21. ビバリーヒルズ・コップ2
前作で人物設定は終わって、いよいよ今作では加速全開!かと思ったのですが、思ったほど突き抜け感はありませんでした。何でかと考えたのですが、エディのキャラクター特徴の向け方が、基本的に身内の方に向かっていて、敵とはあまり(銃撃戦以外)直接対決をしてないのですよね。そこが物足りなさを感じさせるのだと思います。●ペブルスの"Love/Hate"がストリップバーのBGMだったのは、何とも微妙な気分・・・。あと、ジェッツの"Cross My Broken Heart"がどこで出てくるのか密かに待っていたのですが、かかってないですよね? [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-02-06 01:02:04) |
22. ビバリーヒルズ・コップ
もっと明るく楽しく脳天気な作風を勝手に想像していたのですが、意外に真面目な内容でした。エディ・マーフィのマシンガン・トークも、この頃はまだ試行錯誤感がにじみ出ていますね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-02-06 00:55:56) |
23. ヒット・パレード
歌や演奏をちりばめて華やかに賑やかに作ろうとした意図は分かりますが、それと脚本や演技がかみ合っていないので、勝手に盛り上がっているだけのように見えてしまうのです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-10-31 01:33:32) |
24. ヒューマン・トラフィック<TVM>(2005)
《ネタバレ》 3時間近くありながら、無駄なシーンがほとんどなく、しかも省略できるところはしっかり省略している。その中で、絶望的なほど手がかりのないスタートから、地道に一歩一歩を積み重ね、いつしか包囲網が完成していく過程が、まるでじわじわ攻めてくる満潮を見ているようである(しかも、適度に伏線と回収も埋め込まれていて、同時に高水準のサスペンス作品としても成立している)。サザーランドとカーライルの演技も充実しているし、劇場でそのまま上映しても全然おかしくない内容。 [DVD(字幕)] 7点(2016-04-22 01:47:49) |
25. ピノキオ(1940)
《ネタバレ》 ロバのシーンは下手なホラー映画よりもずっと怖いが、海底を引きずる石に張り付いた深海生物(ヒトデとか)や箱に入れられてピチピチ跳ねるマグロの質感など、変なところでリアルなのもさりげなく怖い。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-03-01 01:30:14) |
26. ヒッチコック
《ネタバレ》 「サイコ」というだけでも創作者にとっては巨大なハードルであるわけですが、その「サイコ」の制作秘話を映画にするとなると、ヒッチコックはどうやってあの作品を創出したのかというプロセスを解き明かし、その上でそれを独立した表現物として完成させるという、何重ものハードルが上乗せされてしまうわけです。が、やはりその壁はあまりにも高かったようで、あの演出なり創造がどうやって生み出されたのかという部分には、ほとんど踏み込まれていませんね。奥さんとの関係がどうとかエド・ゲインの幻影がどうとかいうところも、何となく逃げの雰囲気を感じてしまいます。結果、ホプキンスとヘレン・ミレンの個人技に助けられた優秀な再現ドラマの枠を超えるものではありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-02-13 23:56:53) |
27. 昼下りの決斗
《ネタバレ》 導入部はえらく単調だったのですが、結婚式のあたりからやっといろいろ動き出した感じでした。むしろそこからの心理の綾なんかをもっと見たかったのですが。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-12-20 02:35:09) |
28. ビフォア・ミッドナイト
《ネタバレ》 前作と前々作を見てきた人ならば、あれから9年後の2人に、しかも実際の9年後に再会できるということだけで、もう感涙してしまうわけです。しかし、これまでの作品の実績によりかかるのではなく、あくまでも過去を崩さずに、しかし着実に過去を発展させた結果を存分に提示してくれます。長回しや延々と続く会話の応酬には「相変わらずだなあ・・・」と嬉しくなりつつも、しかしその中で提示される内容、そしてそこから拡がるジェシーとセリーヌそれぞれの「現在」は、まさに95年とも04年とも違う世界を示しています。クライマックスのホテルの一室での20分間の感情のぶつけ合い、しかしただぶつかり合うだけではなくて、アクセルとブレーキとハンドルを双方が目まぐるしく操作しながら行われるぶつかり合いは、何とスリリングなことか!そして最後には、タイトルの意味も分かり、第1作から通じてのタイトルの意味まで分かってしまうという、何とも味わい深い着地です。お見事。 [映画館(字幕)] 8点(2014-01-26 20:29:10)(良:1票) |
29. 百万長者と結婚する方法(1953)
ローレン・バコールの押しの強い存在感は異様なのですが、それだけで終わってしまったような・・・せっかく3人の主役キャラクターを備えていながら、個性が生かされてもいなければ、筋立てで差をつける工夫もされていないのです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-09-08 21:57:18) |
30. ビッグ・ビジネス
