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321.  エアポート’80 《ネタバレ》 
◆違法に兵器輸出している兵器残業の機密が漏れる話。兵器会社社長のケビンはジャーナリストのマギーと恋愛関係にある。不正を暴こうとする社員Aは、何故かマギーの元へ暴露書類を持ってゆく。すぐに始末屋が現れ射殺、マギーも殺されそうになる。マギーはケビンに相談。飛行機に乗る直前マギーの元へ殺されたA妻が現れ、書類を渡す。◆どうして警察に渡さないのだろうか?夫の事件捜査で事情を聞かれている筈だが。マギーも警察に事情を話すべきだろう。◆ケビンはマギーをコンコルドごと葬ってしまおうと考える。無人戦闘機と戦闘機ファントムの攻撃を二度もかわしたコンコルド!この奇想天外の展開は、一応褒めておこう。ここしか見せどころが無いのだから。◆マギーは事の真相を糺そうとケビンに会う。ここで拉致するなり、殺すなりすればいいのに、何もしないケビン。先ほどの殺意はどこへやら。ぬるい展開だ。◆攻撃され緊急着陸したコンコルドにまた同じ乗客が乗る。普通は別便が出るが。悪い整備士が荷物室のドアが自動で開くように仕掛ける。何故か体中に報酬の札束を巻いて高飛びしようとする。札束が落ちて怪しまれると、逃げ出し、何故かコンコルドの離陸するところに飛び込む。意味不明だ!報酬は銀行に預けなさい。◆荷物室のドアが開いて、第2のパニック。雪のアルプスに緊急着陸。全員脱出した後「爆発するぞ」で爆発。ケビンは自殺。◆モスクワ五輪、選手の国境を越えた恋愛、機長の復縁、機長らの友情、手術予定者、心臓移植、サックス黒人、トイレおばさんなど、多材料をちりばめていたが、うまく料理できていない。◆特撮技術がお粗末だが、それは重要ではない。それ以前に脚本の基本が分っていないのだ。パニック映画には悲劇性が重要。途中で犠牲者が出るからこそ、緊張感も持続する。本作は暴露社員が殺されただけ。後は社会通念から逸脱したような無茶な展開で、パニックも生ぬるく、乗客に死者は出ない。観客の期待はおいてきぼりだ。◆「同じ飛行機が2度も」という展開は無理で、1回にまとめるべき。死者も次々に出て、最後は機長の英雄的行為や機知で奇跡的に着地成功⇒喜ぶ観客⇒悪会社の不正が暴露。こういう普通の展開でいいのだ。あとは群像劇の心理描写や特撮スペクタクルでいくらでもふくらませる。反面教師として利用できる”失敗した映画”だ。脱がないシルヴィアも期待はずれ。
[ビデオ(吹替)] 5点(2010-09-30 21:26:52)
322.  25年目のキス 《ネタバレ》 
◆ジョジーにとって高校生活は悲惨そのもの。みんなからブスと貶され、プロムではあこがれの人に騙され卵を投げつけられた。真面目一筋でキスもしたことない。大学を出て新聞社にコピーエディターとして就職するが、記者になる夢を持っていた。その夢を叶えるチャンスが来た。それが高校潜入取材。 ◆最初はドジばかり踏み、からかわれ放題。優等生の女生徒に親切にしてもらい仲間に入るのがやっと。記事は書けず、スッパヌキ記事を連発するライバル社からは水をあけられる一方。しかし同じく高校に偽装潜入した弟の活躍と引き立てで何とか「スターたち」の仲間入りを果す。弟は野球部に入りスカウトされるのが目的だった。一方で英語教師コールソンとも親密になってゆく。やがてかつての雪辱を晴らす機会が来た。クラス1のスターからプロムに誘われたのだ。◆目出度くクイーンに選ばれるが、優等生の女生徒がいたずらされそうになるのを見て我に返る。いたずらを阻止して、全てを暴露する。何もかもぶち壊しになる。取材は失敗、ボスと共に会社はクビ、先生との恋は終り、弟の野望も水の泡。ここで彼女は乾坤一擲、捨て身の記事を書く。自分の惨めだった高校時代のことを吐露。潜入取材の経緯を説明。先生に愛を告白する。そしてお決まりのハッピーエンド。夢を追い続けた女性が、自分らしさを取り戻した瞬間、何もかも手にするというサクセスストーリー。◆最後の一発逆転の王道展開は素晴らしい。主演女優の顔の表情がほんとうに豊か。ズッコケダンスはぶっとんでいた。ただ「知らずに麻薬を摂取して」という設定は遺憾。彼女が十代のときに麻薬がらみで何度か騒がれたことが頭によぎった。やはり女性が自分らしさを出すことによって、みんなから認められるようになる進展が良い。そういう意味で弟の存在が物語を台無しにしている。最後はコーチに収まったが、恋はどうなったのか。またジェジーの同僚が性教育するなど無理な展開も目立つ。◆恋のパートだが、先生には恋人がいたのだが、どうなったのか?ジェジーも先生もお互いに恋をしているようには見えなかったのが残念ところ。忍ぶ恋を演出してほしかった。女は顔じゃないけど、男はイケメンに限る?◆実際問題、記者が高校生に成り済ます行為は違法だろう。日本では絶対に無理である。 
