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プロフィール
コメント数 2285
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 お世話になっております。
只今『真・女神転生VV』攻略中のため新規投稿お休みしております。
2024.6.28
とりあえず1周目クリアしたのでぼちぼち投稿再開しています。
2024.7.19


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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341.  エイドリアン・ブロディ エスケイプ
邦題は『エイドリアン・ブロディ エスケイプ』。確かにエイドリアン・ブロディが出ずっぱりです。でもタイトルに俳優名が入る時には、ある意図があると思って間違いありません。それは役者のネームバリューがプロモーションに必要だということ。物語の真相は観客の想像と寸分違わぬものでしたし、脱出サバイバルとしても面白みはありません。つまり作品自体にセールスポイントが見当たらないのです。特別出来が悪いとは思いませんが、日本劇場未公開だった事も頷けます。
[DVD(字幕)] 4点(2012-02-27 18:56:50)
342.  クライモリ デッド・リターン 《ネタバレ》 
続編となる前作の出来が良かっただけに、シリーズ3作目が制作されたのは理解できます。しかし『ソウ』シリーズにも言えるように、バイオレンスホラーはシリーズ化するとロクな事が無いようです。冒頭の殺戮シーンで3枚に下ろされた被害者を見て、コレは良くない兆候だなと思ったら、案の定グロテスクな方向へ走ってしまいました。そうじゃない。観客が求めている面白さとは、そういう事じゃないのに。襲われる・逃げる・捕まる・脱出(又は救出)・反撃・生還。お約束の流れをきちんと描くこと。必要な条件はコレに尽きます。グロテスクな描写やスプラッタ-表現はあくまで物語を際立たせるスパイス。物語の展開で観客を震え上がらせてナンボです。出汁がいい加減では、どんなに七味をぶち込んだって、ただ辛いだけで旨くありません。また、囚人という第2の脅威を登場させたのも失敗だったと思います。殺人鬼ファミリーへの惹きが弱まり、期待された恐怖の相乗効果は得られていません。そもそもシリーズ化するほど魅力的な設定とも思えないので、もう続編はいいのでは。
[DVD(字幕)] 4点(2012-02-18 21:29:52)
343.  HUNGER ハンガー(2009) 《ネタバレ》 
犯人は、かつて生き延びるために母親の肉を口にした経験を持つ男。幼心を襲った衝撃は少年を狂わせるに十分なものでした。彼は自身の行動が正当であった事の裏づけを求めて、拉致監禁という名の“実験”を繰り返します。しかし何度共食いの現場を目の当たりにしても、彼の気は晴れません。それはそうでしょう。“反駁”を受けぬ理論に自信など持てようはずが無い。彼が欲していたのは、極限の飢餓状況においてもなお「人の肉は食べない」という選択をする者の反証です。そんな中、ついに現れました。犯人が捜し求めていた答えを持つ者が。女医がドラム缶の蓋に書いたメッセージは、明らかに犯人をおびき寄せるための餌。それは彼とて承知のこと。だからメッセージを確認するまで、実に3日間を要しました。でも、もう抗えない。長年捜し求めていた答えが其処にあるのです。蓋に書かれていたメッセージとは「太陽に会える」。それはまさしく一つの回答であったと考えます。太陽とは希望。生きること、そのものが希望。生きるために絶望を手にした犯人の胸に、この言葉はどう響いたか。彼がその思いを口にするのを遮るように「私の勝ち」と女医。そう、犯人には心情を語る事すら許されないのです。多くの人の命と尊厳を踏みにじってきた事への報い。極論を言うなら、彼は自動車事故で死ぬべきだったのだと思います。絶望するために生きるくらいなら、希望を抱きながら死ねばよかった。そうすれば無駄な血が流れずに済んだのに。井戸から這い出た女医が目にしたのは眩い陽の光。勝者の頭上に希望が降り注ぎます。倫理も観念も吹き飛ぶ極限状態の中、人が狂っていく様を見事に描いてみせた本作。肝となる人肉食の描写はグロテスク過ぎず、かといってヌル過ぎもせず、的確な表現方法であったと感じます。ワンシチュエーションで100分のドラマを成立させた監督の手腕はお見事。設定に若干の不具合はあるものの、この完成度なら文句はありません。ただ、犯人の動機説明については明らかに過多であったと思います。本来得られるはずの深みと余韻を目減りさせるほどに。其処だけが惜しかったです。
