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1.  U-571 《ネタバレ》 
独軍の暗号機エニグマの解読は、英軍のUボート鹵獲等の功績によって行われた。それをあえて、米軍が行ったことにするという意味が分からない。強引に史実を変える理由や必要があるわけでもなく、単なる娯楽映画に興を添えるために史実を拝借した程度のことだろう。浅慮である。 航行不能となったUボートが救難信号を発する。それを傍受した米軍はエニグマ獲得を目的に、潜水艦をUボートに偽装し、救助と思わせてUボートに乗り込み、敵艦を拿捕する作戦を立てる。作戦は予定通りに運び、艦内に乗り込んで占拠に成功するものの、独軍駆逐艦が現れ、偽装潜水艦を撃沈されてしまう。敵艦に乗り込んだ米兵達はUボートを操作して、帰還しようとする。これが前半だ。奇抜な発想で興味を引く。これに並行して兵員の絆、自己犠牲、副艦長の成長物語が描かれる。そつのない脚本で、合格点はつけられる。が、洗練されてはいない。副艦長の成長物語を描くのに急で、とってつけたような印象になってしまっている。駆逐艦との戦闘は御都合主義が目立つ。仕様を超えて深く潜るとか、魚雷が発射できないとか、捕虜がモールス信号を送るとか、死体と油を放出して沈んだと偽装するとか、手垢がついた演出だが、見せ方が上手く、悪くはない。艦砲一発で無線設備を粉砕する。魚雷一発で駆逐艦を撃沈する。この二つが気になる。戦艦は鋼板が厚く、二重壁構造で、艦内部も複数に区切られているため容易には沈まない。沈むにしても時間がかかる。商船と勘違いしていると思う。また爆弾が誘発しない限りあんなに爆発炎上しない。潜行可能な潜水艦を使っての撮影が功を奏して、写実的に描かれていたのに、爆発場面だけは現実味に欠ける上、CGも粗雑で残念だ。それに、真正面に進んでくる敵艦に対して魚雷を当てるのはとても難しい。船同士が無線で通信する場面が全く無いのも不自然。無線に答えられない時点でバレてしまう。無いものねだりを言うようだが、敵軍に対する尊敬が感じられないのが遺憾だ。名作「Uボート」にはそれがあったから、評価が高い。「勝った、万歳」で終っては底が浅い。戦争の凄惨さが描けていないということだ。英雄の影にも悲劇が付きまとうのが戦争だ。 
[DVD(字幕)] 7点(2014-09-04 23:41:43)
2.  夢(1990) 《ネタバレ》 
【日照り雨】軒先のセットは氏の家を再現したもの。黒沢氏の父は元軍人で厳しかった。家の厳しさよりも怖ろしいもの見たさの好奇心がまさった子供時代。虹はあこがれで冒険の象徴。人生の冒険の始まり。日照雨は「蜘蛛巣城」の森のシーンにつながる。【桃畑】4男4女の中で育つ。16歳で夭折した姉への追慕。伐採された桃の木の精霊との交感。伐採されたのは氏の幼年時代。涙が流れる。家族愛にも経済的にも恵まれた家庭環境であったことが窺い知れる。【雪あらし】努力すれば報われるという氏の人生哲学。雪山登山は困難を極める映画作りの象徴。雪女は母性の象徴。「雪は暖かい、氷は熱い」は、逆境こそが人生の糧になるということ。母親には甘えることができたようだ。画家を目指して挫折。映画界に入り、監督になれたのは33歳。天才ではなく努力の人だった。【トンネル】氏は体が弱く、兵役経験無しだが戦死は身近だった。さまよう戦死者の魂。戦争の無意味さと残酷さ。彼らの死に誰も責任を取らない。戦後すぐ反省をこめて撮った「わが青春に悔なし」の頃の夢か。爆弾を巻いた犬は特攻の象徴。若く散った特攻隊員の魂が氏の良心を激しく吠え立てる。【鴉】尊敬するゴッホ。画の修行時代ゴッホの画を見たあとでは全てのものがゴッホのタッチに見えたという。「どんな自然も美しい。自我を失くすと自然は夢のように絵になる。そのためには機関車のように働く」映画作りに共通する言葉。ゴッホを追うのは画家になりたいという望み。飛び立つ鴉は魂の解放の象徴。【赤冨士】「生きものの記録」と同趣旨。人間は自然の一部であることを忘れ、科学で便利さを追求し続ける人間の愚かさ。氏が子供時代、父の生家の秋田で生活した経験が影響している。自然と共存する人たちの生きざまを知ったのは貴重な経験。 【鬼哭】核汚染により鬼と化してしまった人間の地獄絵図。鬼の苦悩は氏の苦悩そのもの。人間と自然を心より愛しているが故に現実の人間に対する怒りと煩悶は強い。氏の人類への警告は生半可なものではない。 【水車のある村】 水車は自然を利用する人間の知恵の象徴。理想郷を描く。石に添える花の挿話は体験談。葬式の歌は、自然と調和して生きている人たちへの賛歌。103歳の老人は老境に達した氏の理想の姿。初恋の人は青春の象徴。その葬儀で嘆き悲しむ代わりに、喜び祝い行進する。すでに死を受容する心境にある。
