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プロフィール
コメント数 2285
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 お世話になっております。
只今『真・女神転生VV』攻略中のため新規投稿お休みしております。
2024.6.28
とりあえず1周目クリアしたのでぼちぼち投稿再開しています。
2024.7.19


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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181.  ホテル・シュヴァリエ 《ネタバレ》 
本作単独で観ても「さっぱりワケわからん」なお話ですが、『ダージリン急行』と合わせてみると…一応「なるほど」とはなります。それでも基本的に内容なんてありません(笑)。そもそも『ダージリン急行』の3バカ兄弟の三男坊が書いた小説の一部分(結末)を映像化したという体裁のもの。『ダージリン急行』のお茶うけ的プロローグ。それ以上でも以下でもありません。でもそこはそれ、安心と信頼のウェス・アンダーソン印。もちろん見どころはあります。ナタリー・ポートマン女史の素敵なお尻が堪能できます。それだけでも十分に8点くらいの価値はあるかと。
[DVD(字幕)] 6点(2016-12-31 23:57:59)
182.  ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション 《ネタバレ》 
そもそも、妹を救いたいという姉の自己犠牲精神を発端とした革命大河ドラマの結末に、まさか最愛の妹の死を用意するとは!この展開に痺れました。主人公のこれまでの決断、選択を全否定しかねない危険なロジックです。もっとも、彼女は行き掛かり上革命軍のシンボルに祭り上げられたというより、強い信念(思想)から進んで広告塔を引き受けたとみて取れます。それこそ、コイン首相が自身の立場を脅かす存在と「勘違い」するほど重たい“モノ言う神輿”。ですから、革命が成し遂げられ「新しい世界」という法外な成果を得た以上、それ相当の代償を払うのは物語のバランス上、理不尽とは思えません。2度にわたるハンガーゲームを生き抜き、ボッドなる無理ゲーを潜り抜け、家族も恋人も無事でしたでは、幸運過ぎて逆に気持ち悪いというもの。ハッピーエンドではありませんが、容認できる結末と感じました。それにしても裏ボス・コイン首相があまりにも頭が悪すぎて肩すかしを食らいました。女狐さん、いくらなんでもシッポを出すのが早過ぎます。このあたりのツメの甘さが、作品のクオリティを一段落としている気がします。
[DVD(吹替)] 6点(2016-12-15 18:54:28)(良:2票)
183.  ズーランダー NO.2 《ネタバレ》 
前作『ズーランダー』から実に15年の歳月を要したファン待望の(?)続編。カメオ出演のセレブの悪ノリと、心底クダラナイギャグのみで構成された、毒になっても決して薬にはならないお下劣お馬鹿コメディは、ファンの期待に違わぬ、待ち焦がれた「懐かしの味」でありました。個人的にツボだったのは、一瞬の油断が生んだ悲劇の自動車事故。その激しすぎるカークラッシュは前作のガススタンド爆破シーンを彷彿とさせる「やり過ぎ感」に溢れており、某ラーメン○郎の如き狂った(演出の)さじ加減に腹を抱えました。ジャスティン・ビーバーに打ち込まれた銃弾の数然り。ジャック・バウワーの無駄な存在感然り。一度ハマってしまえば、どのギャグもイチイチ面白いのがアメリカンコメディの強みかと。とはいえ、本作で真に感銘を受けたのは、ペネロペ・クルスの異次元の美しさであり(作品登録要望を出すまでアン・ハサゥエイだと本気で勘違いしていたのは内緒だ!)、ベン・スティーラーは監督特権で乳を揉んだに違いありません。
[DVD(吹替)] 7点(2016-11-30 19:28:16)(笑:1票)
184.  10 クローバーフィールド・レーン 《ネタバレ》 
