261. ダイ・ハード
《ネタバレ》 (良い意味で)コメント不要の映画とは正にこういう映画のことを言う!! [ビデオ(吹替)] 9点(2011-03-10 04:51:32) |
262. 天使にラブ・ソングを2
おぉ、すげぇ!懐かしい曲ばっかりだ!しかも全く関係ない曲をリミックスして歌ってるだけだと思いきや、所々曲を合わせて自分の体験談(要は1のストーリー)を語ってるわけね。前作同様やってくれる!そして例の如く登場する尼さん軍団。今度は何?学校を救ってくれ?駄目駄目、勉強なんて教えられないし…ん、音楽?まあそれならいいか。てな訳で初日、教室に入ろうとしてプレートを見たら、ん、何?音楽ケツ?なかなかのセンスしてんじゃん。気を取り直して教室に入って見ると、何だこいつら?クソガキばっかりじゃん!なに?シュープリームスを知らない?だからてめぇの母ちゃん止まってる車に引かれるんだよ!(どんなんだよ、それ?)さぁて、気を取り直して音楽の授業、ん、何だ、お前ら歌うまいじゃん。なら話は早い。みんなで聖歌隊を作って学校を救うぞ、てな訳で合唱コンクール。みんなうまいねぇ(うま~い、チョーうま~い)。しか~し!聖フランシス高校にはかなうまい!なんたってあのジョイフル・ジョイフルをバラード、ヒップホップ、ラップの要素まで取り入れて大改造してんだぜ!音楽の素晴らしさを一点に凝縮したとくりゃ、そのセンスたるや並みじゃない。さすが、2になってもやってくれるぜ!こんなのストーリーどうこうの問題じゃねぇ。面白いんだよ!「こんなのが好きな奴は映画のよさをわかってない」って思ってるそこの人!なら俺からも言わせてもらおう!この映画のよさをわかんない奴は音楽のよさを全くわかってないね!(あくまで個人的な意見なので気にしないで下さい。人にも好みってモノがありますし)映画は娯楽。それ以外のなんでもない。楽しければいい訳で、その点においてこの映画は実に素晴らしい!最後に、「映画1本でこんなに長くぐだぐだと熱く語ってんじゃねぇ!」と思ってるそこの人!全くその通りです、ハイ… [ビデオ(吹替)] 9点(2011-03-10 04:51:04)(笑:1票) (良:1票) |
263. ザ・コーヴ
《ネタバレ》 かつてイルカ調教師だったリック・オバリー氏が自身が一緒に暮らしていたイルカの死によって改心するというつかみで話に惹きこまれ、日の光を受けて泳ぐイルカ達の可愛い姿は観ていて息を呑む美しさ。サーモカメラやナイトビジョン片手に見張りの目をかいくぐって立入禁止区域に潜入、カメラを仕掛けてくるくだりはスパイ映画さながらのスリル。そして銛で突かれ、力なくイルカが海底に沈み、入り江が鮮血に染まる圧倒的な“悲惨美”の映像と、我々に問いかけてくる最後のフレーズ等々、メリハリがあり非常に面白い作品です。 しかし、評価できるのは結局そこまで。 伝えたい主張があるのは判るけれども、水族館からイルカを開放したいと言っていた次の場面で食用イルカが殺されるのを止めたいと言い放つなど、主張に一貫性がないです。というより、イルカを救う、というものが大前提であるからして、細かいところはすべて吹っ飛ばしている感じです。 知能の高い生物を殺してはならないという主張でさえ、裏を返せば知能が高くなければ愛玩にしようが殺そうがかまわない、という見方もできてしまいます。屁理屈でしょうがこれでは偽善以外の何物でもありません。 公正なデータを提示せず、テロリストと認知されている人物まで出演しているこの作品に“真実”を暴露する資格はないと思いますが、現代日本人が殆ど知らない、若しくは忘れかけていたイルカ漁にスポットを当てたということは評価できると思います。 ただし、後は受け手次第。これをそのまま全部事実として受け取ってしまうのでは思考停止に落ちてしまいます。 こうした事柄について、こういう意見もあると理解しつつ、自分の考えを持つことが真の見方ではないでしょうか。そういった意味では、アカデミー賞受賞も無駄ではなかったと思います。 とはいえ、明らかに劇的効果を狙った編集法や“悲惨美”など、ヤコペッティとやってることはなんら変わりないですが。 ドキュメンタリーというよりモンド映画として観るのが、一番怒りを覚えず鑑賞できる方法だと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-06 03:16:59)(良:1票) |