[DVD(字幕)] 5点(2010-06-27 02:38:19)
323.  紀元前1万年 《ネタバレ》 
時代考証:①巨大ピラミッド建造はBC2000年頃。大船建造も同様。②トウモロコシの原産は南米でアフリカには16世紀頃伝わる。寒冷地では育たない。③唐辛子の原産は南米で、コロンブスが1493年にスペインへ最初の唐辛子を持ち帰る。④巨鳥モアはニュージーランドに生息。⑤金属ナイフ製造はBC3500年頃。⑥馬の家畜化はBC4000年頃のウクライナ地方。⑦最古の文明はBC3500年頃のシュメール文明(メソポタミア)。その萌芽はBC9000年。⑧象限儀(天体測量の道具)、アストロラーベの発明はBC150年頃。⑨車輪の発明はBC5000年のメソポタミア。 失望:①伝説を解説するナレーションは、冒険が成功することがわかってしまうので不要。②巫女はいらない。③主人公デレーに野性味がなく、顔も身体も弱々しい。どこが伝説の男だ!ヘタレキャラである。④剣歯虎とマンモスが人を襲わない。⑤剣歯虎を助けた「優しさ」が武器となる思っていたが、単なる力業だけの男だった。⑥デレーってラッキーなだけの男。⑦中ボスが女に執着するのが中途半端。⑧父のエピソードが希薄。⑨軽装で氷山越え、砂漠越え。⑩女は目が青いだけで取り柄なし。 ツッコミ:①ラスボス弱すぎ。カリスマ性ゼロ。悪知恵が働くか、最強でなきゃだめしょ。②ラストの敵の軍隊弱すぎ。それまでは強かったのに。③遠くに投げた槍が当たりすぎ。ラスボス少しは避けろよ。④ラスボスは何故オリオンの印をもつ者を恐れるのか?⑤青い目の女が一度死んで再生したのは、巫女の呪術のおかげ?⑥「砂漠を越えて先回りする」と言っていたけど、先回りしてない。敵より後に着いてる。⑦敵城の周囲が砂漠で、樹木がほとんどない。あれではピラミッドの建造できないし、マンモスの餌もない。⑧マンモス倒すのに網はないでしょ。沼地に追い込むか、槍攻撃。⑨戦い終わって敵民族はどうなったの?改心?おとがめなし?⑨牙と対話?ハアー? 感想:マンモス、巨鳥、ピラミッド、騎馬戦闘、恋愛、神話など詰め込みすぎ。男が成長する物語になっていないので感動できず。「恐竜100万年」のように会話のない、骨太の物語ならよかった。あるいはマンモス、剣歯虎を仲間にした冒険活劇ファンタジーとか。とにかくノリが悪い、映画作りの”熱さ”がない。監督は何を伝えたかったのか?多くの謎を残したまま終了。ああ、つまんなかった。
[DVD(字幕)] 5点(2010-05-13 17:27:01)(良:1票)
324.  美女と野獣/ベルの素敵なプレゼント<OVA> 《ネタバレ》 
宮廷音楽家のフォルテは魔法にかけられてオルガンの姿になってしまったが、そのことに満足している。音楽を自由に作曲、演奏できるし、野獣になった王子の心を癒せるのは自分だけだと信じており、王子との心の絆が強められるからだ。これは人間だった頃には皆から疎まれていたことが影響している。だからベルの存在が邪魔で、二人の仲を裂こうとする。王子にはベルの悪口を言い、ベルを黒い森へ誘い出す。自分の望みが絶望的だと悟ると邪悪な音楽を奏で、城を破壊し、二人を殺そうとする。最後は野獣に破壊されて死ぬ。元来、心が邪悪なのだ。みんなと利害関係が一致しないのは、心がねじけているから。■二人の間に強い愛が生まれるには、決定的な破局の後に劇的な出来事があればいい。本作の場合は、ベルが氷の湖に溺れているのを野獣が助ける。ベルは野獣の優しさを知るが、野獣はベルが約束を破って逃げ出したと考え、ベルを幽閉してしまう。この氷った心を溶いたのは、ベルのクリスマス・プレゼント。それはベルの書いた物語で、王子の孤独な心理が描かれていた。野獣は、最大の理解者を得たのだ。ベルは「本好きで賢い娘」という設定がよく活かされている。■ベルはフォルテの心を癒すことができなかった。フォルテは死んだが、誰も彼のことなど忘れてしまっているようだ。ハッピーエンドに見えて、そうではない部分もある。クリスマスの悲喜劇の物語。
[DVD(吹替)] 5点(2010-03-05 14:31:23)(良:1票)
325.  レミーのおいしいレストラン 《ネタバレ》 
