561. URAMI ~怨み~
ロメロって、やっぱりゾンビ1発だったのかなって思わず感じてしまうが、一つの作品としては、後半がやや降り気味ながら、周囲の人々からいつも裏切られ、ある日起きたら突然自分の顔(アイデンティティー)が消えて、今まで自分を落とし入れてきた人々に復讐して、新しい自分になるっていう設定は中々手堅く纏めた方ではないだろうか。でもここまでパッとしないのはやはり、ロメロは“アヌビス3部作”という文字通り映画史に残る傑作でここまで大きくなった人なので、撮る作品撮る作品どうしてもそれら“傑作”と比べられてしまうという普通の監督よりも少し厳しい立場にいるからなんだろう。確かに彼が撮ってきた他の作品はアヌビスに比べテーマ性もエンターテイメント性もイマイチだが、それらと比べなければ中々面白い作りをしていると思う。 6点(2004-05-11 03:16:32)(良:1票) |
562. ザ・クラフト
自分の願望を叶えたりとか、魔術って本当に便利なんだな~。自分をいじめた子に仕返しするってのはどことなくキャリーみたいだったし、降霊術にはまってるあたりはDearフレンズみたいだったな。要は色々なジャンルが入り乱れてる映画って事で。前半は少々退屈だったけど後半からは何気に盛り上がってきて良かった。それにしても……アメリカのティーンの女の子って本当に胸がでかいなぁ~(爆)やっぱ国土がでかいと胸もでかくなるのか~(そんな訳ねぇ…) 6点(2004-05-08 04:52:00) |
563. 60セカンズ
《ネタバレ》 設定云々はとにかく安直過ぎて全く説得力もないけど、町中を巻き込んでのカーチェイスや様々な高級車等は見ていて面白いので普通に楽しめる。車好きだったら余計楽しめるかも。作品全体としては5点、+最後まで不機嫌だった“エレノア”に1点の合計6点という事で。 6点(2004-05-08 04:47:08) |
564. パッション(2004)
この映画をローマ教皇が絶賛したとか、観客がキリスト様と一緒に昇天なさったという事で、かなり話題になっている作品ですね。キリストを題材にした映画は何本かありますが、僕がこれまでに見た2本(キング・オブ・キングス、ナザレのイエス)とは明らかに作りが違います。というのも、前2者はキリスト生誕から昇天までの軌跡を描いているのに対し、この作品はキリスト処刑前夜を重点的に描いているので。その点から考えると、キリストという人物を知る上では説明不足の上に、延々と続く拷問シーンなど衝撃的(である意味退屈)な映画ですが、宗教云々を抜かして考えると、これも、キリストは迫害に苦しみ虐げられている民を“神”によって救済しようとし、それゆえ本来の在り方を忘れ、権力を欲する者達の犠牲になった一人の男の映画であるという事が言えます。その点にしては十分いい映画なのですが、少々ハリウッド的な演出が出てくるので、少々興ざめの部分もありますが、27億円もの私財を投じ、ラテン語とアラム語で脚本を書いたメル・ギブソンの情熱(パッション)に敬意を表して6点。 6点(2004-05-03 17:11:25) |
565. ロビン・フッド(1991・ケビン・レイノルズ監督作品)
《ネタバレ》 まぁブレイブ・ハートと似てる部分がかなりあるんですねぇこれは。個人的にはブレイブ~の方が好きですけどねぇ、これもなかなか面白いですよ。目を抉られながら最後まで主人の潔白を信じる執事って、普通の人じゃ先ず無理。本当にその人のことを信頼し、慕ってなけりゃ出来ないっすね。それにかつては貴族だったのに十字軍としてエルサレムに遠征に行ってから、人生観を変えて、弱きもの=庶民の味方になるロビンも、個人的復讐や偽善かもしれないけど、何も行動しないよりはずっとマシですよ。やっぱりいつの時代にもこういう庶民の英雄ってのは必要です。最後のほうにちゃっかり登場してたショーン・コネリーや、異教徒でありかつては敵でありながら主人公を上手くサポートするモーガン・フリーマン等の豪華キャスト、さり気なく盛り込まれてる笑いの要素などは見ていて非常に面白いです。ただ全体としての仕上がりが少々甘かったように思えるのがネックですか。何はともあれ、気軽に見られることは確かですねぇ。 6点(2004-04-30 01:07:49) |
566. ブロブ/宇宙からの不明物体