《ネタバレ》 この設定でこのキャストだったら、もっと笑えるかと思っていたんですが・・・前置きのところが長い上に、双子同士が「ただのコピー」っぽくて、遺伝子は共通なんだけど生育の違いが及ぼしている影響みたいな微妙な違いがあまり表現されていない。したがって、展開に深みがないのです。最後に4人がフレームインする部分のインパクトは、さすがですけど。 [DVD(字幕)] 4点(2013-03-05 02:26:02) |
31. ヒューゴの不思議な発明
映像の美しさには終始見入ってしまったのですが、それ以外の要素が何もありませんでした。冒頭で、時計台の中に潜む少年という、実は映像の見た目とは逆の、陰鬱で屈折した魅力的な謎を提示していながら、それがその後につながっていないのです。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2012-09-04 01:14:07) |
32. ビッグ・ウェンズデー
サーフィンとベトナム戦争に寄りかかって、肝心の青春描写ができていなかったような気がします。各人のたどる軌跡が浅すぎます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-28 00:19:07) |
33. ヒア アフター
死というものは常に身近に存在しているものであること、そしてそれは、決しておどろおどろしかったり禍々しかったりするものではなく、むしろ距離感をとりつつ受け入れられるものでもあること。それをきっぱりと静謐な空気の下で映像化したこの作品は快挙である。 [映画館(字幕)] 7点(2011-03-06 23:06:45) |
34. ピクニック(1955)
一見して魅力的な設定なのですが、同じようなやりとりが繰り返されて話が前に進まないので、そんなにのめり込めないのです。普通に見ていて「あ、これは舞台用の脚本だな」と気づかせるようではまずいですよね。ダンスシーンの美しさに4点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-12-09 04:45:38) |
35. ビヨンド the シー/夢見るように歌えば
ケビン・スペイシーの気合の入り方は十分伝わってきますが、肝心の内容が、未整理の断片を順々につなげただけという感じで、どこで何を伝えたいのかがはっきりしていないのです。楽曲の数々がもったいないです。センスのかけらもない邦題も、何とかならなかったのだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-01-15 02:42:41) |
36. P.S. アイラヴユー
《ネタバレ》 ヒラリー・スワンクにこんなラブストーリーは似合わんだろ・・・と思っていたのですが、やはりこの人の演技は一級品でした。夫を亡くしたヒロインの情念というか、執念というか、そういう深いところでの感情を存分にスクリーン上に表現しています。どろどろしてます。そうかと思えば、カラオケバーでくるくる踊りながら歌っちゃうというのもびっくりしました(しかも選曲がプリンスの"Gett Off"!)。ストーリー自体は、手紙のとおりにやっていったらいろいろ解決しました、というストレートなものですが、スワンクの存在感が他の類作とは一線を画しています。冒頭の10分間の夫婦の会話ですべてを見せ切るシークエンスが何とも強力。 [映画館(字幕)] 6点(2008-10-22 02:38:09) |
37. 昼下りの情事
せっかくオシャレで小粋な設定なのに、いろんなシーンを不必要に引っ張っているせいで、ラブコメの命であるスピード感やリズム感が削がれる結果となっている。あちこちで無理に台詞を詰め込んでしまったのが原因でしょうね。本来、2時間を超えるべき作品ではないと思います。それと、冒頭の語りの内容も、結局中身とはあまり関係ないですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-07-02 03:32:32) |
38. ビートルジュース
今見るとかなりの豪華キャストというか、「こんな人にこんなことをさせるか?」の連続なんだけど、当時はマイケル・キートンもジーナ・デイビスもウィノナも、まだ駆け出しに近い頃だったんですよね。内容については、いろんな方向性の無茶ぶりがあまりにも濃縮還元されていて、見ていて疲れます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-27 02:26:45) |
39. 陽のあたる場所
《ネタバレ》 ドラマの形としては悪くないというかある種の基本型なのですが、主人公がどれだけどん底の環境から這い上がってきたのか、令嬢との結婚にどれだけの重みがかかっていたのか、その辺が画面から見えません(台詞でさらっと語られるだけ)。このタイトルだったら、当然その辺を期待してしまいます。逆に、裁判以降は変に引っ張りすぎ。物語としては、逮捕の時点でほとんど終わっているわけですから、あとは5分でラストまで行ってもいいはずです。このバランスの悪さが残念でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-18 02:37:34) |
40. ヒー・セッド、シー・セッド/彼の言い分、彼女の言い分
発想は悪くないのに、ネタが貧困すぎて内容がついていっていません。もっと視点の違いを明確にしておかないと、ラストの意味合いも薄くなると思うんですけど。それと、ケビン・ベーコンは見るからに一癖も二癖もありそうな感じで、この種のストレートなラブコメには合ってないですね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-01-24 03:36:06) |