ネズミのレミーがシェフになりたい夢を実現する話。奇想天外でおもしろいです。彼には才能があり、努力もし、困難にへこたれないガッツがあります。夢をあきらめかけたとき「自分自身でいいんだよ」と幻のシェフに励まされ、「僕はシェフだ」とレストランに駆け戻るシーンは感動的でした。家族との絆、父親から認められることなども描かれています。ですからこの路線を最後まで突っ走ればよかったのです。しかし「料理は誰でもできる」という主題があり、これが諸悪の根源です。つまり「料理はネズミでもできる」ということになり、ついてゆけません。毛深いねずみ達が作った料理は誰も食べたくないでしょう。区別は必要です。口に入るものなのですから。その結果グストーの店は閉鎖、小さなレストランで隠れて料理するというしょぼいオチです。ハッピーエンドじゃありません。ねずみが人に指示して料理を作らせるというところに留まればよかったのです。そしたら楽しく見れました。それにリングイニは料理ができないままですよね。彼はグストーの息子なのに矛盾してます。やはり選ばれた者しか料理はできないのです。彼の隠れた才能をレミーが導き出すことはできたはずです。彼は労せず遺産で店を手に入れて天狗になり破産。最後まで料理はレミー頼り。彼の成長が見られないのが最大の欠点です。彼に何かになりたいという志があってもよかったはずです。恋愛も付け焼刃的で、祝福する気にはなれません。偶然キスされただけで相手を好きになるなんて、女性を馬鹿にしてます。彼はただ職を得たいだけで終わってます。また料理評論家との勝負があるものの、他の料理人との料理対決がないのも残念なところ。「おいしい映画」とはいきませんでした。悪役シェフはグッジョブ。
[DVD(吹替)] 5点(2010-03-04 14:49:42)(良:1票)
326.  モンスターVSエイリアン 《ネタバレ》 
地球の危機とか、町が壊されるとか、イカ型宇宙人とか、安直すぎる。キャラの造形もシナリオもギャグも、決定的にオリジナリティに欠けるのだ。お笑いは、ゼリーモンスターがおいしいとこ取りだったが、他のキャラは笑えなかった。ただムシザウルスが蝶に変身して皆を助けにきた場面だけは感動しました。このアイデアは新鮮でした。■他の映画のパロディはもう飽きましたよ。スーザンが自己犠牲で再び巨大化するところが感動どころでしょうが、予定調和に惰してます。危機が危機には感じられない。どこかで見たような場面ばかり。■婚約者とのやりとりも感心しない。この手のものは、やはり恋のハッピーエンドにした方が後味がよい。
[DVD(字幕)] 5点(2010-03-04 11:19:26)(良:1票)
327.  カンフー・パンダ 《ネタバレ》 
弱いパンダが、偶然龍の戦士に選ばれ、修業の果てに龍の巻物の奥義を極め、悪者タイロンをやっつけて町に平和をもたらす物語。パンダのヘタレ、弱さぶりは随所に描かれていて、そこは笑いのツボ。だがどうやって強くなったかは誰も説明できないだろう。シーフー老師のあみだした独自の修業メニューでは、さほど強くなったとは思えない。事実タイロンの前に登場したとき階段登りで疲れていて、息も絶え絶えとなっていた。龍の巻物には何も書いておらず、自分を信じろということでしかない。釈然としないままに映画は終わる。物語のもうひとつの軸は師弟愛だろう。ウーグウェイ導師とシーフー、シーフー老師とタイロン、マスター5、パンダの師弟愛が描かれる。タイロンが堕落した理由が龍の戦士に選ばれなかっただけというのは弱い。タイロンは孤児で、シーフーに育てられ、修業を積んできたのだから、簡単には裏切れないはずである。パンダも決闘が終わった後、シーフー老師のことを忘れていた。このあたりがちぐはぐではないだろうか。第三の敵を用意して、回心したタイロンと共に戦う展開であればよかっただろう。見どころは吊り橋での決闘シーン、これは迫力があった。竹馬、箸などの小道具を使ったセンスにも感心した。決闘ものとして見た場合、次の弱点がある。①敵がタイロンがひとりだけ。何万人もの敵と戦う回想が前半あったのに。②マスター5の見た目が弱い。女もいるし、カマキリやツルはいかがなものか。サイの方がずっと強そうだった。③必殺技がない。指固めは見せなかった。④敵の目的がさほど邪悪でない。強くなって国の支配をめざすなどの動機づけが欲しい。⑤自己犠牲などの感動場面がない。■最後に、父親アヒルとのからみはほのぼのとして温かみがあった。父親の言葉が、龍の奥義の秘密のヒントにもなった。いい味出してます。あのラーメンは食べたいと思った。
[DVD(吹替)] 5点(2010-02-28 19:48:20)(良:1票)
328.  トランスフォーマー/リベンジ 《ネタバレ》 
