701. 北京の55日
さすが、則天武后と並んで中国史きっての悪女と称される西太后だけあって物凄く強引ですね。しかし、中国人にとっては自宅に土足で上がりこまれて好き勝手やられてるも同じなので「てめぇら人ん家で何やってんじゃコラァ!」となるのも当然といえば当然ですね。この映画、製作がアメリカだけに列強というよりは世界の覇者であったアメリカ、イギリスの視点で描かれてますが、史実じゃ連合軍の主力になったのは日本とロシアで、中国政府軍も最終的には連合軍側について義和団を鎮圧させたので、そこのところをもう少し忠実に描いて欲しかったんですけど、チャールトン・へストンファンなので、そのことをあまり気にしないで充分に楽しめました。 8点(2004-01-08 02:31:19) |
702. ベスト・キッド2
ダニエル…というよりは半ばミヤギさんの話になってるような気がするけど、結構面白いと思います。それにしても、日本の描写は相変わらずなんか間違ってるなぁ。それに何故ダニエルは茶道の作法を知ってる!?前作のE・シュー扮する彼女はどうなったんだ?サトウさん、40年以上前の事まだ根にもって、相当しつこいね。でんでん太鼓の動きが極意?ど…どこが極意なんでしょう…?ん~要するに、深いこと考えずに見るのが良いって事でしょう。多分…。 6点(2004-01-08 02:18:51) |
703. ベスト・キッド(1984)
邦題の付け方に問題があるのでは?とも思いましたが、確かに原題のままよりはこの題名の方が日本では良いかもしれませんね。武道(空手)によっていじめっ子もいじめられっ子も精神ともに成長していくという少し変わった青春映画ではあるけど、素直に面白いと思いました。それにしてもミヤギさんは良い味出してるなぁ。 7点(2004-01-08 02:11:22) |
704. ボウリング・フォー・コロンバイン
ドキュメンタリーとして、この作品は非常に引き込まれる作りをしていると思います。しかし、扱ってる内容については、正直に、個人的にちょいと共感しかねる部分がありました。アメリカ人てのは真の馬鹿野郎共ですね。殺人に使われたから銃が悪いとか言いたいだけ言っておいて、人間の改善を全然行おうともしない。確かに銃は殺人を引き起こす。しかし、それは単に“道具”として“使われる”だけであって、実際に殺人を行うのは使用者である“人間”。銃を使うか使わないかの選択は使用者に委ねられてるのであって、その使用方法、「銃さえあれば安心」「どんなゴタゴタでも銃さえあれば全て解決」という考え、そして、そのような考えを引き起こす「自分以外は皆敵である」という国民の潜在的な考えを改めない限り、いくら銃や弾薬の規制を行っても全くの無駄です。現に、劇中でも描かれているように、お隣の国のカナダは人口の殆どが銃を所持しているのに対し、銃による殺人は米国よりも遥かに低く殆ど無きに等しく、これは使用者がしかるべき知識や考えを持った人間であるからだということがいえます。それに対し、米国は先ほど挙げたような考えが国民の心の根底に根付いている国であるから、マンソンや「銃は死んでも渡さない!」という発言をしたヘストンもなんら間違った事は言ってません。今の銃反対派の人々がなんと言おうが元々本質的にアメリカってのは“そういう国柄”なんですから。国(国民の潜在的考え)が変わらない限りそういう意見が出てくるのは至極当然ってものです。なので、この作品で僕がいえる事はたった一つ、銃どうのこうのではなく、銃を使う“人間”が問題だ、ということです。 5点(2004-01-06 02:16:15)(良:2票) |
705. 地球最後の男 オメガマン
チャールトン・へストン主演のSF映画で、ストーリーは細菌兵器によって地球上の殆どの人類が死滅、ゾンビ化してしまい、生き残った人々と感染者との攻防を描いた、【ゾンビ】や【28日後…】のハシリのような作品ですが、そこは【十戒】【ベン・ハー】【猿の惑星】などの傑作に主演している名優だけあって、相変わらすの名演技を見せてくれてます。文明がもたらした悲劇と人間の愚かさを物語ってる、普通のB級作品とはまた違った趣を放つ良作だと存じます。 6点(2004-01-05 02:20:10) |
706. 脱出(1972)
前半は大自然の恐怖と狙われる事への恐怖、後半は打って変わって犯罪を犯してしまった者達が必死に証拠を隠蔽しようとするサスペンス風味の映画。今では悪役ばかりやってる様な気がするジョン・ボイドの繊細な一面が見れただけでなんか得した気分。 6点(2004-01-05 02:18:13) |
707. レッドブル