264. 夜の大捜査線
《ネタバレ》 文字通りうだるようなレイ・チャールズの主題歌を冒頭に、都会からやってきた敏腕刑事が片田舎で起こった殺人事件を、地元警察と悶着を起こしながら一緒に解決していくというストーリーは今の時代からすれば常套的なものです。 しかし、今よりも黒人差別が顕著だった60年代、しかも保守的な南部という地域設定も手伝ってか、普通であればコメディにでもなり得そうな題材がとてもシリアスなものになっております。 事件そのものは大したものではないですが、あからさまな人種差別に耐える主人公、そして彼の手を借りなければならないながらも存在を煙たがっている警察署長の2人の衝突は普通の犯罪映画の刑事たちの関係とは少し違う、もう少し深い葛藤を感じます。 物語が進むにつれて、二人の心境も徐々に変わっていますが、完璧な友情ではなく、あくまで若干の好感、というところで止めておいたのも、作品全体のバランスとして良いと思います。もっとも、時代的なこともあるでしょうが… [DVD(字幕)] 7点(2011-02-23 02:02:45)(良:1票) |
265. パラノーマル・アクティビティ2
《ネタバレ》 カップルが主人公だった前作よりもにぎやかになった印象を受ける今作。そして前作以上にびっくり要素が増えた本作。 確かに前作にもそういった要素はあったが今回はそれが顕著で、怖いというよりも驚くと言った方が正しい。そりゃ、静かなところでいきなりでかい音だされりゃ誰だって驚くわな。 明らかに人外の力が働いてるのに「風のせいだ」「高速モードのせいだ」としきりに否定する父ちゃんもある意味ホラーの王道。その後あっさり「俺が悪かった」と信仰にすがるのもまた然り。しかしなんかあっさりしすぎ。たとえば自分も人外の力に襲われるとか、もう少しタメてもよかったのでは? そして、後半、画面がスペインの某ゾンビ映画状態になるのはちょっと失笑物。 ま、だけど、散々展開や超常現象が平坦だと叩かれた前作よりはメリハリ…というか脅かし場がたくさんあるし、そういう意味では楽しめるのでは?怖いかは別として。 そして、話題になってる「本編終了後に~…」いやな予感的中というより、わざわざこんなこと書くなんて続編情報位にきまってる。本当に衝撃の事実が描かれてるとしたら、書いてある時点で“衝撃”が半減するでしょ。 [映画館(字幕)] 6点(2011-02-21 00:50:14)(良:1票) |
266. ローマ帝国の滅亡
同じ題材を扱った映画で【グラディエーター】がありますが、そちらが強大なローマ帝国に立ち向かった剣闘士の話をアクション要素をふんだんに用いて映像化しているのに対し、こちらはより史劇としての体裁を取って重厚に“ローマ帝国の衰退”を描いてます。勿論、それだけではなく、コモドゥスとリヴィウスの戦車戦、随所に繰り広げられる合戦など、迫力のシーンもあり、膨大なエキストラと当時の建築物を再現した壮大なセットなど、CGには出せない存在感がきちんとあります。【ロード・オブ・ザ・リング】のような。CGによって作り上げられる迫力も良いですけど、やはり実物の人間とセットの迫力には敵いません。史劇の見どころはやはり、当時を再現した豪華絢爛名セットや途方もないエキストラ、そして繰り広げられる波乱万丈の物語(それがたとえ史実と違ったとしても)だと思うので、そうした点でこの映画も及第点であり、壮大な金の無駄遣い感を存分に味わえると思います。そして、この映画から、実際の帝政ローマ時代に興味を持てれば更に良し…。 [ビデオ(字幕)] 8点(2011-02-13 23:37:41) |
267. バイオハザードIV アフターライフ