[DVD(字幕)] 8点(2012-02-12 20:59:13)
344.  沈黙の奪還 《ネタバレ》 
私は今年で四十歳になります。中年ど真ん中。今まで自己紹介の折には「映画鑑賞が趣味です」といい続けてきた訳ですが、漠然としているし、ちょっと味気ない気がしてきました。具体的かつ中年らしい、渋い言い回しはないものかと考えた結果、こんな自己紹介に辿り着きました。「セガールを少々嗜んでおります」どうです?コレ。ちょっと良くないですか?!B級をあえて楽しむ大人の余裕というか、ただの馬鹿というか。いずれにしても憧れます。ところが私はセガール童貞。この歳になって初体験というのもお恥ずかしい限りですが、意を決してレンタルDVD屋に足を運んだのでございます。初めてのヒトが『暴走特急』では少々アブノーマルな感じがするし、沈黙シリーズ第1作目かとも思ったのですが、セガールが妙に若々しいのが引っかかりました。最初は年上にリードしてもらいたいのが男心。そこで手に取ったのが本作でした。つい最近観たばかりの『96時間』と同じく、誘拐された娘を奪い返すお話。自分の大好きな設定です。これなら間違いないはず。感動の涙を拭うためのハンカチーフを用意して、セガールの逞しい肉体に身も心も委ねたのですが…まあ何といいますか、“こんなはずじゃなかった”。セガールは盛んに「娘を返せ」とは言うものの、切羽詰った様子が微塵も伝わってこないのです。せっかく誘拐犯の女を確保したというのに、まさかの休憩タイム突入。憎いはずの女と乳繰り合うなんて、娘の安全よりも自分の息子のお世話が優先ですかそうですか。お下劣失礼。脚本もアレでしたが、セガールの演技自体もかなりアレな感じがしました。流石にキングオブB級アクションと呼ばれるだけの事はあります。まだまだセガールの懐は深そうです。素敵な初体験とはなりませんでしたが、私は諦めませんよ。映画ファンとして一皮剥けるために、これからどんどんセガールものを見ていくぞ!
[DVD(吹替)] 3点(2012-01-19 19:53:32)(良:1票)
345.  リトル・ランボーズ 《ネタバレ》 
国を愛したように、国からも愛されたいと願ったランボー。本作の小さなランボーたちの気持ちも同じです。愛する家族から愛されたいということ。家族が機能していないウィルとリー・カーター。似通った境遇にある2人が惹かれあったのは必然だった気がします。フランスのインチキモテ男とその仲間をも巻き込んで、2人のアウトサイダーが作り上げた『ランボウの息子』は、神編集ながらも客観的にはダメダメでした。もしコンテストに出品していたとしても賞は取れなかったでしょう。しかし心に響きました。その映画には愛がありました。少年たちが心の底から欲していたもの。劇場のスクリーンを前に涙を流すリー・カーターにもらい泣きしました。「今日はオレの人生で最高の日だ」そんな言葉が言える日に、そんな言葉をかける相手に出会えたことに、2人とも感謝しなくては。おめでとう、ランボウの息子とトラウトマン大佐。実を言うと、観始めた当初は楽しめるかどうか不安でした。子供の喫煙とか、頭上の貯金箱をボウガンで射る件とか。でも中盤のデフォルメ表現(撮影中のハード過ぎるアクション、フランス野郎関連のエピソードの数々)が、現実感を少なからず緩和してくれていたと思います。おかげで純粋に物語と向き合う事が出来ました。それにしても主役2人のキャラクターは最高。特にリー・カーターが素敵でした。顔つきが、もう憎たらしい。でもそれが次第に愛おしく思えてくるから不思議なものです。見事な子役たちにやられた映画でありました。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2012-01-10 18:26:11)(良:1票)
346.  シェルター 《ネタバレ》 