主人公には、2つのターニングポイントが用意されていました。ひとつ目は、「世界は滅びたと喚くオッサンに拉致軟禁されました。どうしましょう?」これについては、迷う余地無し。逃げる一手(一応事実確認も)。勿論、オッサンはイカれているという前提です。早速鍵を奪い、オッサンの頭部をビンでガツン!行動力あり。思い切り良し。ところが、予想に反してオッサンの戯言は真実であることが判明します。それも拍子抜けするくらいアッサリと。物語的には、この部分(オッサンの言い分は正しいの?嘘なの?)で、もう少し引っ張っても良かった気がしますが、メインは二つ目の分岐点ということなのでしよう。「オッサンはマジキチ誘拐殺人犯であることが分かりました。さて、この生活を続けますか?」コチラの方は、結構悩みどころです。さしあたり、実害はありません。モラハラ気質は窺えるものの、基本的に関係は良好。外界の惨状を鑑みれば、この文化的な生活を手放すのは勇気が要ります。しかし、ここでも彼女の"思い切りの良さ"と"行動力"がモノをいいました。防護服をハンドメイドして外の世界へ。結果論から言えば、まあ微妙なところ。幸いにも希望ゼロではないものの、修羅場突入決定。曲がりなりにも、衣食住足りていた今までの生活とは雲泥の差です。とりあえず、人類がエイリアンを駆逐するまで、現状を維持する方が利口だったかもしれません。私なら、そちらを選んだでしょう。でも多分これは小賢しい愚かな考え方。面倒ごとが片付いた頃にはオッサンに洗脳済、あるいは社会復帰絶望状態。人生を腐らせてからでは遅いのです。能動的に生きてこそ価値あり。人様の役に立ってナンボ。『逃○中』でミッション全スルーの挙句の自首で大金を得ても、虚しいだけじゃないの?そんな某ドランクドラゴン鈴木拓批判が、本作の隠された裏メッセージでありました。なお、DVDパッケージは史上最低レベルのネタバレをしていますので、見ないように注意してくださいね。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2016-11-10 19:58:00)(良:1票)
185.  イット・フォローズ 《ネタバレ》 
どうしたら死なずに済むか考えてみました。①飛行機の距離で2地域居住(来たら逃げるの繰り返し)。②洋上生活(「それ」は水が苦手な様子。でもマグロ漁船だと辛過ぎる…)。③『パージ』に出てきたような要塞ホームに住む(「それ」が重機の免許を持っていないことを祈ります笑)。私の貧困な発想ではこの程度が限界。まあ逃げ回ることは可能でしょうが、冒頭に出てきた少女のようにいずれ参ってしまうでしょう。誰かに「それ」を移すのは気が進みませんが、背に腹は代えられません。となれば、若くて、健康で、足が速くて、お金持ちということで…武井壮がベストかと。優しくしてくれるといいな。冗談はさておき、やはりここは根治を目指しましょう。物理攻撃で「それ」を殺せないのは検証済み。ですが壁をすり抜ける能力は無さそう。ということで、鉄の箱にでも閉じ込めてしまうのが一番安心かと(名付けてピッコロ作戦)。理解者が多くいる主人公なら実行可能な気がしますが。さて本作の主題について。“性病の暗喩”と考えたくなるお話ではありますが、終盤ベッド上の友人の語りや、手を繋ぐ2人のラストシーンを見るにつけ、もう一歩踏み込んだ性(生命)へ向けた根源的な解釈をしたくなります。つまり「それ」は“種の存続に対する強迫観念の具現化”ではないかと。今回の現象を表層的に捉えるなら、“死にたくなければ性交渉しなさい”です。それも、できるだけ若く、健康な相手が理想(「それ」を移した相手が自分より先に死んだら、元も子もないワケですから)。生きとし生けるものに架せられた宿命。「繁殖のススメ」。ですから主人公カップルに子供が生まれた瞬間に、「それ」は消え去るのではないかと予想します(あるいは年老いて生殖能力が無くなったら)。文部科学省推薦ならぬ内閣府特命担当大臣(少子化対策担当)推薦がついても不思議じゃない『婚活も妊活もお早めに』なプロパガンダ映画に違いありません(大嘘)。
[DVD(吹替)] 8点(2016-10-30 00:28:18)(良:1票)
186.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
ハリウッド版『ゴジラ』というよりは、ロボットの出ない『パシフィック・リム』な印象です。予想通り怪獣の質感がリアル過ぎて、和製怪獣映画特有の侘び寂びはありません。もっとも『ゴジラ』ブランドに郷愁を感じていない私のような一般客からしてみれば、全く問題ありません。これだけのスペクタクル映像を頂戴できれば充分に御の字です。人間の力が全く及ばぬ結末のつけ方は非常に好みです。
[地上波(吹替)] 7点(2016-08-10 22:51:11)
187.  I am Sam アイ・アム・サム 《ネタバレ》 