B級フリークなワタクシとしてはこういう映画は大歓迎なんですね。最近はこういった作品が消え去ろうとしているのがなんとも寂しいんですが…設定はよくあるSFパニックものというかこれはリメイクだそうですが、まあオリジナルを見ていないのでなんともいえませんがなかなかな出来だと思いますよ。特にワタクシはスライムの化け物が少々苦手なんでアレがウニョンウニョン迫ってきた時はウギャギャギャギャギャギャーーー!って感じだったですよ(笑)まあ何はともあれ、こういった作品が完全に葬り去られない事を祈りつつ6点献上いたしますよ(笑) 6点(2004-04-27 02:17:54) |
567. 007/消されたライセンス
ん~、今回は諜報員をクビになって、独断で捜査をしてくんで、いつものボンドじゃないんですが、何気に隠密行動は他のシリーズよりもしっかりやってたと思いますよ。中盤あたりに似非ニンジャが出てきたときは「何事!?」と迂闊にも思ってしまいましたが、それぞれの見せ場等もしっかり用意されてるんでなかなかの見ごたえがあると思いますよ。 6点(2004-04-21 19:01:53) |
568. フェイス/オフ
うーん、確かにジョン・ウー全開アクションなんだけど、あれだけ派手にやりあった割には見た後何も残らないというのが痛い。発想自体はいいけど細かいところには無理がるし。でも、ニコラス・ケイジ、ジョン・トラボルタの両者は物凄いはまり役だった。 6点(2004-04-19 21:36:53) |
569. ロビンソン・クルーソー(1996)
《ネタバレ》 孤島でのサバイバルが主体に描かれているわけではないので、アドベンチャーとしてみた場合は飛んだ期待はずれなんですが、そこでであった異文化の人間と出会う事で、自分の傲慢さを知り、宗教や文化を超えた絆で結ばれるというくだりはとても好きです。特に後半、“決闘”で、どちらかが死ななければならない時に「友達は殺せない、お前が生きろ」という二人のやりとり、そして戦死の決闘を邪魔され、そればかりか友人であるフライデイをも殺され、彼の骸を抱えて嘆くシーンはベタですが非常に感傷深い。そしてラスト、フライデイとの孤島での思い出がフラッシュバックする場面も映画の余韻を上手く引田立てています。前半部分はいささかテンポが悪いものの、それでも結構楽しめた作品でした。 6点(2004-04-02 13:35:27) |
570. マルコヴィッチの穴
《ネタバレ》 入るだけで15分間ジョン・マルコヴィッチになれる穴w見つけるってのが凄く斬新というか、凄くシュール。第一7と2分の1階って時点で物凄いシュールだし。でも、いいのは前半まで。後半からはなんかもっと展開がどうでもよくなってくる。他人の一体になって自分自身を再び見つめなおすといった展開になるかと思いきや、まるで違う方に飛んでいくから、少し期待外れ。でもなかなか楽しめる作品でもあった。中盤で、本人が穴に入って、全員がマルコヴィッチな世界になるところは物凄いシュールな映像。 6点(2004-03-30 14:33:53) |
571. フェリスはある朝突然に
結局何をやってもフェリスは上手くいくって言われればそうなんですけど、映画にご都合主義ってのは半ば付き物のようなものなんで、そんな考えは抱かずに見ることが出来ましたが、映画の内容…前半は少し退屈と言うか引き込まれるものがなく、無理やりに自分の考えを押し付けようとしてるフェリスが少し憎たらしいとも思いましたが、後半、親友のキャメロンの親父が大切にしてる車をぶっ潰して、初めて親父に反抗するシーンで、自分が悪かったと責任を取ろうとする描写で許せてしまった。突っ込みどころも結構あるけど、気軽に楽しむにはなかなかの映画だと思う。…それにしてもルーニー校長…あんた相当暇人なんだな…。 6点(2004-03-30 14:18:11) |
572. ハルク
《ネタバレ》 ジェニファー・コネリーめちゃ綺麗!30超えてるのにあの美しさは普通じゃないぜ!…って、これじゃJ・コネリーのレビューになっちゃうな、いけないいけない。で、肝心の本編だが、デ・パルマ監督のやり過ぎバージョン(又は【アンドロメダ…】)のような画面が何分割にもなるシーンはまるでコミック本を読んでるような感じで新しいといえば新しいが、やっぱりその他の詰めが甘い。ハルクのCGモデルが露骨にわかってしまうのは少し痛いが、ま、いいってことよ。それより“怒り”によって変身する理由がもう少し何とかならんか。あれじゃただの八つ当たりじゃん。さすがにラストのハルク親父vsハルクせがれの戦いはなかなかなものだと思うけど、やっぱりもう少し設定を明確に&前半をテンポよくして下せえ。 6点(2004-03-27 15:31:55) |
