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1.  ミニヴァー夫人 《ネタバレ》 
戦争の悲劇を題材にしているが、反戦映画ではない。戦意高揚映画の範疇に属するのだろうが、正面切って戦争を扱っているにしては手ぬるい内容だ。 題材として二本の柱がある。ミニヴァー家の息子ヴィンとベルドン家の娘キャロルの結婚と薔薇の品評会である。 二人が出会って、結婚に至る経緯、ベルドン夫人という障壁、幸福な新婚生活の様子等は端的によく描けている。 しかし、最大の悲劇であるキャロルの機銃照射による死は眠るようなものであり、ヴィンの悲嘆にくれる様子や涙は映さない。 品評会で優勝したバラード駅長の死に至っては描かれることはなく、神父の口から死んだと報告されるだけだ。 ミニヴァー夫人最大の危機である逃亡ドイツ兵との遭遇も、あっけなく相手が気絶してしまうという幕切れで、緊張感が持続しない。 どこか現実味に欠け、喜劇めいてさえいる。戦時中のことゆえ、検閲を配慮してのことだろうが、これでは伝わるものが弱い。 物語がぶつ切れになっている憾みもある。 冒頭でミニヴァー夫人の買った帽子、ミニヴァー氏の買った車が後の話に活かされていない。 家政婦と、戦争が始まったとき真っ先に出征していった彼女の恋人が、その後登場しない。 ミニヴァー氏が船を避難させる作戦に参加するが、その詳細が描かれない。 仔細だが、気になることがある。薔薇の品種の名前をつけるのに、知り合いの夫人の名前をつけるものだろうか?勘違いされそうに思うが。又、キャロルが品評会にバラードの薔薇を出品させないように、ミニヴァー夫人にバラードの説得を依頼するが、これは筋違いだろう。直接バラードに伝えれば済む話だ。ろくに話もしたことない人の家に乗り込んで、厚かましい依頼がよく出来たものだ。上流者階級とはこういうものなのだろうか。品評会に出品が二つしかないというのも張り合いが無い。 脚本に一本筋が通ってない上に、戦争の本質にまるで触れようとしない“綿で包んだような”内容では感情移入のしようがない。
[DVD(字幕)] 5点(2014-09-01 22:27:21)
2.  Mr.&Mrs. スミス 《ネタバレ》 
娯楽コメディ映画としては人を殺しすぎ。銃社会に生きているとこういう演出が平気になるのか?
[DVD(字幕)] 6点(2011-09-16 22:24:23)
3.  三つ数えろ 《ネタバレ》 
マーロウ(M)はスターンウッド(S)から依頼。古書店主のガイガー(G)が娘カルメン(K)を恐喝、用心棒リーガン(L)が消えた事。LはMの友人。Mは店を監視。店員アグネス(A)。Gは付け人ラングレン(Lu)と車に乗る。M追跡。Gの家にGだけ帰る。後に車で来たKが入る。銃声。車2台急発進。家に飛び込むとGの死体と人事不省のK。フィルムの無いカメラ。Kを連れ帰り、戻るとGの死体は消えていた。海中でKの車に運転手テーラー(T)の他殺体。TはKを愛していたという。◆Kの姉ビビアン(V)がMを訪問。Kの写真で恐喝受ける。Kに事件の記憶無し。Bは金を賭博屋マース(Ma)に借りて払うという。Vは、LはMaの妻と駆け落ちしたと言う。Mは店を監視。車を追い、家を突き止める、ブローディ(B)の名札。MはGの家へ行くとKが居た。KはG殺したのはBだと言う。Ma登場。大量の血痕を見て驚く。Gの家の大家だという。◆MはBの家を監視。Vが家に入る。訪ねるとAも居合わせた。Kが来て、銃を手に写真を返せと凄む。MはKとBの銃を取り上げる。BはMに写真を渡す。恐喝犯はBとA。VとK帰る。Mは「TがGを殺し、写真を奪った。BがTから写真を取った」と推理。