親子の情愛という普遍的なテーマを描くには、ダコタ・ファニングちゃんはあまりにも“可愛過ぎ”ました。付け加えるなら演技面も“上手過ぎた”と感じます。子役がスペシャル仕様だと、物語が絵空事に思えてしまうのです。何故なら、あれくらい可愛ければ、我が子でなくても大人はメロメロになってしまうと思うから。日本の子役で喩えるなら、安達祐実だとやっぱり可愛すぎ。その点、庶民感がある芦田愛菜や本田望結はちょうどイイ感じ。ただし、2人とも演技はもっと下手でいいです。子役のキャスティングの難しさを痛感した一作でした。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2016-07-15 23:52:19)
188.  ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス 《ネタバレ》 
惰性で観続けてきたシリーズではありますが、ここに来て「なかなか面白くなってきたな」というのが本音です。第1作目、2作目は、壮大な前フリ。革命軍のシンボルとなるヒロイン誕生ヒストリー(言わばエピソードゼロ)という位置付けであった事に気づかされます。あくまで本番はこれから。本作では反乱軍が、カットニスをジャンヌ・ダルクに仕立て上げるための広報戦略が物語の主軸となっています。今までのサバイバル・アクション要素は完全に鳴りを潜めました。ヒロインの八面六臂の活躍を期待していた観客にはお気の毒ですが、“リアル革命シミュレーション路線”の方が個人的には興味が持てます。次回作に“期待”としておきましょう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-30 18:57:30)(良:1票)
189.  マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 
観終えたのが夜中の2時過ぎ。あまりの濃さに、そして毒気に中てられ、鑑賞直後は満足度よりも疲労感が勝りました。体感は4時間超の大長編クラス。面白い映画でしたが、2度観ることは無いなと感じました。ところが、です。翌日も同時刻にブルーレイをセットしている自分がいました。フラッシュバックされるハイスパート・カーアクション。狂乱の世界観。それに伴う高揚感。視覚情報の洪水に脳はビックリ、聴覚情報の臨場感で心臓ガッチリ。異なる感覚機能を同時に刺激され続ける苦痛が、いつの間にか快楽に変わる恐怖。もはやドラッグの領域です。面白過ぎて映画館で続けて鑑賞した経験はありましたが(『キック・アス』)、同じ興奮を時間差で感じさせるとは、いやはや恐れ入りました。砂漠と水とガソリンと。暴力と狂気とスピードと。絶望と希望と虚しさと。物語を構築する要素は単純です。しかし純度と密度が生半可ではありません。実に見事な、やり過ぎアナーキーな、ウルトラ馬鹿映画でありました。リニューアル『マッド・マックス』は、“新世紀の『ベン・ハー』”でした。手回しオルゴール一つで蘇る記憶。瞬時に前作(正確には前々作)と繋がれるのは、映画ならではの素晴らしき流儀であり、シリーズ映画の強み。私は本作を猛烈断然支持します。注文を付けるとすれば、生理的に受け付け難い描写が1か所あった事、マックスの顔面拘束具を序盤で取ってしまった事。あの屈辱的かつ無様なビジュアルがあまりに“魅力的過ぎた”ゆえ、ずっと観ていたかったなあと。決着が付いた後で拘束具を外し「俺の名はマックスだ」なんて痺れる展開だったら、3夜連続鑑賞間違いなしでした。レイトショーがよく似合う映画だと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2016-05-20 19:59:47)(良:2票)
190.  サバイバー(2014) 《ネタバレ》 
最初に大事な、そして重要なお知らせです。本作はミラ・ジョヴォヴィッチ主演のアクションサスペンスではありません。日本未公開のSF作品ですので、ご注意ください……。「汚い」よりも「小汚い」の方が、「ハゲ」よりも「薄らハゲ」の方が何となく“ダメ”な感じがするように、本作は映像が「安い」というよりも、脚本が「安っぽい」と指摘したくなるトホホなSFでございました。オリジナリティ&リアリティはゼロ。“食糧の確保”“水の摂取”といったサバイバルの基本をすっ飛ばしておいて『サバイバー』とはコレ如何に。基本的に敵が弱すぎるので、バトルシーンに緊張感が無いのが致命傷かと。日本未公開とのことですが、その理由も頷けます。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2016-05-15 02:28:53)
191.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