[DVD(邦画)] 7点(2011-01-24 10:27:12)(良:2票)
3.  郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946) 《ネタバレ》 
女の過去は語られていないが貧困の内に育ったのは間違いない。それ故に、愛や自由よりも生活の安定を求め、一回りも二回りも年上の風貌の上がらない男性と結婚。場末のハンバーグショップを経営しながら、店を大きくすることを夢見ている。放浪好きの男が店員として入ると、その荒々しい男性的魅力にひかれる。二人は情愛を交すが、亭主が居ては幸せにはなれない。一度は駆け落ちを決意するが、断念する。女が根無し草のような貧困生活に耐えられないのだ。放浪を好む男と安定を望む女ではうまく暮らせる筈がない。二人は愛というより欲望でつながっていた。欲望の炎に焼かれながら過ごす二人にやがて殺意が芽生える。亭主さえいなくなれば!どちらともなく言い出した最初の計画は未遂に終わる。事件にもならず、ほっとする二人。男は出てゆく。だが運命の魔手が男を亭主と再会させ、店に戻す。ぎこちない復縁。そこへ亭主が店を売り、田舎に引き籠ると言い出す。田舎で姉と同居し、姉の介護をしろという。二人は躊躇無く殺害を決意。殺害は成功したが、裁判で検事の計略にはまり、二人は反目。しかし弁護士の奇策で無罪を勝ち取る。二人は店を続けるが、疑心暗鬼の雲が晴れない。弁護士の元事務員に脅迫されたりする。女は出てゆこうとするが男に止められる。女は男の愛を試すため、遠泳に誘う。「ここでなら私を殺しても誰も見てないわ」ここで初めて精神的に結ばれる二人。あとは幸せな生活が待っているはずだった。しかし帰りの車で事故を起こし、女は死亡。あらんことか男は罪に問われ、死刑宣告を受ける。無実を主張する男に検事は言う。「女の手紙が見つかり、お前との姦通が証明された。女殺しでは無罪でも、亭主殺しでは有罪だ」女殺しでは無罪と聞いて男はほっとする。死ねば一緒になれるという望みが出来たからだ。奇妙な形で結実した男女の愛の姿が斬新だ。「郵便配達は二度ベルを鳴らす」という題名だが、郵便配達とは神慮のことだろう。神は念を押してベルを鳴らす郵便夫のように罪を決して見逃さないのだ。罪を犯せば罰が下る。二人の愛が成就するためには死をもって贖う必要があった。無知と貧困とエゴにより引き起こされた罪だが、それによって真の愛に気づく二人。皮肉な運命だ。女は口紅を落として登場し、口紅を落として死ぬ。口紅は欲望の象徴。小粋な演出が光る。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-16 21:40:05)
4.  誘拐犯(2000) 《ネタバレ》 
途中までは十分に楽しめた。”ハプニング誘拐”で、妊婦が予想外の行動を取るとろに魅かれた。赤ん坊の父親が裏社会の人間で、大金持ちという設定が面白い。しかもお金を払えば出元がばれるのでお金は出せないという設定。少々無理があるが許容範囲だ。思わぬ人間関係のつながりが明らかになり、サスペンス度は増す。しかし間違った出口に向かってしまったようだ。最終的には偶然の出来事が重なっただけの錯綜した物語という印象。複雑な人間関係をうまく処理できてない。というより人間が描けてないのだ。◆まず誘拐犯だが、これは生活の必要上、偶然耳にした情報から誘拐をするのだから、悪人であってはならない。いつしか妊婦と心を通わせ、妊婦を守る立場を堅持すべきだった。それが途中で人殺しのプロのような行動を見せるようになり、貧乏なはずなのに高価な銃を何丁も所持し、何人も人を殺す。これじゃあ感情移入できない。妊婦を解放するのが目的に変更したのだから、お金は放っておけばよかったのだ。それでうまく逃げおおせればハッピーエンドで好印象だったのに。 ◆妊婦は自分の子供を奪われたくないからボスの元から逃げ出そうとする。なら誘拐犯と協力をすればいい。それなのに銃をぶっ放す。それに産めば100万ドルの代理母報酬はありえない。相場は5万ドル。代理母なんていくらでもいる。又普通に考えれば、生物学上の母親(卵子提供者)はボス妻の筈だ。どうして妊婦の卵子が使われたのか?医者と普通にセックスして妊娠したということになる。代理母詐欺だ。子供が欲しかったのか、お金が欲しかったのかどっちなんだ。お金が欲しかっただけが、母性が目覚めて心変わりしたのか。医者と恋愛関係にあったのか?また医者はどうしてそんな無理な要求に同意したのか。父親を困らせたかったのか。困らせる方法ならいくらでもあるはずだ。結局赤ん坊は誰の子供として育てられるのか?当然医者の子としてだろう。だから最後のボス妻が妊娠するという都合のよいオチがある。そして妊婦の父が掃除屋だと?観客を馬鹿にするな! 【気になった点】①ボスが代理母に4人ものボディガードをつけて監視している。 ②ボス妻は異常行動が多いのに事件には絡まない。誰の子を妊娠したんだ。 ③女店員のあの目つきは何?④黒人ボディーガードがホテルの経営者を誤射した。⑤掃除屋は誘拐犯の足しか撃たなかった。 