Bは「警察のふりをした」と認めた。Luが訪ねて来てBを射殺。LuはG殺しの犯人がBと誤解。MはLuを捕まえGの家へ。Gの死体が戻っている。警察を呼びLuを突き出す。MはG殺しの犯人はTと推理。◆VはMに報酬を渡す。MはMaが事件に関与していると主張。Vは違うと言う。MはMaの賭場を訪ねる。彼はLと妻の居場所は白を切る。Vが賭に大勝するが、Maの部下に金を奪われそうになる。Mは助けるが、狂言と見抜く。VとMはグル。翌日VはLがメキシコで見つかったと言う。検事から圧力がかかり、謎の二人組から暴行。◆Aの婚約者ハリー(H)が情報を売りに来る。事務所に行くと先客Maの手下カニーノ(C)がいて、Hを毒殺。Aの情報はMaの妻の居場所。Mがそこへ行くがCに捕まる。Kが居て、助ける。MはCを射殺。KはL殺しは自分だと言う。MはGの家にMaを呼び出し、推理を披露。KはLを好きだったが、LがMaの妻を選んだので殺した。Maは死体を隠し、Gを使いKを恐喝。VはMaの言いなりに。MはCを玄関から飛び出させて部下に誤射殺させる。警察に連絡し、L殺しはMaと告げる。【感想】複雑すぎる。
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-16 06:24:33)(笑:1票)
4.  ミッドナイトクロス 《ネタバレ》 
撮影技師ジャックが偶然録音したテープから、大統領候補の知事の暗殺事件の真相を知るところ迄はスピーディで良かった。映像フィルムにダビングして検証するところは成るほどと唸ったものである。真相を掴んだが、仕組んだ相手は大物で、既に警察に手が回っており、ジャックの証言は揉み消されそうになる。そして近づく殺し屋の影。一庶民対巨黒組織の対決かと思って後半に期待した。が、ここからはジャックとおバカキャラ、サリーの恋物語に転落。 ◆まずあの殺し屋がだめ。中盤で顔出しして怖くない上に、間違い殺人する馬鹿だった。言い訳は「彼女から誘ったんだ」。人格障害者だったのだ。がっかり。案の定、無関係な娼婦も殺しているし。典型的な無秩序型なのに、電話を盗聴したり、TVレポーターになりすましてサリーに近づいたりする知能犯でもある。これは無理な設定。巨悪の組織の犯罪どころか、たった一人の単独行動。しかも暗殺はこいつの独断行動。その組織は対立候補で、知事のイメージダウンを狙っただけで、巨悪にはほど遠い。どんどんしょぼくなってゆく。 ◆それでも最後には期待がかかる。どう解決するのか。犯人は部屋にいる女やジャックを襲えばいいのに、駅に呼び出すんだね。ホームで殺す計画なんて最悪の部類。失敗して来た電車に乗ってニューヨークへ。まるでギャク。女はワイヤを付けてるので、ジャックに現在地や行き先を知らせるところだが知らせない。馬鹿じゃしょうがないか。女を追ったジャックが車ですっとんで行く。この場面はスリリングだったが、事故を起こしてお休み。この中断はいただけない。犯人の方もその場で女を殺せばいいものをフィルムを捨てたり、女の口と塞いで高い所へ移動したりと異常行動。とても目立つ二人なのに誰も気づかない不思議。ジャックが駆け付けるも時既に遅し。泣くジャックの背景に花火が揚がるが、その合成のしょぼいこと。その前のスローモーションもさほど効果を上げてはおらず、この監督はセンスが無い。 ◆結局事件はうやむや。「被害女性は最後の力を絞って犯人を殺しましたが、力尽きました」だと。ジャックはどんな証言をしたんだ。真相を語れ!音声はあるんだから証明できる。映像フィルムはTVで放送されたのを使えば良い。女の最後の絶叫を映画に使うなんて悪趣味。被害者遺族の感情を考えたことがあるのか。◆サリーに瓶で殴られた男はどうなったのか?