単純な戦闘ロボット映画。ドンパチシーンは最初は迫力があるが、すぐに飽きる。ロボットのどっちが勝とうが、すぐに興味がなくなる。破壊シーンも空母が轟沈されるシーンを除いては、見るべきものがない。肝心なのは人間ドラマの部分だろう。地球滅亡の危機のはずなのに、おちゃらけやエロシーンの連続では、感情移入しろというのが無理というもの。観終わって「ああ、地球の危機が救われてよかった」とホットした人がいるだろうか?そもそもロボット型生命体が主人公という点を除いて、オリジナリティがない。全てが予想調和的な内容。いまさらピラミッドが舞台なんて噴飯もの。前半部のくだらないジョークは能天気ぶりを見せられたのでは、後半の戦闘シーンで手に汗を握れるわけがない。お笑い部分ははぶいて、「ターミネーター」のようなシリアスものにすべきだ。単なるおバカ映画で終わっている。 ■敵ロボットが強敵すぎる。宇宙衛星に寄生できたり、電波ジャックができ、空も飛べるし、海にも潜れる、虫型偵察ロボットもあるし、合体して巨大になるし、人間にも化けれる。これだけできれば米軍の軍事情報網を破壊するのは簡単だろうし、大統領を暗殺するのも容易だ。何でもかんでもできるというのはダメなのだ。秀でた部分があり、弱点があることで魅力が出る。ロボットのここが弱点というところがないので、戦闘が単調になっている。 ■ロボットの歴史が判明するシーンはよかった。物語に厚みを増している。古参兵ロボットはキャラが立っていた。自らを犠牲にするシーンでは感情が動いた。この路線で作ってもらいたかった。
[DVD(吹替)] 5点(2010-02-28 13:01:28)(良:1票)
329.  かいじゅうたちのいるところ 《ネタバレ》 
ファンタジーとして失敗している。試写会で子供向けではないとされ、撮り直しされたがそれでもダークな作品。原作からして理屈をこねるような作品ではないはず。「あの島に行ってみたい!」ただ、そう思わせれば成功なのだが、それが弱い。夢のある怪獣ワールドに仕上がっていない。あの島は少年の心の王国。現実では自由にならないけれど、王国でなら魔法で怪獣たちを支配して一緒に遊べることができる。現実での孤独と母に叱られた傷心を想像力と冒険心で癒すのが原作。そうすることで自立、成長してゆくのだ。ところが映画では、現実のつまらない世界、人間社会のこじれた関係を大きく反映した王国になっている。楽しいだけの世界のはずが、怪獣たちは暴力、嫉妬、不仲、コミュニケーション不足でみな心の傷を持ち、王国は崩壊寸前。王様への頼みが「悲しみを追い払えるか?」怪獣たちは童心を失ってしまっている。島は砂漠化が進み、チリになってゆくという世界観にはあきれる。少年は想像の世界でも心の傷を癒すことができない。想像の翼を自由にひろげられない。こんなバカな話はないだろう。少年には心の逃げ場が必要なのだ。唯一よかったのは、怪獣おどりで楽しく遊ぶシーンと、最後にキャロルと和解するところくらい。自分は王様だとウソをついた少年が、本当は普通の人間だと告白するのはいいが、それで状況が好転するわけではない。本来なら、そこで心と心がやっと通じあい大団円となるべきなのだ。美術もよくない。見たことのない不思議な世界が描かれていない。原作ではジャングルの木がにょきにょき生えてくる。現実の島でロケをしただけで夢や華やかさに欠ける。声も人間の声そのものでキモチワルイ。もっともっとキモカワイイ怪獣を魅力的に演出して欲しかった。原作にはないフクロウが出てくるが、何の意味もないところに失笑。映画の言いたいことは「他人の気持ちになって考えること。ありのままの自分を受け入れること」だろう。少年は少しは自分を受け入れ、母の気持ちを理解できるようになったようだ。だが王国はどうなる?放りっぱなしである。皆の心が一つになったわけではなく、一匹は腕がちぎられたままだ。観終わって、怪獣の心配しなければならないようでは、子供たちが楽しめるわけがない。少年も島に行って成長はしたものの、心に傷を負ってしまった。原作の意図がわかってないようだ。
[映画館(字幕)] 5点(2010-02-24 14:21:05)(良:1票)
330.  ナイト ミュージアム2 《ネタバレ》 