文字通り“クソ”にまみれた主人公の人生が、軽薄なクイズバラエティショウを通して肯定されていく様に、強く胸を打たれます。学は無くとも経験はある。それが決して他人に誇れるものでなくとも、血となり肉となり、今の自分自身をかたち作る糧となっています。辛い思いも、苦い体験も、全てがクイズの答えに、いや人生の答えに繋がっていました。最も痺れたのは、主人公が司会者の卑怯な罠に引っ掛からなかったところ。『親切を装う大人を信用してはいけない』という痛恨の教訓がちゃんと活かされていました。終わり良ければ全て良し。そう思える素晴らしきラストシーンは、ラブストーリーとしてもこれ以上ない“正しい”結末でありました。それにしてもヒロインを演じた女優さんの魅力的なこと!“この人の為になら命を賭けられる”そんな説得力を持つ恋物語は“強い”と思います。フリーダ・ピントというお名前、覚えておきますね。(以下余談)本作は『勇気の物語』でした。ザ・ダメ人間な自分も一緒に肯定された気がしたのです。私が長年かけて貯め込んできた『深夜ラジオ(伊集院光)』『囲碁』『プロレス』『B級邦画』『ももクロ』に関する知識も、いつか陽の目をみる日が来るんじゃないかと。いや、やっぱ来ないか。来なくてもいいんです。来るかもしれないと思えることが希望なので。
[CS・衛星(吹替)] 9点(2016-03-30 22:28:40)
192.  モンスターズ・ユニバーシティ 《ネタバレ》 
米国製学園映画王道の“ヒエラルキー打破もの”。カタルシスも充分ですし、展開も小気味よいです。結末も潔くて好きだなあ。ただ、1か所だけ惜しい部分が。それはウーズマ・カッパの落ちこぼれたちが、大会終了後あっさり怖がらせ学部に入部してしまったこと。彼らに“怖がらせ屋”の才能が無いことは明白です。学園長は嫌なヤツですが、彼女の指摘は何も間違っていません。そう、彼らには彼らの特長を活かした、輝ける場所があるはずです。ボンベ職人やコーディネーター、それこそ食堂係や郵便係だって、無くてはならない縁の下の力持ち。花形がスポットライトを浴びるためには、大勢の裏方の助力が必要です。職業に貴賤なし。それが身に染みて分かっているからこそ、マイクやサリーは仲間への感謝を忘れないのです。2人が同僚たちから慕われる所以。ですから、ウーズマ・カッパのみんなには、誇りを持って裏方の道へ進んで欲しかったなと。とはいえ、これは大変良い続編。前作の余韻をスポイルしてしまう後日談ではなく、前日譚を描くことでより一層『モンスターズインク』の味わいが増しています。“怖がらせ屋”落ちこぼれのマイクが“笑わせ屋”で才能を花開かせるなんて、胸が熱くなるじゃないですか。シリーズファンなら、絶対観るべき続編でしょう。そして願わくば、もう続編は作らないで欲しいです。インクとユニバーシティの2本で見事に世界が完成されているからです。
[地上波(吹替)] 8点(2016-03-15 18:59:44)(良:1票)
193.  モンスターズ・インク 《ネタバレ》 
何と言っても設定が秀逸です。子供の悲鳴をエネルギーに変えるモンスター電力会社。どこでもドア風の不思議テクノロジーで時空を超えて繋がる2つの世界。しかもドアは全て一点もの。この特性を軸に物語が組み立てられており、ハラハラドキドキ最後にキュンの熟練の脚本が堪能できます。またドア収納レーンを利用したチェイスシーンは、立体感・スピード感、共に抜群で、アクションパートの見せ場となっていました(これは是非とも劇場の大画面で観たかった!)。もう一つ重要な設定は、子供がモンスターにとって恐怖の対象であること。モンスターにとっては子供もまた“モンスター”。でも実はこれ、“思い込み”や“迷信”そして“偏見”の類の嘘八百。怖がらせたかと思えば、逆に怖がったり、ホント自己中極まりない独り相撲だったワケです。しかも笑わせた方が何倍もエネルギーになるなんて、全くもって見当違いな労力を払ってきたものです。それは、貴方たち大人の世界にも言えるのではないですか?そんな痛烈なメッセージを読み取ることが出来ます。まあ、物事はそんなに単純ではないですし、大人には大人の言い分がありますが、子供向け映画ですから不問にしましょう。個人的な好みを言わせてもらえれば、蛇足が2点。ラストの再会は艶消しもいいところ。それにピクサー恒例の(?)NGシーンは真剣に止めて欲しいです。ジャッキー映画のNGシーンもそうですが、そんなファンサービス御免です。夢の世界に浸る時間を奪わないでくださいな。
[地上波(吹替)] 8点(2016-03-15 18:58:39)
194.  沈黙の脱獄<OV> 《ネタバレ》 