573. 隣のヒットマン
《ネタバレ》 終始騙し騙されな関係が続ききますね。敵だと思ってた人が実は味方だったり、味方だと思ってた人が実は自分の命を狙ってら利と、最後まで裏の読み合いなところが見ていて非常に面白い。しかしねぇ、あの状況じゃ確かにどっちか消さなけりゃならなかったんだろうけど、やっぱりマイケル・クラーク・ダンカンを殺しちゃったのはちょっと惜しかったかな。でも、いいってことよ、それなりに面白かったから(笑)。 6点(2004-03-25 14:43:02)(良:1票) |
574. ホワイトハウスの陰謀
物語が進むに連れて犯人や謎が次々に進展する構成が面白いと思う。スリリングなシーンや次々に浮かぶ上がる謎などサスペンスとしてはなかなかの出来。 6点(2004-03-20 21:12:41) |
575. スフィア
《ネタバレ》 なんか【イベント・ホライゾン】に似てる、とも言えなくないんですが、個人的には前者よりもこちらの方がずっと良い出来をしていると思う。ラストに少々の不満はあるにせよ、中盤あたりからの“誰がスフィアに入ったのか”という疑念から生まれる不安でお互いに疑心暗鬼になる描写は見ていて面白い。細かいチャプターごとに区切られているのも、何処と無くシャイニング等を思い起こさせたりと、キューブリック作品のようなところも見受けられる。ただ、やっぱり少し冗長という感じもあるので、点数は6点くらいが妥当かと。 6点(2004-03-17 14:14:31) |
576. コンフェッション(1998)
犯行の手口とか絡み合う謎とかはサスペンスとしては一級品といってもいいと思うけど、やっぱり動機がイマイチしっくりこない。要は八つ当たりだし…それ以外は設定もしっかりしてるし見ていて飽きないのでなかなかの作品だと思う。 6点(2004-03-17 13:58:18) |
577. 007/ダイ・アナザー・デイ
《ネタバレ》 冒頭であっさり正体がばれるあたりで「え…?」と思ってしまったが、後にそれが伏線だと気付いて一安心。でもねぇ、やっぱり見つかっちゃいかんよ。一応世界一の女たらし…もとい世界一の敏腕スパイなんだからさ…アクションが激しいのは嬉しいけどスパイ映画じゃないって(苦笑)ボンドカーは遂に光学迷彩まで搭載してしまったか…もう何でもアリだね。レーザー光線と飛行機から吸い出させる敵なんてなんかゴールドフィンガーみたいだったし…とか何とか言いながら結構楽しんでいたのも事実なんで今回は甘めに。 6点(2004-03-17 13:49:24) |
578. 戦火の勇気
戦争で死ぬ事が、果たして勇敢な事なんだろうか?という疑問が浮かびましたがこの際それは置いといて、名誉のためなら事実さえも婉曲する政府と、それに疑問をもち、最後まで真実を求めようとするデンゼルが物凄く印象的でした。 6点(2004-03-17 13:34:39) |
579. リベリオン
ガン=カタってのは斬新だけれども話の構成や設定などはほぼありきたり(というか殆どマトリックスのパ○り!?)ってな感じですね。いや、面白かったけどね。しかし設定が何処となく納得できるようなものでもないような気がします。絵画、音楽、詩集などのものを全て抹消するという事は人間がこれまで歩んできた軌跡や存在そのものを否定するという事だと思いますし、感情を制御し、雇員という概念を排して全て均一にするという事は人間が生物であるという事をやめるという事ではないでしょうか?…と、ぐだぐだ言っても仕方ないのでここでやめて起きますがね。確かに似たりよったりの感はあるけどなかなか楽しめるものだと思いますよ。 6点(2004-03-09 17:07:36) |
580. アイガー・サンクション
アイガー北壁を登るシーンは皆さんの言うとおり見ごたえ充分ですけど、その他のサスペンス部分がなにやら不完全燃焼気味。殺しのターゲットが3人のうちの誰だか判らないという時点で、もしかしたらこの仲にはいなくてあいつがそうなのでは?と思ったら案の定そうだった、というオチガなんとも言えない。しかしそいつも完全な悪でもなく最後は主人公との友情を見せたりとどこか憎めなかったので今回は少し甘めで。 6点(2004-03-06 19:09:49) |