アクションとギャグ満載の映画のはずなのに、今回はキレがない。事件の発端は、猿のデクスターが黄金の石版を盗んだことによるのだが、その場面が無いのはどういうことか。登場人物は多いが、どれも個性が弱く、印象が薄い。大ボス、カームンラーがバカそうなので、危機感がない。最大の危機である、暗黒の世界の扉が開かれてからのぐだぐだの展開にはげんなり。リンカーンがやっつけて終り。ここは主人公とそのパートナー、アメリアが活躍すべき場面だ。主人公達が活躍し、悪をやっつけることで観客はカタルシスを得られるのだ。他力本願ではだめ。アメリアは女性として魅力的だが、出演時間が多いわりに、あまり物語りに絡まない。逆に、どうでもいい話題で、物語の流れを中断させている。話題が彼女の人生に関わり、彼女を理解するのに必要なことであればいいが、そうではないので冗長に感じる。主人公と彼女の恋愛物語も成立していないと思う。苦し紛れに彼女によく似た人物を登場させるが、所詮別人だ。手下のナポレオン、イワン皇帝、アル・カポネは単なるオバカキャラ。だから、彼らに追われても緊迫感がない。前作のTレックスに追いかけられるシーンでは息を呑んだものだが、今回の大ダコはぬいぐるみに等しい。意外な展開やドタバタ劇を楽しむはずなのに、あらゆることが予定調和になってしまっている。続編の悪しき例である。設定は受け継いでも、新しい緊張感を生み出す新鮮味を出さないと退屈な作品になってしまう。ラストで主人公は会社を売って、自然博物館の再建を図り、夜警の仕事に戻るが、彼の人間性が描かれていないので感動しない。前回は子供との関係がよく描かれていたので、彼の行動には説得力があったし、感情移入できた。彼の”必死さ”に共鳴できたのが前作の成功の要因だったが、今回はそれが失われてしまった。
[映画館(吹替)] 5点(2009-11-11 16:41:01)
331.  アニー(1982) 《ネタバレ》 
孤児のアニーと大金持ちのおじさんの友情物語。アニーは好奇心旺盛で、何度か脱走を試みるほど。明るく、気が強く、ケンカじゃ男の子にも負けない。そこを秘書に気に入られておじさんの屋敷へ。おじさんがアニーを気に入るようになる過程はすごくよかったと思います。子供が無邪気に自由に遊んで、自分の意見をずけずけ言うのを見ると癒されますからね。まして寝かしつけたりしてやったりすると親しみ倍増。おじさんの生育暦を考えると、養子にしたくなる気持ちはよくわかります。敵役はオバカキャラなのに、最後シリアスな展になってしまったのは残念。こういう子供向けミュージカルでは、困難に対しては子供達が知恵と勇気を振り絞って切り抜けるか、見事大人を出し抜くのが王道。アニーが「助けて、助けて!」と連呼するだけというのは芸が無いでしょう。アニーがおじさんを危機から救うぐらいの展開にしてほしかった。事実おじさんは過激派に殺されそうになる場面がありました。歌ですが「トゥモロー」は名曲ですが、あとはパッとしません。アニーを含めて、ほぼ全員歌はうまくないですね。ダンスもパンツが見えたりして品がありません。それにしても孤児院の生活ぶりがショックなほど悲惨で、当時の孤児院の子は惨めな生活を余儀なくされていたんだなあと悲しい気分になりました。もっと明るく描いて欲しかったです。アニーだけ幸福になっていいの?原作に忠実なだけなのでしょうが、現代に合うように脚色して欲しかったです。
[DVD(字幕)] 5点(2009-10-11 21:03:11)
332.  トゥルーマン・ショー 《ネタバレ》 
土台無理な設定で、面白みは感じませんでした。視聴率を取るためなら何でもするTV業界ですが、人権を無視しては視聴率は取れません。TV会社との養子縁組、覗かれるための作られた人生、30年間も幼友達や母親を演じ続けること、愛情がないのに仕事と割り切って結婚、所詮成立しません。又、保険会社に勤めるサラリーマンの生活を24時間放映しても視聴率はあがらないでしょう。隠しカメラを5000台もあるのに、どうして家を抜け出して、ヨットに乗ったトゥルーマンの姿を映せなかったのか?人の命をもてあそび、金儲けの道具にしたクリエーターに何の罰もないのも不可解です。ジム・キャリーはコメディ出身で、シリアスドラマには向いてないでしょう。「バニラ・スカイ」のトム・クルーズと比較すればわかります。トムなら、恐ろしいと感じる映画になったかもしれません。意図はわかりますが、舞台を広げすぎて失敗しています。リアリティがないので何の風刺にもなっていません。ショーというより、残虐物語です。
[DVD(字幕)] 5点(2009-10-10 20:11:59)(良:1票)
333.  静かなる男 《ネタバレ》 