目隠シスト久々の沈黙修行シリーズ第3弾(かな?)。今回はBS日テレで日曜夜に放送していた『沈黙の脱獄』です。“脱獄もの”は個人的には大好物なのですが、さすがセガールもの。常識では測れません。というか“脱獄もの”ではないですね。普通に脱出です。そもそも沈黙どころか大騒ぎですし。細かいコトは言いっこ無し。火薬の量だけは半端ない王道のVシネマという認識で間違いありません。いつもの如く、セガールの無敵感とオチャメな親父ぶりをゆったりと楽しむ趣でございます。クロエ・グレース・モレッツ嬢がチョッピリ出演していて妙なお得感あり。採点は5点。これ以上でも以下でもない見事な“セガールもの”を堪能いたしました。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2016-01-30 21:55:57)
195.  ホーム・アローン 《ネタバレ》 
ファミリー向けハートウォーミングコメディ…なのでしょうが、私は正直乗れませんでした。理由は2つ。一つ目は、マコーレ君の泥棒撃退法がやり過ぎであること。特に火炎噴射。あれはシャレになっていません。もちろん、爆発炎上で頭チリチリでも許されるのがコメディの流儀。でも本作は、そこまでギャグ処理が徹底されていません。普通に事故案件に思えてしまいます。おそらく“人の財産に手を出そうとする輩は、撃ち殺されても文句は言えない”という米国スタンダードが根底に在るのでしょう。その証拠に、マコーレ君はきちんとおもちゃで銃撃しています。本来なら撃ち殺されるところを火傷で済んだのですから、御の字ということ。まあ、正論です。でも屈託なく笑えないです。二つ目は、マコーレ母の家族愛アピール。公衆電話を奪い取り、金にモノを言わせて航空券をゲット。それもこれも、愛する息子を思うが故のこと。母の愛、ここに在り。ここでも、かの国の個人至上主義の価値観が観てとれます。これも正論と言えば正論でしょう。でも迷惑な話です。隣のおじいさんがワダカマリを捨て家族と打ち解けるサイドストーリーの方が、よほどホロリとさせられます。
[地上波(吹替)] 5点(2016-01-10 18:56:15)(良:1票)
196.  ナイト&デイ 《ネタバレ》 
豪華2大スター共演による“ロマンス・アクション・サスペンス・コメディ”。主役のギャランティに製作費の大半を割いた為か、アクションのスケールは割引プライスとの印象です。さらに大胆な省略技法を使い脚本の質も安普請か…と思いきや、なかなかどうして、男女の主導権が切り替わった終盤の畳み掛けにはニヤリとさせられました。キャメロンはホント肉食系が似合いますね。こういう映画は細かいコトは言いっこなし。敵の銃弾が主役に当る気配が無いのもご愛嬌。素直にバカ笑いしながら楽しむのが正解だと思います。
[地上波(吹替)] 6点(2015-11-15 23:23:30)(良:2票)
197.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 《ネタバレ》 
ポスターの図柄にも使用されている“売り”であり“ハイライト”とも言えるハントの“輸送機ぶら下がり”を冒頭に持ってきた意図とは何でしょう。所謂“ツカミ”?それもあるでしょうが、もっと重要なメッセージが隠されている気がしました。それはIMFの活動に対する当局の批判への回答。不可能と称される困難なミッションを、命を賭して遂行しても「ギャンブル」や「運」と揶揄されてしまうのは耐え難い侮辱のはず。彼らは「諦めない心」と「チームプレー」で奇跡を必然に変えているのですから(ハントは超人ですが、仲間のフォローが無ければ100%死んでいました。だから彼らは皆一様に仲間思いなのですね)。飛行機ぶら下がり程度の奇跡ならば朝飯前ということです。今回は何時にも増してエージェントの悲哀がしのばれる内容でした。成功して当たり前、泥を被ってナンボの辛い稼業です。それゆえ、MI6の上官への意趣返しや、IMF復活の切り返しには溜飲が下がりました。雇われ人は辛いですな。本作でシリーズ5作目。サイモン・ペッグやジェレミー・レナー、ヴィング・レイムスといった常連組は鉄板ですが、やはりこのへんでキレイどころのレギュラーも欲しいところ。個人的には前作でワイルドな魅力を振りまいたポーラ・パットンさんの再登場を熱望しております。
[映画館(字幕)] 8点(2015-11-05 23:57:48)
198.  インターステラー 《ネタバレ》 