(いきなりネタバレあります。ご注意ください。)  『シェルターさんが「あなたは神を信じますか?」と訊ねてきたなら、「私は神の僕です」と答えなければならない。もし無神論者だと告げようものなら、背中を斬られ、口から泥を吐き、7日以内に魂を吸い取られてしまうだろう。シェルターさんは若い男。又は少女とする説もある。』物語を都市伝説風に言うならこんな感じ。牧師は婆さんに操られているだけなので、主人公が呪術主の婆さんに救いを求めた方向性は正しいです。でも婆さんがすんなり術を解くはずもありません。そんなタマじゃない。ここで婆さんを殺していたらどうだったでしょうか。術が解除されれば勿論OKだし、死後も呪いが継続するようなら、もう打つ手はありません。ここが娘救出のラストチャンスだったと考えます。牧師から娘へデビッドの魂の移動が確認された今、主人公の対応は大変難しいものとなりました。呪いは解除されたのか?娘の魂は残っているのか?この後味の悪さは、悪くありません。
[DVD(字幕)] 6点(2011-12-24 23:41:30)(良:1票)
347.  END CALL エンドコール 《ネタバレ》 
(いきなりネタバレあります。未見の方はご注意ください)     ラストで事件の黒幕が明かされます。その正体はバッティングセンターで死んだ犠牲者の姉で、10年前に起きた同類事件唯一の生き残り。名は「リツコ」。10年前彼女は、自分自身を悪魔にして欲しいと願ったといいます。つまり今回の事件は、悪魔となったリツコの魔力によって引き起こされたという意味です。でも額面通りに受け取ってよいのでしょうか。どうして10年前、彼女だけが死なずに済んだのでしょう。一度死んで悪魔として生まれ変わったのなら、尖った尻尾の一つも見せて欲しいところ。そこで自分は次のような仮説を立ててみました。10年前も、今回も、彼女は特殊技能を使って事件に関与したのではないかと。もちろん人間として、です。命を落とした人々は確かに不可解な死に方をしています。でも悪魔でなければ不可能な仕業とも思えません。例えば催眠術。強力な暗示で自殺を誘発できるとしたら。もっとも、そんな事が出来る人間は、もはや悪魔と呼んで差し支えないかもしれません。高額な電話料金について。携帯の電池を抜いても、契約を解除しても無駄だといいます。もし『着信アリ』に出てくるような携帯ならば、人外の業で間違いないでしょうが(※『着信アリ』の方で【玉葱】さんがエンジニアの視点から面白いレビューを書いておられるのでご一読を)、電話会社に取り合ってもらえないという意味ならばどうでしょう。課金は正当という事です。海外へ接続されてしまったか、あるいはクローン携帯か。これはもうポリスか消費生活センターへGOな案件。詐欺をする族(やから)も悪魔と言えるかもしれませんが…。我ながら強引にも程がある仮説ですが、受身では楽しめない場合は勝手に楽しむのもひとつの手。自分にとって本作はそういう類の映画でした。お許しください。
[DVD(邦画)] 5点(2011-12-18 17:57:14)
348.  エアベンダー 《ネタバレ》 
ベンダーの中国拳法を思わせる独特の動きと、各エレメントを使った術の数々。未熟な主人公が救世主へと成長していく過程を描くストーリー。原作は存じませんが、日本の少年漫画やTVアニメにありそうなプロットです。ですから日本人には、本作を受け入れ易い素地が備わっていると考えます。にもかかわらず、何故評価が芳しくないのでしょうか。理由は前述した日本作品と比べてみると分かります。その1。【敵と好敵手の不在】本作の敵は『火の国』という国家。国王が一応悪の親玉なのでしょうが、存在感薄し。ライバル候補だった火の国の王子もあっさりリタイア。シャアの居ないガンダムは物足りないです。その2。【主人公のビジュアル】身も蓋も無い言い方ですが、主人公の見た目がイマイチです。ここぞという場面で光る矢印。えっ、カッコ悪い。額に文様が浮かび上がる、とかではダメだったのかな。クリリンは大好きだけど。その3。【術に一工夫を】術の効用は一目瞭然ですが、ワクワクの琴線に触れません。RPGのように術をレベル別けして、呼び名があるといいかも。「ファイア!」「ファイラ!!」「ファイガ!!!」みたいに。こうしてみると、日本製漫画・アニメのプロットが如何に洗練されているかが分かります。ハッキリと児童向けの映画なので、子どもが満足すればそれでよいのですが、どうなのでしょう。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2011-12-15 21:52:44)(良:1票)
