2061. ハリウッドランド
《ネタバレ》 とにかく、何から何まで「思わせぶり」なだけの作品。別にラストが曖昧だからダメとは言わないが、かといって、主人公はスタートの時点と比べて何も発見していないのだから、そもそも作品として成り立っていないと思う。他方で、主人公の(元?)妻と子供がどうのこうのという部分は、単に邪魔なだけ。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2020-09-16 01:19:58) |
2062. アパッチの怒り
《ネタバレ》 ダグラス・サークって、メロドラマの人じゃなかったっけ?と思ったのですが、もろにウエスタンです。一応、「先住民でありながら白人と宥和政策をとっている一派」というのが主題のようで、主人公は急進派・対決派を抑え込むのに苦労します。が、そんなことをしていながらも、いい感じの関係のお姉ちゃんとの間柄の描写に、油断するとすぐ流れてしまうというか、どうみてもそっちの方が本気っぽいというのが、いかにもこの監督というか・・・。ラストのめでたしめでたしも、無理矢理終わらせた感満載で、特にハッピーな気分にはなりませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-09-14 01:11:09) |
2063. アリー/スター誕生
ポイントとなるべきいくつもの場面について、引っ張るべきところを引っ張らずに、ただ「そのシーンを撮りました」というだけのブツ切りで次へ行ってしまう。つまり、ストーリーを再現するだけで手一杯になっています。したがって、物語として面白い部分がありません。歌のシーンで何とかなっているだけです。それと、時代設定はいつということになっているのかがまったく分からないのですが・・・。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2020-08-13 01:15:12) |
2064. ファントム・スレッド
デイ=ルイスにこんなにもオーラを感じない作品ができてしまったとはね・・・。やっぱりこの人は、歪んでたり、異形だったり、変態だったりする役でいてほしい。ヒロインにもさして魅力がないので、主人公がなぜそこまでのめり込むのかが分からない。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2020-07-22 00:48:02) |
2065. ハリーの災難
思いっきりネタ一発のシチュエーション・コメディであり、しかも舞台劇風に限られた場で同じような取り合わせの人たちがああだこうだ喋っている。よって、秋晴れの光景の中に直立不動で横たわる遺体というシュールな構図がもたらすインパクトも、だんだん薄れてきますし、進めば進むほど単調になっています。それにしても、シャーリー・マクレーンはこれがデビューだったんだね。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-07-09 00:49:34) |
2066. アダルト♂スクール
《ネタバレ》 結局、肝心の「クラブ」なるもののディテールが練られていないので、いくらそれっぽいシーンを重ねられても、別に笑えないのです。最後の課題突破云々のところも、別にメンバーの個性とも関係しないし、その辺の学園ものと変わらないんじゃない?あと、ジュリエット・ルイスの登場があれだけって、それはほとんど詐欺レベルでしょ・・・。 [DVD(字幕)] 3点(2020-05-21 00:57:52) |
2067. さらばバルデス
《ネタバレ》 前半は、謎の存在っぽいブロンソンとそこに居着いた少年の奇妙な同居生活が始まって・・・という展開なのですが、何とやっていることは、どうやって馬を飼いましょうかというほとんどそれだけ。つまり、大砂漠の小さなお家というか、牧場生活の苦労に寄り添うドキュメントというか、ウエスタンというよりもむしろそっちのホノボノ系に近いのです。途中で敵っぽい地主が現れるも何も起こらず、あれはどうなったんだ?と思った頃に、俄然凶悪さを増してくる。そこでやっとこさ対決になるのですが、いやーあのラストはびっくりしました。ほぼ何も解決してないし、締めは完全に無理矢理だし。というわけで、何がしたかったのか分からないというか、小手先で作ってしまった感満載でした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-03-17 02:31:15) |
2068. ガン・ファイター(1961)
《ネタバレ》 大量の牛軍団を運んでいく過程でいろいろ人間ドラマや敵撃破アクションが、と思っていたら、本当にただ牛を運ぶだけだったのには驚きました。それっぽい3人組や先住民集団も、ほとんど(映画上の)仕事してないし。で、到着した後に母娘関係のいろいろもくっついてはいますが、妙に空気がだれていて時間の水増しにしか見えません。ところで、あの娘ちゃんって、後に「ポセイドン・アドベンチャー」でノニー(歌手)役で出てくる彼女だったんですね。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-03-14 00:20:42)(笑:1票) |
2069. 遠い喇叭
《ネタバレ》 前半では、軍事のあれこれも描きつつも、上官の奥さんと都合良く不倫っぽくなっていく一方で、唐突に本来の婚約者(しかももっと上の上官の姪)まで登場したりして、おおこれはウエスタンと見せかけてどろどろのメロドラマが?と期待させるのです。ところがそこでアパッチと真面目に交戦が始まって、一気につまらなくなってしまいました。しかも最後の方は、着地のし方が分からなかったのか、次々に思いつきのような変な方に走ってしまっており、したがって終幕部分もまったく締まっていません。ということは、途中で上官の奥さんが砦を去った時点で、物語としては終わっていたのだな。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-02-29 23:40:20) |
2070. ワンダーストラック
設定や筋立てからすればものすごく感動的な話になるはずなのに、そうなっていないのは、前提部分の描写が観念的で、表層的だからです。当事者の音のない世界を追体験させて半分サイレント風味で作ってみたのも、もちろん狙ってのことでしょうけど、意外なほど機能していません。 [DVD(字幕)] 3点(2020-02-17 00:53:24)(良:1票) |
2071. ウルフマン(2010)