(真っ当な映画批評は他の優秀なレビュワー様にお任せして、私はいつも通り“自分語りの感想”でお許し願います。)私は親子の絆を描いた映画、それも“父と息子”を扱ったもの(例:ビッグ・フィッシュなど)に殊更弱い傾向があります。おそらく、父親に対するコンプレックスが極めて強いからでしょう。映画の中の“息子=自分自身”でした。そんな私も父親業を始めて10年が経ちます。長女もマーフと同じ10歳になりました。そんな理由から主人公への感情移入は半端ではなく、刻々と失われていく時間に胸を痛め、涙しました。息子の立場から父親の心境へ。人は変わってゆくのです。何故クーパーは宇宙へ旅立ったのでしょうか。種の存続を図るため。いえ、我が子の未来を守るため。息をしているだけで満足しないのが人間です。生きることより、活きること。彼は子供たちへ“希望”を贈るために命を賭したと考えます。もちろん、其処には自身の能力に対する“自己顕示欲”が在った事も見逃せません。彼の本質は農業家ではなくパイロットだったのですから。主人公の行動原理を“家族への愛”とするならば、マン博士のそれは“自己愛”です。同じく“愛”。ただし、ひたすら己が生に執着するマン博士と、自身を活かすことを望む主人公とでは、同じ愛でも値打ちは違うでしょう。この世で何よりも重い「子供との約束」を捨て、アメリア博士を救ったクーパーの献身は、漆黒のブラックホールの中「事象の地平線」を超え、人類を救う鍵となる「量子データ」の獲得という奇跡を生みました。彼が辿り付いた先は、時空を超える“5次元”の世界。そう、アメリア博士の言葉を借りるなら“愛”そのもの。クーパーが5次元で、最愛の娘と繋がったのは必然に他なりません。何故なら5次元に時や空間といった隔たりの概念は存在しないのです。あらゆるものを犠牲にして主人公が手に入れたのは、老いさらばえた愛娘が子孫に囲まれながら看取られる“最期の瞬間”を目にする権利。「だってパパは必ず帰るって言った」たった一言で全てが報われました。嗚呼、なんと切なくも美しい、そして幸せな光景でしょう。涙が溢れて仕方がありません。インターステラーは「星の間」。マーフという星、そしてアメリアという星。繋ぐのはクーパー。星の旅人が新世界を紡ぎます。
[CS・衛星(吹替)] 10点(2015-10-20 01:15:02)(良:2票)
199.  フライト・ゲーム 《ネタバレ》 
物語の肝は“もしかして本当は主人公が犯人じゃないか”という点にありました。巧妙な芝居か、あるいは飲酒による記憶錯乱か。いずれにしても彼が犯人である可能性は、真犯人が姿を現す直前まで不明でした。このミスリードが成功したのは、実はリーアム・ニーソン主演の別作品のおかげ(念のため作品名は伏せますね)。役者のパーソナルイメージを利用したワザアリなミステリーだったと思います。娘の死から逃げた主人公が、同じ年頃の少女を救うクライマックスはベタですが泣かせます。リーアム・ニーソンのアクションはセガールよりもスタイリッシュで、個人的にはかなり好みです。
[DVD(吹替)] 8点(2015-09-05 22:51:54)(良:1票)
200.  オール・ユー・ニード・イズ・キル 《ネタバレ》 
“死ぬ度に何度も同じ一日をやり直す”そんな設定と原作が日本製ライトノベルという事前情報だけで、勝手に「夢オチ」「妄想オチ」とタカを括っていたのですが、ちゃんとタイムパラドックスを扱ったSF映画だったのですね。失礼いたしました。ジャンルとしては『ミッション8ミニッツ』『バタフライエフェクト』『プライマー』等数々の傑作を排出しているシネマ界の超優良カテゴリーに属するもの。かくいう本作も御多分に洩れず良作認定で問題ないと思いますが、前述したタイトルと比較するとタイムワープ(ループ)理論の設定はかなり単純化されています。客観的な視点を一切排除し、あくまで主人公目線で世界を固定します。「我思う故に我あり」とでも申しましょうか、要するに主人公だけがこの世界を定義できる唯一無二の存在なワケです。それはまるでRPGの如し。セーブポイントから何度でもゲーム(人生)をやり直します。これは言い換えるなら、主人公以外の人生の価値を全く認めていないということ。主人公がリセットしたら、周りも強制リセットされるのですから。考えてみれば、酷く理不尽なシステムです。確かに仲間が死なずに済んだ未来はハッピーでしょうが、懸命に敵と戦って命を落としたバッドエンドだって、否定してしまったら報われないと思うんです。人生一発勝負だからこそ、素晴らしい。その点に気づかせてもらえた点で、本作は私にとって価値のある映画となりました。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2015-06-13 01:29:39)
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