[DVD(字幕)] 6点(2010-12-26 21:02:37)(良:1票)
5.  見知らぬ乗客 《ネタバレ》 
ストーリーが二転三転、読めない展開が最後まで続く良質のサスペンス。交換殺人理論が提示される導入部は最高。ガイが妻に離婚を反故にされ殺意を覚えながらアンに電話しているとき、後ろに列車が通り、交換殺人の男が暗示され、次にブルーノの両手のカットとなるつなぎは芸術的。まもなくこの手で絞殺が行われるのだ。小道具の使い方は抜群。非常に感心したのは母親の描き方。ブルーノのゆがんだ性格は母親の異常な愛情、甘やかしすぎが原因。BRUNOと刺繍した時代遅れのネクタイに暗示される。盲目的に息子を愛し、大人になっても爪を切ってやり、誰が見ても異常な絵を描き、アンの言葉に全く耳を貸そうとしない。ブルーノは母に甘えきっており、その反動で父を殺したいほど憎むのだ。ネクタイはアンが真相を見抜くのにも使われる。次は眼鏡。ガイの妻ミリーの眼鏡に映る絞殺の様子は印象的なショット。眼鏡をしたアンの妹ミリーを見て、老婦人の首を絞めながら失神するブルーノ。彼の異常性を的確に表現している。ユーモアもある。だがガイがブルーノの家に彼の父を殺害に行ったあとから、面白みが薄れる。その理由:①なにも男2人と遊園地で遊んでいるところを殺さなくても。もっと目立たない場所で。②ライターを事件数日後に現場に置いたところで何の証拠にもならない。③テニスが素人っぽい。④ライターを溝に落したり、取るのに手間取ったりするが間抜けっぽい。あそこでライターを取り出す必要がないし、細長い道具でさっさと取ればいい。⑤日没を待つ理由がない。⑥対決場面がメリーゴーランドではゆるい。高速回転させても怖くない。せめて大観覧車などの高所で。⑦早く警察に相談しましょう。ブルーノを拘束して強制捜査すれば、ボロが出るはず。彼からの手紙や鍵があるのだから。⑧アンが警察に相談もせず、ガイにも黙ってブルーノの家に行くのは論外。最後に:コリンズ教授、この酔っ払い!あんた本当の「見知らぬ乗客」だ。
[DVD(字幕)] 7点(2009-09-25 23:05:25)
6.  ミッドナイト・ラン 《ネタバレ》 
マフィアの裏帳簿が許せず、お金を騙し取って慈善団体に寄付してしまう会計士デューク。犯行発覚後にマフィアのボスに手紙まで出す。このすっとぼけた犯罪からして人を食っています。彼を追う二人の賞金稼ぎとマフィアとFBIの四つ巴の怒涛の展開。その過程を楽しむ映画です。それにしても飛行機恐怖症で乗車拒否されるなんておかしいですね。鉄道は大好きだからつい笑顔に。護送中なのに質問攻めにする。登場人物の中で最も変っているのはデュークです。キーマンです。ジャックは元刑事で正義感はありますが、賞金が目的なだけ。もう一人の賞金稼ぎマービンは脇役なのに出すぎ。同じような展開が続くと飽きます。デュークが小型飛行機に乗る場面は不要でしょう。飛び立つわけではなし、意味がないです。本当に飛行機恐怖症だったとしたほうがおかしみが残ります。同じ理由で、デュークがFBIに扮して店からお金を騙し取るところも不要。やるならもっと彼らしい、生真面目な方法にすべきです。FBI捜査官もマフィアも保証金会社の二人もキャラが立っていて、楽しませてくれます。基本的に相手を出し抜こうとあくせくするのですが、反対に出し抜かれてしまうのですね。そのおかしみの繰り返しです。ほろりとさせる場面もあります。ジャックが別れた妻の家に行く場面。9年ぶりの再会というのに、お金を借りに行くのです。娘がやさしい子に成長していて、貯めたお金を使ってくれという。それだけは受け取れないと断るジャックの父情。彼は妻に未練があり、彼女から贈られた腕時計を大切にしていたのですが、旅の最後でこれをデュークに贈ります。