1. フレディVSジェイソン
友達呼んで、ポップコーンでも食べながら、「なんでやねん!」とか「なんで、1人でそんなところ行くんや!」とか突っ込みながら見るのに格好の映画ですね。骨子は、まあ「トム&ジェリー」ですな。仲良く喧嘩しなの世界です。 6点(2004-09-17 23:23:48) |
2. プライベート・ライアン
スピルバーグは「シンドラーのリスト」でホロコーストを、そしてこの映画で、ノルマンディをテーマパークにした。それはそれでいいけど、「反戦」なんて言わないで欲しい。イラクを攻撃したブッシュの大儀とどっか通じるものを感じる。詭弁だ。これは「戦場映画」で「反戦映画」ではない。戦争の悲惨さを描いてはいるが、これでは、ただの解説。こういうリアリズムはある種、映画にとっては堕落だと思います。それにやっぱり物欲しげ。この人は映画には「省略」という節度が必要なことを忘れてしまったようだ。子どもの感覚で撮った、リアルなリアルな「戦場ごっこ映画」。 しかし、商売上手な人だとは思う。「西部戦線異状なし」「七人の侍」「史上最大の作戦」をうまくミックスして、本当に商売人だぜ。でもホロコーストもノルマンディもこの人がやると、どっかテーマパークみたいになってしまうところが・・・・・これで、いいのかなて思ってしまう。 これは反戦映画じゃないよ。「戦場映画」だよ。「ジュラシックパーク」で恐竜をどこまでリアルに描けるかってのを、今度は戦争でやりたかったんだな。ストーリーも、テーマも後付の理屈って感じがするよ。だから嫌いなの、最近のスピルバーグは。 確かに初めて見たときは、ラストで泣いてしまった。でも、後で思ったよ。「ちくしょ~、スピルバーグのやり口にまんまとやられた!」と。観客の生理を熟知している監督だからなおさら泣いた自分が悔しかった。 5点(2004-05-13 23:42:40) |
3. ブルース・オールマイティ
ビデオで見た。期待してなかったけど、なかなかいいじゃないの。ああ、キャプラをやりたいんだなとよくわかる。すべてがお決まりの映画だけど、いま一番ないのがこの手の映画。こういう映画が作られなくなったからハリウッド映画も質が落ちたんだと思う。ジム・キャリーいいね。久々にぶっ飛んだ演技を見せてくれるけど、素顔はすごくシャイで照れ屋さんなんだろうなと思う。キレタ演技にも、そんな人柄の良さが出ちゃうところが、逆にこの人の魅力でもあるんだろうな。だからシリアスな映画に出ても、違和感を感じさせないんじゃないかな。神様に扮するモーガン・フリーマンも貫禄あって、本当にこの人はよいです。平凡な人間が神の力を得たら、こうなるんじゃないの?って、ちゃんと我々人間の下世話さを笑いで見せてくれるところは、ハートウォームな中にも人間をちゃんと描いていたキャプラタッチを、それなりにちゃんと受け継いでいる。最後に、愛する彼女を取り戻せなくていいから、彼女に幸せになってほしいと神に告白するところは、ちょいジ~ンと来ますね。日常の何気ない親切や、思いやり、そして地道に働くことが、奇跡なのだという慎ましいメッセージにも好感が持てる。こういう幸福観なら、どこの国の人が見てもわかるんじゃないの?大嫌いだったアンカーマンに自分から謝って仲直りするところもいい。エンドロールのNG集も何か新鮮だった。ジム・キャリーを見てると、この作品でもそうだし「マスク」でもそうだけど、ハロルド・ロイドやジェイムス・スチュアートのような、アメリカ人が好む人物像を、ちゃんと継承してるように思う。この人は、息の長い活躍をして、もっと年取って御爺ちゃんになったら、すごくいい俳優になって、アメリカ映画の良心みたいな人になるんじゃないかな。変にショービジネスの垢に染まって欲しくない人ですね。というわけで、期待してなかったけど、拾い物でした。 7点(2004-05-02 18:03:37) |
4. フォーン・ブース
ラストの説明不足から来る不可解さ。やっぱり「ああ、そうか!こいつだったのか!」って納得させてくれなきゃな。それが欠点。それさえなけりゃ満点なんだけどな、惜しい!でも、傑作であることには変わりはない。ヒッチコックが生きてたら飛びついただろうなってプロットの映画だ。「もし、こうなったら?」ていう一発のアイデアだけで約90分客を引き付けようっていうのは、よほど脚本がシッカリしてるんだろうな。久々のサスペンスの傑作。いや、けっこうでした。天晴れ、天晴れ。 8点(2004-01-13 21:51:04) |
5. ブルワース
キャプラの映画を、うんと毒てんこもりで、皮肉に皮肉に作ったらこうなったという映画のお手本。佳作だと思います。 7点(2004-01-02 23:56:19)(良:1票) |
6. フルメタル・ジャケット