349.  女子高生サバイバル・ドライブ 《ネタバレ》 
家庭用ビデオカメラの映像に、人物目線に固定したカメラアングル。本作は『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』に代表されるフェイク・ドキュメンタリー(モキュメンタリー)を髣髴とさせます。機材や人手不足を逆手に取り、登場人物に撮影を委ねる“記録映像”方式。臨場感とリアリティで好評を博し、後発の類似作品を多数排出しました。本作もそういった作品群の1作には違いないのでしょうが、“記録映像”との体裁は取っていません。そういう意味では『ブレア』より、むしろ『宇宙戦争(2005)』や『世界侵略・LA決戦(2011)』に近いと考えます。ただ、巨視的なアプローチを避け、あえて視点をミクロに絞ることで臨場感を煽る意図があったこれらの作品に対し、本作の舞台は至って限定的です。あのようなカメラアングルであり続ける必然性はありません。この不自然さを払拭する免罪符が“記録映像”方式だったのですが…。ですから歪なカメラワークに、観客はカメラマンの存在を意識せずには居られないのです。どうして女子高生の傍から離れないんだ。うらやま…もとい、もっと動け、いい画を押さえろ、と思ってしまいました。ところで話は変わりますが、DVDパッケージの女の子が誰一人として本編に出演していない事実にお気づきでしたでしょうか?表紙の写真は単なるイメージ。“KY殺人鬼”という煽り文句にも驚きましたが(空気を読めたら殺人鬼じゃないよ!)、胡散臭さ&インチキ度120%。流石のアルバトロス印でありました。
[DVD(字幕)] 3点(2011-12-12 18:55:56)(良:1票)
350.  アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事! 《ネタバレ》 
ド派手なカーチェイスとポリス映画お馴染みの“イカした台詞(言い回し)”で、まずツカミはOK。“主役”刑事の見事な死に様に大爆笑し、これは自分好みのコメディだと確信しました。(ちなみに、イケてる刑事の最期は個人的に大変ツボでして、コメディタッチの刑事ドラマの最終回は、すべからくこれを採用して欲しいとさえ思いました。宙に舞うタカとユウジ。最高じゃん…)バカ過ぎる展開としょーもない小ネタの数々、これぞアメリカンコメディ。爆発炎上シーンも欠かせません。主役の脇役2人が、最後まで脇役(アザー・ガイズ)であり続けた一貫性も良かったと思いました。ただし、エンドロールには疑問符が付きます。意図は理解できるものの、ここに来てのインテリ臭は不要です。バカ映画の価値が下がってしまいます。バカはとことんバカであってこそ輝く。このあたりは『みんな~やってるか!』の精神を見習って欲しいと思いました。
[映画館(字幕)] 7点(2011-11-18 18:54:46)
351.  悪魔の棲む家(1979) 《ネタバレ》 
雑音で通話を妨害したり、受話器を持つ手に火傷を負わせたりする件は納得出来ます。一応電話線であの家と繋がっているので。でも遠く離れた教会の神父への攻撃や、家に向かう車に対する妨害は、いくらなんでもやり過ぎだと思いました。それがOKだと際限が無くなってしまいます。厄災は家屋敷地内に限定した方が、「家」に問題があることを印象付けられたと思いますし、“家から逃げれば大丈夫”という希望を残すことが重要だったと考えます。敵が強大過ぎると諦めが生まれます。諦めてしまえば、恐怖は消えてしまうのですから。諸悪の根源は地下の隠し井戸にありました。ですから、井戸発見後は時間を置かずに畳み掛けた方が、物語としてスマートだったと思います。先住人の殺人鬼と夫の顔がウリ二つであった事実だけでは、オチとしては弱いです。ディテールは、王道のオカルトホラー。雰囲気は悪くないと思いますが、如何せん物語に核がなく散漫な印象を受けました。
[DVD(字幕)] 4点(2011-11-03 21:26:32)(良:1票)
352.  ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い 《ネタバレ》 