アイルランドの片田舎が舞台。素朴で、大らかなで、伝統を守って暮らす人々の中に、ヤンキーのソーントンが移住してくる。メアリーを一目見て気に入り、いきなり結婚を申しこんでびっくり。ソートンはリタイアした身で、50歳くらいと思っていたので。ソートンが始めて自分の家に入ったときにメアリーがいて、いきなりのキスにもびっくり。メアリーは野生そのままの女だけど表情は豊か。伝統的な意味の強い「持参金と嫁入り道具」に執拗にこだわるのには、理解できませんでした。最後のほのぼのとした大団円に水を差すようですが、二人の結婚生活はうまくいかないと思いますよ。外国人が異文化に溶け込むにはお祭りのような通過儀礼が必要。それがクライマックスのソーントンとダナハーの大喧嘩。要するに、これを見せるための映画ですね。わっしょい、わっしょい。みんな楽しそうですね。「静かなる男」が静かでなくなったとき、村に溶け込めました。ケンカをやめさせるべき神父や牧師までもが高見みの見学で、賭けまでするのはどうかと思います。アイルランド人蔑視に取られないかと心配になります。酒とケンカと賭け事とお祭の好きな人向けの映画。古きよき伝統、理想郷と取るか、打破すべき因習と取るかは意見が別れそう。何しろ奥さんをずるずる引きずってゆきますからね。完全な男社会です。「これで奥さんを殴りなさい」と枝を渡した奥さんって親切?サブストーリーは、試合で相手を殺して、人を殴れなくなった元ボクシング・チャンピオンが殴れるようになるという成長物語。これは描写不足で不発ぎみ。そもそもソーントンという人物像がよく見えてきません。年齢不詳。無口であまり心を開かないですね。バラは似合わないと思うけど、父親が庭にバラを植えていたのを再現するんですよね。でも競馬のときどうして未亡人の帽子をとったの、教えて!忘れられないのは都会生活を説明するのに「溶鉱炉で熱した鋼鉄を胃に飲み込むのさ。だがな、強くなりすぎると折れやすい」という名台詞。たったこれだけで都会生活のハードさと孤独が見えてくる。感服しました。作品の意図はわかるのですが、田舎の人を馬鹿にしているような印象がぬぐえず、あまり楽しめませんでした。 御者ミケリーンのキャラは好きですが、定型で作りすぎ。多様な価値観社会の現代には支持されない映画かもしれません。
[DVD(字幕)] 5点(2009-09-26 07:46:25)
334.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 
コワルスキーの設定はよかった。愛する妻に死なれた頑固老人。頑固すぎて息子や孫からは愛されていない。神父にも毒舌を吐く。朝鮮戦争で殺人をしたことが心の重荷になっている。血を吐き、残り少ない人生。こんな老人が、隣に引っ越してきたアジア系(モン族)の子供たちを交流することで人間味を取り戻してゆく。子供(タオ)も老人を師として仰ぎ、成長してゆく。この辺りの描写はうまいです。ユーモアも効いています。だめなのは、悪人たちの設定が安易すぎること。タオやスーと親戚なのだから、強姦はしないでしょ。強姦されて、顔がボコボコにされているのも不自然に感じました。(強姦シーンを映さなかった良識は認めます)このような場合、警察に連絡して逮捕すればいいですね。家に自動小銃を打ち込んでますし。立派な殺人未遂です。そもそもコワルスキーが太った不良を殴ったのに激怒したわけですから、コワルスキーを襲うはずです。どうして隣家を襲ったのか、不思議でなりません。コワルスキーはわざと丸腰で乗り込み、自分を撃たせますが、それが本当の解決でしょうか。命を粗末にしているとしか思えません。余命いくばくもないから、許されることでもないでしょう。英雄行為には見えませんでした。死んでも家族には愛されないままというのもまずいです。タオに車をあげましたが、別の不良グループに脅し取られるのが落ちです。またヘタレのタオが、強引なまでに復讐殺人しようと主張するようになるのも違和感がありました。別キャラになってしまっています。ところで、コワルスキーが銃を突きつけたのはモン族不良グループではなく、黒人グループでした。ですからラストのライターを取り出すシーンの伏線にはなっていません。この黒人グループをそのまま悪役にすればよかったのに。細かいことですが、タオはどうやってコワルスキーの車を盗もうとしていたのでしょうか?キーなしで発車させる方法を知っていたとは思えませんが。途中までよかったのに残念です。相手を殺すか、自分が死ぬかしか解決がないはずがありません。たかが不良グループのために命を犠牲にすることはないでしょう。
[映画館(字幕)] 5点(2009-06-30 23:05:12)(良:5票)
335.  ハプニング 《ネタバレ》 
