341. 大脱走
《ネタバレ》 この名作を今になって初めて鑑賞しました。想像では、大脱走劇という痛快ストーリーかと思っていました。しかし実際は、当初の目論見の3分の1に満たない数が脱走し、そのうち7割は殺されてしまい、残りの大半も収容所に戻されてしまう・・・という重いものでした。それにもかかわらず悲壮感が前面に出ずエンターテイメントとして楽しめました。また、自らが自由になるための脱走ではなく、敵を混乱させるという意図がある脱走であり、最期まで軍人としての役割を果たした各登場人物に敬意を払う気持ちになりました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-28 17:37:38) |
342. 素晴らしき哉、人生!(1946)
《ネタバレ》 どストレートに心温まる作品でストレスなく見れました。人生の転落からラストまでが20分程度というわずかな時間だったのが少し意外でしたが、そのことで最後のほうがダラダラせずしまった感じで良かったと思います。最近のアメリカにおけるサブプライム・ローン問題に端を発した大不況を連想してしまいましたが、現実にはこんな心温まる話はまずないでしょうね。 [DVD(字幕)] 9点(2010-03-22 14:17:54) |
343. アンタッチャブル
《ネタバレ》 各所に名シーンがちりばめられていて飽きさせません。キャラクターも印象に残りますし、爽快感と悲壮感のバランスもよく鑑賞後も気持ちよい余韻に浸れました。最後のほうで主人公がヒットマンを突き落としたのはちょっと蛇足というか無意味なシーンに思えて残念です。 [DVD(字幕)] 9点(2010-03-12 09:50:34) |
344. カッコーの巣の上で
《ネタバレ》 主人公と婦長がどこかで少しでも分かり合える部分があるのかな?と思ってみていましたが、甘かったみたいです。結局は病院サイドは何も変わらなかったわけで、少し残念でしたが、これが現実といったところでしょうか。 また最後のチーフによる殺害の決断がちょっと唐突に感じました。鑑賞後の感想としては中間点の5点ですが、これは高評価の作品ゆえに見る前にハードルを上げてしまったことと、全体の内容が個人的に好きではないことによるものなので、その分を補正してプラス1点でお願いします。 [DVD(字幕)] 6点(2010-03-10 13:38:58) |
345. 十二人の怒れる男(1957)
《ネタバレ》 みなさんの評価が非常に高い作品でしたので、かなり評価のハードルを上げて鑑賞しました。・・・が、期待に違わず充分に楽しめました。最初から最後まで飽きることなく、あっという間に終わったという感じです。 最後まで粘っていた陪審員が折れたシーンでは、序盤に自分の息子の写真を見ながら恨み節を言っていた場面が伏線になっていて、無理なく終わったという印象を受けました。 また、主人公に老人が最後に歩み寄り名乗って握手するのですが、そのままサラッと別れていく。それだけでなく、あれだけ熱く喧嘩腰に言い合った連中が、何事もなかったかのように日常に戻っていくというのが印象的でした。こういった匿名性や中立性が陪審員制度では重要なんだと改めて感じました。 [DVD(字幕)] 10点(2010-03-09 09:54:41)(良:1票) |