シュワちゃん、雪の中ご苦労さまです。相当大変だったんじゃないでしょうか?それともターミネーターで裸は慣れてるのでへっちゃら?展開は、他の作品同様おんなじ様なものなんだけど、バスでチキンレースをやるとは思わなかった。この人ムキムキだから、こうやって無表情で笑わせてくれると余計に面白いんだよねぇ。 5点(2004-01-05 02:12:20) |
708. フルメタル・ジャケット
さすがキューブリック!前編に渡って流れる狂気と、痛烈な皮肉の効いた台詞の数々、戦争の無情さ等等、ここまで引き込まれる戦争映画というのも珍しい。作品通してF言葉などの乱暴な言葉が非常に多いが、それがかえって狂気を上手く表現している。そしてエンド・クレジットの(ちょっとテンポの速い)ストーンズの【黒くぬれ!】も作品にマッチしまくってること!何度も言うけどさすがキューブリック!一味違うぜ! 8点(2004-01-05 01:48:45) |
709. マウス・ハント
《ネタバレ》 子供の次は犬、そして最後はネズミまでをコメディの舞台に出しますか…そろそろネタ切れ…いやいや、恐らく意表性を付いた事なんでしょうけど、作品としてはなんかイマイチでした。それなりにはいいんですけど、どうも手放しに面白いとは感じませんでした。そうそう、↓トランク事件の真相が描かれていない分怖いですねぇ。ラストは、結局このネズミ君は楽をして儲けず、地道に働いてこの製糸工場を守り通してくれと言うお父さんの意思を伝えたかったように思えます。それにしても、オチが【アナトール工場へ行く】だとは思わなんだよ… 5点(2004-01-02 03:54:11) |
710. ドクトル・ジバゴ(1965)
ロシア革命に翻弄される1人の男の一大叙事詩。戦闘シーンなどは迫力大で、衣装も忠実に再現してると思うし、長いだけあって、人物の描写がとても細かく描かれてます。長い映画が好き、ということもあるんですが、こうした1人の人物に焦点を当て、人物像や辿った軌跡を描くものはやはり、このくらいの長さをもってじっくり描いて欲しいです。劇中随所に流れる【ラーラのテーマ】も、名曲と今でも語り継がれるだけあって1度聴いたら忘れられないほどに素晴らしい音色です。 7点(2003-12-30 16:55:12) |
711. プリティ・ブライド
【プリティ・ウーマン】はかなり前に見たので内容がほぼ吹っ飛んでたんで、比較することなく見れました。プリティと付いてますが、厳密に言えば続編と言うわけではないみたいですね。僕はジュリア・ロバーツはあまり好きではないんですが、“逃げる花嫁”として最初は冷酷に描かれていたヒロインが、実は人のことを思いやった結果逃げ出すという思いやり思った人物に描かれるところ、そして、最初は彼女を良く思ったいなかった主人公が徐々に彼女の魅力に惹かれていくところがGOODです。その他に挙げるとすれば、エンディングでディクシー・チックスがカバーしてる恋はあせらずが聴けたことです。 7点(2003-12-30 16:43:55) |
712. 天地創造
この映画で判ることは、神様ってのは凄く自分勝手なんだね…てぇ事じゃなくってぇ、旧約聖書では人類の誕生はこのように描かれてるんだな、ということです。有名な「光あれ」の言葉から天地が出来る7日間は見ていて物凄くダイナミックだし、その後のノアの箱舟、バベルの塔などの、断片しか知らないまたは順番がよくわからないエピソードが、聖書に忠実に、そして壮大に描かれていて、正にスペクタクル映画といった感じです。 7点(2003-12-27 23:57:12) |
713. 誰が為に鐘は鳴る
文豪アーネスト・ヘミングウェイの同盟小説の映画化なんですが、小説の方は読んでないのでなんともいえません。まあ、元々映画と小説を比較してどうのこうのとは毛頭思ってもいないのでいいのですが、やはり有名な作品なのでいずれは読んでみようと思います。さて、肝心の映画の方ですが、結構良かったと思います。個人的には、戦争を恋愛を混同して描くのはあまり好きではないのですが、この作品は近年の戦争恋愛もののように戦争だか恋愛だかのどちらともなくあやふやに描いてるのではなく、激しい愛情を描きながら戦争のもつ不条理さもバランスよく描けていると思います。 7点(2003-12-27 14:10:31) |
714. セックスと嘘とビデオテープ
あらかた内容は知ってたんですが、実際に見てみると実に深い映画です。殆どの映画の場合、セックスをただ闇雲に見せているだけなのに対し、この映画は、セックスの持つ意味や重要性、そして、それによって人生さえも変わると言う意味付けがされてる事が魅力で、主人公それぞれの関係、エピソードなども、どれも観客を引き込んでしまうくらいじっくりと描かれている。ただ、なんとな~く、この題名じゃ人が寄り付くとは思えませんでしたけど、見た後は、またタイトルの持つ意味が変わってくると思います。 7点(2003-12-27 14:02:08) |
715. クリスマスに万歳!