自殺のオンパレードには辟易。芝刈り機とかライオンとかは悪趣味。自殺を罪と考えるキリスト教圏の人たちにはさぞショッキングだったでしょう。大きな謎を投げかけた導入部は成功でしょう。しかし、結論の「植物が何らかの理由で(たぶん人間に抵抗するため)放出する毒素」では、リアリティがなさすぎるので減点。この映画の路線では人々のパニックと恐怖を描ければ成功だろうが、残念な結果に。駅や道路の混雑などの集団パニックシーンがない。警察や軍が出動して隔離や救出を行い飛行機やヘリも飛ぶはず。軍人が一人でてくるが、基地に死体があるというだけで、死体は見せない。また逃避者から必死さが伝わらない。植物の毒素と指摘しながらホットドックをほおばる。車のルーフに切れ込みがあるのに黙って見ている。主人公の夫婦が浮気関連のジョークを言う。人工の植物に話しかける。二人の少年が愚かしい行動をし、射殺される。サイコばあさんという別の恐怖を描く。ハンカチで口を覆うなどの防御をしない。これらを廃し、じわじわと迫り来る恐怖を描くべきだったのだ。謎解きの解明も早すぎる。それも主人公が経験や考察から導くのではなく、農場の老人が指摘するのも減点。また「突発現象は一日くらいで急激に収まる」と二度も説明があり、オチが読めてしまう。全く不要で、最後にTV解説者が説明すればよい。サブストーリーは冷めかけた夫婦のよりが戻ることと、子供を守ること。夫が危険を承知で妻のいる別棟に向かうシーンでそれを表現したかったらしいが、あれは愛情とは思えなかった。お互い家にいれば安心で、会話もできるのだ。風が収まるまで待てばいい。外にに出るにしても、せめて走れ。また呼応して妻も出なくていいのに出てしまう。しかも子供を連れて。本当に子供を守る気がありますか?脱出を諦めた自殺行動としか映りません。しかもその子は友人の子供で、ほとんど活躍せず、弱い存在として描かれていない。当然夫婦と子供の絆も見えてこない。徐々に絆が強くなる展開にすべき。友人が別れてすぐに亡くなるのも減点。助かりそうになるが、最終的に亡くなる方が悲劇性が高まる。植物の毒素をCGで視覚化すばもっとリアリティが出たと思う。風と音楽だけじゃね。ところで雨が降れば毒素も飛ばないので、脱出できますね。
[DVD(字幕)] 5点(2009-04-08 20:41:44)(笑:1票) (良:1票)
336.  ゴースト・ハウス(2007) 《ネタバレ》 
米ホラー映画には鴉が欠かせませんな。ボーイフレンド(ボビー)が役に立たずに終わるのは、予想通りでした。いろんな意味で定型的なホラー映画。最初のモノクロのシーケンスですが、これは5、6年前に一家離散したとされるローリング一家の惨殺事件。夫(ジョン)が家を出て行く妻に怒り、娘、息子共々殺し、その記憶を無くして放浪生活。が、現在ロイの所有となった家に偶然戻ってきます。(幽霊が呼んだ?)ボビーや町の人はジョンを知っていたはずなんですが、何の説明もなし。幽霊の正体は殺された3人ですが、それ以外の幽霊の姿もありましたね。まっさきにジョンに取り憑かなかったのはどうしてか?ジョンの記憶が戻らないからか、それとも幽霊も記憶喪失?怪異は引越し初日から現れますが、見るのはジェシカと幼児のベンだけ。ベンは見ても怖がらず、かえって近づく始末。観ている側も当然怖くなくなる。この子は助かるなと安心してしまいます。これは逆効果で「幼児が非常におびえるけど大人には見えない」とするのが正解。ジェシカは一度幽霊に引き込まれそうになりますが、不思議と助かります。それ以降は助かるなとわかるので怖さは半減です。実際にその後も引き込まれそうになりますが、怖くありません。また後半に入ってからも犠牲者が一人もでず、こけおどしの場面ばかり続くので退屈です。ボビーが「あの土地は農作物が育たない」と言ってましたが、立派に育っていますし。鴉がジョンを襲ったのは偶然か、幽霊のせいか?その目的は?ジョンは記憶を取り戻したのではなく、錯乱状態だった殺害当時に戻っただけ。そこそこ迫力ありましたが、あんな狭い地下室で見つけられないなんて…。で、最後ジョンはどうなったの?異次元に引き込まれたのか、遺体があったのか?また三人の遺体は見つかったのか、など疑問は残ります。遺体がなければ、警察に作り話と処理そう。サブストーリーは、娘のトラブルが原因で家族関係がぎくしゃくしていたが、事件を通じて家族の絆を取り戻すというもの。父親の傷はすぐ治り、口がきけなかったベンもしゃべれるようになり、絵に描いたハッピーエンド。でも、よくあの家に住み続けることができますね。皆さんなら住み続けますか?ジョンが死んで鎮まるような幽霊じゃなさそうでしたが…。最後に、あの不動産屋、突然に出すぎ!