[DVD(字幕)] 6点(2010-12-26 02:02:34)
5.  U.M.A レイク・プラシッド 《ネタバレ》 
◆ホラーもの、パニックものとしては成功していない。緊迫感が薄く、いつまで経っても怖くならず、あれれという間に終了。いい画が取れてるし、音楽も良質、俳優も有名人が出ているのにもったいない。一言で言うと真面目さが足らない。怪物の存在を知りながら、あんな小さなボートで行動しないでしょ。 ◆怪物そっちのけで、登場人物たちがケンカしたり、いがみあったり、恋愛したりで忙しい。土台コメディタッチの動物パニック映画って無理でしょう?それってヘリコプターでワニを捕まえるようなものだよね。或いはワニ用の罠で保安官を宙吊りにするようなものか。笑いかパニックかのどちらかに絞りましょう。 ◆怪物がワニと分った時点で興味が半減。生態がわかっているし、大型銃で退治できる。しかもおばあちゃんが餌付け?エサが牛だと?おじいちゃんは食われた?ついでに小ワニも餌付け?開いた口がふさがらないとなこのこと。おとぎ話じゃないんだから。 ◆それにしてもあの博物館の女学芸員は何のために居るのか。もうちょっと必然性を考えてくれ。生物学者ならともかく、化石を扱っている人だよね。上司にふられたっていいながら、もう恋に走っているし。 ◆「ワニは水中で襲わない」と説明があったが、最初の被害者は水中の襲われた。
[DVD(字幕)] 5点(2010-12-25 03:46:24)
6.  ユージュアル・サスペクツ 《ネタバレ》 
良いミステリーはオチが分かってから、犯人の目で再構成してみて、行動に矛盾がないかどうかで決まる。冒頭バーバルの一人称から語られるので、クリスティの「アクロイド」のようにアンフェアという意見があるが、あれは刑事に向かって語っているので筋違い。事実だけを述べる。①6週間前トラックハイジャックがあり、武器が盗まれる。②NYで密輸を警護する車が襲われ、汚職刑事が逮捕される。盗まれた宝石の行方は不明。③昨日麻薬組織のアルゼンチンの船が炎上し、27人が死亡。麻薬は無く、ソゼを知る人物が死亡。キートン死亡。④昨日キートンの恋人弁護士イーディが殺された。⑤コバヤシ(本名不明)は存在する。以上。ソゼは、自分の正体を知る人物の暗殺を計画。いつ船が経つなどの情報も入手。そこで四人を説き伏せるか脅迫し、船を襲わせた。本当は子分に襲撃させたのかも知れない。ここでキートンが射殺されたのだけは確実。残り三人の生死は不明だが、多分死亡している。ソゼはわざと警察に捕まり、作り話を証言した。これは警察にソゼ=キートン説を誘導し、ソゼを葬るため。その為唯一の証人であるイーディも殺害。最初にキートンを電話で密告したのもソゼ。辻褄は合っている。ソゼの証言者が大金で組織に売られたり、バーバルの釈放に知事から圧力がかかるなど、ソゼはかなりの大物であることは間違いない。似顔絵からソゼ=バーバルでほぼ確定。それ以上の深読みは不毛。ミスリードのソゼ=キートン説でも矛盾しない脚本は高く評価されるべき。ソゼは鉄の意志を持つ男ではなく、おしゃべりの知能犯だった。注目すべきは、最初の面通しの容疑者選びの過程。通常は本命キートン以外はホームレスを使うが、あの面子が選ばれた。ソゼの力が働いたからだ。警察に協力者がいたはずで、警察はそこをヒントにソゼに辿りつけるかも知れない。バーバルが刑事に「お前が役立たずで、バカで、弱いから利用されたんだ!」と責められ、泣くところがツボ。最大の見せ場です。
[DVD(字幕)] 9点(2009-10-11 14:59:11)
7.  許されざる者(1960) 《ネタバレ》 
オードリーがインディアンの娘だなんて、むちゃな設定だなあ。 インディアンをあんなに気味悪く演出して、悪意でもあるのだろうか? 内容はインディアン受難の物語。 とくにおもしろいところもないなあ。 出演者全員が不幸という映画もめずらしい。 気に入らないことがあると、すぐに銃なんかぶっぱなすから話がこじれるんだな。 話し合いでいこうよ、話し合いで。 意見や価値観が違っても、同じ人間どうしなんだから、話し合いでなんとかなるもんだよ。 お互い相手の立場になって考えようね。 銃社会ってほんとうにイヤだね。
[DVD(字幕)] 2点(2008-01-21 03:36:57)
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