《ネタバレ》 “楽しみ”ではあったが“期待”はしていなかったのでこのくらいの出来でも満足。 さすがに4作目ともなるともうお腹いっぱいというか、いい加減目新しいことをしようよ、とも思えてきますが…。 ゲームファンへのサービスのためか、ゲームの設定をちょいちょい小出しにしてきていますが設定がごちゃごちゃしていてさっぱりわかりません。というかそもそもTウィルスと寄生体プラーガがごちゃ混ぜになってる時点で失笑するしか…。原作知らなかったら口から変なモンが生えてくる理由が判らんでしょう。 処刑マジニのビジュアルはなかなかいいですが、どことなく三角頭と被るし…。 極めつけはウェスカー隊長(議長)。ゲームではコード・ベロニカからの伏線があったためにあの馬鹿みたいな強さや能力にも説得力がありましたが、いきなり何の説明もなく瞬間移動されたんじゃ置いてけぼりを食らいます…。というかレッドフィールド兄妹対隊長の戦闘シーンがアングルとキャラクター以外殆どゲームのまんまの動きっていうのもどうかと…。 で、最後はジル姐さん。やっぱり次回作でウェスカー隊長とタッグを組んで襲い掛かってくるんでしょうか?? ま、ゲーム画面を大スクリーンで、という意味合いではなかなか楽しめたのは事実ですが、映画としてみると残念ながらあまり面白みのないものに仕上がっています。 ゲーム以上に風呂敷を広げすぎた映画版。そろそろ何とかしないと収拾がつかないのではないか、と少し心配になってしまいます。 [映画館(字幕)] 5点(2010-09-20 12:56:48)(良:1票) |
268. サスペリア・テルザ 最後の魔女
《ネタバレ》 サスペリアより続く魔女三部作のいよいよ完結編にして、規模が一番でかいくせに魔女の最期が一番あっけない作品。 のっけから飛ばしまくりの残虐描写やクラウディオ・シモネッティのスコアはいい味出してますが、CGの使用はちょっといただけないなぁと思ったり。 また、アルジェントの持ち味である“印象的な殺人シーン”があまりなかったように思います。 それから、1作目のサスペリアの持ち味は、バレエ学校という特定の空間のかもし出す独特の雰囲気、不気味な空気やいかがわしさだと思っていたので、規模がでかくなった分そういった面が感じられなかったのがマイナスポイントです。 しかし、懐かしい名前が聴けたりめでたく三部作完結ということで楽しんだことも事実なので、少し甘めに6点ということで。 [DVD(字幕)] 6点(2009-12-07 04:53:35) |
269. インフェルノ(1980)
《ネタバレ》 サスペリアより始まる魔女三部作の第2作目。 というかここでようやく“三母神”などといった設定ができてきます。 前作があまりにもインパクトがあったせいか、今回は不完全燃焼といった感じであまりスピード感やテンポのよさを感じられませんでした。 今作も、原色のすさまじい色使いとキース・エマーソンの紡ぎだすビートは印象深いですが、前作にあった独特の不気味さやいかがわしさがあまり感じられませんでした。 また、今回の“暗黒の母”も、特に何をするわけでもなく、いきなり「私は死神ッ!!」といって被り物と丸わかりなガイコツ姿になるばかりで、いったい何がしたかったのかわかりません。やはり、前作には及ばないと感じました。 それから、唐突に襲ってくるホットドック屋の親父については、月蝕が動物や人の精神を狂わせた、と無理やり解釈しています。 [DVD(字幕)] 5点(2009-12-07 04:37:18) |
270. ソウ6
《ネタバレ》 2004年に彗星の如く現れて、新時代のスプラッタ映画に明るいんだか明るくないんだかわからない未来を提示してくれた「ソウ」も、気づけば今年で6作目。 13金やエルム街といった、その年代を代表するシリーズものがない現代においては、この「ソウ」シリーズも貴重な作品群なのかもしれませんが、やはりここまで来ると無理やり引き延ばしてる感が非常にあります。 第一に、2代目ジグソウを襲名したはずのホフマンに全く“カリスマ性”や“スマートさ”がありません。FBIに自分がジグソウだとばれたからと言って関係者をそのまま殺し、挙句ラボに火をつけるなんて2流以下のやることじゃ?と思ってしまいました。少なくとも、今まではもう少し計画的に証拠隠滅を図っていたと思いますし、映画としては盛り上がっていいかもしれませんが作品的に考えると少し違和感を感じてしまいました。 第二に、初代ジグソウことジョンは残虐な行為はお嫌いなようですが、なんだかんだ言ってやってることは残虐非道です。(2作目以降の)彼の言うことは屁理屈以外の何物でもありません。