[DVD(字幕)] 5点(2009-04-05 16:45:56)
337.  ジャンパー 《ネタバレ》 
ちょっとまとめてみましょう。ジャンパーの能力=1.好きな場所にテレポート。2.触っているものも移動。3.念ずれば車でも移動。部屋ごと移動も可。4.電気で脳がしびれると移動不可。パーデンツの能力=1.中世からの組織。2.電気網。3.機械でジャンプの痕跡を調べ、そのトンネルを伝って追跡移動。4.火炎放射器。5.止めを刺す特殊な剣。比較するとジャンパーの方が圧倒的に有利。ただジャンパーは人格がお粗末。デビットは、銀行強盗したお金で豪遊やナンパの日々。スフィンクスの頭の上でお気楽に食事したりします。(きっと目撃されているでしょうね)グリフィンはゲーム好きで、高級車を盗み、人前でジャンプを繰り返す。二人に友情はなく、会えば喧嘩ばかり。(喧嘩にまきこまれ、チェチェンで戦車の下敷きになったトラックの運転手はかわいそうでした)危機が迫っているというのに。トホホです。最後の闘いの場面でも、敵のわなにすぐにひっかかりますね。まるで子供です。恋人との関係ですが、8年ぶりに会ってすぐにローマに行へ旅行。閉まっているコロシアムに無理やり入ろうとしてトラブル。また銀行家などとすぐにわかるウソで信用されません。あげく空港でお別れ。両親との関係ですが、父親は何も知らないようです。母親はデビットが5歳のときに息子がジャンパーであることを知り、失踪。コロシアムのときに鍵をもって助けにきました。てっきりジャンパーと思いましたが、パーデンツでしたとさ。ジャンパーでなかったら、どうやってあの場面で出現できたのか不思議です。おおむね、ジャンパーは順法精神が希薄なので、パーデンツが正義の味方のようにもとれます。が、パーデンツはジャンパー狩りのために手段を選ばず、周囲の人間も殺します。どっちもどっちですね。それがこの作品の最大の欠点。主人公に感情移入できないのです。不幸な家庭環境に育ったせいとも考えられますが、主人公の苦悩が伝わってこないのです。苦悩を描きたいのならもっと丁寧にに過去を描く必要がありました。ジャンパーが過去を悔い、特殊能力をいい方に使えばいいと思うのですがね。物の瞬間移動ができるし、悪い奴もやっつけられるし、救助活動もできます。で、きっとそれは続編ででてくると想像してますが。
[DVD(字幕)] 5点(2009-04-05 13:12:03)
338.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 
手ぶれカメラ映像を映画として観るのはつらいなあ。「クローバーフィールド」は放射能汚染マークで核を暗示しており、最終的に核兵器を使用して怪物を退治、かつてセントラルパークと呼ばれた場所は、クリーバー畑となってしまいましたという意味でしょうね。怪物映画としてはつまらない部類に入ります。怪物の姿があまり写りませんから。怪物はビルを破壊する大型怪物、弱っちい蜘蛛型小怪物、それに最後にカメラに正面顔が映った中型怪物の3種類でしょうか。プラス、ウイルスですね。どうも焦点がしぼりきれてないですね。大怪物だけではパニック度が低いので出してみましたという安易な設定と思います。 この映画は突然不条理に、恐怖のどん底に突き落とされた人間を描くことをメインに据えているのでしょう。そういう意味ではある程度成功しています。途中でテープの消し忘れ部分が写され、現代の恐怖とのコントラストがいい効果をあげていますね。ドキュメンタリー手法の勝利です。しかしそれならば、生命の危機を感じ逃げ惑いながら、どうしてカメラをまわし続けるのかという理由づけが欲しいところです。あのカメラマンはジャーナリストであるとか、プロのカメラマンであるとかの設定にすればよかったのです。それだけで説得力が増すではありませんか。 パニックシーンは、戦闘機が都市に爆弾を落すシーンで始まりますが、それまでにヘリの拡声器による非難警報が散々出ているはずで、これに気づかなかったというのは不自然な気がしました。 結論として、斬新さを追求するとこういう撮影手法が出てくるのも道理ですが、観づらいというのは欠点です。
[DVD(字幕)] 5点(2009-02-28 20:41:56)(良:2票)
339.  マインドハンター 《ネタバレ》 
犯人はあの島でいろいろと下準備をしていたわけだが、そんなことはどうやって可能だったのか?ハリス教官をいつ捕まえ、ビデオを撮り、手の込んだ死体人形を作成できたのか? ハリス教官を残してヘリはどうして去っていったしまったのか?また犯人は、全員を殺害できたとして、どうやって脱出するつもりだったか?あるいはどう言い訳するつもりだったのか?それにつけても、動機が弱すぎる。殺人を楽しむためにわざわざFBIに入ってプロファイラーになりますか? それとサラ以外はプロファイラーらしくない。意味もなく人を疑って銃を振り回しすぎ。犯人と知能比べをして欲しかった。暗号らしきものがでてきたけど、結局ほとんど意味をなさなかったのには苦笑するしかない。 ところでラス前、犯人は誰に撃たれたのか?黒人か?そうは見えなかったが。自作自演だろうか。 サラ、もっと前にみんなの手を調べようよ。時計が戻されているのがわかった時点でね。 プロファイラー訓練生が次々と殺されるという設定と、残忍な殺害手口に新らしみがあるという点だけが取柄。
[DVD(字幕)] 5点(2009-02-01 19:54:40)
340.  ケンネル殺人事件 《ネタバレ》 
戦前の作品なので演技もカメラワークも音楽もすべてが古く、ぬるい。 犯人の当りはついたが、これといった証拠がない。そこで名探偵は容疑者の一人に芝居をやらせれて犯人に同じ犯行を起こさせる。 という展開はどうかな。あまり感心しない。 賢い犯人ならそんなトリックにひっかかりはしないだろう。 ただ提示さた謎は魅力的だし、犯行状況も複雑なのが取り柄。 ここからいくつかのヴァリエーションがつくれるはずだ。 さいごに、犬はあんまり関係ない。殺された犬の犯人は不明のままだ。 ミステリ好きなら、退屈しないで見れます。 
[DVD(字幕)] 5点(2008-12-27 03:16:49)
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