41. ミート・ザ・ペアレンツ
《ネタバレ》 この種の受難系コメディでは、最低限のところでそれを切り抜ける知恵と器量が主人公にないと安心して笑えないのに、この作品では、むしろ主人公の無能ぶりと機転のきかなさが自ら危地を招いているので、イライラするばかりで少しも笑えない。彼女一族の冷たい視線に見送られて惨めに家を辞去するシーンのみ、哀感があって良かった。 [DVD(字幕)] 3点(2005-09-12 02:46:47) |
42. ミリオンダラー・ベイビー
筋立て自体は特段目新しいものではなく、むしろ古典的な部類に属するが、それを作品として忘れがたいものにしているのは、卓越した演出のセンスと、主演3人の陰影をたたえた濃密な演技、そして絶妙な音楽と照明。内容の各論を逐一突っ込む以前に、「映画」として非常に心地よいし、だからそこを評価したい。 [映画館(字幕)] 8点(2005-06-25 22:48:47) |
43. 緑色の髪の少年
《ネタバレ》 ある日少年の髪が緑色になりましたという、ネタとしては1つしかないのだが、余計な部分を削ぎ落として端的にまとめているため、印象の強い作品となっている。しかし、着地部分にはもっと何かひねりがあるのだろうと期待していたのだが。 [DVD(字幕)] 5点(2005-04-09 02:43:42) |
44. ミーン・ストリート
最後まで、誰が何をしたい話なのか、さっぱり理解できませんでした。 3点(2004-09-13 02:39:05) |
45. ミッシング(1982)
街中に「何気なく」転がっている死体や、その辺を歩いているだけでもいつでも尋問・連行される光景など、軍事力が政治と結びついたときの恐怖を、この作品はまざまざと提示しています。また、アメリカの中南米に対する一連の侵略・クーデター支援の1つを分かりやすく記録化したという点でも、この作品は重要です。映画としては、前半で時系列が分かりにくかったり、後半が普通の捜索話になってしまい、家族としての焦燥感や絶望感が表現されていなかったりなど不満もあるのですが、この作品の意味するところは、我々は十分に認識しておくべきです。ジャック・レモンとシシー・スペイセクのがっちり組み合った演技勝負も素晴らしい。 [DVD(字幕)] 8点(2004-09-06 02:59:55) |
46. 未知との遭遇
前半は、登場人物が少しも焦ったり怖がったりしているように見えなくて、いったい何が問題なのかまったく分からなかった。終盤は、間延びした描写ばかりが続いて、少しも盛り上がっていなかった。視覚効果以外に語り継がれるべき要素があるとは思えません。 4点(2004-06-28 01:57:11) |
47. ミシシッピー・バーニング
問題点はいろいろあるし、特に、現地の黒人が最後までパッシブなままなのは大いに問題なのだが、「ホワイトアメリカンによる他人種への抑圧・弾圧行為をきちんと映像化してみせた」という点だけは評価したい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2004-04-04 03:09:25) |
48. 未来は今
最初のほのぼのした感じは良かったのですが、途中からどんどん演出過剰になってきて、醒めました。ほかの作品からのパクリも目につきました。 4点(2004-01-31 23:41:39) |
49. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 俳優陣の重厚な演技合戦の静かな迫力はなかなかのものなのですが、肝心の筋自体にそう大した動きがなくて、弱いのです。100分くらいでコンパクトにまとめていたら、もっと重量感のある作品になっていたでしょう。あと、冒頭のエピソードが後にそんなにつながっているわけではないのが気になりました。 [映画館(字幕)] 6点(2004-01-17 22:27:48) |
50. ミセス・ダウト
《ネタバレ》 ロビン・ウィリアムスでなければ、ここまで上品な作品にはならなかっただろう。笑わせる中にも、哀しさ、淋しさを十分に漂わせており、途中では十八番のマシンガン・トークも披露し、しかも女装にもさほど違和感がないのだから素晴らしい。また、そのロビンの仕掛けを一般人の立場からきちんと「受け」てみせて、彼の面白さを際立たせたサリー・フィールドの功績も見逃せないだろう。不自然な状況にきちんと落とし前をつけて、同時にメッセージをも含んでいるラストも良い。 [DVD(字幕)] 8点(2003-12-24 02:50:45) |
51. 身代金
誘拐ものには優れたミステリーが無数に存在しており、それに比べるとこの作品はほとんどひねりがありません。もっとも、巧みな演出のおかげで、一応退屈せずに見ることはできました。ただし、あれだけ心理戦をやっていたのだから、最後は知的に解決してほしかったとは思うが。 4点(2003-12-04 03:09:35) |
52. ミストレス
脚本が全然整理されてない上に、センスがありません。ただ単に話が進んでいっているだけです。 2点(2003-11-26 22:44:50) |
53. ミッドナイト・ラン
《ネタバレ》 デニーロの演技は、こういう「普通の名もなき小市民」においてこそ真髄を発揮する。ちょっとした目線の動き、表情筋、間合いや角度などで、全部を語っている。●数回見て気づいたのですが、やはりこの作品、ラストが優れているんですよ。クライマックスの空港ロビー決戦が終わった後、真の目的地のLAXにたどり着く。本来ならば最初に乗っていた飛行機であっさり着いていたはずの場所。それまでわやわやいた登場人物のあれこれは誰もいない、二人きり。そして別れがあって一人になり、タクシーにも乗れず、「歩いて帰るかあ」になる。この安堵感と、そして心地良い倦怠感。これほど「余韻が美しい作品」って、あまりありません。 [DVD(字幕)] 8点(2003-08-25 03:23:25) |
54. ミュージック・オブ・ハート
《ネタバレ》 前半は主人公と子供たちのコミュニケーションの変化が面白くて集中して見ましたが、最後の方は人間のドラマではなく単なるイベント実行ドラマになってしまったのがちょっと残念でした。ただし、人の心が持つ希望とか前向きな意欲といったものをきちんと正面から称賛してみせた制作者のスタンスは評価したい。最後のメリルの笑顔もいいですね。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2003-03-27 00:26:16)(良:1票) |
55. ミッション:インポッシブル
《ネタバレ》 K・S・トーマスが開始後早々に退場してしまうというのは実に腹立たしいが、その後で前に出るのがエマニュエル・ベアールとレッドグレーブなのであれば、まあ許してやってもいいか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2003-03-16 23:31:00) |
56. M:I-2
《ネタバレ》 普通に単純に楽しめる作品だと思います。それ以上でもそれ以下でもありません。ただし、敵のアジトを脱出してからが長過ぎ。 [映画館(字幕)] 5点(2003-02-04 20:01:49) |