ですからどうしても彼の行動と言動が矛盾しているような気がしてなりませんでした。 第三に、1作目ではあれだけ“生きることへの尊さ”云々と御託を並べていた彼ですが、回を追うごとに、というか特に今回は完全にただの逆恨みになっているので、犯行に美学もへったくれもないな、と感じました。 とまあ、いろいろと思いを巡らせながら観ていたわけですが、残虐描写やアトラクション的な殺しのギミックが、今回も非常に凝っているのと、前作までの伏線を回収しているので、続編としては、まあまあな出来かな、というのが総合的な感想です。 [映画館(字幕)] 6点(2009-11-08 02:50:11)(良:2票) |
271. スペル
《ネタバレ》 最近のライミしか知らない他のお客さんんは、アジャの「ミラーズ」を想起したり、ラストの展開にアメコミ的なハッピーエンドを期待していたようですが、“あの”ライミがそんな安直なホラーを撮るはずがありません。 オカルト路線の話は「ギフト」を彷彿とさせますが、スラップスティックの要素を含む恐怖シーンや、降霊術によって呼び出された悪霊が登場人物に取り憑くさまはまんま「死霊のはらわたⅡ」です。 作風としては、真面目に怖がらせてくれる場面もあるにせよ、近年失われていた“独特のギャグセンス”が復活していて嬉しいのですが、彼のもう一つの持ち味である“凝ったカメラアングル”があまり見られなかったのが残念です。 そして、個人的にもうひとつ。ブルースを出してくれ…。 [映画館(字幕)] 6点(2009-11-07 03:56:52) |
272. ソウ
《ネタバレ》 いきなり「ノコギリ」って題名出されても「ああ、ソウですか」としか言えませんけどね。アイディアや状況設定とか、ソウ云う所は良いと思いますし、低予算映画としてもなかなか良い出来をしているとも思いますけど、やっぱり導入部分とかは「CUBE」を彷彿とさせますし、不条理な殺人というのも「セブン」を彷彿とさせますね。まあ、ソウ云う冷めた視点から見ていたのがいけなかったのですが、↓ZEPさんも仰ってるように、わざわざ足切らなくてもノコギリを使えば届いたわけで、ソウ考えるとこの連中は何やってたかって言うと、終始無駄に喋って無駄に足切って終わった…と言う印象しか残らんのですが…。それに、犯人の動機も要は「俺は治らねぇビョーキで今にも死にソウだってぇのに、テメェらはのうのうと生きてやがってッ!許せねぇッ!」な感じの安直な“八つ当たり”ですからね…。もうちょっとソウ云った所を改善する余地もあったのではないかなとも思います。あのどんでん返しも、気付けませんでしたけど、別に「してやられたッ!」というより「ああ、ソウだったのね」くらいしか思えませんでしたし。まあ普通に考えれば、7時間以上も同じ体勢でいられるモンなんだろうか?と思いますけど、ホラー映画の犯人なんてみんな怪物もどきですからね、ソウ云う所はあえてスルーしときます。まあ、同じノコギリ映画だったら僕はマイベストのテキサス・チェインソウ・マサカーオリジナルの方が断然好きですけどね。 ※2008年12月9日追記 3年ぶりくらいの再鑑賞。↑の鋸シーンですが、銃をとってゲームを終わらせようとしてるので筋は通ってると再確認。その他では、死んだふり状態からの復活には疑問が残るものの、細かい設定や隠れたメッセージなど、結構綿密に作ってあると感じられます。が、物語の展開がどうもテレビゲームのような展開のように感じられてしまいます。それなので、シチュエーションというか物語としては、個人的には映画とはちょっと違うような気がしてしまいます。まあ、ジグソウ本人も「俺とゲームでもすっか!!」と言ってるので、そこら辺は目を瞑るべきところなのかもしれませんが…。ただ、5作品すべてミタうえでの感想は、やはり1作目が一番作りが丁寧だった、ということですね。何より、21世紀のホラー・スプラッタ界を背負って立つ“ジグソウ・キラー”という新たなキャラクターを作り上げた功績だけは凄いと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-09 03:25:37)(笑:1票) (良:1票) |
273. ドラゴン・キングダム