ハメを外し過ぎたラスベガスでのバチェラーパーティー。消えたのは花婿と昨夜の記憶。小さな手掛かりから次の手掛かりを見つけ、次第に明らかになっていく失われた12時間の謎。体裁は完全なミステリーです。それも結構良く出来ています。伏線の張り方は丁寧ですし、トラブルとその解決のテンポが小気味よく、退屈しません。8万ドルを工面するエピソードと花婿の居所の処理がやや雑な気がしましたが、物語の整合性を問題にする映画では無いので気にしなくてOKでしょう。爆笑タイプのコメディではありませんが、ジャブ的な笑いを絶え間なく入れてくる感じです(エレベーターでイチャついてた親父がヅラっぽいとか、どうでもいいよ!)前述の物語の進行のテンポと相まって、実に観易いと感じました。そして何より、キャラクター造形が気に入りました。イケメン風、歯もげ医者、髭デブ。まずルックス面でキャラを際立たせます。コレは意外と重要なポイント。特に洋画では人物の描き分けが弱いと判別に手間取り、物語に集中できません。もちろん人柄もいい。憎めない奴ばかりだから、素直に笑えます。ストリッパーちゃんも良い娘でしたが、個人的にツボだったのは仮名カルロスくん。基本「笑う」「泣く」「凝視する」だけですが、釘付けでした。病院で聞き込みをしている時の顔が超キュート。なお劇中で語られなかった部分は、エンドロールで謎解き。最後の最後まで観客を楽しませてくれます。このフォーマットは使いまわしが効く(いい意味でマンネリが通用すると思う)ので、続編も期待出来そうです。いや~楽しかった!
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-10-31 19:57:09)(良:1票)
353.  死霊のはらわたII 《ネタバレ》 
『死霊のはらわた』のセルフリメイクだと思うのですが、続編の『キャプテンスーパーマーケット』と併せた新規2部作と捉えるほうがしっくり来ます。それなりに纏まりのあった前作と比較すると、本作はしっちゃかめっちゃか。ほとんど物語の体裁を成していません。でもその分ディテールは凝りに凝ってます。切り落とした自分の手との戦いとか、チェーンソー装着とか、監督ノリノリです。嬉しそうな顔が見えるよう。
[DVD(字幕)] 6点(2011-10-22 19:57:44)
354.  ガール・ネクスト・ドア 《ネタバレ》 
ラブストーリーを面白くするのは“障害”です。原因は大きく2つに分類できると考えます。優柔不断や消極的等、キャラクターの性格に起因するもの(内的要因)と、恋敵や遠距離といった2人を取り巻く環境に起因するもの(外的要因)。障害の匙加減ひとつで、恋物語の良し悪しが決まります。本作の場合はどうでしょう。主人公の恋愛経験値は低めながら、困るほどではないレベル。流石アメリカの高校生。キスまでが早いです。それに彼は大学進学決定済み。学業面での足枷はありません。内的要因、外的要因、共にクリア。唯一障害と呼べそうなのが、2人の“ステイタスの違い”。将来有望な学生とポルノ女優とでは、確かに釣り合わないかもしれません。でも恋愛で一番大事なのは2人の気持ち。それに結婚云々って話じゃない。この障害は問題になりません。物語終盤のピンチについても、恋愛とは直接関係ない話(このエピソードで彼も男優デビューすれば、彼女と同じステージに立てたのに!)。つまり本作では、メインとなる恋の障害が存在しないのです。コメディですから“試練”なんて必要ありませんが、程よい“ハードル”は欲しいと思います。「ああ、もどかしい!」とか「ライバルは手強いなあ」とか、ヤキモキするのがラブストーリーの醍醐味でしょう。ちょっと物足りなかったです。以下余談。ちなみに自分も『24』から流れてきたクチ。あえて日本語吹替えで鑑賞したのですが、ダニエルの声がキムバリー・バウアーと同じで嬉しかったです。吹替え声優が定着すると、洋画の楽しみ方が増えます。エリシャの可愛さに+1点。
[DVD(吹替)] 6点(2011-10-19 20:28:26)(良:2票)
355.  案山子男(OV) 《ネタバレ》 
