2101. ジェロニモ(1993)
もっともらしく作られている割にはあまり盛り上がらないまま進んでしまうし、主要な登場人物は、結局ほとんどはああだこうだ考えているだけという気もしなくもない。しかし、一番問題なのは、ジェロニモを中心にしているように見せかけながら、結局叙述者(デイモン)の視点が、ゲイトウッド中尉ばかりを見ているという点ではないだろうか。結果、ジェロニモがどういう人物だったのかということは、ほとんど描写されていない。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2005-01-17 01:30:50) |
2102. ネバーランド
幻想シーンの美しさは良いのだが、現実の場面との関わりの描写が弱すぎる。それがどのようにして舞台上のピーター・パンに結実するのかを明らかにしない限り、頭の中だけでの観念上のお話という評価は免れないと思うのだが。ウィンスレット未亡人との関係の推移も平凡だし、ウィンスレット自体がミスキャストだと思う。 5点(2005-01-16 21:18:42) |
2103. モッド・スクワッド
設定にも無理がありすぎるが、中身も完全なD級の低レベル作品である。みんなが真面目に演技をしようとしているのが不思議。クレア・デーンズの不細工な変貌ぶりにもがっかり。 2点(2005-01-16 02:59:41) |
2104. A.I.
童話性と近未来性が今ひとつ融合しておらず、またシークエンスごとにまったく雰囲気が異なっているのは難点だが、後で思い返したときに印象的なシーンはいくつもあったのでこの点数。尺が長いという気はするのだが、どこを削れるかと考えるとなかなか難しい。 [DVD(字幕)] 6点(2005-01-13 02:12:26) |
2105. グレート・ブルー
どこか別世界に生きているような主人公と、俗物そのもののようなライバルの対比が面白い。主人公は、ヒロインといるときよりも、明らかにイルカと戯れているときの方が楽しそうなのが悲しい。ラストなどはよく考えてみると無茶苦茶な締め方なのだが、画面の青の威力で強引に納得させられる。 7点(2005-01-10 20:17:35) |
2106. シッピング・ニュース
脚本のあまりのつまらなさにびっくり。おかげで、達者なはずのスペイシーやジュリアン・ムーアやポスルスウェイトが、揃って空回りの消化不良を起こしている。ケイト・ブランシェットの無謀な使われ方にも唖然。 4点(2005-01-08 01:08:50) |
2107. カラーパープル(1985)
《ネタバレ》 ほとんどが暗く悲しいシーンであり、また長い作品であるが、人間の持ついろいろな面を見せてくれて、また見終わった後もいろいろと考えさせてくれて、簡単に結論が出ないところが良い。●再見してどきっとしたのは、序盤、妻ソフィアへの対応に悩むハーポに対し、セリーがさらっと「殴れば?」と言ってしまうシーンです。彼女は父からも夫からも常に殴られてきたので、「言うことを聞かせる」=「殴る」だと思い込んでいる、というかそれ以外知らない。だから、ほかの人に対しても、その概念以外のことを伝えることができない。こういった連鎖の問題は現在でも着実に存在しますし、85年の時点でそれをするりと映画の中で表現してしまった手腕が素晴らしい。 [DVD(字幕)] 7点(2005-01-06 23:56:02) |
2108. スタンド・バイ・ミー
《ネタバレ》 普通にやればつまらなくはならない設定ではあるのだが、もっと、いろんな変化や成長の描写が織り込まれているのかと思っていたのに、出来事を淡々とつなげているだけであって、話としてはそんなに面白くない。ナレーションがしつこいのもマイナス。あと、子供に銃を持たせて解決するというのは、やっぱりだめだと思うけどな・・・。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-01-05 23:17:42) |
2109. マグノリア
何でこんなに長くする必要があるの?点数は、トム・クルーズの怪演と、ところどころ面白かったカメラワークに対して。 3点(2005-01-05 21:19:48) |
2110. マイ・プライベート・アイダホ
《ネタバレ》 途中でちゃっかり結婚相手もゲットして、しかも元のポジションに収まっているキアヌに比べ、リヴァーの方はどこまでも救いがない。助けに来てくれる人も、引き上げてくれる人もいない。それでも、リヴァーはそれまでと何ら変わることがなく、冒頭シーンと同じように、同じ道をさまよい、ナルコレプシーで倒れ込む。その静かな悟りがもたらす哀しさ。本人が特に何かを意識しているわけではないのが、さらに哀しい。 [映画館(字幕)] 6点(2005-01-05 04:42:27) |
2111. アンカーウーマン