未練を断ち切ったのです。これは娘の成長を見届けることができたから。又彼が警察を辞めた経緯にデュークが騙したマフィアのボスが関わっていて、それがデュークとの絆ができる一因となります。よく練られた脚本と思います。ラストで、ジャックは賞金をあきらめデュークを逃がします。友情のためですが、同時に賞金稼ぎから足を洗う決心をしたのです。ここで終わりであれば最高でした。デュークが隠し持っていたお金を渡すのは蛇足です。ジャックにとってお金は不要のはず。お金を稼ぐことばかりに腐心していた自分に気づき、精神的に成長したのですから。無一文であるからこそ、「歩いて帰るか」の台詞が効いてきます。無一文でも心の中は晴れやかです。来世でも観たい映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2009-09-19 07:12:20)(良:1票)
7.  ミスト 《ネタバレ》 
倫理的な問題がある。子供を殺しちゃだめです。とくに親が愛する自分の子供を殺すのは論外。ラストを衝撃的にしたかったための後付に過ぎません。原作にはないことで、騙されてはいけません。ほかに気になった部分を書けば。1.ケータイのない時代の設定だが、ラジオやテレビはあるはず。霧の影響で電波不良と紹介すべき。2.あのカルト女のいいなりになるほど人間は馬鹿ではない。怪物の姿が見えているのだから、「キリスト教の終末」とは違うとすぐわかる。霧の原因が軍の実験だともわかるし。彼らの行動にリアリティがありません。子供や女をいけにえにせよ、なんて笑っちゃう。その女も結局暴力で殺された。3.勇気の有る若者がいない。軍人が役立たず。自殺したり、生け贄にされたり。だから闘いの場面がつまらない。ミスをしてやられっぱなしの展開にうんざり。蜘蛛を火炎噴射でやっつけた老女だけよかった。4.怖いのは怪物ではなくパニックに陥った人間心理、などというチープなことがいいたいのだろうか。それより、その前提となる怪物の怖さをしっかり描きましょうよ。CGがしょぼいのと、怪物の造形がぜんぜん怖くなかったです。最後のゴジラ並みの大きさのある巨大生物のみよかったです。5.最初に出て行った女性が生還するシーンがありますが、意地が悪いですね。6.ガソリンは途中の車からいくらでも抜けるはずですが。GSもあるでしょうし。7.最後の最後まで闘ってこそ作品に値打ちがあるのです。闘わずして無理(合意)心中する展開に無理がありません。それまでの主人公の勇気ある行動を考えると違和感が大です。怪物と闘って、追い詰められた状況での行動なら合理性がありました。8.あの子供いつもめそめそ泣いてばかりで、どうなってるんでしょうか?バッドエンドのために用意されたようなキャラですね。あざとく感じました。 尚原作では、デビットとアマンダは初日の夜に肉体関係を持ちます。(これはカットして正解)軍人は自殺する二人だけで会話はなし。したがって異次元の実験うんぬんの話はなし。ビリーは「僕を怪物に殺させないで」などとは言いません。 最初に出て行った女は再登場しません。ラストはガス欠になりません。
[DVD(字幕)] 6点(2009-03-21 23:41:18)
8.  ミス・マープル/予告殺人(1985)<TVM> 《ネタバレ》 
村の新聞に「殺人のお知らせ」という広告が掲載された。興味をそそられた村人たちは、予告現場の家へと集まってくる。そこへ拳銃を持った男が乱入。が、すぐに部屋の明かりが消され、拳銃の音が炸裂。明かりがつくと、乱入した男が射殺されていた。男は最近村にやってきた人物だった。この謎の設定がすべて。実際の犯人や動機にはがっかりさせられるが、十分に鑑賞に耐えれる内容になっています。 