多神教、もしくは無宗教派な我々日本人にはクリスマスは特に重要でもなんでもないけど、キリスト教圏の人々にとってはやはり特別な日、最愛の人と過ごしたい日なんでしょう。分かれてしまった両親を何とかくっつけようと奮闘する兄妹がとても微笑ましく、最後はクリスマスらしくハッピーエンドで締めくくられるのも良いです。映画自体はそれほどでもないけど、空に舞い上がる白い結晶の美しさに+1点の総合6点献上。 6点(2003-12-26 15:17:51) |
716. セブン・イヤーズ・イン・チベット
実話を元にした映画なので、普通の映画より際立って面白いというわけではありませんが、これによってチベットや当時の世界の様子をうかがうことが出来ると思います。 6点(2003-12-26 02:39:55) |
717. 死霊のえじき
(オリジナル版のレビューです)1968年にロメロが放った【ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド】に端を発する“アヌビス三部作”の最終章。話は前回、前々回に引き続き死者との争いを交えながら極限状態の人間の心理を描いたものなんですが、前2作との明らかなる違いは、その凄まじいまでの残虐表現である。生きたまま首を引きちぎられたり、胴体を半分から引き裂かれたりと、今までとは比べ物にならないほどのシーンが出てきます(無論、ブレインデッドにはかなわないが)ここまでくるとなんだかシリーズの趣旨を見失いそうです。単体として見ればいい映画なんですが、続編としてみると、少しやりすぎなのでは?と思う。俺はやっぱり2作目の“ゾンビ”が一番好きだな 7点(2003-12-24 00:29:08) |
718. ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生
言わずと知れたロメロのアヌビス3部作の序章にして、ホラーの古典的名作。残虐表現などは他のゾンビモノよりも控えめで、画像もモノクロだけど、それが逆に物語の視点をゾンビにではなく、錯乱状態になった人間同士のやり取りに向けられていてとても良い。予算や技術の関係もあるが、派手なCGや音響効果が使えない分、話の内容や演技で勝負したあたり、今の監督陣も見習ってもらいたいものである 9点(2003-12-24 00:24:18)(良:1票) |
719. ゾンビ2001/リボーン・トゥ・キル
いや、ね。判ってるんですよ最初から。こういった作品の出来がどの程度のものかって事くらい。だけどどうしてもゾンビ~だとか死霊の~だとか悪魔の~とかっていう題名の映画を見つけると「うおぉぉぉ!!!これ見てェェェェェ!!!」っていう激しい衝動に駆られてしまうんですよ。それで何度、貴重な時間を無駄にした事か…フ…。そんなわけで、これもその“無駄にした時間の一部”な作品なんですが、正直言ってツマラナイとしか言いようがありません。ちょっとイカしたオープニング・クレジットには「お??今回はやってくれるか?」と思いましたけど、映画が始まって早速設定が【夜中に元いわくつきの刑務所跡に建てられた葬儀屋に友人の葬式に行く】【全員がオカルトマニア】ですもん、ストーリーなんて期待できないじゃないですか。じゃあ肝心のゾンビは?これがまたなかなか復活しない、復活してもなかなか人を殺さない。それじゃお目当ての殺人シーンは?激ショボなんて遥かに通り越してます。スプラッタが廃れてるのか単に特殊メイクにかけるお金“すら”無いのかどちらかは知りませんが、肝心なシーンになる前にすぐに次に進んじゃうんですよ。しかもいつ盛り上がるのかなぁなんて思ってたらそのまま映画終わっちゃうし…こういう作品に出会うたび、また時間を無駄にするのかと思いながら、それでも手にとって見てしまう…そんな毎日を送っている僕です。 1点(2003-12-23 03:17:26) |
720. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
初めて予告編を見たときは、なんかキャプテン・スーパーマーケットかハムナプトラみたいだなぁと思ってましたが、聞くところによるとこれの元ネタはディズニーランドの【カリブの海賊】(ちなみにお気に入りのアトラクションです)らしく、あぁそういえばタイトル和訳すればまんまカリブの海賊だなぁなんて思って、早速見ました。まず第一印象が、ジョニー・デップの演技の上手さ。この人色々な役を演じますけど、どれも完璧に役にはまりきって、本当に凄いです。そして次はやはり大海原を進む海賊船。冒険物には定番のような海賊船ですが、こうして映像としてみるとやはり胸が高鳴ります。でも、全体としては、どうしてももう一味足りないような気がして不完全燃焼気味。もう少し掘り下げれば、もっと面白いものになったはず…。 6点(2003-12-21 03:37:16)(良:1票) |