《ネタバレ》 ミシェル・ファイファー様のお姿がたくさん拝めたのはありがたいが、残念ながら、この役に彼女はまったく合っていない。主演はもっと若い人にやらせて、彼女の場合は、すでに成功を収めた先輩キャスターという位置づけで登場すべきだった。レッドフォードとの関係の推移も陳腐そのもので、ラブストーリーとしての完成度は著しく低い。クライマックスとなるべき部分も、いともあっさりと終わってしまった(この展開ならば、IBSキャスターとしてニュースを読むミシェルの下に、レッドフォード死亡の報が入ってくる、という程度の演出は誰でも考えつくと思うが、それすらも行わなかったのはなぜなんだろう)。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-01-05 04:31:15) |
2112. アンブレイカブル
《ネタバレ》 明るく楽しいアメコミを、いかにジメジメじわじわ陰鬱に描いてみせるか、という素晴らしいひねくれオタク精神を立派に具現化してみせた作品。この作品はそれだけで十分だと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2005-01-05 04:15:28) |
2113. サンドラ・ブロックの恋する泥棒
コメディ要素もラブロマンス要素も中途半端で、盛り上がるべき部分がまったくない。泥棒カップルという設定が全然生かされていない。 2点(2005-01-04 20:42:29) |
2114. ビーン
悲しいくらい笑えない。喋らないという設定にする必然性も感じない。 3点(2005-01-04 20:37:32) |
2115. ロミオ&ジュリエット
これはパロディなので、パロディとして楽しまなければなりません。元ネタを知らずして見れば、何じゃこりゃ以外の何物にもなりませんが、知った上で見ると、非常に良くできたパロディです。アホなヤンキー集団が、口を開けば揃いも揃って仰々しい台詞回しになってるのなんて、そこだけで十分笑えますし、楽しめます。でも、そんな作品でも、最後は無理矢理にでもしんみりさせられてしまうところでは、原作の別な意味での偉大さを実感します。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-01-02 04:42:51) |
2116. N.Y.式ハッピー・セラピー
コメディのはずなのに、笑える箇所がまったくない。素材や設定の面白さがまったく生かされていない。マリサ・トメイに+1点(本領発揮では全然ないが)。 3点(2004-12-31 23:51:56) |
2117. バッファロー'66
《ネタバレ》 “Moonchild”で踊ってしまうという発想にもびっくりしたが、トップレスバーのBGMに“Heart Of The Sunrise”を使うのはやめてくれよな。しかし、エンディングテーマが“Sweetness”というのはセンスが良い。●再見して、実は朝から深夜までの一日の出来事だったという様式美に気づいたので+1点。 [映画館(字幕)] 6点(2004-12-31 18:53:20) |
2118. 氷の微笑
サスペンスのレベルとしては2時間ドラマ並。シャロン・ストーンの大根演技がそれに輪をかけている。当然のことながら、マイケル・ダグラスにもまるでやる気がないのがよく伝わってくる。 3点(2004-12-31 04:17:50) |
2119. ビッグ
《ネタバレ》 脚本の周到なほどの丁寧さが、ワンアイディアに終わらない作品のクオリティを保っています。「願いが叶う」まで10分。NYに到着するまでそこから10分。その中で全部を描写している手際の良さ。入社のプロセスもごちゃごちゃした部分は抜き、早速本題に入っています。その後は、爽快なサクセスストーリーを誘因ネタにしつつ、いつしか物語を人間関係の変化に移行させる職人技を示しています。最初は業務成功のツールだったおもちゃが、途中では転機の象徴として機能している(トランポリンとかゲームブックとか)のも巧みです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2004-12-29 20:23:24) |
2120. レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い
かなり期待したのですが、これは期待外れでした。3人の兄弟の人格的違いがほとんど表現されていないのが致命傷です。主人公とヒロインの関係の推移も、かなり適当です。風景の美しさ(戦闘シーンはしょぼかったけど)だけで何とか見られたような作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2004-12-29 19:27:30) |