《ネタバレ》 かつて、ある映画で鶏のコスプレをして戦ったことのあるジェット・リー(リンチェイ)。その時も笑顔だった。というかものすごく楽しそうだった。 そして今回。孫悟空、というか猿人間のコスプレをして戦った。やはり笑顔というか、ものすごく楽しそうだった。 つまり、ジェットー・リーは、動物のコスプレをするのが趣味なのか…って、いやそんなことないと思いますが、久しぶりに彼の素敵笑顔を拝めました。 もう、映画の展開なんてそっちのけで、中盤のジャッキーvsジェットの対決につきます。 動きはジェットに劣るが(年齢のせいもあるだろう)多彩な動きでとにかく魅せてくれるジャッキー。アクションのバリエーションこそジャッキーに負けるが、そのスピードと正確無比な体さばきが素晴らしいジェット、どちらも甲乙つけがたい戦いだったのではないか、と個人的には思います。 まあ、間違いなく、近年の彼らが出演した作品の中では抜群の出来だと思います。 その他では、やはりエンディング、不良をボコボコにするというのは、お決まりなパターンですけどやはりすっきりしますね。 [映画館(字幕)] 8点(2008-09-28 04:12:55)(良:2票) |
274. スティーブン・キング/アーバン・ハーベスト2
《ネタバレ》 2って書いてあるけど、たぶん続きじゃなあいんだろうな。1作目は未見。 題名が分からんことになってるけど、チルドレン・オブ・ザ・コーン(トウモロコシ畑の子供たち)のリメイク。 よくわからんうちに悪霊が復活してたり、しもべとなる子どもたちがやけに少ないと感じさせたり、いろいろと突っ込みどころ満載。 しかし一番痛いのは、ラストに死闘を繰り広げてくれると予想していた、やっとの思いで現世に復活した悪霊の少年が、いともあっさり倒されたこと。 このあっけなさは逆に見る価値あるかも?? [ビデオ(字幕)] 4点(2008-09-28 04:02:52) |
275. クローバーフィールド/HAKAISHA
《ネタバレ》 食人族の進化系、というかブレア・ウィッチの亜流。 この手の作品の突っ込みどころの常としては、なぜそこまでカメラにこだわるのか、というかあんな状況でもカメラを回し続けられる主人公たちがスバラシイ、というものです。 ま映画の構成というかは、なかなか面白いんですが、破壊者の正体がデデ~ンと出てしまう時点でなんか興ざめをしてしまいました。 エンディングは、なかなか皮肉が利いていて良かったとは思いますが。 [DVD(字幕)] 5点(2008-09-28 03:55:26) |
276. ホステル2
《ネタバレ》 前作の主人公を冒頭であっさりと殺すという、とてつもない力技を見せてくれる本作。まさか今の映画でこの類をお目にかかれるとは思いませんでした。 さて、本編のほうですが、殆ど1発ネタだったような脚本なため、印象は前作よりも落ちます。 というか真相がわかっている分物語の不気味さも落ちます。 今回は殺す側のエピソード(というか心理描写?葛藤?成長??)も描かれていますが、ホラーにおいて殺人者が恐ろしいわけとは、とにかく不条理に、何の理由もなく殺すから怖いのであって余計なエピソードを混ぜるとただ物語がぬるくなるだけなのです。 まあ、この作品唯一の評価点は、オチくらいでしょうかね。 [DVD(字幕)] 5点(2008-07-21 03:40:47) |
277. アイ・アム・レジェンド
《ネタバレ》 果たして何人の方が気付いているかは判りませんが「地球最後の男」の2度目のリメイク。 かく言う僕も「オメガマン」の方しか見ていないのですが、ここへきてようやく「地球最後の男」という半ばインチキ臭い邦題から「我は伝説」という原題をそのままカタカナ読みしたものに変更されています。 近年のリメイクラッシュに乗じての復刻なのでしょうが、世界、というか都市の崩壊、そこへ愛犬とともに一人で住む男の孤独に満ちた生活は上手く描けていると思います。 確かに、ネタを知らなきゃさっぱりな前半の描き方は相当にアレですが、時折挿入される過去のエピソードの描き方などは個人的には有りだと思います。 ただ、難癖をつけるとしたら、感染者の造形が悪い意味でチープ。昔はモロに特殊メイクだったので、不気味さもありましたが今回はどちらかといえばCGなのでなんだかゴラム(スメアゴル)だかドビーだかに見えて仕方ありませんでした。 