さて質問です。本作は、本当にジ・アルバトロス品質の“トホホ映画”という認識で問題ないのでしょうか…?  「不気味な案山子」「トウモロコシ畑」「深刻なイジメ」「役名ジュディの豊満過ぎるエロバディ」「親子不和」「役名ジュディの豊満過ぎるエロバディ」と、数多くのキーワードが浮かんでくる本作。物語を読み解く上での鍵は、「役「トウモロコシ畑」であると考えます。劇中最多の(数えていないが)1069シーン(トウモロコシーン)に登場した玉蜀黍。「とんがりコーン」と「ブラザーコーン」以外のトウモロコシを知らない自分は、まずウィキでトウモロコシを調べてみました。みんな大好き甘味種(スイートコーン)に、ポップコーンに使う爆裂種。家畜用飼料の馬歯種、硬粒種。ワックスのような糯種(何って読むんだ)。子実が軟質澱粉により形成されている(何のこっちゃ)軟粒種。その他ポッドコーンやジャイアントコーン。沢山あります。勉強になりますね。ところが、本作で案山子男が手にする“殺人凶器種”は何処にも載っていないのです!念のため広辞○、現代用語の基礎知○、生活笑百○も調べたのですが、やはり無い!!これはもう遺伝子操作の新品種としか考えられません。おそらく軍事目的に開発されたのでしょう。アメージング!制作年当時であれば最新のテクノロジー。ズバリ本作は、軍事マーケット用の兵器プロモーションビデオであると推測します。なるほどトウモロコシを手にした案山子男が無敵なわけだ。こんなレアなブツを買い付けてくるなんて、アルバトロス恐るべし! ちなみに冒頭の質問の答えは「問題ない」で問題ないです。
[DVD(吹替)] 3点(2011-10-16 16:19:40)
356.  パーフェクト・ゲッタウェイ 《ネタバレ》 
空撮を多用し、ハワイの素晴らしいロケーションを存分に披露してくれます。忘れ物を届けてくれる島民の善良さ、電話一本でポリスが飛んでくる防犯面の素晴らしさ。まるで観光プロモーションビデオ。実際「行ってみたい!」と思えたので、この面では成功していると思われます。人生最良の時、ハネムーン。旅の開放感と幸福感の中、忍び寄る黒い影。コンセプトが明確なので観客もノリ易いです。ただミステリーとして出来はイマイチでした。容疑者の数が少ないオマケに、如何にも怪しげなキャラクター設定。サスペンス慣れした観客にとって、このどんでん返しは想定の範囲内。むしろ主役交代劇の方が面白いと感じました。善悪、敵味方、主役脇役が裏返る爽快さ。指輪のエピソード一つ挟むだけで、一気に観客とカップルの距離が縮まります。人物の背景を描くことの重要性がよく分かる。折角掴んだアドバンテージを安易に放棄して、窮地に陥るサスペンス映画の“あるある”は頂けませんが、きっちりハッピーエンドに纏めたので良しとしましょう。死なない男と肉屋のお姉ちゃん、お幸せに。
[DVD(吹替)] 5点(2011-10-07 18:47:17)
357.  [リミット] 《ネタバレ》 
「黒先黒生き」という形式の詰め碁問題があります。これは「指し手は先手(黒番)で、この局面で生き残ってください」というもの。本作もそういう趣向の映画かと思っていました。が、違いました。本作は「黒先白死」。それも主人公は先手番ではなく後手の白番。死ぬ事が前提なのです。通常の対局であれば、負けを自覚した時点で投了するのが潔いのですが、本当に命が懸かっているのなら、そうはいかない。命が取られるその瞬間まで足掻きます。相手がミスするかも知れませんし。しかし残念ながら“持ち時間”も“手筋”も、少な過ぎでした。あの結末で仕方が無い。主人公は頑張った方です。ただ、自分はやっぱり「黒先黒生き」の問題を解いてみたいです。そうじゃなきゃ、虚しい。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-10-01 19:28:56)(良:1票)
358.  ワナオトコ 《ネタバレ》 
原題のままだと類似タイトル作品と判別が付かなくなるので、この邦題はイイと思います。それに実際のところ、コレクションしていませんし。正確には、“鮎の友釣り用餌鮎の捕獲”。餌以外の獲物に対する扱いがぞんざいなのも困りものですが、ご自慢の罠に対する拘りが感じられないのも頂けません。箱を開けて驚いたところを後ろから襲うって、あんまり意味ないような。折角仕掛けた罠ですから、ちゃんと活用しなくては。直接ナイフで襲い掛かるとか、トラバサミに突き飛ばすとか美しくありません。一般人が気にしない細かな部分に拘るのがオタクのイイ所だと思います。時間制限と子供救出というクリア条件をつけ、かつ主人公を“良い人”に設定したのは上手いです。ハラハラ・ドキドキさせて頂きました。ワナオトコVS人の良い盗人の第2ラウンドも期待していいのかな?