自分の中で点数が0と10の間を振り子のように行ったり来たりする作品。超駄作なのか傑作なのか・・・・・。ただ、ストーリーは意外と平凡なんだよな。これは彼がカメラマン出身ということもあるだろう。技術面では、確かに革命的な人だが、作家としては凡庸な監督だと思う。オリジナル脚本ではなく、原作物が多いのもそれを示唆しておりうのではないか。というか、キューブリックって、人間に興味がないんだろうなと思う。熱を感じないね。良きにつけ悪しきにつけ。 0点(2004-01-02 23:09:58) |
7. ブラック・レイン
大阪を未来都市のように描いた映像は圧巻。松田優作が、これで亡くなったのは、本当に惜しまれる。 7点(2003-12-19 02:54:52) |
8. プリティ・ウーマン
な~んだ、これ「マイフェアレディ」じゃないの。まずまずの佳作コメディでしょう。 7点(2003-12-07 22:35:52) |
9. プロポーズ
リメイクとシリーズ物が、やたら多い昨今のハリウッド映画、企画力が落ちているんですね。それを、もっとも感じさせたのが、この映画。キートンの「セブンチャンス」のリメイクなんだけど、監督は、これをやるの嫌だったろうな。どうしたってキートン以上の作品が出来るはずが無いもの・・・・。 4点(2003-11-23 01:19:55) |
10. フェノミナン
トラボルタの悪口を言ってる奴らにロバートデュバルが「あいつの悪口を言えば、枕を高くして寝られるのか!」と怒るところは「そうこなくっちゃ!」と嬉しくなり、ジ~ンと来た。 7点(2003-11-23 01:17:53)(良:1票) |
11. フェイス/オフ
これ大林宣彦監督の「転校生」を下敷きにしてますね。うまくやったな~。なかなかやるじゃないの。 7点(2003-11-22 02:12:12) |
12. ブロードウェイのダニー・ロ-ズ
これはもうチャップリンですね。「ライムライト」を思わせる。NYを根城にしている芸人の哀歓が、こっちに伝わってくる。売れない芸人ばっかり出てくるけど、そんな彼らがとても愛しい。NYでデリカッテッセンの前で、ミアファローと仲直りするラストは、暖かくて切なくて、ささやかだけど、モノクロの画面も素晴らしい。アメリカのショービジネス界で、陽の当たらない生き方をしてる芸人たちへのアレン一流の暖かい賛歌だ。そういえばスコシーシもナイトクラブの芸人を描くの上手いですね。 10点(2003-11-05 00:21:53)(良:1票) |
13. ブリット
黒のタートルネックのセーターと、ショルダーホルスターが、こんなに似合う人はいないでしょう。それで充分。他に何か言うことあるか? 9点(2003-11-03 02:09:50) |
14. フレンチ・コネクション2
続編としては大成功。いかにもフランケンハイマー。全編が無骨、粗削り、ゴツゴツした質感、男臭い。麻薬漬けにされたポパイが執念で禁断症状を克服するところ、ハックマン圧巻の名演。 8点(2003-10-31 01:14:01) |
15. フレンチ・コネクション
どなたも指摘するでしょうが、ジーンハックマンがスタントを使わずやってのけたクライマックスの、高架を走る列車とのカーチェイスの凄まじさは、いま見ても圧巻。テレビドキュメンタリー出身のフリードキンならではの、リアルで渇いた映像。NYの寒さがこっちに伝わってくる質感。一緒に捜査に加わってるような臨場感。「正義感」なんて言葉が甘味に聞こえてしまう、ポパイの野良犬のような執念。ロイシェイダーの相棒もいい味。それにしても、こんな刑事がいたら、おっかないぞ。実在の刑事らしいね。 9点(2003-10-25 00:19:44) |
16. フィッシャー・キング
ラストだけで充分傑作です。いいなあ、嬉しくなるよ。粋で、暖かくて。 8点(2003-10-24 23:49:15) |
17. ブロードウェイと銃弾
ジョンキューザックはちょっとミスキャストかな。でもパルミンテリは絶品。この人、俳優でなおかつ自分で戯曲も書いてしまうという、とんでもない才人だそうですね。まいりました・・・。 8点(2003-06-22 21:45:15) |
18. ブロンクス物語/愛につつまれた街
まっとう、すごいまっとうな映画。デニーロの高潔な親父もいいし、パルミンテリのマフィアのボスもいい。主人公にデートのてほどきをする場面の説得力はすごい!寅さんだぜ。 8点(2003-05-17 23:27:32)(良:1票) |
19. フック
ファンタジーならファンタジーに徹してくれればいいのに、現代的な問題を取り入れたりするからこうなる。ダスティンホフマンのフックはピッタリ。 4点(2003-05-04 00:38:46) |