ウルフマンを作って動かすところで目的を達してしまい、ウルフマンに何をさせたいのかがさっぱり定まっていないのが根本的な弱点。作って動かして事足りるのであれば、小学生のプラモデルと同じじゃん(いや、小学生の方がまだ発想の自由度が高いと思うぞ)。●ホプキンスがあれだけいろいろ頑張っても、レクター博士の怖さの足元どころか地べたにすら及んでいないのって一体・・・。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2020-02-13 00:39:04) |
2072. カウボーイ&エイリアン
カウボーイとエイリアンなんでしょ。そんなありえない取り合わせなんだったら、そのギャップを強調しまくる方向でコメディチックに決めまくる、というのが通常の発想だと思いますが、なぜかこの制作者は、一大CGスペクタクル作品を真面目に作ろうとしている。それで作品として成り立つはずがないのです。加えて、一つ一つの展開がことごとく凡庸である上に、暗いシーンでは映像処理がいい加減で何をやっているのか分からないという追い打ちまで。あれこれ詰め込んだ画面に反して、現場のテンションの低さが伝わってきます。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-02-08 23:42:29) |
2073. レディ・バード
ちょっとひねった青春モノをやってみたかったのでしょうが、内容がなんとも凡庸な上に、各シーンの突っ込みも浅いまま次から次に進んでしまうので、結局制作側の自己満足にしかなっていません。私はレディ・バード、といくら口で言ったところで、主人公がなぜそうしたいのかについても洞察も描写もされていないのですから、設定の意味がないのです。シアーシャ・ローナンは、もっと高度な複雑な演技も要求できる人なのですが。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2020-02-07 00:16:17) |
2074. 海外特派員
えらく壮大でダイナミックな作りであり、かつ複雑な内容にも挑戦しているのですが、何が起こってもそのまま前に進んでいるだけなので、スリルもサスペンスも感じない。当時の映画としては斬新な領域ではあったのでしょうが。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-02-05 23:28:50) |
2075. ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ
コメディアン志望の若者とかパキスタン云々とか途中で相手方の彼女に起こる事態とか、いろいろそれっぽいエキスが存在しているというのに、それがただ淡々と綴られているだけであって、何も機能してません。とりわけ、肝心の主人公の象徴たるステージ・コメディに何ら変化がなく、単に繰り返されているだけというのは実に痛い(加えて、主人公のステージに向けた「熱」とか「喜び」とか「体温」みたいなものも感じられない)。したがって、全体に軸が存在していないので、中身として面白くもならないのです。それと、尺も長すぎ。 [DVD(字幕)] 3点(2020-01-18 23:21:51) |
2076. みんな愛してる
ホラー・コメディのタレントであるシングルファザーとその2人の男の子が周辺といろいろあって・・・というなかなか拡がりのありそうな設定で期待させるのですが、一つ一つの描写がことごとく中途半端で、結局、全体が継ぎ接ぎにしかなっていない。ゲイリー・シニーズの存在感も、かえって浮いてしまっている。この家族の何を表現したいのかが分かりませんでした。●ところで一番の見所は、当時17歳のウィザースプーン!顔つきはほぼ大人のレディで、どう見ても主人公の彼(設定は小学生くらい?)とつり合っていないのはご愛敬。しかし、出番は少なめにもかかわらず、キスシーンがそれも2回もある!主演の君、これは一生自慢できるぞ! [DVD(字幕)] 3点(2020-01-09 01:12:08) |
2077. 死の追跡(1973)
何かもう、すべてが中途半端なのですね。悪党のワルぶりも、キャラづけも、1人1人の処理も中途半端。主人公の行動経路や見せ場、そして肝心のクライマックス(になるはずの部分)の持って行き方も中途半端。むしろ、最初のところで主人公の指示の下に協力して悪党を追い詰めるシークエンスで、すべて終わっていました。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2019-12-27 04:06:07) |
2078. シェナンドー河
見ていて強烈な違和感がずっと拭えなかったのですが、よく考えると、子が7人いる必要性がないというか、みんな似たような描かれ方なんですね。よって、主人公も、一人の人間というよりも、「その大家族を取り仕切っている一家の長」という設定だけで成り立っているのです。したがって、いくらあれこれ動いていても、(制作側に)動かされているだけにしかならないし、終盤にバタバタといろいろ起こるのも、単に破綻しているだけにしかなりません。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2019-11-20 00:58:35) |
2079. エンジェル&インセクト 背徳の館
昆虫学者と屋敷のお嬢様の地味系恋愛譚・・・らしいのですが、ほとんどは何も前に進まないようなやりとりを延々と繰り返しているばかりで、制作者は何がしたかったのかが分かりません。お嬢様役にパッツィというのも、いろいろな意味で違うような気がするし、K・S・トーマスは全然目立たないし、マーク・ライランスもこの頃は棒読み演技だったというのにびっくりだし、役者方面にも見るべきところなし。 [DVD(字幕)] 3点(2019-11-16 22:29:13) |
2080. ビッグケーヒル
保安官のジョン・ウェインが、きちんと育っていない2人の息子を何とかする・・・のがテーマっぽいんですが、これが見事に機能していない。だって、結局最後まで、ウェインは特に父親として何かしたってわけではないからなあ。大体、長男があの「おもいでの夏」の変態欲情少年ゲイリー・グライムスという時点で、違和感ありありです。また、敵の悪ボスのジョージ・ケネディも、ところどころでいい人っぽい側面を見せつけており、それがちょっと捻ったつもりなのかもしれませんが、結局それだけで終わっており、どこにも着地していません。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2019-10-26 19:28:34) |