[DVD(字幕)] 6点(2011-09-28 18:53:12)(良:2票)
359.  世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》 
“人類VS宇宙人の戦争”という極めてマクロな事象を扱いながら、視点は10人足らずの小隊に固定するというミクロなアプローチは『宇宙戦争』(2005)と同じ。劇場の大スクリーンは、まさしく戦場そのもので、観客は砲弾飛び交う戦火の中に身を置くことになります。手振れカメラの使い方も効果的で、鑑賞のストレスになる一歩手前で抑制し臨場感を上手く演出していると感じました。不測の事態で狂っていく計画。仲間が一人また一人と減っていく中、信念と経験に裏打ちされた判断力と行動力で道を切り開いていく主人公の頼もしいこと。ナンツ二等軍曹というキャラクター名を無視し、勝手に“照英”と名づけて心の中で応援していました(だって映画版『スクール・ウォーズ』の泣き虫先生そっくり)。“絶対に死ぬわ”というシチュエーションを潜り抜ける度、サバイバーズ・ギルトに近い感覚を味わう事が出来たのも、感情移入出来ていたことの証と考えます。それにしても、こういうブロックバスターは劇場で観なければ損。TV鑑賞では面白さ半減でしょう。同じく劇場鑑賞した『インデペンデンス・デイ』を上回る9点を進呈させて頂きます。 
[映画館(字幕)] 9点(2011-09-22 19:58:46)(良:2票)
360.  宇宙人ポール
『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ』の主演コンビには絶対の信頼を寄せているものの、監督がエドガー・ライトでは無いという1点において、いくばくかの不安を抱いて鑑賞に臨みましたが、杞憂に終わりました。いつもの映画愛溢れるパロディ&オマージュに嬉しいやら胸を熱くするやら、大変楽しいひと時を過ごす事が出来ました。特に素晴らしかったのが脇役たちです。宗教女にお馬鹿エージェント2人組。愛すべきサブキャラクターが活躍するコメディにハズレはありません。『僕らのミライへ逆回転』もそうでしたが、こういうお遊びに付き合ってくれるシガニー・ウィーバーには本当に感謝します。そしてお疲れ様でした。ただ、冒頭に挙げた2作品と比べるとやや物足りないと感じるのも事実。ポールとの友情、グレームと宗教女のロマンス等、ドラマパートの処理が淡白だった気がします。喩えるならそうめんのようなアッサリ感。もちろん悪いワケでは無いのですが、観る者の心に楔を打ち込むような“引っ掛かり”が欲しいと思ってしまいます(当日の夜初めて食した某○古タンメンのような忘れられない何かが欲しい。好みではなかったけれど、あの味は忘れません。)そういう意味では、みんな“物分りが良すぎ”でした。『E・T』未見。『未知との遭遇』はどんな話か忘れた。そんな自分でも楽しめたのですから、意外と間口の広い作品かもしれません。本作がキッカケで『ショーン~』や『ホット・ファズ』を観てくれる人が増えると嬉しいです。(2011年9月18日。したまちコメディ映画祭in台東『映画秘宝まつり』・浅草公会堂にて鑑賞)
[映画館(字幕)] 8点(2011-09-19 21:28:38)(良:1票)
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