また、後半突然として血清が完成するのはまあ良いとしても「神様のご計画よ」といきなり新興宗教まがいの事を言い出すヒロインや、神様の声が聞こえちゃった主人公(これは原作小説でそうなのか??)感染者のリーダーチックな奴は一体なんだったんだ?等々、疑問点もそれなりに残ります。 全体としてはこんな感じですので、深い事を気にしなければなかなかに楽しめる作品ではないかと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2008-07-21 03:32:03) |
278. Dr.ギグルス
《ネタバレ》 ホラー・スプラッターが下火になった90年代前半に制作されたサイコホラー…というかメディカルホラー。 宣伝文句等では「ジェイソンやフレディに次ぐ新たなホラーキャラ登場!」みたいな事が書いてありますが、まあ誇大宣伝とまでは言わないまでもそこまでの迫力、カリスマ性があるわけではありません。 まあ、命を救うはずの医者が殺人鬼、という設定は良いとしても、そう云った設定は過去にもいくつか存在していますし、何より、宣伝文句にある「心臓採集」が全然描かれていないので、お話になりません。 かといって、他の殺人シーンはといえば、特に代わり映えのしない方法で殺していくだけ。ラストで「私の発明だ」といって怪しげな医療器具…というか殆ど殺人道具が登場しますが、そんなもんがあるならもっと早く使えって感じです。 しかも、警官には腹(胸)撃たれるわ、医者には脚刺されるわでどこか間抜け。まああの笑い方(ギグル)だけは不気味で良いですが。 ストーリーのほうも、孤児になったのに成人した後は何故か精神病院に入院していたり、ゲームしてる子ども見て「手遅れだ」とか言って見逃したり(まあ、そこはアメリカ的といえばアメリカ的ですけど)、ヒロインは心臓が弱くて激しい運動するなとか言われてるのに思いっきり走ってるし(走らないと映画が映えないんだけどね)、ヒロインの友達カップルが「苦労して盗んだんだぜ~」と彼女に母ちゃんの下着着させようとしたり…っておいおいおい(汗)そんなの着させるなよ。俺だったら絶対ヤダけどね。 と、まあこんな感じに、どこか間抜けでゆるい感じに進行していくので、暇つぶし程度にしかなりませんよ、と。 [ビデオ(字幕)] 5点(2008-07-20 03:28:29) |
279. 奇跡のシンフォニー
《ネタバレ》 ん、初めてギター触ったのに、オーバーネックとかエイトフィンガーとかできるのか。どんだけ才能に恵まれてるんだ。 この手の映画には重要な素材なはずのBGMがなんかパッとしないぞ? 最終的にジュリアートに入学。いろんな音を採譜するばかりかオケ用の譜面も書いちゃうのか。 そうかこれはスティーヴ・ヴァイの伝記映画なんだな?(違う) ミュージシャン受けするように改名しろって?エヴァン・ヘイレンでいんじゃね? [映画館(字幕)] 5点(2008-07-13 00:48:57) |
280. シー・ノー・イーヴル 肉鉤のいけにえ
《ネタバレ》 タイトルだけ見るとどこぞの作品にそっくりな節がありますが、展開もよくあるB級スプラッタです。 一癖もふた癖もある登場人物…とうか要は悪ガキ集団が奉仕活動と云う事で廃ホテルへとやってきて、そこに巣くっていた殺人鬼に一人、また一人とじわじわと…というより随分と大味に殺されていきます。 が、まあ、展開としては、やはり見慣れた感は否めませんね。 殺人鬼といっても銃弾を食らっても生きていたりとほぼ怪物扱いですし、実はこいつも殺人鬼の仲間だ…とか、よく言えばスラッシャー映画の王道を行っています。 一応、劇場公開時はR-18となっておりましたが、残虐シーンはそれほどすさまじいというわけではありません。描写自体は結構頑張っていますが。 ただ、先端恐怖症の方は、やっぱり自重した方がいいかもしれませんね。 最近では、またこの手の作品が勢力を取り戻しつつあるのか、結構出回っているように思えますが、この作品も、その中の一つ、と云う認知で、暇つぶし程度には良いかもしれません。 [DVD(字幕)] 5点(2008-07-13 00:31:21)(良:1票) |