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1.  メンフィス・ベル(1990) 《ネタバレ》 
1943年5月の時点では、ドイツの防空能力は衰えておらず、連合軍にとっては大変な脅威だった。それなのに、真昼間に低空飛行で援護戦闘機も無しに爆撃しろというのだから無茶な話だ。損耗率が10%近かったので、25回も作戦に参加し、生還できたのは大変幸運だ。当時は無差別爆撃は邪道とされおり、専ら軍の基地や軍事関係工場だけを攻撃する精密爆撃だけがなされていた。だが、やがて勝利をあせる英国が無差別爆撃を主張しだし、米国も1945年には都市への無差別攻撃をするようになった。内容は史実に基づいたもので、戦闘場面はそれなりに迫力があるが、戦争映画としてみると底が浅い。これはどうみても勝者の作る青春アクション映画だ。敗戦国なら、ここに登場する若者の能天気な会話や次々と起る嘘っぽいトラブルの演出はないし、絵に描いたハッピーエンドにもしなかっただろう。戦争は、任務を成功させ無事生還出来たから喜ぶといった類の甘いものではない。勝っても、負けても悲惨なものだ。死に対する恐怖は描かれていても、戦争に対する苦悩が見られないのが残念。若者の勇気を称えても、戦争批判には到っていない。それでもいいじゃないかと言われればその通りだが、せっかくの実機を使っての映画なのに残念だ。アメリカでは全くヒットしなかったのに、日本ではそこそこヒットしたのは若手俳優の人気のせいだろうか。操縦席にトマト・ソースがあったり、敵機との応戦中に喧嘩したり、球面銃座から墜落しそうになったり、負傷者をパラシュートで落として敵国に救出してもらおうと考えたり、爆撃手でない者が勝手に爆弾を落とそうとしたりとやりたい放題である。無理に盛り上げようとするから、リアリティに欠け、こしらえ事に見えてしまう。史実を描くのに、虚構を交えて面白おかしく描く必要はないはずで、製作者の態度に問題がある。真摯に描けば、高射砲の砲弾の中を飛行するだけでも大変な恐怖が伝わってくるはずだ。ドイツ戦闘機との闘いは、全体の状況がよくわからないままに終了する。彼らは本当に勝者だったのだろうか?青春映画としてみると一定のレベルに達していると思うが、戦争の愚かさを描かない戦争映画は高評価できない。
[DVD(字幕)] 7点(2012-12-19 06:02:13)
2.  メメント 《ネタバレ》 
斬新な手法の光る映画だが、頭がこんがらがるので、楽しめるものではない。妻を殺された男が犯人を追い復讐する話。だが肝心なところは曖昧のまま。犯人の一人は射殺したが、もう一人レニーを殴った犯人が本当にいたのか?警察はいないとしている。復讐を是認する刑事テディの手引きで、ジョンGを殺すが、これが真犯人かどうか、不明。2番目のジョンGのジミー殺害は、テディの陰謀。3番目のジョンGのテディ殺害は、レニーの作り話とナタリー情報の偶然による。妻が死んだのは、インシュリン多量摂取で、一種の自殺。レニーにとっては自殺幇助過失?のようなもの。つまり憎むべき妻殺しの犯人はおらず、ジョンGはレイプ犯に過ぎない。レニーはジミーの服を脱がせてから殺害するが、これは服を交換するため。その理由は不明。ジミーの車とお金を奪うが、これは気まぐれ。その後お金はどうなったのか?テディはジミーの靴のサイズが自分のと合うかチェックしたり、ジミーの車に執着している。汚職刑事のようだ。レニーはデート嬢を呼び、妻が死んだときの状況を再現させる。これは儀式のようなもので、薄れゆく記憶を呼び覚ますためだろうか?その後妻の形見の品を燃やす。記憶として昇華したいのだろうか?解釈に苦しむところだ。ナタリーはレニーを騙し、ボスのドットと対決させる。悪い女だが、その前にレニーがナタリーの恋人ジミーを殺しており、おあいこである。ナタリーがテディの車の情報を与えたのは同情からだが、ジミー殺しの首謀者はテディなので、結果的に因果応報である。今後どうなるか?ドットが復讐に戻ってくれば危険が及ぶ。ジョンG探しはテディの協力がないので、全く進まないはず。映画の流れからすれば、誰かに利用されてしまうだろう。モーテルでも部屋を二つ借りるはめになる。レニーはメモ魔だが、本当に記憶を残したいのなら、日記帳や雑記帳をつけるべき。そこに写真やメモを貼り、補完すればいい。レコーダーやビデオを使えばなおいいだろう。刺青は文字数が限られ情報不足。失笑である。彼は記憶を残したいのではなく、謎を残したいのだろう。謎を追い、犯人を探すことが唯一の生きがいなのだ。インシュリンで妻を殺したという罪悪感が、無意識にそうさせるのか?架空の復讐に支配され、架空の犯人を追う哀れな男の物語。記憶の曖昧さをが主題。観客が自分の記憶に疑いを持てば、監督の思い通りである。
[DVD(吹替)] 8点(2009-10-24 23:04:50)
3.  めまい(1958) 《ネタバレ》 
高所恐怖症のめまい、亡霊のめまい、悪夢のめまい、恋のめまい、罪悪感のめまい。いろんなめまいを見せてくれます。めまいと言うテーマが一貫して映画にちりばめられていて、それで評価が高いのでしょう。サスペンスと思っていたらラブストーリー。人間ドラマや心理描写が巧みというより、感情表現に徹してます。主人公の感情がそのまま映像になるよう工夫されており、それが斬新さですね。ヒロインが好みじゃないので感情移入できず。人妻、きつい目、太い眉、弱弱しい性格、どこに魅かれる要素があるの?前半のマデリンの部分は、夫婦で芝居をしてジョンを騙しているとすぐに分かりました。それ以外に考えられないからです。目的は何か?と案じていたら飛び降り自殺。ああ、交換殺人だとピンと来ました。案の定死体を検分しません。退屈でした。後半ネタバレしてからがらりと変貌。視点がジュディの恋する女心に変わります。愛を受け入れたいが真実は語れない。切ないです。感情移入しましたが、ジョンの性格が変りすぎて違和感が大。サイコになってます。ジョディが転落したのは罪悪感のため。尼僧の影が殺した女に見えて驚愕したのです。が、単なる事故転落死にしか見えないのは残念。本当に罪を受けるべきはエルスターなのに。だからカタルシスが得られないのです。気になったこと:①妻殺しにあんな手の込んだ芝居する?②ジュディは何故同じ町に住み続ける?エルスターも何故彼女を放っておくのか。③エルスターはお咎めなし?カルロッタのネックレスが証拠になると思うけど。④評決早すぎ!⑤アニメは幼稚すぎ。⑥マッキトリックホテルでの謎は?支配人もグル?⑦ミッジがカルロッタの肖像画に似せて自分を描いたのはジョンに振り向いてほしいから。それならその前に行動にでればよかったのに。⑧愛する人に二度も死なれたジョン。もう立ち直れないでしょう。⑨キスのシーンで波がザッブーン。狙いすぎですよ。
[DVD(字幕)] 7点(2009-09-23 08:14:14)
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