[DVD(字幕)] 6点(2009-03-15 00:54:46)
9.  ミス・マープル/動く指(1985)<TVM> 《ネタバレ》 
ミステリーの登場人物のうち、いかにも怪しそうな人物、偏屈な人物、変人タイプ、これらはフェイクであり、真犯人ではない。ここではそのような人物があまり登場しないところに好感を覚えた。あらゆる場面で犯人が女性であることをミスリードさせる手法はさすがだ。犯人の意外性もぴか一。二つの恋もうまく描かれている。ミス・マープルに関して言えば、ほとんど役に立っていない。「いやがらせ手紙」の犯人探しを依頼されるという形で最初から登場するにも関わらず、これといった推理もせず、一向に成果は上がらない。第一、第二の殺人が起きても、おかしいというだけ。証拠も手がかりもなく、最終的には娘に危険をおかさせる「おとり捜査」というお粗末さ。名探偵ならば遅く登場して、名推理を披露し、ばっさり解決すべき。カタルシスが得られない。それと別人が出す「いやがらせ手紙」はやりすぎ。それにしても第二次世界大戦中でロンドンは空爆されているという設定なのに、のんびりしてますな。
[DVD(字幕)] 6点(2009-02-07 20:59:22)
10.  M:i:III 《ネタバレ》 
いきなりイーサン最大の危機の場面から始まる。事態は目まぐるしく変化し、スピーディで切れのあるアクションに次ぐアクション、裏切りと真相の意外性、随所にちりばめられたスパイ味、最愛の人の生と死、息をつかせぬ展開で最後まで魅せる。 だが決して良質の映画とはいえない。退屈凌ぎにはなるが、感動や爽快感とは無縁だ。いわゆるご都合主義が多過ぎるせいだ。 最初の女部下救出場面。イーサン参加時点で、既に敵と人質の居場所が分っているのはもったいない。見つけ出す過程が楽しいのに。それに引退したイーサンをわざわざ召集する理由もない。自動機関銃や爆薬を使っての荒々しい救出劇や敵を無慈悲に殺すやり方には問題がある。敵ヘリの攻撃をかわすためにヘリが風力発電の風車群をくぐりぬけるのはよいが、敵ヘリもそれに追従するのは不自然だ。上空からミサイルを撃ちこめばいい。それみたことか、衝突してしまった。それとわざわざ頭蓋に時限爆弾を仕込む理由は無いだろう。 バチカンでの武器商人デイヴィアン確保作戦。本人そっくりに変装したり、声を再現したりするが、嘘っぽい技術だ。そんなことしなくてももっとスマートにやれると思う。それ以外の作戦は巧妙だっただけに残念だ。秘密兵器ラビットフットはデイヴィアンが高額で誰かに売るという話だったのに、イーサンが奪った書類にラビットフットの在処が書かれていて、妻を人質にとられたイーサンがそれを奪う展開になる。あれれ、デイヴィアンは本来どうやってラビットフットを入手する予定だったの?上海での場面。イーサンが人民軍の拠点ビルに振り子の原理で侵入してから、どうやってそれを盗み出したかは省略されている。これももったいない。ここでも簡単に人を殺す。妻命優先、他人命無視が甚だしい。ここから終盤にかけて盛り上がらない。デイヴィアンも真の裏切り者も弱すぎるのだ。瀕死のイーサン妻が銃で敵を仕留めるのは漫画的。そして頭蓋のイーサンの時限爆弾処理の顛末は誰でも予想がつく。 結局のところ観客を興奮させることにばかりに意を注ぎ、繊細さに欠ける脚本に問題がある。組織内に裏切り者がいるという設定は安意だし、後味が悪い。ラビットフットの正体が不明のままで終るのも脱力でしかない。真の娯楽映画は後味が良いものだ。良くも悪くもハリウッド映画の典型。
[DVD(字幕)] 6点(2008-04-17 02:24:52)
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