1. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
《ネタバレ》 クエンティン・タランティーノの映画、そしてそれに関わる人たちへの愛情の深さがわかる作品でした。 観る前は、あの「シャロンテート事件」をどう描くのか興味深く、そして事件が事件だけに恐ろしさも感じていたのですが、観終わった後は、タランティーノ監督の、ハリウッドという夢の世界の陰で不遇な状況に陥り、そのまま消えてしまった人たちへの鎮魂歌的な作品であると感じ、「映画って素晴らしいな」と思いました。 [DVD(吹替)] 7点(2021-05-22 22:54:42)(良:1票) |
2. わらの犬(1971)
《ネタバレ》 「暴力に対しては力ずくで対抗する(他人の力に頼ることも含めて)か徹底的に逃げるしかない」という、誰もが認めたくない事実を見せつけられました。 この作品では、ダスティン・ホフマンが力づくで対抗することによって事はひとまず収束(?)しましたが、これが中途半端になるとミヒャエル・ハネケ監督の「ファニ-・ゲーム」みたいなことになってしまいます。 しかしまあ、不快なテーマを扱った作品なのですが、クライマックスのアクション・シーンではスカッとしてしまったのが、我ながら・・・・ [ビデオ(字幕)] 7点(2014-05-01 23:59:01) |
3. わたしを離さないで
《ネタバレ》 哀しく切ないラブストーリーであると同時に、臓器移植やクローン技術の問題の倫理のあり方について考えさせる映画でした。内容的には差別問題にもつながるテーマですので非常に興味深く観賞しました。ある生命を犠牲にして他の生命を守る行為は自発的ならともかく、制度や慣習にしてはならないと個人的には思います。 まあ豪華キャストが揃っているのでエンターテイメントとしてもしっかりとした作品でした。 「私たちと私たちが助ける人たちとではいったい何が違うのだろうか・・・・」という主人公のモノローグがとても印象に残りました。 [映画館(字幕)] 8点(2011-04-17 15:53:13)(良:1票) |
4. 私は「うつ依存症」の女
《ネタバレ》 心の病を理解することは本当に難しいですね・・・・。個人のキャラクターと病の境界があいまいで線引きが難しいんですよね。 当然社会生活を営んでいくうえで、病は治していかなければならないのですが、それによって自分のキャラクターも変わってしまう事に対する不安も良くわかります。 こういう当事者からのメッセージを伝える作品は、心の病に苦しむ人たちを理解するきっかけの一つとして貴重であると思います。そして、この病は決して他人事ではないことも教えてくれます。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-08-17 21:20:36) |
5. わが谷は緑なりき
《ネタバレ》 どんなに厳しく悲惨なものであっても、故郷や思い出というものはその人にとっては大きな宝物なんですよね。 1941年の映画ですが、今でも、観る者の心の鍵をそっと開けてくれるようなとても普遍的な家族の物語です。正直言って、あまり良い出来事は起こらないんですが、見終わった後は心が温まる作品でした。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-08-17 00:20:53) |
6. ワールド・トレード・センター
《ネタバレ》 これは、ストーリーを楽しむ作品というよりは、「9.11」に起こった事実を記録し伝えるための作品だと思います。(事前に思っていたより、非常に淡々としたストーリーでした。) 当時の状況が迫力ある映像で描かれているのですが、これがフィクションでは無く実際に起こった話であることを考えると非常に恐ろしく感じました。 できれば、劇場の画面で見てもらいたい作品ですね。 [映画館(字幕)] 8点(2006-10-22 20:10:14) |
7. 私の中のもうひとりの私
生き方について、とても考えさせられる作品でした。 気づかない内に人を傷つけたりするってことはありますからね・・・・・・。 ただ、自分が知っている自分の姿と他人が知っている自分の姿のどちらが本当の自分の姿なのかというのは非常に難しい問題ですよね。 また、もう少し年齢を重ねたときに見てみたい作品です。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-16 21:25:51) |