感じがした点。 6点(2003-09-21 02:18:48) |
48. バトルランナー
殺人が正当化されるゲームって、何となく<バトル・ロワイアル>な感じですか。皆さん駄作だといってるみたいですが俺は好きです。というより、これを見たのがまだ小学校低学年の時で、そのときはまだ何にも考えないで映画を見てたからなのかもしれませんけど。でも、そのときからすでに、「ベンは何も悪いことしてないのに、何で刑務所に入んなきゃいけないんだろう?なんか間違ってる」と思ってました。現実世界でもそうで、冤罪によって罪もない人々が今でも罰せられている。全く、狂った世の中です。 6点(2003-05-31 03:04:57) |
49. バーティカル・リミット
クリフハンガーもどきですか。映画として、そんなに濃いストーリーでもなく、K2を舞台にしたからって山のことを知らない人が見たら、K2の恐ろしさや主人公がどんなに無謀なことに挑戦しようとしているかという圧倒感が半減するのではないか?実際俺もそうだったし。しかし映像技術はさすが。高い所から落ちるシーン、断崖絶壁を登るシーン、ヘリから飛び降りるシーンなどは迫力があった。特に、60メートルを超える谷間を飛び移るシーンは、高い所から飛んでみたいという願望(自殺願望ではない)を疑似体験させてくれた。 6点(2003-05-28 03:13:37) |
50. ハムナプトラ/失われた砂漠の都
これって確か“ミイラ再生”ていう映画のリメイクだった気がする(ミイラ~は見たことないけど)設定はホラーなんだけど明らかにファンタジー色の強いコメディ。見てて飽きないからいいけど 6点(2003-02-24 01:33:59) |
51. 蝿男の逆襲
《ネタバレ》 前作がカラーだったのに対し本作が白黒という時点でもはやトホホな線が有力になってくるわけですが…。 強引なこじつけですが確かに前作の続編、ということは間違いないんですが、娯楽要素に走りすぎたのか聊か質が落ちています。 皆様仰るとおり蝿の特撮だけはパワーアップしているのですが、ここぞという時に登場させていた前作違いほぼ出ずっぱり、そして自分を陥れた連中を殺しにうろつくって「蝿男の恐怖」の続編というブランドネームがなければ本当にただのB級ホラー映画です。 そう考えると、わざわざ物質転送機に蝿を入れたのはもはやこじつけとしか思えません。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-30 04:20:14) |
52. バイオハザードIV アフターライフ
《ネタバレ》 “楽しみ”ではあったが“期待”はしていなかったのでこのくらいの出来でも満足。 さすがに4作目ともなるともうお腹いっぱいというか、いい加減目新しいことをしようよ、とも思えてきますが…。 ゲームファンへのサービスのためか、ゲームの設定をちょいちょい小出しにしてきていますが設定がごちゃごちゃしていてさっぱりわかりません。というかそもそもTウィルスと寄生体プラーガがごちゃ混ぜになってる時点で失笑するしか…。原作知らなかったら口から変なモンが生えてくる理由が判らんでしょう。 処刑マジニのビジュアルはなかなかいいですが、どことなく三角頭と被るし…。 極めつけはウェスカー隊長(議長)。ゲームではコード・ベロニカからの伏線があったためにあの馬鹿みたいな強さや能力にも説得力がありましたが、いきなり何の説明もなく瞬間移動されたんじゃ置いてけぼりを食らいます…。というかレッドフィールド兄妹対隊長の戦闘シーンがアングルとキャラクター以外殆どゲームのまんまの動きっていうのもどうかと…。 で、最後はジル姐さん。やっぱり次回作でウェスカー隊長とタッグを組んで襲い掛かってくるんでしょうか?? ま、ゲーム画面を大スクリーンで、という意味合いではなかなか楽しめたのは事実ですが、映画としてみると残念ながらあまり面白みのないものに仕上がっています。 ゲーム以上に風呂敷を広げすぎた映画版。そろそろ何とかしないと収拾がつかないのではないか、と少し心配になってしまいます。 [映画館(字幕)] 5点(2010-09-20 12:54:17)(良:1票) |
53. ハンニバル・ライジング
《ネタバレ》 ハンニバル・レクターの成育歴… 幼年期、とっても純真。妹と一緒に遊んであげるなど、優しいお兄ちゃん。 少年期、毎晩妹のことを考えてることを孤児院の指導員さんに怒られ、グレる。 青年前期、アジアン・ビューティーなお姉さんから(間違った)日本感を教わる。以降、「サムラ~イ、ハラキ~リ、フジヤ~マ」と日本かぶれになる。 青年後期、「や~いシスコン!」と言われ逆切れする。狙っていたアジアン・ビューティーなお姉さんにも「シスコンには興味ないわ!!」と去られる。 以降、腹いせに食人を続ける。 総括、結局はただのシスコン…え゛…。 てな感じの内容でした。 すでに何人もの方が仰っていますが、ハンニバルが食人をするきっかけとなった事柄がとてつもなく弱い。 そして、彼のたぐいまれなる教養という部分。 今回は、まだ青年期ということで、殺人にも華麗さ、知的さは感じられないし、医学生ということで、一応そういった知識は持ってるんだぜ!!という証明にはなっているんだけど、いまいちそれがうまく描かれていない。 まあ、それらの教養、そして品格の取得は成人期になってからであるとは思うのだけれど、無理してレクターシリーズとして作る必要はなかったのではないか、と思う。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-17 01:13:28) |
54. パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
《ネタバレ》 1作目をだいぶ間に見たため、劇中で前作のキャラが出てきても「あぁそんな人いたっけなぁ」程度しか…。 1作目も微妙でしたが本作ではさらに微妙に。 いや、それでもそれなりに1作目は楽しめましたが、今回はなんだか無駄な描写というかエピソードが多すぎて何がなんだか…。 そのくせユーモラスなシーンはやけに頑張ってる様子でしたが、笑うというより失笑のほうが勝っていた気がします。 そしてあの唐突な終り。本当に「そこで終りかよッ!」って感じです。 まあ、一番残念なのはキースが出てない事なんですけどね。 とりあえず次回を期待してます。一応。 [DVD(字幕)] 5点(2006-12-27 00:57:05) |
55. ハリー・ポッターと炎のゴブレット
《ネタバレ》 まず画面が暗い。冒頭はまるでホラー映画かと思うくらいでした。突っ込むのはどうかと思うんですが、やっぱり都合が良すぎです。小説の世界なんて人が考えたもので、都合よく事件が起こってくれなきゃ話が展開しないのは判りますが、もう少し、必然的に事件を起こすことは出来なかったんでしょうか?本作でついに闇の帝王が復活して、長いプロローグからやっと本編が始まったといった感じですが、一つの作品で見ると、前作の方が良くできていたと思います。 [映画館(字幕)] 5点(2006-02-06 02:01:44) |
56. ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ
《ネタバレ》 題名を和訳して副題と並べてみると「かくれんぼ/暗闇のかくれんぼ」と非常にくどいものになってしまう本作。もう少し邦題も選んでいただきたいものだと思いながらの鑑賞。ギョッとする場面もいくつかあることにはあるのだが、脚本がどーしよーも無いくらいに穴だらけなので、結果的にさして印象に残らないという悲しい結末になっている。↓ネフェルピトーさんも指摘しておられるが、ああいうオチにするのは別に良いとして、何故そうなったかの説明が劇中にたった一言それを“仄めかす”台詞と幾つかのあやふやなシーンだけ、というのはあまりにも説得力に欠けるし必然性が見えてこない。ただ、アカデミー賞受賞経験のあるデ・ニーロと最近では天才子役と評判の高いダコタちゃんの演技はなかなかいい。特にダコタちゃんに限っては可愛いのは勿論だが前半部分などに見せる生気の宿らない表情など、その前の溌剌とした表情との対比もあってより印象に残る。しかし、全体としてみれば、それでも限界があり、結局「またこのパターンね」という感じの作品であった。 [映画館(字幕)] 5点(2005-04-23 21:37:12)(良:1票) |
57. パーフェクト ストーム
《ネタバレ》 Uボートやアウトブレイクなど、この監督は実話に基づいた作品を撮るのが好きなんだろうか?今回は嵐の話。荒れる海や吹き荒れる豪雨などは迫力があるが、展開が、無謀な船長の無謀な賭け→ギクシャクする人間関係→引き返そうとするが時すでに遅し→一波乱→終わり…と、パニック映画の鉄則をただなぞっているように思えた。 5点(2003-11-15 22:05:42) |
58. パニック・ルーム
少し単調すぎる。もう少しスリルがあってもいいと思う。ちなみにJ・フォスターはこれに出たかったからハンニバルの出演を蹴ったのではなくて、単に人肉を喰うシーンがあるから蹴っただけらしい。 5点(2003-11-10 03:57:08) |
59. バスケットボール・ダイアリーズ
話も暗けりゃ映像もどこか暗い。冒頭より主人公の独白で進む。娯楽映画というより実録映画のようなもので、バスケ映画というよりドラッグに身を滅ぼしたジャンキーの話。ボロボロになったディカプリオの演技は光っているが、映画としてはほぼ一本調子で進み、見た後もそれほどにいい気分にはならないので、人と場合を選ぶ映画だと思う。 5点(2003-10-29 03:33:42) |
60. バッド・ガールズ(1994)
女性版西部劇。主人公たちは善玉でもガンマンでもなく、初めは殺人罪で逃亡しているのに、途中から軍の列車強盗の騒動に関与し、その次は復讐…と、序盤の設定はどこいったんだ?以前の西部劇とは違い主人公が女性、っていうだけか。ラストのガン・ファイトは見ごたえがあるが、なぜ普通の女性があそこまで銃の扱いに慣れてるんだ?しかしもっと不思議なのが、同じような内容のクイック&デッドが酷評されていること。 5点(2003-10-29 03:05:47) |